ミニコスメポーチ、ふっくら仕立てとペタンコ仕立てそれぞれにふさわしい中身を入れる使い分け【1300】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続で、はぎれを使ったミニポーチ投稿をさせていただきました。

【1298】【1299】では、そもそもい型紙が分離しているか一つなぎかの違いで出来上がりにふんわり感かペタンコ感が感じられるその違いを発見。

今回の【1300】はその2種の作り方をいずれも活かすという、中に入れる物を選ぶことの使い分けのご紹介です。

このシリーズのいったんまとめの回となります。

ふっくらが必ずしも絶対であるということではなく、ぺたんこの相応しい出番があることも発見致しました。

実際にコスメアイテムのファンデーションやシャドウケースを入れて検証してみた研究の記録となります。

同時に同じ生地で2種の作り方で完成した2つのポーチの比較

左:ファンデーションケース(ふっくら仕立て)。右:シャドウケース(ペタンコ仕立て)。

右のペタンコ仕立てでもそこそこふんわりと仕上がっているのは生地のおかげ。

生地は、「ストレッチ丹後ふくれちりめん」という名前の生地、混率は、ポリエステル/95%、ポリウレタン5%で、日本製。

よく伸びる弾力性ある生地ですので、当然ながらニットの接着芯を貼りました。

ふくれはもともとふんわり感ある素材なので、その場合バランスを考慮し、右のペタンコ仕立てが大いに有りなのです。

では、中身に入れた様子です↓。

左:厚みのあるファンデーションが合いました。右:薄っぺらいシャドウケースが合いました。

このように、中に入れる物が相応しい1点を選ぶと望ましい組み合わせになります。

ファンデーションケースは2cm近く厚みがあり、右のようなペタンの1つなぎの作り方の方ではサイズはぴったりでも実際には入れにくいことがあります。

一方、シャドウケースはふっくらした左に入れてしまうと、たとえサイズは小さくなっていたとしても中にしっかり納まらず隙間が空きます。

右のペタンコのタイプ一番望ましいのがシャドウケースなのです。

こうして、それぞれの作りの特性にあったアイテムを入れていく使い方をすると、両方の作り方が活かされるということになります。

1つなぎ仕様で製作のシャドウケースの型紙

シャドウケースの型紙(ペタンコ仕上がりタイプ)
:縦22.5cmx横10cmの地の目の一番下を半径5cmの円の一部をコンパスで描いてカット。

生地は表地と裏地を変えるこの度のような場合各1枚ずつの合計2枚ご用意。

これだけでできてしまうことが非常にエコノミーな製作だと感じますね。

細長く余った生地をこのように利用できるのです。

もし、生地の向きが横向きであっても無地であれば問題ないでしょう。

ファンデーションケースの方の型紙は今回の作り方は難関があるので、その難関を取り除いた型紙へ現在変更中です。

結局、表地と裏地の袋の間に挟み込むことが綺麗にステッチの位置が出ないということになり、それを正確な位置に使用とする点があまりにも難しすぎるのです。

上手く出来上がった時の達成感は有りますが、スピーディーに作ることも重視したいもの。

最初からフラップを背の表側に縫い付けてかぶせるという型紙に変えるのがベストな判断だと。

そうしますと確かに生地の面積は多く必要になります。

いかに、蓋を中に埋め込むこれまでのやり方が生地が少なくて済んだかが分かりますが。。

それでも、完成率が高い作り方の方が多くの方が利用しやすいと考えたわけです。

また、後日の投稿でファンデーションケースの型紙改良版はお伝えしたいと思います。

今回の学びのまとめ

では、ここでこのたびの比較による学びのまとめです。大きく2つの学びを得ました。

①表地と裏地をそれぞれ袋に作って蓋を付けて合体していく作り方の「ふっくら仕上がりタイプ」には、厚みのあるファンデーションなどを入れることに適している。

一方で、表地と裏地をあらかじめ合体したプレートを折りたたむように作っていく「ぺたんこ仕上がりタイプ」には、薄いシャドウケースなどを入れることに適している。

②材料である生地がプレーンな平面素材の場合、「ふっくら仕上がりタイプ」の方の作り方で、フクレのような凹凸感あるふっくらした素材の場合、「ぺたんこ仕上がりタイプ」の方の作り方で仕上げることで、うまくバランスが取れる。

