伸び縮みがそれほど影響のないコンパクトなリュックだからこその自由度、生地本来のボーダー向きをトライプで使用【768】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびから、また新しい製作に入りますが、シリーズとしては「メッシュシリーズ」の一番最終になります。

次からは素材のグループも変わっていきますので、今回がメッシュな雰囲気の素材としては在庫がラスト。

メッシュという素材のイメージは夏が浮かびがちですが、1シーズンだけのイメージではなく、オールシーズンのイメージを出していければ。。というご提案もあります。

素材の季節感のイメージを打ち破り、メッシュをもっと身近な素材にご提案したいと思います。

本来の地の目の向きを無視、柄を中心に考えた、ストライプ使いの2種の生地を含む計4種の全体の構成

リュック「餅巾着」を製作する4種の生地:左上から時計回りに、表地、裏地、巾着袋の外側、巾着袋の内側。

下の方に後ほど貼りますYouTube動画内では、巾着袋の外側と中側とをどちらにするか迷っているというところまでお話致しましたが、その後当ブログ記事を綴るにあたり1日経過しました。

そして、このブログを書きながら思ったのです。。

以前、消費者様のバッグに対するいろんなご意見を集めたサイトをネットで拝見したことがありました。

「発言小町」様だったと思います、とても参考になる「なるほど♪」なご意見の密集でした。

その中で、「内側をのぞいた時に、色が鮮やかだと中の物が見やすい」というご意見がありました。

その考え方を有難く受け止め、さらに中の物を探る時の質感の心地良さ・滑りの良さが加わる、左下のパープルのサテンの方を内側に決定。

右のシャンタンの黒は、裏面であればつるりとはしていますが、シャンタンの裏面の生地は引っ掛かりもあり、傷みやすいので、やはり同じつるりとした質感であれば、パープルの方がなめらかで丈夫でした。

では、1種ずつ生地をクローズアップです↓。

<表地>:メッシュ生地ストライプ、混率不明(おそらくナイロン/100%とのこと)、日本製。

少し前の製作で、同じ生地でボーダーの向きで、すでに「餅巾着」をお作りしています。

その生地がまだ余っていますので、今度は向きを変えてストライプ向きで作っていくということをします。

前回は、下のような向きのボーダーで完成しています↓。

少し前に完成した時の向き:ボーダーの向き。

向きを変えるだけでも随分違った感じになると思います。

その決めた向きに合わせて裏地もリンク。

<裏地>シャンブレージャガード、ポリエステル/87%、レーヨン/10%、ナイロン/3%、日本製。

マルチカラーがとっても美しく、ラメも素敵です。

衣装のような分類の生地になりますが、それを今回バッグの裏地にということです。

この柄も本来耳からいうと、地の目はボーダー向きです。

しかし、表地のストライプ柄にリンクして、ストライプ向きに使おうと決めたのでした。

次は巾着袋の生地に移ります↓。

<巾着袋の内側>:ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

この紫色は、裏地のマルチカラーの中に見られる1色に関連付けました。

巾着袋をパッと開けたときの内側にこの美しいパープル色が広がる空間を想像します。

黒よりも随分中身が見やすいというのが、上述のご意見の反映です。

<巾着袋の外側>:シャンタン、ポリエステル/100%、日本製。

こういった4種で「メッシュシリーズ」の最後の製作を進めてまいります。

今回は、ここまで。材料の生地のご紹介でした。

あとがき

1点物のようなものを作る時に、生地の余分があれば、向きを変えて違う雰囲気にすれば、全く同じではないものが出来上がるのだという検証も今回は兼ねています。

出来上がった時に、向きの違うボーダー向きとストライプ向きとを比べてみるのも楽しみです。

どうしても1点物を好むところがありまして、同じ物を複数というのがとても苦しくて苦手です。

いろんなデザインを作るバラエティーではなくても、1点のデザインを追求しながら色や柄などの素材を変えるバラエティーという意味もあるのです(^-^)。

スポーツメッシュの4色ボーダーパッチワークリュック、同じペールカラーのマルチ風景柄が内部に広がる柄同士の相性【274】

アイキャッチ画像274

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

柄on柄はファッションコーデで言われる「うるさい」という表現があり、静謐さが自他共に「落ち着き」という心地を感じる1つの受け取り方です。

ただ、極上のおしゃれ人(びと)はあえてここに挑戦されることがあります。

見事なもので、見る側には理解しがたい違和感と、「なんとなく合っている」という絶妙さは言葉の表現に対する挑戦状のようなもの。

そのような柄同士のコーデにも一定の理解を持つ私の取り入れ方は、「どうしても柄同士にならざるを得ない状況」で引用。

このたび、ニット生地の4色のボーダーパッチワークシートをリュックに仕立てました。

1色ではなくて同生地の色展開がある生地屋様のご提案そのものを有難く受け取りまして、まとめて同時使いというなかなか贅沢なケースです。

通常パッチワーク製作は「はぎれ」製作として、残布を集めて作ることが大半のこれまで。

しかし、あえて新規製作であっても色展開の素敵さをそのままをまるごと1点物に使わせていただくスタイルも素敵ではないのかと。

通常「うるささ」が出がちな柄同士、裏地にボタニカル柄を配し、カラートーンを合わせることで表地のボーダーとの違和感の無い相性を目指したのです。

ボーダー柄とボタニカル柄で組み合わせた巾着リュック、柄同士でもマッチしたのはカラートーンをペールで共通にしたことにある

使用生地:表地(4色)-スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(マルチ)-ブッチャープリント、綿/100%、日本製。

私見ながら、生地は多品種小ロット展開が大半で、「一発屋」も多いと見ています。

3色以上の多色展開になっている生地は、生地屋様(「大塚屋」様)の展示では横並びで、「まとめて使いたい」と思うマルチカラーの魅力を感じるのです。

この生地はさらに多くの中から選択した4色でしたが、黒・グレーも過去のリュックでパッチワークボーダー使いで使用(投稿【60】にて)。

画像の一番左のライトな色はオフもある中、ライトグレー、そして青緑・カーキグリーン・紺と全体で青味の色を美しく作ってくれます。

明らかに、この生地は単色よりもこうしてマルチカラー使いが美しくエレガントになると思いました。

パッチワークシート:幅を変えながら、縫い代やマチで隠れる部分も見込んだつもりが甘く、ばらつきあり(^_^;)。
ボーダーパッチワークのハギ目の柄合わせとパーツごとの色の切り替え。和みある雰囲気になりました。
ニットボーダーパッチワークの巾着リュックの完成:<サイズ>縦27cmx横27cmマチ11cm。
背負う面:ショルダーも左右違うマルチカラー配分。てっぺんと底周辺パーツを濃い色でバランスをとります。
フラップポケット:片面には貼り付けポケットをフラップ付きで取り付けました。
片玉縁風ポケット:もう片方の面には、スーツのポケットみたいなこの屋根付きポケットを設置。
その他の面:左上から時計回りに、表から見た左サイド→表から見た右サイド→底面。
お洋服とのコーデ:ライトに映りましたが、シャツはボルドー。ペールカラーのリュックとトーンが同じ。

あとがき

もし、このリュックがどの色か1色だけだったら。。そう考えるとマルチカラーはお洋服とのコーデには万能です。

紺色が入っていることでデニムとも相性が良いと思いますし、だからといってカジュアルに寄らずエレガントな方向になっているのは、製作者の努力です。

どのようなカジュアル素材であってもエレガントな方向に寄せていくのがコンセプトなのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク