変に括ってしまうから貴重な作品を見逃すのだ、素敵なジュエリーは貴石と半貴石の区別を越えたところにある【1270】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という18金やプラチナの台に美しい宝石が載った本物だけをしっかり厳選したレンタル事業をさせていただいております。

今や高価な地金。

高価だからこそ手の付けられない遠い存在なのではなく、お仕事、娯楽などのシーンで身近に活躍してもらうスタンスである所が当レンタルジュエリーの特徴です。

高級と気軽さのバランスを私なりに調和したラインナップなのです。

ところで、定義としては天然石には「貴石」と呼ばれるダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドという括りと、「半貴石」と呼ばれるその他の天然石という区分けがあるようです。

しかし、私としてはその区別は全く無視しています。

なぜなら、そんなこと関係なくジュエリーは美しいからです。

その定義されたような優劣を感じる区別は実際によく目で見て眺めることを幾度も繰り返してきて思うのですが全く感じるものではありません。

そのストーン特有の美しさをそれぞれ持っていて、どれもそれぞれの特色があるのだと受け止めるとすべて平等に美しいと映ります。

このことは、見方によっては、こだわりがないと思われるかもしれませんが、なぜストーンにこだわるのかというのも、「ルビーは高級の証」、「エメラルドの希少性」などと謳われる言葉の固定観念に影響を受けていることも否定できません。

ジュエリーはストーンだけではでき上がらないことがポイント

「貴石」、「半貴石」という呼ばれ方も、鉱物であるストーンその物に関しての判別に重点を置いた考え方なのかもしれません。

ジュエリーというのは、その元の鉱物である所から美しく加工されて出来上がるものであり、コンビとして使われるメイン材料の地金の美しさも半分くらいの割合で影響します。

そうすると、元のストーンだけの価値というのはデザインやカットなどのいろんな加工によってどれも平均的に感じるのが私の解釈です。

希少であるという特徴、硬度が高いという特徴の4種の主な貴石のストーンも、弱点もあるのです。

例えば、エメラルドは、硬度はあるかもしれませんが、もともとインクルージョンができやすい割れ目ができやすい性質があり、その後の加工を施さないとジュエリーとしては丈夫なものにならないのです。

そうすると、元の硬度の意味があまりなくなってきます。

ルビーなども希少性は高いとのことですが、ジュエリーではなかなかたくさんのルビーが材料として使われた完璧なものは見つかりません。

そこが希少価値なのでしょうが、エメラルドやルビーは変なお品を掴んでしまうかもしれないことからあまりメインには取り入れていません。

色では、代用のグリーンのトルマリン、ガーネットがあり、紅色はピンクサファイア、ガーネットがあります。

マルチカラーも好む私のラインナップでは、貴石だけでできたトリコロール風の他にも、シトリンやアメジストなどの希少価値はそれほどないようなよくあるストーンも美しく仲間に入っています。

いろんなストーンが混じることがデザインとしては素敵になると思います。

時には、地金がたっぷりでそこへダイヤモンドが附属品のように付くようなアイテムも取り入れます。

買取の場合で分かるのは、地金の方がストーンの価値よりも正直で確かなものなのです。

地金自体の美しさもこれは見逃せません。

そうしますと、時には、あのダイヤモンドさえ脇役になることがあるのです。

そこが、ジュエリーの面白さだと思っています。

ストーンだけの価値で考えるのではない、ジュエリーとして見る見方が今後もとっていきたいスタンスです。

あとがき

高級過ぎるジュエリーは身近ではありません。

身に着けるのさえ躊躇するほどの警備が必要なほどのアイテムは実用的とは言えませんね。

気軽に身に着けることができるという良さがありながらの高級品を目指しています。

そのようにペンダントチェーン1本からバランスや迫力を考えて集まったジュエリーが「本物志向のレンタルジュエリー」には集結しています。

翡翠やメノウは日本でも過去には採掘があった天然石として「和石」のイメージがあります。

これらも十分素敵なジュエリーです。

お洋服のテイストによっては、翡翠やメノウこそがぴったりなテイストが見つかるのです。

幅広いラインナップで最終的にはワードローブが広く展開できることにつながれば大変光栄なことです(^-^)。

バチカン、線径、パーツのボリュームと陽の当たらぬ地金部分が立派なジュエリー【1148】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という名前でレンタルジュエリーをさせていただいております。