また、さらにいっそうふっくらとさせたい場合には、ふっくらした生地で「ふっくら仕上がりタイプ」の方の作り方をすればより一層クッション性が増す。

。。。とこんなところですね。

今回の比較実験は大変分かりやすい結果をもたらしてくれました<m(__)m>。

あとがき

その他、「ぺたんこのくし」や「ミラー」なども控えています。

これらもコスメグッズとしてコスメポーチの中に入れる物です。

特に旅行などには、普段のちょっとしたお出かけでは持ち歩かないアイテムも持っていくことがあります。

電車や車や徒歩などの振動で今回のような粉を固めたタイプは衝撃を受けます。

直接ポーチに入れ、他のアイテムとぶつかりながら持ち歩くのと、1つずつこうして丁寧に収納していくことの「その先にあるもの」ということを考えました。

1つは、アイテムそのものの状態の「長持ち」、もう1つは、「気持ち良さ」です。

こうして大切に1つ1つの物を持っていることの積み重ねが物に囲まれた気持ちの良いライフスタイルを作っていくと思います。

小さなコスメケースですが、間違いなく頻繁に使う日常のアイテムです。

頻繁に使うからこそこうして大切にしていく策を考える、「当たり前を大切にしていく」という考え方を入れ込んだ製作を引き続きご提案していくつもりです(^-^)。

正確に算出したい、ハンドメイドバッグ業のパッチワーク生地の原価計算【1184】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作する際に1点ごとに原価計算表というものを作っています。

1点1点の完成品それぞれについて、どれだけの材料を使用したのかを「金額」で積み算していくのです。

材料1つでいかにそのお品が割高になってしまうのかお得なコスパ良いお品になるのかの研究にもとても役立つのが原価表作りです。

ざっくり頭の中でも計算していけますが、正確な数字を出しておくことで、期末の棚卸の際にこの原価表の値は有効です。

よって、棚卸の作業もがスムーズになったということもあったきっかけで、お品1点ずつで原価表を作成することをずっと続けてきています。

大量生産であっても同じことです。

100点あれば、100点分の表を1つ作って、最後に合計の値を÷100すれば良いことなので1点分の原価表の作り方と全く同じで良いのです。

今回は、その原価の一部となる生地代を原価表に入力するにあたって、パッチワークの場合の生地の原価の求め方をご紹介したいと思います。

パッチワークは多くの生地の集まりで、しかも、細かいパーツです。

これを正確に算出できるのか。。。

できるのです(^o^)丿。

全64パーツもの複数の生地使用の生地原価の算出の仕方

1点のバッグにたくさんの種類のはぎれを使用していますので、ここでは、1種類のみピックアップして算出してみました。

ストライプ柄の部分の生地です。

1点のバッグ(ナップサック)の中に8枚のストライプパーツが登場しています。
この生地の原価が¥?になるというところは興味がわく部分ですよね。
まず、この1マス分である1枚で考えるところからのスタートです。
出来上りには縫い代も隠れていますが、生地原価は縫い代も込んだものです。
よって、元の型紙1パーツ分の縦12.5cmx横17.5cmの面積が
この生地の購入時の全体の大きなパーツのどのくらいを占めるのか
ということがカギになっていきます。

ということで、計算式がおのずと出来上がってきます。

この小さなパーツの面積は、購入時の生地1.5m分の面積のどのくらいの%であるのか、その%に生地購入時の全体の値段をかければ出ます。

それが8枚分なので最後にx8をします。

生地の巾は110cm巾なので、購入時の面積は、m単位では、1.5mx1.1mで表せます。

そうしますと、つなげた一続きの計算はこんな風に↓。。。

右上の写真を8枚分の写真に替えてイメージしやすくしてみますね↓。

この8枚分が¥60だと出ました。

さてこれがお得なのか、どうなのかというところです。

まだ他にも上下に生地がありますので、それぞれに同じように算出します。

そうしますと、それ相応な金額にはなっていくと思います。

他の同じデザインの1枚仕立てで作ったお品と比べると分かりやすいかもしれません。

ただ、パッチワークの良さは、本来一緒にコンビにならなかったであろう生地が集結する価値があると思いますので、その価値が実際の数字としてはどのような値段になるのかという点はとても興味がわきます。

まだ実際に原価表が出来上がっていませんので、今回はこの8枚分だけの算出ですがすみません<m(__)m>。

あとがき

イメージだけよりもこうしてきっちり事実をもとに算出した数字というのはとても意味があると思います。

ここへ利益を加えて売価を決める際にも、ほわっとした空想だけで売価を決めていくのと、原価をしっかり正確に把握した上での売価決めとでは、後者は根拠がはっきりしたものになると思います。

