「チェックばかりの3点」「モノトーンばかりの3点」とある1共通点に特化したお洋服の集め方こそがワードローブがおしゃれ宝庫となる秘訣【396】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々ネットでクローゼットがご紹介されているのを拝見します。

お洋服がクローゼットにたくさんあり、専用の靴棚をオーダーメイドし、100足相当もの靴やバッグがディスプレイのように並べてあります。

これらは、「セレブ」様のワードローブによく見る風景です。

「見せる」という意味では効果のある風景なのですが、時々疑問もあります。

「その隣同士の靴、どこに違いがあるの?」など。

このたびは、それぞれのファッションアイテムがコスパ良くちゃんと均等に出番があり、それでいて豊富なワードローブのようなリッチさが感じられるお洋服の集め方をたった3着のみのシャツを例に図解説させていただきたいと思います。

一見少なそうな3着のみでも決して「乏しい雰囲気」にはならない秘訣があるのです。

是非引き続き読み進めていただければ光栄でございます。

豊富な組み合わせのイメージは、てんでバラバラなテイスト3点ではなく、特化した共通点が3点すべてに含まれることから作られる

では、シャツを例にミニマムなたった3着をどんな色でどんな柄なのかというポイントを交えながらお話してまいります。

クセのない定番デザインをまずは選択。このような「シャツ」アイテムを3点展開していきます。

まずは、「柄の統一:すべてチェックである」というコンセプトで集めてみます。

キーワードは「チェック」です。

チェックといっても、ギンガムチェック、タータンチェック、グレンチェックと種類が分かれますので、この3つをそれぞれポイントにして色はどんな色でも自由に選びます。

チェック柄が共通の3点のラインナップ。チェックの色や種類はバラバラ。

どれも同じチェックの仲間なのに、違いが感じられる選択です。

色はてんでバラバラでも、ベースに「チェック」が据え置かれていますので、チェックにこだわったラインナップなのです。

チェックだらけで同じように見えてしまうことを、そのチェックの種類の違いで解消しているのです。

もう1つ違うラインナップを考えてみます。

今度は、先ほどこだわったチェックの柄というポイントを外し、「モノトーン」を基盤に据え置くことにします。

そうすると、こだわりのある無彩色コーデになります。

それでも柄がそれぞれ全く違うので、たった3点でも面白く新鮮にラインナップが展開されるのです。

「モノトーン柄」柄をべースにした拘りの3点。今度は色を統一しているので、柄はてんでばらばら。

1つ基準が設定してあるのでこれで良いのです。

前者と後者では随分展開の仕方が違います。

ここにラインナップすることの面白さが生まれています。

この他のベースは「素材」を共通にそろえる案もよろしいかと。

例えば、デニムばかりを違うトーンの色で展開したりなどです。

また、色を3点共黒にして、シャツそのもののデザインに変化を付け、それぞれが違うシャツであることで、全く色が同じということがかえって「攻めた」集め方になっていきます。

とにかく、各々の好みに応じて「色・柄・素材」を統一したシャツに決めるとその後のボトム選びがしやすくなることに気づきます。

ボトム選びへの効果:シャツのラインナップを見ながらなので決めやすくなります。

一気に3点集めることをせずとも、途中の差し替えながらの改良した集め方でも良きゴールにたどり着けばOKです。

あとがき

お洋服をたくさん持つという「量」ではなく、素敵な装いがたくさんできるところがゴールだと思うのです。

あえてミニマムな3点でこのたびご紹介しましたが、3点でも十分に現実的だと思います。

ここへボトムを配置すれば、幾通りかの装いの種類になり、それぞれが統一感ありながらこだわりもある豊富な装いが完成するのです。

トップスx3着とボトムx3着で、最大9通りのコーデが出来上がるのですから、3着というのはミニマムに見えても非常にポテンシャルを秘めた数字なのです。

統一感あることをポイントに置くことで、それぞれの組み合わせの優劣が少なくなり、「どれもこれもおしゃれだ」と見る人を魅了する可能性があります。

まずは、この度ご紹介の「柄・色・素材」をのどれかを共通に3点集めるところから始めてみて下さいませ。

見方を横に見ていただき、同じアイテムを3点というそろえ方の方がかえってうまくいくと思います。

パンツx3点とかセーターx3点というように。。

書き手:ピクチャレスク

最も動きやすく最も余計な気を使わない究極の作業着、夏のジャージスタイルの中に盛り込む永続的な要素【154】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、「夏」と感じるのが何月から何月までくらいかの調査で「最長:5月-10月」との答えが出ているそう。

人によって体感温度の差や季節別観念の差はあれど、5月-10月には大いに同感。

このたびは、個人事業主の作業着スタイルとしまして、ジャージの夏コーデをご紹介してまいりたいと思います。

実は、当ブログ記事は最初の投稿の2020.05.20からおよそ5年後の2025.06.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この機会に、2025年現在でも変わらぬ作業着スタイルを2025年バージョンとして同時にご紹介したいと思います。