18金とかプラチナに宝石と呼ばれる天然石が組み合わされた高級なお品が勢揃いです。

今回は、そのレンタルジュエリーの中にも盛り込まれています、やや目が行き届きにくい箇所なのだけれど縁の下の力持ちと呼ばれる非常に大切な部分にスポットを当ててみました。

陽の当たる場所ばかりが豪華であっても隠れた細かいパーツが華奢の違和感に警笛を鳴らす

ペンダントは、チェーンとペンダントトップでできています。

その2アイテムをつなげる重要な役割がバチカンです。

このバチカンが貧弱にして良質なジュエリーと呼べるのかということです。

細かい場所に手を抜いてあるお品は意外に多いです。そういった見た目の華やかさを重視したお品を見透かしたいものです。

細かい所こそ重要であるという考え方がされているお品には実際に丈夫に使える真心がこもります。

では、その縁の下の力持ちなる場所である、バチカン、線径、パーツのボリュームが丈夫なお品をご紹介してまいりますね。

バチカンがしっかりしたお品

こちらのアメジストは超ビッグです。

ビッグであることで当然重みもありますので、それに対するボリュームあるチェーンをチョイスし、そして、バチカンの強度をしっかりと確認しています。

もとはもう少し華奢であったバチカンをボリュームがありバランスの良い大粒に相応しいものへと検討しました結果がこちらです。

ゆったりとチェーンが通り、安心感があるのは、このバチカンの地金たっぷりの存在感がゆえ。

線径の太さ

こちらの小判型のペンダントトップも重みがあり、内部にK18YGがぎっしりと詰まったものになります。

この重みずっしりのトップにあずきチェーンを合わせていますが、さらにそのチェーンが通るバチカンを線径1mm厚の丸カンで対応しました。

丸カンの直径は7mm程度。

18金素材の丸カンの中ではビッグな領域のパーツです。

この丸カン1つでも、その役割はとても大きく、簡単に指で開閉できるものではありません。

この硬さなども重厚なトップを支える大切な役割をしてくれます。

金が高騰しきった現在で、K18YGの丸カンは1個¥5,000程度の価格のようです。

こうしたブレスレットも、天然石のキャンディみたいな美しさ、かわいさに目が行きますが、その間にあるK18YGの地金の丸カンパーツの線径が丈夫であることが分かります。