この面積を元に算出できるという点は生地のようなタイプの別の材料でも同じようにできます。

附属品の接着芯なども同じ生地の部類のような様相なので、芯地の巾が分かっている場合、もしくは、カットした状態でも、縦と横の長さを図れば面積が出ますので、そのように割合で考えていけば正確に算出できるのです。

この<パッチワーク企画>というものは、まだ続きますので、一度生地原価の合計をご紹介する投稿は、後日の投稿でアップしたいと思います。

また、是非お立ち寄りどうぞ(^-^)。

まずはこれを認識、外注作業によってつくられたコンテンツは著作権が自分だけじゃないこと【1173】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コンテンツビジネスによく効く、著作権のツボ:八代英輝 著」を読ませていただきました。

この本はある目的を持って手にしたものになります。

現在制作中のハンドメイドバッグの製作手法のコンテンツ制作をしています。

いずれ、多くの方にそのデザインと製作手法が私から著作権を解放した自由な商業利用可能なお品になってご利用できる共有型です。

こういったことは著作権の本来の自身の権利を守るという考え方と対極にあるスタイルであるし、せっかく自分が生み出したアイデアを手放すということは心理的にも躊躇するものです。

それが、私の場合このデザインや手法さえ広まれば、自分だけのものでなくても良いとの結論に至り、それを形にしていくことになりました。

同時に、こういった考え方も1つあるのだという、「自身の考えたことを手放すスタイル」もご提案できそうです。

そのきっかけは、自分で製作してもその完成品のバッグやリュックがあまり広まらなかったことのあきらめからでした。

ただ、あきらめるからやめるのではない、別のルートに舵を切ったという次第です。

これは、やめなかったことで実現できることだと思っています。

実際、今後も私自身も共有型なので利用させていただけるのです。

そして、これまでと同じように、ハンドメイドバッグも作り続けることもしていきます。

ただ、私だけのデザインやアイデアではなくなるということなのです。

コンテンツの冒頭では、著作権についての注意事項やルールに賭ける時間を多くとらせていただきました。

それくらい著作権が大事であり、その著作権に関するお話の部分だけでもコンテンツのユーザー様は、初めて認識する事項も出てくると思うのです。

その重要さ重くとらえ、今一度自分がお伝えする話の内容と照らし合わせるようなつもりで、いったん制作を止めて、学ぼうということになったのがこの本を手にとった理由です。

外注が含まれるコンテンツは著作権が複数存在することの認識

以前は、私もお恥ずかしながら著作権はシンプルに1つだけだと思っていました。

実は著作権の中にも枝分かれでいろんな種類があったのです。

私は著作権という言葉だけを使用して、ハンドメイドバッグの生地は生地製造メーカー様の著作権があるからそれぞれの生地について守るように。。。などというお話の仕方をしています。

確かに、この本を読む前に生地を一から自分で製造しない限り、少なくともハンドメイドバッグでは著作権が2つは存在するのです。

1つは、デザインの案を考え、手法を考えた自分が自明のものとして持たせていただける著作権、もう1つは、生地メーカー様の著作権です。

そんな風にいろんな材料があるとそれぞれの材料の種類ごとに著作権が別の権利者のものであることで、著作権の集まりでできているのがコンテンツなのです。

まずはこの認識が大切です。

よって、特に著作権の量が莫大な映画などは、違法コピーなどとんでもない複数の著作権の侵害をしているという見方をすると大変な罪なのです。

コンテンツのすべての著作権をフリーにすることの危険

私が現在制作、今後も作って行きたいハンドメイドバッグのコンテンツも、含まれるすべての著作権をフリーにすることがまずい、もしくは不可能です。

それは、上述の材料の生地はご提供はせずコンテンツご購入者様が独自で調達するので、責任はご本になるわけですが、そのほかにまだ著作権があるのです。

それは、そのコンテンツのソフト自体の著作権です。

これをフリーにしてしまうと、コンテンツをコピーして、転売が可能になり、中身無視のただのコンテンツというそのパッケージだけに価値を付けた商業利用が可能になってしまいます。

この辺りを、この本を読む前にも気にしていまして、最終的に転売禁止の判断をルールに設けました。

そうすると、私独自のルールがやはり必要になりますので、コンテンツ内でも、そこもじっくりご説明しています。

ということで、私が著作権フリーを謳っているのはある一部分の著作権だけなのです。

それは、自明の私に与えられた著作権である、「型紙、デザイン、手法などのハンドメイドバッグのある1つのデザインに関する商業利用の自由」だけで、その他は私がどうこう決められるものではない他者様の著作権なので、不可ということがほとんどなのです。

