<経理>【352】に関連、ヤフオクで材料を仕入れ、送料が着払いだった時のリアルタイムな仕訳【790】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の記事で遡ること2019年6月10日の記事がございますが、その内容が今回の内容と関連しますので、最初にお伝えしたいと思います。

ヤフオクで接着芯を¥100で落札、送料は着払運賃で¥1,015だった件の取得原価に送料を含めないケースの仕訳

【352】も、今回の【790】も状況が、ヤフオクでハンドメイドバッグの材料である接着芯をお得な¥100で落札できたというもの。

この時に、出品者様が送料を立て替えの方式でいったん負担していただいて落札者から送料を商品代に加えていただくというやり方がほとんどですが、この場合特殊だったのです。

ヤフオクでたまにあるケースで、送料に関しては一切出品者側が負担しない、一時的な立て替えもしないという方針の場合、到着時に着払運賃として私の方で運送業者さんに送料をお支払いするのです。

このケースの場合に、【352】の時は、簿記のルールである、「取得原価に送料を含めても良い」の含める方のケースをご紹介しました。

なので、ヤフオクで落札した時点でもまだ何も仕訳は無し。

さらに、ヤフーかんたん決済を完了した時点でも仕訳は無し。

翌日くらいに商品が届いた時に着払運賃の¥1,015のお支払いと共に、ひとまとめに下のような仕訳をしています。

1,115 材料仕入   買掛金 100

           現金 1,015

この例は、取得原価に送料も含めたい場合には有効ですが、ヤフオクで落札した後に、すぐに商品を発送いただけてスピーディーだったことで実現したものです。

しかしながら、その後2020年、2021年とここまで事業をしていく中で、実際にそのようにタイミングがスムーズな事ばかりではないんですね。

そうして、現在は、このような着払運賃がある時には、下のような仕訳をしています。

日付が、【352】と無関係な日付でサムネイルをお作りしてしまいまして、このようになっていますが、あまりお気になさらず<m(__)m>。

つまり、起こった事象をそのまま記録していくような自然なスタイルが、この別々に仕訳するやり方です。

ただ、簿記のルールである、「取得原価に送料を含めても良い」の含めない方のケースになりますので、¥100(材料代)と1,015(送料)が離れ離れになります。

帳簿とは無関係な別の原価計算表のエクセルシートなどの自作の表には入れれば良いですが、帳簿との誤差がここで出ますね。

と、こんなことが違いがある点です。

今回のこの¥100で10m程の芯地をお得に購入できたので、一瞬喜びましたが、実は、送料がものすごい金額になってしまい、¥1,115で10mなので、@¥112/mほどの芯地になったというのが真実といったところです。

ただ@¥112/mの芯地というのもそこそこお得な方ではありますので、良しとしましたし、10mもあっという間に使ってしまいました。

話はそれますが、ハンドメイドバッグに用いる接着芯というのは、やはり原反ごと50m巻などを¥2,000-¥3,000の間で購入するのが、原価が@¥100/m以内に必ずおさまりますので、結果お得だという勉強にはなりましたが。。。

これは、また別の話題になりそうですね(^_^;)。

会計ソフトが充実の今、思うこと

当時の2019年は、私も個人事業主がまだ2年目でいろんなケースの経験が不足していたこともあり、随分難しいことをしていたようです。

確かにどうしても送料を取得原価に含めたいようなケースではあったので、あれはあれで良しとしました。

今後は、決済が済んだのに、着払運賃を払う数日後まで仕訳をせずに待つなどということはスピーディーな計上ではありませんので、今回の取得原価に含めない方の別々の仕訳が良いと思っています。

計上というものを、日々の活動の記録という簡単な考え方で、素直に、起こった事象を仕訳の形でどんどんソフトへ入力していけばよいのです。

あとは、会計ソフトのAIが覚えていてくれますので、人間がするべき大切なことは、スピーディーにすぐに入力していくことではないでしょうか。

あとがき

私の場合、経理事務も自分で全部やっているので、【352】のようなやり方も記憶に新しいものとして覚えておくということができた結果ですが、会社などの場合はまた話が違ってきます。

担当者が複数いて、人のやった作業ほど見づらくて難しいことはありません。

会社の経理も、他の人が見ても分かるようなすっきりとしたクリアなものがやはり全体のスムーズな流れを作ると思いますので、そうするとなおさらリアルタイムにスピーディーな作業というのが良いに決まっています。

そういった意味でも、パッと見て分かりにくいとか、覚え書きでメモしてある最中だったなどの中途半端な処理の途中段階というのは極力少なくしたいものです。

実は、【352】の記事は多くの方にご覧いただいているようなんです。とても有難く思っております。

なので、書き手として責任を感じ、もう1つのケースという記事も書いておくということを是非させていただこうと思いまして今回の記事をアップ致しました。

最後に、1つここでお伝えしたいのは、スピーディーさが求められる今後を思うと、取得原価に着払運賃を含めない別々計上のやり方は有効ですが、それも個人の意志で決められること。