2020年から5年後では、考え方にももちろん変化があり、2025年の姿に大いにその証を見つけていただけるのではないかと思います。

どうぞ楽しんでいって下さいませ。

着回しよりもセットアップ的な着方の醍醐味、渾身の1セットずつに極めた夏の仕事着日替わりジャージコーデx5選

事前解説:夏用なのでトップスはすべて半袖です。2020年ではジャージ素材の他にスウェット素材も混じります。
2020年VER①:上はグレーの綿素材の「トレフォイル」マークが象徴的。上下が「アディダス」。下はレギンス風。
2020年VER②:上は黒の綿素材の「パフォーマンス」マークが象徴的。下は日本製で1980年代のモデルと予想。
2020年VER③:ブランドが「プーマ」に移ります。上は黒xグレーバイカラーの幾何学模様。下はカーブステッチ。
2020年VER④:引き続き「プーマ」の上下。上はチャコール。下は薄グレーで、厚みある良質さの日本製。
2020年VER⑤:「コンバース:ALL STAR」へブランドが移ります。上下ともスウェット素材。上の白地が爽やか。
2020年VERの5選すべて:上下のブランドをしっかりと共通にそろえ、モノトーンに特化した5選でした。

ただ、気になっていたのが、ジャージ素材よりもスウェット素材の方が経年の傷みが早いことです。

色褪せ・型崩れなどいずれにしても永続性を重視した場合にスウェットは後の2025年の選択肢からは外れていきました。

2020年はなかなかジャージの範囲では見つからずにスウェットに手を出した経緯もありました。

しかし、2025年ではネット背景が大きく変化し(AIの力が大きいと思います)、探しているものをよりピンポイントで見つけやすく、すべてをジャージ素材で見つけることができました↓。

2025年VAER①:初のフローラルパターンとの出会い、左胸に「アディダス」のロゴ刺繍。下は黒の新モデル。
2025年VER②:上下黒の「アディダス」でまとめます。下はサイドの3本ラインが同色の黒。
2025年VER③:王道のような上下ですがいずれも「アディダス」。柔らかくてはき心地の良いパンツです。
2025年VER④:③に類似ですが少しどこかが違う同じ黒色。実はこの下は2020年の時の②を継続着用。良質です。
2025年VERの4選すべて:2020年との比較では、2025年は数が1セット減り、よりミニマムな4セットに着地。

素材はジャージオンリーで見つけやすくなった背景と共に、どれも傷みにくくできるだけ均等に着用していける整頓ができたと思います。

3セットだと、毎日お洗濯するにしても1日の中で何かしらの着替えがある場合には足りません。

4セットという分量こそ最も安定したミニマムさだと考えます。

あとがき

ジャージ素材の良さは、何といっても傷みが目立たないことです。

2020年VERの5選も、2025年VERの4選もすべてが古着で購入したものでした。

労働着でもこうして自分なりの拘りを入れ込めるという視点をお伝えできればと思います。

お仕事に対する熱意を服装が盛り立てるような存在になればとご提案した次第です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

古き良き昭和の中古家具のお気に入りモデル、美しくコンパクトな扇形木製コーナー棚、「Najico:ナジコ」との出会い【159】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.10からおよそ5年後の2025.06.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

お洋服の古着ライフもかれこれ20年。

2015年頃からだったと思います、古着ライフ10年越しくらいの頃から、お部屋の家具も木製の中古品を購入するようになりました。

その大きな理由としまして、ネット通販の台頭によってどれもこれも新品の通販家具が一緒くたに味気ないものに見えてきたのでした。

入手しやすいネット通販品の豊富さが、反対に古き良きお品物の良さを教えてくれたかのよう。

実際のところ、昭和時代の今でも残る良質な木製家具に使われる木材は、現在では入手困難なものも多いそう。

ぱっと見の味わいにそのような歴史的背景が垣間見えるのです。

このたびは、棚の段の数の違いで3点を利用させていただいております「Najico:ナジコ」というブランドのコーナー棚をご紹介したいと思います。

コンパクトなフォルムと角を利用した配置が可能の美しい扇形の芸術品、昭和の木製棚「Najico:ナジコ」に魅せられた

「Najico:ナジコ」というブランドの木製コーナー棚:どれも扇形の棚がコーナー専用に特化したデザインです。
「Najico:ナジコ」製品:「南産業(株)」様製造の「(株)中村自工→後に(株)ナジコへ社名変更」様との共同企画品。

昭和56年頃(西暦では1981年頃)の製造企画品だったようです。

このお品物の謎と疑問の解決にネットで何とかたどり着いた「南産業(株)」のホームページ(福島県の会社様です)へのお問合せのご返答で分かりました。

南産業(株)様、本当にありがとうございました、そして(株)ナジコ様にも感謝申し上げます<m(__)m>。

丁寧な使い方の工夫:木製の面のキズ防止に100均の日本製カーペットを敷いて使わせていただいております。

後で貼りますYouTube動画では3段と4段の2点の登場でしたが、その数年後に、3点目の2段も入手、ここまで豊富に揃えられたことが大変嬉しいです。

ここからは、使い方を私の例でご紹介してまいります。

木製のミニチェスト専用として利用の配置:見せるための棚のような気がして、棚の並べ方をエモく右のように。
2段の「Najico:ナジコ」棚の使い方:たった2段でも隙間が自由であることで飛び出しながら豊富に重ね置き。

