黒コーデ愛好家が黒は入れない方が素敵だと直感して出来上がった手編みセーターとレザーパンツの茶コーデ【1235】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私自身のワードローブは、ほとんどが黒色です。

黒1色であったり、黒ベースであったりと黒色をベースに考えることが多いです。

そんな中で、黒以外だけで作られるコーデが大変レアコーデになるわけです。

1つに紺色があります。

紺色はあまり得意な色ではないということもあり、同じ強めの色なら黒の方を選択するので、紺の出番は基本的には少ないです。

ただ、その良さもあることと、何しろ古着市場では1点物であることで色に関してはその色で受け入れねばならないことも多いのです。

このたびもそんな黒以外のコーデをする機会がありました。

もともと持っていたグレーと茶のミックスのような手編みセーターのボトムに合わせようと決めていたグレーのスラックスがテイストが合わないと感じてきたことで新たにボトムを探したことがきっかけです。

手編みのセーターがカジュアルテイストであることに対して、グレーのスラックスがドレスに寄り過ぎたテイストだと気になり始めたところだったのです。

皮肉にも、手編みセーターがカジュアルなんだということを、ドレスライクなグレーのパンツが気づかせてくれたということになります(^_^;)。

黒が入らない方が良いコーデの発見

黒の場合は、ほぼどの色とも組み合わせても色の強さが勝りますので、差し色みたいな感じで使えることで難易度があまりありません。

しかし、黒以外の色だと、黒ほどの強さが無いので、同じようにはいかないようです。

ということで、とりあえず、今回の茶色に関しては、茶系の濃淡で組み合わせることをまず考えます。

セーターの色はモカ系のミックスなので、グレーとか茶、黒だって合うようです。

最初のパンツは、これでした↓。

色はマッチしましたが、テイストがどうしても合いませんでした。セーターがカジュアル過ぎると映るのです。

そこで、セーターのミックスの糸の色の中から候補が挙がるのですが、黒はセーターのマイルドさが活かされないようであまりピンと来ず。

ということで、茶色を選択したわけですね。

しかも、最初のスラックスのようなドレスライクなボトムではなく、レザーパンツであることで、カジュアルなテイスト同士の相性が生まれたと思います。

もう、ここには、黒色が入っていません。

普段黒ベースのコーデばかりする私にとって、レアなワードローブの1セットとなります。

靴の合わせ方例:カラーの濃淡で凹凸感を配置良くイメージ

茶の靴(切替部分は焦げ茶):色としてはマッチしますが、
上から順番に視線が行く場合に濃淡が下に濃いめで集中してしまいます。

そうしますと、リズムよく配置がすっきりと見えるのは、この靴じゃないでしょうか↓。

モカベージュの靴:セーターの色の薄い部分とリンクしますので、
上から順番に視線が下へ行く時に薄→濃→薄と整ったカラーの配置になります。

パンツは、縦に長いですので、茶色が多めに映りますので、それ以上同じトーンの濃い茶色をパンプスに持ってくると茶色がまた現れてしまい、バランスが崩れます。

後者の写真↑のように、パンツの先端でいったんカラが切り替わるということがメリハリが付き、コーデにリズムと凹凸感が生まれるのです(^-^)。

バッグは薄い色がお勧め:茶色の面積をこれ以上増やさない

キャンパス地のバッグ:カジュアルなので、こんなバッグを気さくに配置。
靴と同じようなベージュ色のバッグでもよろしいかと思います。

もう1つ色を新しく入れるとすれば、薄いグレーなどですね。

それも、セーターの糸の色のミックスの中からです。

グレー寄りなブルーというのもあるかもしれません。

茶の本革レザーパンツ意外に考えられるボトム:ジーンズなら薄ブルーが粋

今回は、茶色のレザーパンツをチョイスしたボトムでしたが、もう1つ候補がありました。

それは、ブルージーンズです。

ミックスの手編みセーターの中にそのブルーの糸の色が見られます。

かなりコントラストは効きますが、ブルージーンズを持ってくる場合は、靴が今度は濃いめの茶でも良いのかもしれません。

そうすると、今度はセーターが「濃」となって、濃→薄→濃のカラーの配置がリズム感良く生まれるのです。

ブルージーンズも、トーンが分かれます↓。

ブルージーンズの色のトーンの違い:左-青味、右-グレイッシュ。
写真だとどちらも合うように感じますが、これもお写真の写りが影響しています。
実際に目で見て、右側のグレイッシュがブルーならピンとくるトーンだと私は感じました。

