アパレル工場向け専用の型紙用紙を使ったハンドメイドバッグの製作のすすめ【634】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

型紙というのは、私としては最も重要なアイテムの1つとしております。

まずは、しっかり型紙を把握することで、出来上がりの良し悪しの検証にとても重要です。

きちんと保管して、失くさぬよう、ファイリングをしています。

64穴ファイル用のフィルポケットタイプの袋に商品の仕様書を表に、そして、その反対面に型紙をたたんで収納。型紙にはそれぞれデザイン名、パーツ名、材料の分量が記載のシールが右下に貼ってあるものです。

こんな風に収納して保管しています。

修正の時が特に大事で、修正を決めた時にすぐに型紙を直します。

これを怠ったり忘れたりすると商品が改良できず記憶も薄れてしまうので、スピーディーな修正のできる体勢を考えています。

ここ最近の型紙用紙事情

今回は、その型紙用紙にスポットを当てた内容となります。

型紙用紙もいろいろあるのですが、ハンドメイドバッグをスタートしていた最初の頃は、包み紙の大きくて丈夫な紙をリサイクル利用したりして、いわゆる無地のものにフリーハンド書きしていました。

まあ、それは当然ゆがみますし、定規を使ったところでどこが起点かもはっきりしません。

もっと正確にきちんと品寸法が把握できるものをという改善の末、現在は、当然ながら方眼のタイプに移行しています。

その方眼といっても業界別ではさまざまです。

私のお作りしていますハンドメイドバッグはアパレルの部類なので、やはりアパレル専用のタイプに出会ったのがきっかけで使い始めたアパレル特有の用紙になります。

それがこちらです。

アパレル縫製工場が実際に使っているという型紙用紙。特徴は茶のクラフト紙であること、柔らかさが中間的であるということ。

パッと見て見やすい、よく言われるグリーン色が線に使われているのが印象的。

この矢印の向きも非常に重要。

私は生地の地の目の縦向きにこの矢印を合わせて生地の縦横向きを型紙で把握しています。

この矢印もいろんな使い方があるので、商品自体の縦向きであったり、柄の方向だったりとバラエティに富んだ使い方ができると思います。

そして、このはっきりとした5cm四方のマス目。

ハンドメイドバッグも5cm単位での修正が多く、見やすいです。

思うに、5cmくらいからの変更が目で見てすぐに変化が分かるサイズ感だと思います。

そして、さらに、その半分の2.5cmに、ポッチが打たれています。

これも非常に使い勝手がよくて、きりの良い、22.5cmとか7.5cmなどで設定をして、鉛筆や定規を使わなくても良い型紙製作が可能です。

時に、多角形のデザインには、斜めにハサミを一度で印を目安にカットすれば、斜めの線であっても定規や鉛筆は不要です。

そして、カーブの時の円も、コンパスをこの用紙自体の目盛りに半径を合わせます。

このことから、私がデザインするバッグのサイズは、2.5cm単位で修正する方向にしています。

よほどの理由がない限り、これで結構いけます。

例外だと、細い紐が、4cm巾の場合、5cmの線から1cm内側に鉛筆と定規が登場の時もほのたまにあるといった程度です。

用紙の幅に対する不満

以前、この目盛りが入った型紙用紙の通常95cm巾の半分くらいの45cmというものをどこかのお店でいただきました。

あれが、ハンドメイドバッグには非常に使いやすく、コンパクトサイズで良かったのですが、現在は見つけることが全くできていません。

よって、95cm巾を少し残しながら使っていっています。

上が95cm巾の現在使用のもの。中にマス目が印刷されています。下は、45cm巾の無地。思わず間違えて購入してしまったものです(^_^;)。結局現在は45cm巾のマス目のあるタイプは無いと思います。ひょっとして特別にメーカーさんがカットしてくれていたその時だけのお品だったかもしれませんね。

アパレル縫製工場は、洋服目的なので逆にこの95cm巾でないと不足であることが多いのでしょうね。ニーズの多さは圧倒的に95cm幅なのかも。

そして、最後にこの目盛りがいかに分かりやすいかを一時的に使っていたわずかな分量の用紙と比べます。

少し見にくいですが、非常に線が薄く、確かに、5cmも2.5cmも表現されているのに、実際使うと、寸法を間違えそうになるくらい紛らわしいと感じてしまいます。2.5cmの線も入っているのですけれどほとんど写真に写りませんでした(^_^;)。
こうして比べると、確かに右の方が紙質は丈夫で厚手ですが、目盛りの分かりやすさは左の写真と右の写真では雲泥の差です。