あとがき

実際に利用させていただいて感じることは、都度移動も手軽であることです。

持ち上げやすく、模様替えの際にも煩わしさがない軽さがあり、スタイリッシュなウェーブデザインのポールと扇板の組み合わせのシンプルさにその根源があると思います。

インテリア性と機能の面のバランスも非常に良い、ある意味芸術品のような個性も兼ね備えた逸品、昭和時代の良き産物であったかと思います。

製造背景にも少し迫れたことで、一層この棚に愛着と価値を感じ、この先も共に歩む存在に。

そして、ちっぽけながら同じ「製造」ということをしている事業者として共感したことがあります。

こうしてあの昭和時代から何十年も後の今でも受け入れられるようなお品物、優れた物である証ではないかと。

流行に乗った模倣品ではない、その中に1つ1つの気遣いや意味、そして機能が盛り込まれたものは、哲学入りの芸術品寄りなお品物になるのだということです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

先の永遠を疑わない華やかな週末が続いたバブル時代、今でも残るゴールドベースの古物からエネルギーをもらいたい【186】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バブル期の話は今になっても伝説の時代、およそ1986年-1991年くらいの5年間辺りを指すと言われています。

当時の社会人の方達は、通勤の色彩豊かなスーツ姿の延長で金曜日のディスコへ出向くことも。。

当時は高校1年生で1988年くらい、記憶に残るのは黒ベースの柄物のタイトスカートに初挑戦、上を白のブラウス(シェイプされウエストリボンを後ろで結ぶタイプ)と組み合わせ、これまでの服装からの飛躍がありました。

そんな頃、友達と一緒にいる時に初のお声掛けをいただきました(笑)。

地味街道まっしぐらな者でも、バブルらしい装いに影響を受けていたのだと振り返ります。

現在は古着一辺倒のワードローブスタイルであり、時々バブル時代を象徴するような素敵なアイテムに出会うことがあります。

とにかく贅沢な時代だったと思います、1点ずつのアイテムが使い古されていない綺麗なままを見つけることもあります。

装いは時代をも映し出す鏡、華やかなバブル時代のゴールドベースの素敵な「古物」を対照的な現在には部分的に取り入れる

もう少しだけ、「バブル時代」というものを深堀りしたいと思います。

自分の言葉で分かり易く表せば、「見込みによる矢継ぎ早な投資の最中」の状態だったのではないかと。。

その後、政府が金利の引き締め政策をして解決しようとした結果の崩壊という結末に。。

儲かっている実態など本当はなかったのでは。。この先が永遠にうまくいくことをベースに土地や株を購入し続けたということでしょう。

真っ只中というのは、上手くいっている右肩上がりの状態のことですので、そのような最中(さなか)が装いに影響、ゴールドベースの流行は分かり易い象徴であったと言えるのでは。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.07からおよそ5年後の2025.07.07にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

対照的な2025年現在では、あまりにも華やか過ぎるバブル時代の古着そのままを装うと浮いてしまいます。

この「浮き」は着る者自身の心理もそうですが、見る人もやや違和感を感じ、現在の世界情勢にとても合わないのです。

流行というものが、それくらい多くの人の集合的な心の内の表れであり、バブル時代の古着を時代が変わった今取り入れるにあたっては「部分的な引用」を1つのご提案としています。

例えば金ボタンの古着ジャケットは、思い切ってボタンをベースの色に馴染む黒などに付け替え落ち着かせることだけでも「今」という時代に馴染むのです。

その他、ゴールドベースのスカーフ、ゴールドメッキジュエリー(当時はちゃんと金貼りと言ってK18YGが塗ってあるものもありました)を1点だけ全体コーデに取り入れるというアイデア。

「バブル時代」に比べて慎ましやかな「今」には、そうしたほんの一部分のみの取り入れ方が着る方も見る方も自然に感じるのではないかと読んだのです。

あとがき

「バブル時代」というような大勢が同じ方向に向かった時代は今後の多様な考え方を自分で判断して持つような時代には起こりにくいと考えます(あくまで私の意見)。

とはいえ、元々バブル時代を起こしたのも、終焉もきっかけは政府による金利政策なのです。

実際に、1990年代初頭と思われるゴールドネックレスは質が良く、非常に元気をもらえるのも事実。

毎日が事件だらけの世知辛い現在には、何とも陽気で快活なバブル時代のゴールドアイテムの古物は元気付けのようなものです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

苦手カラー除外の神経すら使いたくない古着ライフ、1点物古着市場で受け入れた苦手な紺の助っ人はマルチカラー【237】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服コーデにおいては、古着ライフを続けることおよそ20年、その中でも黒に特化してお洋服を集めワードローブを作りました。