ここが華奢過ぎるお品は量販的で、ヴィンテージ物と見分けるポイントになるかもしれません。

よくあるデザインなのかもしれませんが、このお品程の線径の太い途中のパーツのブレスはなかなか見つかりませんでした。

これでおそらく線径は0.7-0.8mmだと思います。

いかに1mmという線径が太いかということですね。

ネット通販なでは多くがこの細かいパーツが華奢です。

それを見ると未来のちぎれる場面が浮かんでしまい、販売時の一瞬のぱっと見だけを重視されていると思わざるを得ません。

パーツのボリューム

こちらは、K18WGボックスチェーンブレスです。

1つ1つの細かいパーツが、細長いプレートを曲げて繋げたのかな。。。などとその構造がはっきりと目に映るようなボリュームです。

いかにも丈夫そうですね。

これらも地金の面積をゆったりと使用したアイテムで、透かしを利用のデザイン性にも富みます。

幅広

ブレスは、2連構造。1連ではやや物足りなということを2連で幅広くボリュームあるアイテムにされていて申し分のない華やかさです。

後ろ側の地金部分のK18WGも幅が、1cm程ある幅広リング。

幅広であることで、厚みもあるというバランスがよくとられた良いお品だと見ています。

幅広なのに、薄っぺらいことは結局、よく動かす指にはめる装身具としては失格です。

変形したり割れたりすることが予想されてしまいます。

あとがき

レンタルジュエリーはお客様の手に渡りますので、その後のご利用の中でチェーンがちぎれたりなどは起こってほしくはないハプニングです。

その原因に細かいパーツの曖昧さとか弱さがあると思っています。

そういった縁の下の力持ちの箇所が弱いことは、下に落としてしまったりなど、全体に影響を与えるほど重要なことだとお伝えしたくこの度の投稿をさせていただきました。

ユーザーの身になって考えられていない商業用の事情などで手を抜かれたようなお品はごろごろしています。

そういったものの中から良いお品を見極める手がかりとして注目する点の1つに今回のような陽の当たらない場所がしっかり作られているかを見るということがあるのです。

picturesque(ピクチャレスク)の「本物志向のレンタルジュエリー」というのはこういったものです、全セットまとめてご紹介【1128】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、どどーん♪と「本物志向のレンタルジュエリー」のセットのラインナップをすべてご紹介する回です。

多いのか少ないのかそのあたりはなかなか判断付きかねますが、youtube動画内では20秒ずつで全40セット近くをご紹介しています。

私としては100セットのラインナップに発展することを目標としていまして、まだまだ半分にも満たないですが、その1つのセットは3アイテムで、それぞれが念入りにコーデを考案したものになります。

マルチカラーも多く取り入れ、大ぶりだったり大粒だったりボリュームには非常にこだわっていますのが特徴です。楽しんでいただけるかと思います。

現在のすべてのラインナップのご紹介

現在全38セットのレンタルジュエリーのラインナップ・・・まだまだ少ないですが、1セットずつそれぞれの味わいが違います。ペンダントチェーンなどの太さもボリュームがあるものばかりをチョイスしています。
こんな風に3アイテムが揃った1セットずつのショットをご覧いただきながら20秒ずつの解説を動画でさせていただきました。

20秒なのですべては細かく伝えきれませんが、気になったセットは後程「本物志向のレンタルジュエリー」コーナーで再度ご覧になれます。

詳しく内容が記載されていますので、動画の中で気になったお品は具体的情報が分かります(^-^)。

地金について

18金の地金部分は、ヴィンテージ物ではイエローゴールドがやはり豊富なのですが、私が最近注目するところでは、プラチナやホワイトゴールドのあっさりしたシルバーカラーです。

このプラチナとホワイトゴールドでもそれぞれ銀色の感じが違うのが面白いです。

似た銀色でも、その材料の構造が違い、プラチナはもともと銀色の素材のままで産出されるもの。

ホワイトゴールドは元はイエローゴールドというのが正体で、黄色を白っぽくする為に中に混ぜ込む割金を銀色寄りにし、ロジウムメッキという最終段階の銀色塗装によってああいった銀色になっているのです。

そう考えますと、永久にシルバー色である見込みというのはプラチナですが、ただ、ホワイトゴールドに施されるロジウムメッキもかなりのもので、簡単にイエローが見えることはありません。

以前、お直し屋さんに見せてもらった、ホワイトゴールドのリングのサイズ直しの際に熱を加えると黄色に戻る様子は経験があります。

それほど高度な熱を加えなければ、短い時間や一瞬でイエローに戻ることはないので、K18WGのロジウムメッキというものも立派なものです。

ここ近年の流行みたいなもの-金銀ミックスコーデの素敵さ

私もとても好きなのですが、当レンタルジュエリーの中にも取り込んでいます、K18YGとのコンビで、K18WG、PT850、PT900などを組み合わせたミックスの使い方です。

もともとミックスされているアイテムを盛り込んで、私の方でも全体のバランスが半分くらいの割合になる美しさなどを表そうと考案してきたものも多く入っています。

イエローゴールドにはその美しさがあり、プラチナにもその美しさがあります。

本来、金と銀の色を一緒に使うことは、洋服であるとあまりイメージしにくいですが、金属同士だとあり得ます。

金と銀以外に色がないことが頭の片隅にあり、そういうものだという観念みたいなのもあるかもしれませんね。

あとがき

以前の記事でも書いたことがあるのですが、宝石は、落ち着いた気持ちで接することが大切だと思っています。

あわただしく多忙の中、雑に取り出したりすることで、キズの原因になったり、気持ちが散漫な中の着用で、気が付いたら失くしていたなどです。

こういったことは、ジュエリー達も喜びません。

丁寧に扱いながら、ゆったりとした気持ちで身に着けるということが良いのだと、業者として実感しています。

頻繁に使用したい指輪の地金台PT900よりK18WGをお勧めな理由【1046】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタルジュエリー事業をさせていただいております。

別のページでいろんな宝石たちがコーデされて掲載されていますので、お立ち寄りどうぞ↓(^-^)。

商品一覧

今回は、レンタルジュエリー事業者である私が、とことんジュエリー知識の習得を勉強させていただく中で学んだことを実際の選択の時に活かすお手伝いとしての記事になります。

特にレンタルでなくても、ご自身の指輪のご購入の際にお役立ていただければと思います。

リングの台の地金選びの時のポイント

実はリングというアイテムは、ジュエリーに一番圧力がかかりやすいのかもしれません。

指先というのは動きが活発でリングをはめながら物を持つこともしばしば。

そんな中で求められることが地金の強度です。

本物と呼ばれる貴金属の18金やプラチナというのは地金自体が硬度が低く柔らかい素材であることがまずあります。

それを強固にしていこうと、割金なるものが考え出され、K24である純金やPT1000である純粋なプラチナではジュエリーとしては弱々しいものになるということで、通常、K18YG、K18WG、PT900、PT850がアイテムの刻印に頻繁に見られるものになります。

刻印でK24やPT1000のものは、本来指輪には望ましくないかと私は思います。

けれども、その良さもあり、まずはジュエリー使いとしてはレアであるということと、イエローゴールドのK24は色がとても黄色みが強く、そういった色を求める場合にはとてもお洒落分野としては向いていますね。

なので、どうしても純金や純プラチナをご利用いただきたい場合には、リングではなくて、ペンダントトップなどのそれほど激しい変形にさらされるリスクのないアイテムにはまだよいかと思います。

ペンダントトップはまだよいですが、チェーンとなると、これはやはり引っ張ったり動きはそこそこありますので、割金入りが長持ちだと思います。切れやすいのでリスクが大きいかもしれません。

今回は、リングの場合を考えてみましたのでリングの場合のお話になります。

上の図のように、もともと柔らかい素材であることをある程度強度を高めた割金入りのK18YGとPT900で比較する場合は、これも差がありまして、K18YGの方が硬度が高いです。

プラチナ自体は18金より柔らかいと今後知識に入れておかれると良いかと思います。

ただ、どうしてもシルバーカラーの地金にしたいのだという場合、プラチナをあきらめて、K18WGを選ぶと、ここにはプラチナは当然入っていないので、K18YGと同様に考えられます。

同じシルバーカラーの台ならば、K18WGを選ばれたら良いと思います。

こちらの方が、変形しにくく、キズも付きにくいと言えます。

ただ、こういったこともデータからのもので、地金は全体的には柔らかいものであるということも思っておかれた方が良いです。

扱いはくれぐれも慎重に。。。ということですね。

もう1つお伝えしたいのが、じゃあシルバーカラーならいつもK18WGにしようと決意されるかもしれませんが、プラチナにはホワイトゴールドにはない白っぽい良さ、魅力があるのです。

2つの地金の違いで並べてみると、この図では同じ色にしてしまっていますが、実際は随分違うものです。

このことを知っている人は、プラチナ好きであることも多いかもしれません。

プラチナならではの魅力というのもちゃんとあるわけで、到底18金が叶わない部分です。

あとがき

シルバー色の台は、あっさりとしていて素敵です。

ゴールドのゴージャス感がない分控え目で気軽に、自然に装飾できる点が素晴らしいですね。

K18WGというのは、実は、後発的な地金なんです。

昔はK18YGがほとんどだったところへ、ロジウム、パラジウム当の銀色の素材が加えられて、ああいった銀色の様相を作ります。

ただ最後のロジウム仕上げというのは、塗ったに過ぎない部分もあり、正体は黄色いイエローゴールドであるということです。

あまりに経年だったり、リフォーム時などに火によって元のイエローが見えてくることを実際に目にした経験があります。

よって、純粋にどこまでも銀色を貫けるのは実はプラチナだということです。

ただ、K18WGにほどこされるロジウムメッキも相当なものなので、簡単にはイエローが見えてくることはないです。

だからこそ、丁寧に慎重にお取り扱いをすることが望ましいということにつながるわけですね(^-^)。

ジュエリーリフォームの1つ、ブローチカラペンダントトップへの華麗な変身ぶり【923】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の記事【922】では、豪華なジュエリーを探すポイントについて書きました。

少しそれに関連する部分もあるのですが、今回は、なかなか素敵なピンとくるようなペンダントトップが見つからない際のある注目するアイテムをご紹介したいと思います。

どうぞ、ジュエリー探しのお役に立てればと思います(^-^)。

ブローチは大ぶりな物が多い、これを華やかなペンダントトップへりリフォームする例

K18YGの幾何型ペンダント:なんと、もとは横向きのブローチでした。

こんなペンダントも持っているとお洋服の幾何柄などに合わせるとすごく素敵になりそうなモチーフです。

抽象的なところが、また、ハートとかお花などの可愛い感じにはない魅力。

どちらかというとカッコイイ感じで着けられそうです。

これは、現在はペンダントですが、もとはブローチ。

横向きで針が付いた回転式のボールチップが付いた裏側でしたが、それをこそぎ取ってもらい、針とかボールチップの部分の金の塊部分をバチカンに当てがってもらったリフォームをしています。

ブローチは、あまりメジャーなアイテムとは言えませんので、出番が多くはありません。

私のレンタルジュエリーのアイテムの中でも、ピアス/イヤリングと同じで、ブローチもセットには組み込まれていないのです。

このリフォームの効果は、使う機会が増えたということになります。

出番が「時々」だったのを「頻繁」にするという、機会を増やす効果がありました。

ペンダントもかなりお顔の近くなので、その存在は大きく、ブローチのモチーフの大きさが全体的に大きいものが多いことから、ペンダントトップに変身しても華やかになれます。

そんな点も、ブローチ市場に目を付けるというのは、1つのアイデアです。

ブローチからペンダントトップへのリフォームが良い点としてもう1つ。

上述の私の例のように、ブローチでは必要だった留め具の針とボールチップをバチカンの地金に追加もしくはそのまま活用できるといったことでエコノミーにリフォームができるという点です。

バチカンも結構な金の塊なので、針とボールチップでは不足の場合は地金を追加ということにはなりますが、幾分かはお得になっているはずです。

あとがき

ビンテージ物には、K18やPT製のブローチがまだまだ眠っているのかもしれません。

現在では豊富には作られていない貴金属のブローチをペンダントトップになる想像をしながら見てみると見つけられなかった素敵なお品に出会えるかもしれません(^-^)。

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<出会い>こういうの1つ持っていたい、編み込み地金ブレスの美しさ【907】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

プラチナの美しい編み込みブレスレットをご紹介したいと思います。

巾広に編み込まれて、一番には、視線の行かないような手首のところにも存在感を発揮してくれそうです。

編み込みブレスは地金違いでも雰囲気が違う

今回の編み込みは6本のベネチアンチェーンを編み込んであるもので、なかなか華やかです。

三つ編みよりも複雑に編み込んであるデザインの方が他のアイテムと合わせやすいと私は感じています。

PT850製の編み込み幅広ブレス。持つと、ずっしりとしたものを感じます。

ブレスレットのプラチナは白っぽくて素敵な輝きがあります。

ベネチアンチェーンだけをストレートにしたブレスもそれはそれでナチュラルな良さがあるかもしれませんが、こうして編み込まれるとまた新しい雰囲気が作り上げられます。

巾広ブレスは、四角いアイテムとの相性が良いように私は思っていまして、例えば、リングをこれに合わせるとすれば、平打ちリングのような巾広のリングなどと合わせたり、スクエアなアイテムのペンダントトップやモチーフに合わせるアイデアが浮かんできます。