これを勘違いしてもらわないようにしっかりご説明に時間をかけるということになるのです。

その時に、著作権のどの部類の著作権なのかというのが今回の本の中で分かれば。。と思いました。

あとがき

「コンテンツビジネスによく効く、著作権のツボ:八代英輝 著」。

本の著者様は、お名前でピンとくると思います。テレビに多く出演されている方です。

その例もテレビなどのケースが多く、具体的で読みやすかったです。

ただ著作権の複雑さには重っ苦しいものがありました。

私のように必要に応じてという読み方ではないにしても、この世の中がいかに著作権で囲まれているのかが見えてきます。

だから、こうなんだね。。。という疑問などが紐解ける瞬間がありました。

テレビがそのままアーカイブでYOUTUBEで流せない理由などもあるのです。

ライブだと良いということも実際にライブ的にYOUTUBEで流されている番組だけは見つかることの答えが著作権にあったりします。

ご一読の価値は大いにあります。

著作権に関しては、当たり前くらいに意識するべきだと思いました。

私のハンドメイド分野では、著作権があまりに無視され過ぎていて、リメイクが最も顕著です。

この本の中のリメイクは主に映像のことであり、たくさん並んだ中の1か所という位置付けであったので、ハンドメイドのリメイクに関しては今後もっと勉強する必要があると思っています。

なぜなら、リメイクしたいからです。

リメイクしたいのに、商業利用がどうしても不可能なので、そこが壁です。

ちっとももったいない洋服をSDGsを意識しながら活かすことができないのです。

ただ、もったいないことだけに焦点を当てていてはいけないのもとても重要です。

作り手が一生懸命努力した証のお品を簡単に解体して違うものに作り変えてしまうことが、相手の気持ちを踏みにじった行為である。。。それがSDGsであるわけがありません。

むしろ権利を侵害した、対極にあるひどい行動になるのです。

洋服のメーカー様にリメイクして商業利用しても良いかを実際にお問合せしますと、答えは決まって「ノー」です。

なので、リメイクも単純に何かを作って売るという考え方では成り立たないし実現できません。

じゃあどうすればリメイクできるのか。。。

日々考えています。

<ハンドメイドコンテンツ制作①>著作権をフリー(無し)にしたハンドメイドバッグデザインのコンテンツ制作を始めた理由【1081】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年の目標であった、ハンドメイドバッグの作り方ノウハウが詰まったデジタルコンテンツ制作品が1点完成致しました。

現在、当HPからのお申込みでご購入可能です。よろしくご検討下さいませ<m(__)m>。

ここから、複数回にわたるシリーズで、コンテンツ制作の背景みたいなことをお伝えしていこうとしています。

結構そのお話だけでも大量になり、少しずつご紹介を兼ねる形の方が良いと思い、シリーズで細かくお話の内容を分けたいと思いました。

なぜコンテンツ制作をすることにしたのかの理由を実直にお伝えします

このたび、コンテンツ販売を開始しました、「切餅」というハンドメイドバッグの作り方コンテンツ・・・大きな特徴は、まずはデジタルコンテンツのダウンロード型になっていることで、もう1つの大きな特徴として、「著作権フリー」であることです。