黒は売れ筋NO.1の色、古着市場の中では良い状態の黒を探すことが難しく、残り物カラーにブラウンやカーキグリーン多いという印象です。

ピンクやブルーは長期保管の汚れや色褪せもあり、濃い色の中間色が良い状態で見つかることが多いという印象。

そんな古着ライフの中では1点物だからこその悩みもあり、カラーを妥協することがあるのです。

しかし、慎重に検討しなければせっかくの購入後も妥協したことで出番がないということになってしまいます。

このたびは、入手のきっかけはカラーの妥協もあった苦手カラーの紺を入手したエピソードから、そんな苦手カラーさえも受け入れていく柔軟さをお伝えしたいと思います。

しかし、ただ妥協するだけでは、元は苦手な色なのですから、受け入れやすくなるメソッドが欲しいものです。

お伝えしましょう、そのメソッド。

「私はこうして苦手な紺色を克服」というエピソードです。

苦手な色は大好きなブランドでカバー、更に単色がもたらすクセが緩和されるマルチカラーを取り入れ受け入れる1点物古着ライフ

古着市場での残り物カラーは、ブラウン・カーキグリーンの他に紺もあるみたい。

黒と紺は近いカラーなのに不思議なものですが、それだけ黒という色が近い紺さえ凌ぐ程の特別な色と解釈されているということなのでしょう。

ここからは、実際にあった2度の紺入手のエピソードをお伝えしたいと思います。

マルチカラーブルゾン:「WESC:ウィーエスシー」様のもの。このマルチカラーの素敵さに魅せられました。

もとは、最初に入手のカットソーが紺だったことから、別の色も混じるマルチカラーに紺特有のクセを緩和してもらったといった感じです。

紺が混じるマルチカラーを取り入れたコーデ:元の紺のカットソーは「アルマーニ」様。

そもそも、紺であっても受け入れることができたカットソー自体にも受け入れ易さがありました。

好きな「アルマーニ」様のものだからということが1つ大きな理由です。

そして、凹凸感あるボーダー状のうねりのある加工がこちらもまた好みなのです。

「アルマーニ」様には、好むフクレジャガードのカットソーが豊富。

もし、このカットソーがTシャツのようなプレーンな素材だったらおそらく入手していなかっと思います。

紺以外に好みの部分が大きく存在していたことこそが、苦手な「カラー」に勝ったのだという重要なエピソードです。

実際の着用:フード付きマルチカラーブルゾンをエレガントに寄せるためのローファーの靴の紺の存在も重要。

ローファーの靴は本革レザーの「クリスチャンディオール」様のもの(ライセンス物だと思います)。

意外なのですが、マルチカラーは混沌として賑やかなイメージである一方、ある1色の色を中和してならしてくれる役割があると見ています。

もう1件、紺のアイテム入手の例をご紹介↓。

手編みの紺のロングワンピース:「手編み」は先程の「アルマーニ」様に該当する部分だと考えます。

古着市場において、「手編み」「オーダーメイド」は良きブランディングのようなもの。

この中のベルトやジュエリーもマルチカラーで溢れ、方々にマルチカラーがスパイスのように散らばり、紺色を中和。

先程のカットソーの凹凸感と同じで、つるりとした素材ではなく透かし編みと1本の糸に白が混じるミックスカラーが紺特有のイメージを優しくぼかしてくれるのでした。

のっぺりとした単色からの逸脱:生粋の紺ではないミックスの編み糸。白が混ざり紺の緊張感を軽減。

「アルマーニ」様に特化する中で、見つからない場合は丁寧に作られたお品を「手編み」「オーダーメイド」「手作り」「ハンドメイド」などのキーワードから選び抜いているのです。

あとがき

こうして、①元の苦手色を好きなブランドでカバー②マルチカラーの引用という2つのメソッドをお伝えしました。

どんな形であれ苦手な紺色を受け入れたということは、本当は苦手なんかじゃないのかもしれないのです。

特に黒コーデ好きは、紺が黒よりもパンチが無いと考え敬遠することも多いかもしれません。

しかし、いつもの黒と違った表情という演出ができることも確か、最強カラーの黒好きがほんの一瞬見せる「スキ」のようなものになるの かもしれません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

古着501デニム黒紺両方で比較、切替パンプスも相まって黒デニムにネイビートップスが合うほどのコーデの充実【149】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、1つ前の記事【148】の続編のような内容となります。

最大限60点程収集していた「リーバイス501」の古着は、W28とUSA製に特化したスタイルでした。

そんな極みから収集者自らがこれらの501デニムの古着に教えていただいたことも多く、ライトブルージーンズのイメージが際立つ古着ジーンズのコーデの更なるポテンシャルをお伝えできればと思います。