ところで、左のアパレル専用の紙質が中間的な柔らかさであることに理由があるようです。

布を裁断する際に融通が利くのがある程度柔らかさも求められるとのことからのものです。

布を使ったバッグのみの製作の趣向の私にはよく合っているんです。

あとがき

この5cmマスと2.5cmの目盛りと矢印のシンプルな様式の使いやすさを実感しています。

このタイプの型紙にしてから型紙製作にかかる時間がぐんとスピーディーになりました。

この分かりやすいマス目がプリントされた中でも紙質の違いがあって、薄手過ぎるのも以前にあったのでお気を付けくださいね。

透けるほどのやわらかい用紙はこの目盛りが入っていても使い勝手が悪かったのですぐにやめてしまいました(^_^;)。

薄手過ぎるとカットがしにくかったり、すぐに破れてしまったりしたので、このクラフト色の柔らかさと同じ程度が私としては合格という判定になりました。

見返す時に探しやすいハンドメイドバッグの型紙の収納の仕方【113】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

去年2019年は、今までで一番数多くハンドメイドバッグのデザインを考案した年でした。

それに伴い型紙も随分増えました。

これまでは、いろいろと言うほどデザインを考案しておらず、5デザイン程度しかなかったのですが、2019年後半は特に新しいデザインに挑戦していくことが多くありました。

このことは、自身の技術が少しアップしたというありがたい結果からの変化で、そのことで、広くハンドメイドバッグ分野を見るきっかけになりました。

これも研究の1つであったと思っています。

そんなたくさんの型紙を作っているうちに、型紙の整理整頓の重要さを感じるようになったのです。

例えば、こぼれた1パーツの型紙はどのデザインのものなのか、また、あのデザインのあのパーツを型紙で見てみようなど型紙のピックアップ場面も出てきたのです。

シリーズで企画していることでデザインも多くなっている事実

デザインがどうしても多くなる理由は、シリーズ物で企画する発信も意識してのことです。

まだまだ体験中の部分があるといいますか、初めての素材などにもトライしていきたいわけで、デザインをそのたびに新しく考えていったのです。

その初めての経験後、一度こっきりのものが出ることもあります。

これも結構大切で、なぜ続けて作るべきものではなかったのかの理由の部分に今後の製作のヒントが含まれるのだと思っています。

ストックしている生地には、今後のたくさんのシリーズが眠っています。

生地も眠っているだけでなく、バッグに仕立て上げて初めてのびのびと活躍するわけです。

少しでも多くの作品をどんどん作っていく時期に今はあると考えています。

型紙の収納の仕方例、書類のようにファイルに綴じるという方法

ハンドメイドバッグに使用している型紙用紙:このような5cm四方+半分の位置の目盛りがありがたい用紙。
ただただ白い用紙に作図するのに比べて時間がとても短縮できて、正確にサクサクと型紙が作成できます。
ハンドメイドバッグの型紙の実際の収納:フィルポケット付きのファイルにたたんでしまいこみます。
表側にデザイン名、パーツ名、必要な材料の枚数をエクセルで入力したラベルシールを右下に貼り付けます。
生地の柄の向き、毛並みを考慮した生地の地の目向きを規制の矢印の向きときちんと合わせます。
ファイルはこのような感じでコンパクトに収納。
万が一中から1つのパーツが飛び出してもお部屋へ戻すことがラベルシールの情報で可能。

せっかく5cm、2.5cmと分かりやすく記されている型紙用紙ですので、サイズを決める時にも、方眼の目盛りに沿ったものにします。

中途半端なミリ単位の中間地点はよほどそうでなければならないサイズの場合のみです。

目盛りに沿った長さの決め方は、後の型紙修正が分かりやすいのです。

また、収納するときに現物写真を前後とも載せています。

それが、型紙のデザインが早分かりできる目印になります。

ある期間は、写真の下に指示書を掲載していましたが、複雑で項目が多い指示書の場合だとはみ出してしまうので、写真のみにして、指示書はマイクロソフト社様の「メモ」へデジタルでメモをしています。

あとがき

2019年で、型紙に結構カーブラインを多く取り入れるようになりました。

その結果、ぐんとデザインの幅も広がりました。

カーブラインはコンパスが有効です。

円の一部をカーブに使用することの美しさを知りました。

それほど複雑ではない現在の仕様で、型紙もほぼ四角だけの集まりではありますが、こういった収納の仕方などの基本的なことは、今後状況が変わってもその整理整頓を大切にしていくベースの考え方は変わらないと思います(^-^)。