現在では15年程になりますがハンドメイドバッグ製作を2007年くらいからずっと続けてまいりました。

個人事業主スタートの2018年の時点では10年くらいでした。

ただ、事業主以前というのは、会社勤務をしていたので、ハンドメイドバッグ製作も多くを作れたわけではありません。

一方、事業主以降のハンドメイドバッグ製作というのは、それ以前に比べてかなりお品の質を高めていくことができた5年でした。

ただ、広まるという点では、その期間を要しても、手ごたえ不十分だったのです。

そして皮肉にも、技術を高め良いお品に改良するということとイコールで製作時間がかかるものになってきました。

よって、私一人では何も成し遂げられないと思ったことで、良質なお品を作るその技術や手法を今度は他の人にお伝えしていこうという方向へシフトすることを決意したのです。

この決意って心理的には普通は決意しにくいものだと思いませんか。

せっかく自分が培ってきたノウハウをたやすく人へ伝えてしまう。。。

秘密にしておきたい、自分の宝としていきたいと思うのが常です。

しかしながら、たまたまの状況として、あまり広まっていないというところがあったからかそのこの決断ができました。

よって、私としては、こうなるべくしてなった、こうなるしかなかったというような究極な動機なのです。

お客様にコンテンツを販売することの対価

私の方が、広まることを望み、そこへご協力お願いしたいということがあるにもかかわらず、お客様へ販売するなんて。。。

と思われるかもしれませんが、コンテンツには一番の特徴があるのです。

それは、このデザインを自由に商業利用できる「著作権フリー」のお品になったということです。

よく考えられるのは、著作権フリーになるお品というのは、自分の中では優先順位の低いものをそうしていたのではないでしょうか。

無料にしてもよいような別のお品との優劣で下の方。

それと真逆の事をしました。

自分が特に力を入れて長年改良してきた現在腑に落ちている、「これだ」というデザインをあえて、ご提供していくということです。

ある意味、自分の中で秘蔵してかくまっていた宝をアウトプットしていくということで、とても強い決断がありました。

手放すことで1つのことだけを得たいからです。

その得たいものというのは、前述の、「広まること」これ1つです。

この広まることが実現して行ければ、自分でお宝のようにデザインなどをかくまっていることなんて何も価値の無いことであるということです。

あとがき

今回の記事は、コンテンツ制作をスタートした動機や理由の部分をお伝えしました。

良いお品を追求してきた結果、製作に時間がかかってしまい一人ではどうしようもなくなったということと、このデザインや作り方の広まりと同時にハンドメイド製作が、器用な日本人の身近にある文化であることをもっと色濃くしていければと思ったのです。

外国人様が日本人を見た時にこういったイメージが浮かぶような国民性の1つに、良質なお品を作る精神と器用さというのができたらとても素晴らしいと思っています(^-^)。

次回のご紹介シリーズでは、著作権フリーの考え方などもお話していきたいと思います。

この著作権が結構深いものであり、著作権をフリーにしないことが安定を図るとも言える部分もあるかと思いますので、心してフリーにする責任を持つということなのです。

では、また、当ブログにお立ち寄りくださいませ(^-^)。

ご注文をいただいて製作するハンドメイドバッグのデザインとサイズのシュミレーション例【772】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグもシーンに応じて、ファスナーだらけの頑丈な物がかえって開け閉めにストレスがかかることもあるものです。

簡単なトートバッグが気さくに、中の物をスムーズに取り出したり出来る快適さというのもセキュリティー性と対極にあるもので、その辺りは、バッグも1点だけではない複数を使い分けるということのヒントになります。

今回、ご注文をいただいてバッグをお作りすることになりました。

その際に、デザインとサイズを決めることをしてから型紙に本格的に入っていきますが、その最初のスタート地点の一場面を一例としてご紹介したいと思います。

悩みから生まれた丸底デザインへのトライ

トートバッグのマチ付きも、角張っているためにその鋭利な部分が傷みやすく、使用するうちに擦れていきます。

それが起こりにくいデザインなのが丸底バッグ。

角張っていないので、全体的に緩やかで他の物と触れにくいという点がやや角のあるタイプよりも良いかと思います。

四角い底のトートバッグとの違いは、マチが別パーツで切り替えであるという点ですかね。

出来上がりが、縦25cmx横40cm(短い方)xマチ20cm。

この出来上りに合わせて、縫い代上下各1.5cmずつを見込み、型紙の側面パーツだけをまず作ります。

ざっくりとしたサイズ感はこのように測ってみました。よく持ち歩くアイテムを実際に置いてみました。
あえて、型紙パーツを2枚用意して、実際に近いシュミレーションをします。サイドの洗濯ばさみは、縫い代を1.5cmくらいずつつまんだイメージ。少しふにゃふにゃしてやりにくいので壁に立てかけながら行いました。
こうして、底が無い状態でも、前面と後ろ面さえあれば、サイズ感を測ることができます。最初の大まかなサイズ感とは違い本が横になり長財布も横たえる、これが実際の使い方に近いものになりますので、この立体的なシュミレーションはなかなか現実的で具体的なものになりますので大切な場面です。

あとがき

サイズというのは寸法だけではなかなかイメージしにくいものですね。

コンタクトレンズと眼鏡との違いもあり、眼鏡で見ると小さく見えまして、コンタクトレンズを久しぶりに装着するといろんなものが大きく見えます。

そういったことが勘違いとか目の錯覚などでイメージと離れたものにならないように、実際の物を当てるということだけでも結構具体的だと思います。

今回は、そういったサイズ感を共有し合う目的のシュミレーションの一例のご紹介でした(^-^)。

トートバッグのマチの計算に縫い代だけは含めないのが正解な理由を赤線を使いながら分かりやすく図解しました【769】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前に、トートバッグの型紙を作る際の寸法の中で、縫い代をどう含めていくのかを解説した、【137】と【138】の記事がございます。