あとがき

コーデ楽しいですね。

実は、私は、茶色コーデは20代の頃にたくさんしてきまして、その難しさを痛感し、苦手なカラーコーデになっていたのです。

とても矛盾しているかもしれませんが、お部屋のインテリアは実は茶系で統一であることも意外でしょう。

インテリアとワードローブは別なんだとつくづく思います。

茶色は黒より緊張感がほぐれて「リラックス」の気持ちをインテリアのような環境では重視、そんなことから、黒よりもマイルドな茶を好む考え方になっているのだと思います。

一方お洋服というのは、「対人」を考えることが多く、強さを表現したい潜在意識みたいなのがあるのか、黒をお洋服では好んでいるようだと自分自身を分析します(^_^;)。

今回、久しぶりに茶色コーデをしましたが、過去の失敗してきた茶色コーデから活かされたバランスの配置の考え方などは、役に立っていると思います。

茶色はコーデが田舎っぽくなりがちなので、いかにシックに仕上げるかというところはコーデに対してやりがいがあるカラーだと思います(^-^)。

古い傷み具合のかっこよさだけが古着の良さじゃない、綺麗でも古い時代に作られた証(あかし)が読めるのだ【1160】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着を好んでもう随分長くなります。

ここ近年では、これまで新品を購入していた方も「サスティナブル」の動きに乗り、ヴィンテージ物などにご注目されたことがあるかと思います。

ここ最近素敵なヴィンテージセーターに出会いましたので、ご紹介を致します。

この良き味わいを作っている源は何なのかなどをお話させていただきたいと思います。

今後の古着選びに何かお役に立てるかもしれません(^-^)。

ぼやけた曖昧な染色は手間がかかっている

メルカリ様で購入させていただいたヴィンテージセーター:アクリル/70%、毛/30%、日本製。「手編み」というキーワードで探したものです。ヴィンテージの洋服にたどり着くには、「オーダーメイド」とか「手編み」、「手作り」などのキーで1点物の本物にたどり着きやすいです。

色を一言では言い表しにくい中間色が魅力です。

糸の色は、グレーと茶の間、黒、ブルーもあります。

全体ではモカ茶みたいに映りますが、その所々の曖昧さが全体では、マルチカラーみたいです。

このセーター、例えばボトムにデニムを検討しようとしますと、黒、グレー、ネイビー、ブルーとすべてのデニムの色がどれも合わせられそうなことが想像される素晴らしい融通の利き方です。

この柔軟性あるカラーの源を少し探ります。

糸の様子:1本の糸の染色が中間色だらけでさらにそれが集まってやさしいぼかしが実現。

現在よく見る量産品があれもこれも扁平な、同じような色ばかりであることも多いのは、その手間の簡素化とか機械化によってスピーディーに出来上がってしまうところにあるのかもしれません。

このセーターは手編みです。

メイン材料の糸がこのように丁寧な手間をかけたものだとうかがえることに加え、手編みであることで更に1点物が実現されています。

ということで、このセーター自体は古めかしい傷みなどはそれほどありませんが、その糸の使い方1つでもこうして、現在ではなかなか見られない古き良き時代の生産物であると見ることができるのです。

あとがき

海外の人から見ると日本の古着は状態が良いとのことです。

収納しっぱなしで眠っている古着もまだまだ多いのですね。

経年があると、現在とのギャップが面白く、洋服というものが本来はいかに手間がかかるお品なのかを改めて考えさせられます。

ファストファッション品を見慣れた現代では、こうしたことを忘れているのかもしれません。

本当の良質な洋服とは何なのかを、ヴィンテージの良質な洋服が教えてくれるのです。