リーバイス501の古着ジーンズ:左はミドル落ちのインディゴブルーカラー、右は初期ウォッシュ程度のブラック。

【148】でも、とにかく可能な限り上下のコーデや小物使いを交えていくつかのセットをご紹介しました。

引き続き当【149】では、コーデを更に深堀り、インディゴブルーとブラックのカラーの違いで全体コーデの雰囲気の違いを見ます。

インディゴブルーとブラックのどちらを購入するかの迷いの際の判断に。。もしくはいずれのカラーにもそれぞれの魅力があり2色同時持ちへのきっかけにもなるようなそんな影響力ある内容になればと綴らせていただきました。

最も素敵な渾身のコーデが何かを探るための興味深き検証、古着501のインディゴブルーとブラックを同じトップスと小物で比較

この2カラーを共通のトップスとパンプスを含めた全体コーデでお洋服との組み合わせに焦点を当てて比較します。
王道の黒Tシャツ:どちらも同じくらい違和感なく合わせられますので王道スタイル。瀟洒なのは断然ブラック。
黒白柄との組み合わせ:パンプスもいずれも黒無地。この場合は間違いなくブラックデニム。第3のカラーを排除。
黒よりマイルドなグレー系との組み合わせ:こちらも黒からの流れと見てモノトーンでまとめる方に軍配。
有色カラーとの組み合わせ:原色・中間色共に、インディゴブルーの方が断然相性が良いと考えられます。
ネイビーカラーとのコーデ:これは私も新しい発見でしたが、時々タブー視される黒と紺が見事に融合できます。

甲乙付け難く、このネイビーのカットソーやネイビー地のバイカラーパンプスパンプスの中に黒が入り混じるたまたまの偶然がミラクルを起こしました。

インディゴデニムにもブラックデニムにもそれぞれのコーデの良さが感じられるという同等の判定です。

このミラクはこれまでの固定観念を揺さぶるほどのもの、黒と紺を合わせることにタブーなどなかったのでした。

あとがき

おそらく、「リーバイス501」というアイテムは、ファッション史上語り継がれるアイテムだと思います。

いつまでも末永く着用できる「デニム」という緻密な織りの存在も非常に優れたものであることを、古着501古着が証明してくれています。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.02からおよそ5年後の2025.05.31にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年においては、長い間「アメカジ」の象徴的存在だったリーバイス501の古着の着用も、デニムの装い方の変遷とともに、ニッチな存在へと。。

元々、チェックシャツなどに合わせてこなかったパンプススタイルは、このままこの内容をアウトプットしていることが流行とは無縁です。

ただ、2025年ではメーカーがハイブランドの古着のデニムにピクチャレスク本人のワードローブも変化。

ハイブランド古着のデニムパンツと比較して思うことは、「リーバイス501」の筒形のような履き心地の特徴です。

後ろ姿が肉感的でかっこいいリーバイス501は、人間らしい健康的な丈夫な体型に一番合うということをたくさんの501を見てはいてきた者がお伝えできる感覚です。

もし、古着市場で501を見つけた際には、このようなはき心地感覚をイメージして手に取ってみてくださいませ。

そして、おそらく当記事をお読みくださった方は、デニムにご注目をされている方、【148】でもご紹介しました素晴らしい本を最後にご紹介したいと思います↓。

「完本ブルージーンズ:出石尚三 著」です。

厚みある本なのに、夢中で読んでしまう魅力的な内容です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

お気に入りのイタリアブランドの品質表示を多数見ながら読み解く、ツヤのある素材の多使用によって作りたかったテイスト【278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「フェンディ」様、「アルマーニ」様のイタリアブランドの素材の良さにはまり、この2ブランドの洋服ばかりを見つけようと古着市場を探索していた時期があります。

一番に良質さがぱっと見で感じられるということがあるのですが、素材のユニークさとか、使っている混率お洋服の表面に分かりやすく現れるような特徴のあるものです。

今回は、そのような魅力的な混率というのはどんな素材がどれくらい入っているからそのような素敵になるのかということを、もう少し深堀りしてみましたとても現実的なお話です。

キャミとセーターそれぞれの品質表示をじっくりと読み解く

アイテムの実物写真がもうなくて、大変申し訳ないですが、キャミソールとセーターに付いていた品質表示の記録だけ残っていましてそれを見ていきたいと思います。

「フェンディ」ブランドの方がキャミソール。

このキャミは、前面が、柄みたいになっていて、凹凸感のある黒色でした。

背面は無地のつるりとした黒無地です。

どちらかというとインナーに着るよりも表に見せて着るようなわりと厚手なものでした。

下の写真の①になります。

左上の①は「FENDI:フェンディ」の黒のニットキャミの品質表示です。

「フェンディ」様は、イタリア製が主流のようです。

まず、このタイトルのような記載のイタリア語でいう「tessutto」というのは、「生地/素材」というような意味になります。

「composizione tessuto」で、「生地の混率」というような言葉です。

このⅠとⅡは、パーツの場所を表しているかと思います。

一般的に前面がⅠ、背面がⅡかと思われます。

この「PA」というのは「ポリアミド」の略。

ポリアミドは、「ナイロン」とイコールです。

イタリアものでは、ナイロンと表現せずに、「polyamide」の頭文字をとって「PA」と表記されることも多いです。

それなのに面白いのは、背面のⅡはPAでなく、NY(ナイロン=nylon)と表記されているのが不思議です(^_^;)。

表記の仕方がバラバラなのはなぜなのでしょうね。

そして、25%の「EA」は、elastane(エラスタン)の略です。

これは、ゴムの素材ということで、ポリウレタン:「pu」とか「スパンデックス:spandex」にイコールです。

右の②は、「アルマーニ」様のサンドベージュのセーターです。

とても素敵なエコロジーなベージュ色なのですが、こちらの混率に「ビスコース」が記載されています。

ビスコースはレーヨンのことと言い切ってしまうのは、ちょっと待ったであり、「レーヨンの仲間」という表現が良いかと思います。

イタリアの表記では、レーヨン:rayonは使われていないのです。

決まって、このビスコース:viscoseです。

「フェンディ」様や「アルマーニ」様の古着が味わい深い理由に、この素材が大いに関係していると思います。

ナイロンとかビスコースの素材には高級感があってお出かけ着にはもってこいといった感じです。

ナイロンは目が詰まっていてツヤもあり高級感があります。

素材的にも長持ちで傷みにくい頑強な素材だと思います。

ビスコースはとてもしなやかで、こちらも高級感があります。

いいなあと思った時に品質表示を見ると、ナイロンとかビスコース入りであることが多いのです。

シルク:SILKも一部分に混ぜてあるものもよく見かけます。

そういう部分からすると、日本製の洋服は、綿とかポリエステルが圧倒的に多いと思います。

その辺りが文化や志向の違いなのか、イタリア製ならではの混率に見られる魅力かもしれません。

光ったり、ツヤのある素材が特に多いのがお出かけ着などにとてもはまります。

こうして、ツヤによる高級感を出し、お洋服をたたえているかのように思えます。

いつでもお出かけ着を纏い、常によそ行きのような感覚を感じます。

イタリア製ブランド、「 LUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループジャケット

では、違うブランドのイタリア製のお洋服も見てみましょうか。

今度は冬にも着れるウール系のループが素敵なジャケットです。

襟無しでとても粋、抜け感が演出できる衿無しジャケットはお勧めアイテムの1つです。

ループであっても冬物感があまり感じられないので、まだ寒い春先などにはもってこいです。

さっくりと羽織ることができて、意外に季節が長く着られるようなものです。

ロングジャケット:「ROUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループが素敵な襟無しのダブル。

ワンピースの上にサクッと羽織るように前開きのまま来たりするのが雰囲気◎。

ブランドネーム:背ネームにちょっと汗染みがありますが(^_^;)。結構有名なブランド様みたいです。
表地の品質表示:毛/97%、ナイロン/3%だという表記がされています。

この、97%入っている「ラナ:lana」は、「毛/ウール」の事で、毛の中でも羊毛です。

通常毛というのは、大部分が羊の毛ですので、毛とだけ表記があるものは羊さんの毛だと思ったら間違いありません。

その他、特別な毛として、カシミアやアルパカが存在していて、それは、表記がまた別のイタリア語になります。

例えば、カシミアであれば、「cachemire」か略語表記の「WS」という表記になりますので、ちゃんと毛の種類の違いは表示されるわけです。

ところで、次にご紹介します混率について、かなり表面の感じに影響する良い混率だと思っています。

毛が97%で100%でない、残りの分がナイロンが入っているというこの組み合わせです。

もっと混率が区切りよく、毛/90%、ナイロン/10%というのが、ビンテージのピーコートとか、スタジアムジャンパー(スタジャン)で見ることがあります。

この毛/90%、ナイロン/10%というのは、通称「メルトン」という呼び名があるような風合いの生地で、毛特有のもさもさした感じをナイロンの10%が滑らかに強固にしてくれています。

よって長持ちしたり、いつまでも良い表面でいられたり、高級感があったりなどのすぐれた質のものだと思います。

そういったメルトンに近いような、このナイロンを組み込んだ混率は、むしろ、毛/100%だけでできているよりも、ツヤがあり表面の感じが毛羽立たないでいられるようです。

その先にある未来は「長持ち」ということが見込めます。

いつまでもツヤ有る良い様相を保ってくれるので、過去にメルトンの紺のピーコートを学生時代に何年も着用し続けました。

毛/97%、ナイロン/3%の表面の風合い:毛羽立っていなくてツヤもあるのは、ナイロン/3%の混入の成果。

ということで、もし、コートとかジャケットを選ばれる際に、一度品質表示を見てみて、ナイロンがわずかでも入っていると長い目で見て良質さが保てるものだと思っていただくとよいかと思います。

毛/100%よりも使用後の傷みが断然起こりにくいと言えますので、毛/100%だけにこだわるよりも視野を広げることをお勧めします。

裏地の品質表示:レーヨン/65%、アセテート/35%ということが表記されています。

ここにも、ビスコースが出てきましたね。

イタリア製ではビスコースは表地、裏地問わず取り入れられる活躍の素材であるようです。

日本製では、なかなか裏地にレーヨンは使われていないですので、この辺りも国や文化の違いでしょうか。

アセテートも裏地には時々使われる素材です。

アセテート/100%という素材がさらさらしていてしっとり感もある特徴がある記憶があります。

ハンドメイドバッグに使用したことがあるアセテート。

洋服の場合裏地にしっとり感やさらっと感を加えてくれるアセテートの存在も確かなものです。

裏地に使われる素材はそれほど多くはないかと思います。

なぜなら、条件があり、着脱がしやすいためには、袖を通したりする部分や背の部分を滑らせて着用しますので、つるりとしていてなめらかな表層でないと具合が悪いわけです。

そうすると、主に数種類だけが裏地に使われている素材としてよく見かけるものになります。

まずは、ポリエステル、これが一般的ですね。

そして高級なコートやジャケットの場合キュプラもあります。

キュプラは、ツヤもひときわ、そして、サラサラ感も伴っているもので、見た目の高級感も感じられます。

その他は、レーヨンやアセテートです。

レーヨンはややしんなりしているので、裏地には向きな混率なのですね。

今回のようにアセテートと組み合わせた混合のものになっているのも納得です。

裏地の素材感には、滑りやすい「機能」が入っているわけです。

今回もYouTube動画がございます。

ところで、動画をご覧いただく前に1つお伝えしたいことがあります。

YouTube動画内で、前述の「フェンディ」ブランドのⅠ、Ⅱについての表記が、前面がの柄なので混合の方の表記のⅡにあたるのではないかというお話をさせていただいておりますが、動画をアップした後から考えてみると、いやいや、Ⅰが前面、Ⅱが背面のことでいいのではと思えて来ました。

そのあたりが、ブログ記事とYouTube動画内と内容が違っていますので、申し訳ございません<m(__)m>。

私が、前面の柄が入っていることが混率も混合だという判断をうっかりしてしまいましたが、そうではなくて、ナイロン/100%というのは、基布の部分も柄の部分もナイロンだからそういう1本の表記で良かったのかとも思えます。

そして、背面のナイロン/75%、ポリウレタン/25%は、無地なんだけどびよーんと伸びるように作ってある無地ということで、黒無地だけれど混合された混率であるという考え方で良いかと思い直しました。

そうすると、やはり一般的な考え方のⅠが前、Ⅱが背という示し方で合っていると思えてきたのです。

あとがき

今回は、イタリア製のアイテムの品質表示を見てみました。

こうして品質表示をじっくり見てみると面白いですね。

イタリア語は未知ですが、数多くイタリア製の洋服を見たことから何かその表記の部分に関しては親しみを感じています。

イタリア語の謎というか、なぜ4種も似た語尾の違いの表記を並べるのかはまだ分かっていないのでその辺りに関しては、興味があるところです。

おそらく、語学の決まりのようなものがあって表記を多数せねばならない事情があるのかと思いますが。。

洋服も見た感じ、着心地などはまず重視する部分ですが、こうして品質表示をじっくり見る中で何か見えてくるものもあるようです。

なぜこの素材を使ったのか、製造業者様、デザイナー様は何を伝えたかったのか。。

そんなことが分かった時は、洋服の作り手とユーザーの波動が合った時なのかもしれません。

そして、ユーザーにまでその意味が伝わる洋服というものには、「哲学」が込められた商品ということになるのではないかと。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

健康志向でミニマムな靴の持ち方、ブーツx2足とフラットシューズ5足のラインナップに選んだおしゃれ度と良質さの均衡【165】

アイキャッチ画像165

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まず最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2019.12.31からおよそ5年半後の2025.06.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

この5年半の間には、ライフスタイルの変革もあり、2022年の引っ越しをきっかけに始めた朝のウォーキングをずっと続けています。

ウォーキング用にスニーカーで足をゆったりと守った環境に馴染んだことで、下に貼りますYouTube動画(2020.07.27のもの)ともかけ離れたシューズコレクションになっていきました。

特に大きく変化したのは、実に最近の2025年6月のこと。

まさにこのブログ記事の「手直し」の順番のタイミングに合致した偶然を大変喜ばしく思っております。

よって、当ブログ記事では、2019年当時から2025年現在もずっと継続している靴の収納方法も盛り込みながら、現在のかなりミニマムに落としたシューズラインナップをお伝えします。