結局は、簿記のルールにちゃんと沿っていて、仕訳のつじつまさえしっかりしていれば、どんな計上であっても間違いではないということもお伝えしておこうかと思います。

私と同じ個人事業主様の経理の何かお役に立てればと思います(^-^)。

<経理>販売時の商品発送時の運賃が販売費および一般管理費であるがゆえに見逃しがちな事【652】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、経理の話題になります。

運送費についての経理上の扱いについてのお話です。

材料仕入時の運賃は「仕入」へ入り、販売時の運賃が「販売費および一般管理費」へ入るその違い

運賃と一口に言ってもいろんな場合があります。

例えば、私がお作りしているハンドメイドバッグは材料を仕入れてからの製造になるので、材料を仕入れる時点で送料がある場合にそれが運賃です。

ネットなどで販売の際には分かりやすいのですが、簿記に沿った納品書になっていて、商品代に加えて、最後に送料の購入者側負担部分を加味した合計金額になっています。

あの形式は、簿記の決まりである、「送料は取得原価に含める」というものにもとづいたもの。

送料を含む合計金額の記載のある納品書がそのまま仕入価格となります。

少し、ネットで調べましたところ、棚卸作業にかかる運賃なども棚卸し資産の金額に加味してよいというようなお話を目にしました。

とにかく、商品を販売する前の時点までにかかった運賃は原価加算可能なものになります。

そして、今回のポイントのお話ですが、販売時にかかる送料についてです。

この販売時というのが、商品としてはすでに原価計算が算出された状態であるので、商品自体に関連したものであるにもかかわらず、経費になるのです。

経費はまとめて一括りの合計金額になっていき、データがわかりにくいものであるということが経理をしていて思うところです。

細かくどの商品の分であるかをきちんと詳細に把握できている業者は少ないかと思います。

けれども、この運賃が結構ばかにならない、ここ近年運賃がアップして、比重の多いものになっているのです。

それなのに把握しにくいのは、経費であることから、なかなかチェックしずらかったり、目を向けることが後になってしまうもののようです。

決算書に表れない本当の原価があるようです

よく、自社で見積もる原価というのがあるかと思います。

私も自分で持っていまして、そこに、決算書との隔たりのある部分が「運賃」とか、「サイトに払う販売手数料」です。

これらは、販売時になってようやく発生しますので、商品が売れ残っている棚卸資産の計算の時には、入ってきません。

よってその部分は、空欄で合計した、あくまで、商品が出来上がった時点までにかかった材料購入時などに加味されていた運賃のみが入っている合計だけです。

エクセルで作ったただの表なので、会計上のものではないので、あくまで、自社把握のみです。

それを私は、ついでに棚卸資産のアップに利用しているという使い方をしているわけです。

ここへ、後から、運賃とか販売手数料などを入力した合計が実は、本当にその商品に関連した原価なのではないかな、という考え方も一部持っています。

そういったことで、決算上では経費に入ってくるものも入れてみてシュミレーション的に使う原価表を自前のもので用意というのも時間があれば、あったらよいかと思います。

ただ、私のように自分で把握分と棚卸資産に計上を兼ねているので、間違って、まだかかっていない運賃の欄に見積もりで入れてみたのを入れっぱなした合計で決算書用にアップしてしまわぬよう、あくまで、会計の提出するものに関しては、実際に支払ったもののみを金額アップするということをくれぐれも間違わぬように。

それを言うなら、遠方まで行ったり来たりの交通費なども関連してくるのでは。。。

など、結局はすべての事業活動が経費とは言え、商品に間接的でも関連したものになるのです。

現状、経費である以上、どんな目的で、どの商品のものを。。。というところまでの具体的なことは把握していなくて、さらりと計上するのみであることが多いかと思います。

その中で、今回の運賃に関してはかなり実際の商品の細かい部分まで、関連づくものではないかなあと思いましたので、注目してみて、今回の記事にしてみました。

あとがき

原価表も「見積り」というような商品製造から販売までの過程の最初の方で「販売価格」を決める際に有効です。

その時に、今回のような必ずかかってくる販売時の運賃とかサイトに払う販売手数料などを見込むということには算入した方が良いのかもしれません。

そういった部類のものを、パーセンテージで加味するということも実際に販売価格を決める時点ではあるかと思います。

過去に勤務先で、仮原価というものを算出する時に%は利用することがありました。

それをいろんな材料のデータと共に、全部混入していくとかなり金額が上がることになります。

価格競争でいかに安くという中で、そのような積み算式がどうなのだという指摘もなぜか他社さんの社長さんから言われたことがあります(なんで知ってるの?)。

いちいちそんな風に全部入れていたら成り立たないのも現状だったと言えます。

けれどもそういう考え方も持っていると良いというお勧めとしての今回のお話となります。

いわゆる実態の把握ということではこういう考え方が無いとは言えません。