ナイロン40%程度でもここまで顕著に表れる気泡問題、不織布芯をパーツにベタ貼りせずに縫い代部分だけ留めることで回避【1511】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ製作に必ず付ける重要なお部屋「ポケット」。

背景地にキルトを先にかけたことで貼り付け式のフラップポケットデザインを充当。

このたびは、ポケットのフラップに利用したシルバーグレー色の生地の性質が特殊であることで起きた気泡の姿とその回避策をお伝えする回です。

以前の投稿でも複数回お伝えしていまして、ナイロン/100%はもちろんのこと、ナイロン/40%程度の混率であってもあからさまに起こる「気泡問題」に気を付けねばなりません。

ナイロン40%混さえ不織布ハード芯ベタ貼りはプクプクの気泡だらけ、この問題は縫い代内の縁のみアイロン接着で解決

別の投稿番号の【111】【764】でもお伝えしましたが、ナイロン/100%もしくはナイロン/40%程度であってもナイロンの弾力性の伸び縮みに馴染みやすい「ニット芯」がマストです。

このたびは更に重ねて貼った「不織布芯」がここ最近入手した接着タイプであることで同じことが起こりました。

2種目の芯地の利用でも、全く同じことが言えるということを忘れがちだったのです。

一度目はうっかり全面貼りをしてしまったので、この機会に記録に残しておきました↓。

不織布芯(接着タイプ)を全面貼りでアイロン接着してしまったその後:大きく全体に気泡が出来てしまいボツ。
気泡解決策:裁断し直し考えた案。アイロンを縫い代部分1cm内にのみかけて縁だけを留めるという方法。

アイロン接着はほんの部分的なので、気泡も起こりにくく少し起こっても縫い代内に隠れるという結果でこの課題をクリアできました。

縁のみアイロン接着後の表面:気泡はできませんでしたので、このたびの策は成功したということになります。

気を付けねばならないことは、その後の作業でも決してアイロンをかけてはならないことを忘れてはなりません。

仕上げアイロンは本来はかけたいものですので、ハード芯でハリコシをどうしても出したい場合にナイロン混の生地をそもそも選ばないということが一番です。

完成したポケットフラップ:変更前の気泡だらけの当初のフラップではとてもこうはなりません。

あとがき

このたびのYouTube動画は「ショート」で掲載。

バッグがまだ完成に至らない部分的なパーツ製作の解説には、「ショート」も良いものだな。。と通常動画との差別化のアイデアがこのたび浮かびました。

ショート動画も1動画としてのカウントをしている方針、こうした配分によってバッグの完成の動画の方も近くに集まり見やすくなるかもしれません。

このたびのナイロン/40%混の生地の実際の完成品フラップは、ポケット袋に対して左右5mmくらいずつ縮んでいることが分かりました。

ナイロンという素材の良い意味での伸び縮みの機能は、静止したバッグではデメリットになる場合もあるという学びです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

織物生地には織芯・ニット生地にはニット芯という使い分けは間違い、織物のナイロンでもニット芯がマストの証明【111】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

世間の長いバッグ素材の流れの中で、ある時期から確実に市民権を得たであろう「ナイロン/100%撥水加工」生地。

ピクチャレスクのハンドメイドバッグ製作でも引用し始めました。

やや困難なカーブを伴ったバッグ、縫い合わせの馴染みなどがスムーズなのも、ナイロン自体の薄手ながらの強靭さに融通が生まれているからだと考えます。

ナイロン生地をバッグ製作に引用のし始めの頃、ある事件が起こります。

その事件の解決が、接着芯の種類との相性にあったという重要なノウハウをこのたびはお伝えしたいと思います。

接着芯貼り最中にどんどん気泡が出来てしまう「ナイロンオックスはっ水加工生地」、「ニット芯」がマストの証明

以前は、織物生地には織芯を貼り、ニット生地にはニット芯を貼るという使い分けでやってきました。

ところが、織物のナイロン撥水加工生地でこんなことが起こりました↓。

ナイロンオックスはっ水加工生地に織芯を貼った直後の姿:気泡が至る所に現れ、非常に馴染みが悪い状態。

様々な生地を取り扱う中で、いずれはこの状況に出くわす運命だったと言えます。

この原因の解明の前に、「織芯」と「ニット芯」の見かけ・性質の違いを先にお伝えしたいと思います↓。

遠目で見た同じカラーの「織芯」と「ニット芯」:何となくニット芯の方が融通を感じます。では、次にズームで↓。
「織芯」と「ニット芯」の見た目の違い:芯地自体のハリコシは「織芯」の方に軍配。ニット芯はなめらかです。

柔らか過ぎる「ニット芯」ではハリコシが出にくいと「織芯」を好むこともあるのです。

「織芯」の更なる風合い:少し立体的に風合いを感じてもらいます。何となく「パサパサ感」を感じますかね。
「ニット芯」の更なる風合い:「織芯」には無い性質として縦にも横にも十分伸びる点。ここがこのたびのカギ。

さて、すぐには分からなかったことが、後の何度かの気泡の経験によって解明。

ナイロンという素材は織物の中でも特に糸自体の性質に弾力性を持ち備えたもの。

ニット生地という分類には入らなくても、ニットのような伸び縮みの性質を持っていることを引出しの中にしまっておいてくださればと思います。

アイロンの熱によって、ナイロン生地が伸び縮みすると同時にそこにぴったりと貼る接着芯も一緒。

アイロンの熱が冷めた時に、ナイロンの弾力性が今度は戻る動きをする時に気泡が出来ると解明しました。

伸び縮みの融通性が無い「織芯」の例のように、「合っていないよ」と気泡という姿で教えてくれるのだと考えたら分かり易いです。

ナイロンオックスはっ水加工にとどまらず、混率の中にナイロンが30%-50%占めている生地の織物や、ポリエステル/100%の織物でありながら横に手で引っ張ると伸び縮みする生地は同じこと。

それらには「ニット芯」を貼るべきなのです。

ニット芯を貼るべき織物の例:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。ニットみたいに伸びるタイプの織物。

2018年頃のバッグ製作で使用のアムンゼン(ポリエステル/100%)はびっくりするほどの横伸びの性質がありました。

別のアムンゼンも多少同じような伸びがありますが、このダイナミックな2018年入手のアムンゼンは特別でした。

裏面に貼った不織布芯に皺がうねるように出ていた記憶がよみがえりました(その時はただの不思議現象として通過)。

よって、分類の括りの織物が必ずしもすべて「織芯」対応ということは決してないのです。

そういったことから巷では、接着芯はニット芯1種のみ持ち合わせておけば事足りるという考え方も推奨されています。

とはいえ、「織芯」のあのハリコシはニット芯には出ないものであり、「正しい使い分け」によりそれぞれの特性を存分に味わうのが本来の望ましさではないかと考えます。

あとがき

このたび写真には登場しなかった「不織布接着芯」については、「織芯」と同様だと考えていただければと思います。

生地は購入前であっても購入後であっても、横に伸ばしてみて弾力性を確かめておくことも必要だということです。

こうしたことから、ある括りにとらわれ過ぎることの注意が浮かび上がります。

その括られたグループは皆同じ性質なのだと考えていたら、とんでもない全く別物のような性質を持っていたということです。

様々なグループ・分類で括られることでかえって見失うかもしれない真の姿、これをちゃんと見抜く大切さも同時に教えていただいたような気がします(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク