<経理>「デッドストック」は魅力的な言葉、しかし、経理から見ると決して優れた存在ではない「長期保管在庫」なのだ【1002】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この1つ前のリフォームの【1001】の記事の中で登場の元の値札が付いたまま購入した古着が、まさに「デッドストック」ではないでしょうか。

この言葉で販売される場合と、ただの古着として、結果値札付いてた。。というあっさりとした販売の仕方もあり、今回は後者でした。

私が見てきた限り、この「デッドストック」という言葉で売っていないお品の方が掘り出し物があるような気がしてなりません。

素敵な物は最後まで埋もれて隠れているのではないだろうか。。。

そんなストーリーが思い浮かびます。

「デッドストック」という言葉の以前の私の解釈の勘違いの話

ストックは、「在庫」のこと。

デッドは、その言葉通り、「死んだ」ということで、「死に在庫」です。

私は、これまで、デッドストックというのは、商品価値が¥0になったものだと思っていました。

しかし、業者は、実際、デッドストックとして販売しているお品は、棚卸をする商品の価値が生きているものだということを知りました。

デッドという言葉は、長年売れていない不良在庫ということで使われた言葉で、私が思うような無価値になった物だけが¥0で存在する在庫ではなかったのです。

よく考えればそうですよね。

¥0で廃棄処分を帳簿上でしておきながら、また継続して販売するってあるまじきことですので、販売している以上、帳簿には価値が残っているのです。

それなのにデッドと呼ぶことが少し違和感が私としては有りますが。。。

実際にデッドストックとのことで入手した2品の購入エピソード

私のような古着好きの者としては、「デッドストック」というタイトルは魅力的で、むしろ、価値が高い物としてとらえます。

これは、販売側にとっては、売れ残りをうまく売るテクニックなのかもしれません。

実際にデッドストックとして購入した過去のものを2つ回想してみます。

1つは、スポーツ用品のロゴ入りの1970-1980年代あたりのもの。

その頃というのは、スポーツ用品のポロシャツ、ジャージなども日本製が多かった。

その後、1990年前後から、製造は海外へシフトしていったわけで、その前のものというのが良質な良い作りのお品が見つかるようです。

このスポーツ用品のデッドストックは納得しました。

もう1つ、バイクに乗っていた時代に前に使用していたグローブの本革のものを片方落としてしまい、探したものが、デッドストックと一応謳われていたブランドのグローブ。

しかし、かっこよさはあるものの、合皮であることと、同じ物が量産されている様子もあり、デッドストックと呼ぶには。。。という感想でした。

こうした自身のエピソードから思うのは、やはり謳い文句などは当てにならない、自分の目で見た判断であるということになります。

実際の会社の中で経理をしていましたが、デッドストックという言葉は会社内では使わないです。どのくらいの期間の売れ残りなのかが分かりにくいですよね。

会社内では、「長期保管在庫」などと呼ばれます。

その長期というのがどのくらいの年数からカウントなのかのルールがそれぞれあるかと思いますが、そういった決め事も分かりやすいのは、この会社内での言い回しです。

デッドストックというのは、販売手法としての1つでもあるかというそういった見方も持っていた方が本当に良いお品を手にするためには役に立つと思います。

あとがき

ネットであっても、自分の目で見た直観などは大切。

言葉に翻弄されて信じてしまうのではなくて、自分なりの着眼点を持った購入の仕方があると良いですね。

デッドストックという言葉が使われていなくても、値札がそのままついていて、綺麗でたたみじわさえ残っていて、そのお値段も高価であるということで、デッドストックのようなものだと判断できます。

本当に素敵な物は目立たずに、ひっそりと隠れているものなのかもしれません。