あとがき

私の役割は、お客様にご提供するジュエリーのセットを組んでいくことです。

ここにやりがいと楽しみを感じています。

この編み込みブレスをもし、自分用にいただいているとすると、ただただ収納するだけにになってしまうのです。

そのような使い道のない私ができることは、お客様に使っていただいて、楽しんでいただくこと以外にありません。

すごく不思議な事なのですが、自分では使わない者ならではの楽しみ方の1つとして、他の方に楽しんでもらうためにあれこれ考案するということがあるということがレンタルジュエリーをさせていただいて実感しています。

私自身も実は楽しめているということなんですね(^-^)。

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貴金属のチェーン類の刻印の素早い見つけ方【903】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在地金価格がまたしても高騰しているようです。

少し前に金が1g¥5,000くらいなのかー、すごいなあと思っていたのに、現在、¥7,000代行ってませんか!?。

これには大変驚いています。

今回は、そんな貴金属の中のチェーン類であるブレスレットを例に、細かくて探しにくい刻印がどの場所にあるかということをレアな例も交えて3箇所ご紹介したいと思います。

よくある場所、ひっそりとした分かりにくい場所など

刻印の表記の仕方はまた別の記事でご紹介するとして、今回は、場所のみにスポットを当てますね。

まずは、この場所。プレートへの刻印です。これは多いのではないでしょうか。見にくいですが、K18 WGと上下2段に刻印されています。
次は、この場所。カニカンのサイドの平らな場所です。過去にカニカンでもこの場所ではなく、面積の狭い場所にあったこともあり、それぞれの製造業者様の意向なのでしょう。K18の刻印です。
3つ目は、巾広ブレスなどに多い折りたたみ式留め具の内側です。内側ともなるとなかなか見つけにくい、この場所はややレアな場所かもしれません。PT850の刻印です。

あとがき

リングは面積が狭いので刻印は比較的見つけやすいですが、チェーン類は附随パーツも多く、場所の選択肢が多いと思いがちです。

そんな時、今回の3例でも共通しているのがすべて留め具にあったという点です。

まずは、留め具を最初に探してみると見つけるまでのスピードが速くなると思います。

そして、3つ目のように、隠れていることもあるので、開閉式などのタイプは開閉の両方の場合で探すというのも見つけやすいですね。

<出会い>まるでジャガード生地のよう、オレンジサファイアの花柄パヴェリング【709】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「無難である」ということと「個性的である」というのはどんな点がそう感じさせているのでしょうか。

当店picturesqueのレンタルジュエリーの事業においては、特に後者に拘りが深いです。

それは、店主である私が自然な形で意識してきたことなので、しっくりくるのが後者の方なんです。

前者だと何か落ち着かない腑に落ちない感じが残ってしまってなかなか前向きに考えられないんです。

前者テイストも、もちろんありだと思いますし、万人受けというものがあるので、もしかしたら対極にある良きライバルのようなテイストなのかもしれません。

今回、そんな後者のテイストに相応しいようなリングに出会いましたのでご紹介致しますね。

そもそも地金部分が超レアな青金であること

青金(あおきん)という地金があることを知ったのは、微妙な台の色のペンダントトップを数か月前に入手したきっかけです。

最初はK18WGのロジウムがないものなのだろうなどとよく分からずに思ってしまいましたが、これが実は奥が深かった。。。

K18YGにもいろいろ色の展開があったのです。

私たちが慣れ親しんだ昔から世代を渡りながら、祖母のネックレス、母のブレスなどと見てきた地金の18金というのはおそらく圧倒的にイエローゴールドが多かったかと思います。

その他だとプラチナのPT850という刻印のものがチェーン類では見たことがあったかもしれません。

けれども、それだけではないということです。

1つはやや身近な例として、ピンクゴールドがあります。

あのピンクという呼び名も分かりやすくて、分類しやすいネーミングですが、元は24金のイエローゴールドの25%の割金に銅を入れ込むということで赤い地金色になっていることであの色になります。