このたびの【769】はその2記事とも大いに関連し、重複する部分もありますが、この理解こそが今後胸を張ってトートバッグを製作して行けることにつながると考え、まとめのような形で再アップをさせていただいたものです。

型紙を作る直前の計算式

慣れてしまえば、暗算をして型紙もすらすらと作れるようになるかと思います。

最初はじっくり時間をかけて理解しないと何か不安ですものね。

ということで、マチ付きのトートバッグの型紙寸法の計算の場面を例としてご紹介します。

赤いマジックは出来上がりの寸法です。
黒いマジックは、そう出来上がるための型紙の寸法の積み算です。

まずとにかく手順から解説を始めてまいりますねえ。

縦から行きます。まずは、そのまま実寸を置きます。

次に、上下の縫い代を同じ寸法の1.5cmずつ上下の分を足します。

私の場合、上が大きく縫い代をとるようなことはしておりませんので、上下が同じです。

そして、最後に、マチの出来上がりの半分だけを加えます。

半分であることの理由は、バッグの構造が前面と後ろ面の2つのパーツを合体させるものなので、型紙としては半分になるのです。

これを間違えてマチそのままの寸法にしてしまった経験がありましたが、出来上がりが40cmというおそろしく大きなマチが出来上がってしまいますので間違いですからね。

次に横です。

横も同じように、出来上がりの35cmをまず置きます。

そして、次に、両サイドに縫い代が必要なので、1.5cmを2度足します。

最後にマチですが、横の場合は縦と違ってマチが両サイドに存在しますので、2度足す必要があります。

ただ、あくまでも、半分の構造の分だけなので、2度足すとはいっても、半分の10cmずつを2度足すというものです。

そして、最後にマチです。

マチは、長方形で描いた縦横の値の、38cmx58cmの型紙の端っこの下側をこちらも、半分である10cmで正方形にくり抜きます。

10cmx10cmの正方形の分が余計なパーツですので除外するくり抜きをするのです。

マチには、なぜ縫い代を含めていないのが正解なのかの証明

ここで疑問があるかと思います。

マチには縫い代を足さなくてよいの?ということです。

こう思ってしまう理由は、マチが立体的に出来上がる構造の物理的な不思議が1つあるからなんです。

実際の製作の場面でマチをつまむと、ぺこんとマチが台形のような形に変わります。

実際にステッチをかけるのは、その台形のトップではなくて、縫い代1.5cmの内陸部です、

そうすると、台形は、底辺が横に余分に突き出していますよね。

この突き出しの分量が、縫い代の1.5cmに等しいのです。

これは物理的な法則とでもいう現象で、縫い代が1cmの場合であれば、1cm突き出します。

つまり、実寸で計算しておけば、自然に縫い代が含まれているということも言えますし、そもそもマチ部分は、縫い代とは無関係な内側に出来上がるものであるから、すでに、縦横で含めてある縫い代で事足りるということです。

こんな図を書いてみました。右上は、マチをつまんで縫う時の図です。
この台形の上辺は、型紙のの10cmから見ると、継ぎ目の縫い代で1.5cmずつ前面後面のパーツともにとられ、
短くなり、10-1.5=8.5cmずつの2パーツで合計17cmしかありません。
しかしです、縫う部分というのは実は、その1.5cm縫い代をとった下辺。そこは、物理的な構造状、
縫い代を1.5cm足した長い辺の長さになっているではありませんか。
それが上の17cmに突き出した1.5cmずつを両面分足した20cmであるということが事の解明です。

赤いマジックだけを見てください。

実際のマチになる線というのが、ちゃんと20cmに仕上がっている証拠がこの図でご理解いただけるかと思います。

台形の底辺は縦の長さ分上の辺より長くなるようなのです。

どうしても、頭で想像すると、台形の上辺を想像してしまうのですが、実際に縫う場所=実際のマチの出来上がりがその1.5cm下の辺であることがなかなか想像しにくいのですね。

この図解で想像だけのイメージと実際の構造が随分違ったものであることに私も驚いたものです。

あとがき

このマチの件は少し奥が深いかもしれません。

大変多くの人が悩んでおられるようで、腑に落ちていないのだと思います。

どうか、この記事がこの困難を乗り越え、マチ付きトートバッグが得意になるようなミシンライフを送っていただけるきっかけになりますよう(^-^)。