よく、古いビンテージ物のイエローゴールドが、オレンジ寄りな色になってくる経年の例は、割金の中の銅の存在です。

お手入れでイエローゴールドらしく戻るようになるようですが、意外にあの25%という割金の部分というのは全体の色に影響するものなのです。

そこで、今回の青金というのは、割金に銀をチョイスしたものということのようです。

銀がほとんどなのか銀のみなのかは、製作者の知るところですが、青金はグリーンともとれる色で、ホワイトゴールドとイエローゴールドの中間のような感じがします。

プラチナやホワイトゴールドと一緒に並べるとやはり青金もイエロー色をしているというのがその姿になります。

まず、それが台に使われていることで、非常にあっさりとしたクールさがあります。

オレンジサファイアのパヴェリング:K18YG台(青金:あおきん)が珍しく、薄いブラウンダイヤモンドに花柄の巾広リングです。

あとがき

簡単な一声ではありますが、とてもかわいいです。地金のボリュームも十分で、個性的になっているのは、この花柄が無いタイプが非常に多く、そこが無難であることと個性的であることの大きな分かれ道になったようです。

ハンドメイドバッグの生地に関しても凹凸感あるジャガードがメインテイストの生地としていますので、何かこのリングの柄はそんなところに通ずるものがあります。

ところで、レアな入手しにくい数の少ない青金という地金のアイテムというのは、1アイテムを手にした瞬間、そこからがある険しい山道を登ることになります。

他の一緒に付けるアイテムも青金でそろえなければ色が合わないのです。

その難しさから本来敬遠されている部分もあるし、そもそもあまり生産されないと思われますが、リングのメーカーさん/デザイナーさんのこの挑戦のような部分に脱帽です。

<出会い>特殊なK18YG台のペンダントトップに合わせるペンダントチェーン探し【687】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

K18YGには、実はいろんなカラーの展開があります。K18WGは、また別物として、イエローゴールドだけでも黄色が強いもの、薄いものがあります。

なぜそういった色のトーンの違いが生まれるのかというのは、割金(わりがね)に原因があります。

全体の75%を純金の24金で、そして、その残りの25%はどんな素材でも良いということで、銅が多ければ、オレンジ系な18金イエローゴールドが出来上がる、その一方で、銀を多く入れ込むとどうなるかとういうと、薄い黄色のゴールドになります。

いくら薄い黄色とは言え、イエローゴールドには違いがありません。

ホワイトゴールドやプラチナと比べるとやはり黄色いのです。

そんな微妙な、言い方換えれば、ゴールドのパンチが少ないイエローゴールドは「青金:あおきん」というものです。

その青金で作られた台のペンダントトップがあり、困難な中、青金ベースのペンダントトップに合うチェーンを探しました。

青金はレア過ぎて、ジュエリーとしてはほとんど見つからない件

私の調べでは、青金は、飾り物などの装飾に主に使われる18金になり、ネックレスなどのおしゃれ用のジュエリーにはほとんど使われないとのこと。

そんな中見つかったペンだとトップも、確かにバチカンがはっきりしていなかったし、もともとジュエリーではないのかもしれません。

ビンテージ物ならではの面白い出会いです。

写真で分かりますかね。イエローゴールドの割には、白っぽいのが銀が多く割金に入る「青金:あおきん」です。

ペンダントトップという感じがするものの、飾りという感じもありますよね。

レアな青金の台のペンダントトップにするために、ここにK18YGの丸カンを取り付けました。

あとは、チェーン。数か月これは難しいなあと思い悩み続けながら、ここ最近1つの答えが出ました。

金銀ツートンのミックスがどちらでもない感じでなじむのではないか。。。

はたしてその予想がうまく当たりました。

よくなじんだ、金銀が半分ずつの割合のチェーンがマッチしたのです。

ベネチアンチェーンのK18YGとPT850をねじったデザインのショート丈のチェーン37cm。

どうでしょう。金でも銀でもない中間的な感じに映ります。

青金のチェーンを探しても全く見つかりませんでした。

とってもレアなのですね。

青金のチェーンを無理やり極細でも見つけたとして、その後のブレスやリングがやはり困りますので、青金から解放されて、こんなコンビのツートンカラーという案が有効のようでした。

そして、ペンダントトップと合わせてみます。表はダイヤモンドとオレンジサファイアでぎっしりなので効果が分かりにくいのですが、裏を向けるとよく分かります。とても色がなじみました。これはツートンカラーの威力のたまものです(^o^)丿。

ショートペンダントの37cm。チョーカーのトップにこんなお花柄の半月モチーフがキュートです。

お客様のお手元にいずれまいりますが、この時点で私がワクワクしています(^-^)。

その他のコンビチェーンK18YG+PT850

このほかにも別のペンダントトップに付けるチェーンを入手。

切子風デザインがかっこいいです。線形が丈夫な細口チェーンのビンテージ物に多いタイプのショート丈40cm。このチェーンの場合はゴールドの割合が多い地金の使い方をして組み立てられているので、トップもK18YGの1色で合わせました。↓
ダイヤモンドと透かしのペア―のプチペンダントトップ。一見華奢に見えますが、チェーンは結構ずっしりとしています。線形が丈夫な証拠です。ゴールド1色よりも何か良い雰囲気が出ます。

あとがき

今回、金銀ツートンの地金使いの効果とか良さをお伝えしました。

結構いろいろ見ていくと、コンビのチェーンというのがビンテージ物にはとても多くて、かっこいいです。

今回のような青金という難しい地金の色に役に立ったツートンカラーのコンビチェーン二であったことも私としてはとても大きなコーデの学びでした。

18金の割金に決まって銀や銅が使われる理由を紐解く答えが、その採掘される自然体の周辺環境にある【582】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび「鉱物の博物学:松原聰/宮脇律郎/門馬綱一 著」を読み終わりました。

図鑑のようになっていて写真が大変豊富で現物をイメージしやすいです。

印象的な箇所は、金が自然の中から見つかって宝石の地金として作られていくにあたり、そのまさに発見の時の様子などがなかなか実際に目にすることが無いことで面白かったところです。

このたびは、貴金属に対する固定観念であり、「18金の割金に銀や銅がベーシックに使われる」ということの「理由」のようなことを探ります。

24金単独だけでギラギラと存在しているのではなく、銀や銅と混じるように一緒に存在することとジュエリーの姿が線でつながった

炭鉱の「ゴールドラッシュ」の時代のイメージとして、キラキラ光る金を山で掘り当てるシーンがあります。

実際の話というのはもっと現実的なもののようで、24金がギラギラと存在しているのではないのです。

多くが、コンビとして、銀や銅などと混ざり合って合金の状態で発見されるというのです。

最終的に、貴金属に合金として18金が出来上がっていくのですから、この発見される状態の合金というのが割金に銅や銀が使われるヒントというか、まさに答えとなります。

つまり、一緒に存在しているということにそもそも縁があったのです。

具体的に、その縁というのが、金とか銀は、もともと元素から成り立つ元素鉱物という種類のもの。

その原子配列というのは、銀、銅が同じであるので、それらと合金を作りやすいとのこと。

よってもともと縁ある素材同士だったということです。

発見される状態というのが、1つの状態だけではないようで、粒状、樹枝状、苔状など様々。

とてもバラエティーに富んだ姿で自然の中でひっそりとその姿を現しているのです。

あとがき

出来上がった宝石の美しさだけを見るだけにとどまらず、こうして、鉱物時代の姿を具体的にイメージできることは、ジュエリーを眺める深みが増します。

その定義や決め事だけが語られるジュエリーのあれこれに対しては、「なぜ」という疑問がある場合に、この度のような本がとてもありがたいです。

「そういうものなのだから。。」と機械的に覚えるよりも、この「理由の部分」を調べることこそ本当の学びが得られるポイントだと思っています(^-^)。