2025年現在は、ここまでの数に絞ったことは無かったという程の全10足以下。

会社勤務が無いということも大きく影響していますが、理由を大きく占めるのはやはり「考え方・気持ち」の変化でした。

このたびの内容が、お買い物1シーンずつの丁寧さ・物を末永く使っていく姿勢などに良き動きをもたらすようなきっかけになればと思います。

1足ずつを丁寧に持ち備える靴との向き合い方、健康志向も伴うフラットな靴全7点の集め方と1足ずつの保管風景

かつては、60足に及ぶまでのパンプススタイルの時期(2005年-2015年)がありました。

しかし、実際に体験した結果としては、はき方の偏りがあり、持っているのみで出番の無い靴が大半でした。

靴は、管理やメンテナンスを伴う車や時計と似た点があり、しかもそのまま保管しているだけでも「劣化」が起こるのです。

よって、近年は靴を消耗品と割り切り、コスパ重視・used品選び・着用する靴のみ持つという前向きな意味での縮小をしてまいりました。

とはいえ、ファッション好きとしては、どうしても10足以上を持ってしまっていたのでした。

2025年では、今までにはなかった超ミニマムにできるようになりました。

2025年現在の靴(喪服用・ウォーキング用は省略):左上から順に、①POLLINI②neue diffusion③Shake In Cloak④keshiki⑤MARGARET HOWELL⑥PIC&PAY⑦GUCCI。

古着ライフに伴い、大半が状態の良いものを選んだUSED品です。

たったこれだけでお洋服に合うのか。。なのですが、どの靴もお洋服との相性をイメージしながら慎重に決めたものばかり。

数が少なくなったことで、購入の仕方に対する真剣さがより一層高まったのでした。

靴の収納箱:「パンダンボックス」という水草を編んだイントレチャートのような高級感ある雑貨を利用。

何にお金をかけていくのかを考えた時に、数の少なさのコスパを収納の丁寧さに充てるという考え方。

パンダンボックスはブラウンでおしゃれ、風合いも優しくインテリアに映えるボックスです。

中身のシール:宛名シールを利用して、撮った靴の写真を左端に統一してボックスに貼り付けて見分けます。
箱の中身の様子:箱自体も大切に使いたいと、新聞紙を2枚重ねで折って敷き、箱に付いていた乾燥剤も利用。

あとがき

ウォーキングを続けていくと、ヒールが僅か2-3cmのレザーパンプスさえ厳しくなりました。

外反母趾気味の足の形もペタンとまっすぐになっていきます。

足はこの先も非常に大切、フラットシューズで整えるコーデに切り替えたのでした。

ここ最近のお気に入りは、ツイードタイプ。

秋冬ということもなく、もっと広範囲の季節ではけますし、元々好みの素材の凹凸感が非常に素敵です。

1つお勧めの考え方があります↓。

少ない数だからと様々なデザインに手を出すよりも、かえって同じような分野に揃っていて、色だけ違うなどどこかで違う部分がある集め方の方が「豊か」に映ると思います。

とは言え、様々なデザインを試したい場合カラーを思い切って黒に特化するなどは正解です。

結局は、「共通」の部分と「相違」の部分の良きバランスが最終的に「おしゃれ度」を高めていくと考えております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

派手と地味は本来対等の立ち位置にあるのでは。。どんな服の着方にも必ず宿る着る者の「考え方」にこそ注目したい【227】

アイキャッチ画像227

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

人間である以上、必ず伴うもとのとして「服を着る」という行動があります。

ファッションに興味がある・興味がない関係無く、誰もがお洋服を纏うのです。

この万人共通の行為は、その一人一人の「スタイル」が現れるもの。

「スタイル」というのは、体型のイメージをまず思い浮かべるかもしれませんが、体型も含むもっと一人の人間の生き方までにも及ぶ存在感すべてを表すと思っております。

そんなことから、「人となり」「人生」を表す程、「衣」が大切であるとこれまでもお伝えしてきたのです。

このことを受け止め、本当の自分らしさを意識せざるを得ない、お洋服をもっと重んじるべきなのではないかということをお伝えできればと思います。

更に、着る側のみならずその表現を拝見する側にも注目、着ている本人以外の目線や見方も同じ上述のようなベースで見てあげるべきだということを同時にお伝えしたいと思います。

「ファッションに興味が無い」という逃避が効かない、「興味が無い」という考え方すら服装が「スタイル」として映し出す

これはあくまでも個人的な印象ですが、「ファッションに興味が無い」という方は、こんなイメージの服装をされていることが多くないでしょうか↓。

無彩色な服:興味が無い人はカラー配分などを考えることさえしない、この姿こそそんな考え方を映し出します。

一方で、ファッション好きでもあえてこの無彩色コーデを好む人もいます(私もそうです)。

無彩色という共通なカラーは、様々な考え方の人達が共有していることになります。

カラフルな服:この派手さを表面的に捉えずに、考え方やスタイルを見る側も理解することが大切だと考えます。

「服には無頓着、何でもいいのだ」という考え方の人がこのように装っても、本当はそれほどお洋服の着こなしは得意ではないということ他人の目に映るかもしれません。

見る側の自分以外の視点こそ、自分という人間の理解であり大切なのではないかと。

服は本来は「機能」中心で生まれたものだと思います。

長い歴史の中で「自由」を市民が得たことで、一律な制服から脱却し個人の表現がしやすくなっていったかと。

そうすると、なお「見る側」の見方も今後大切であり、まるで舞台の演者と観客の関係のようなものです。

「いやいや、舞台になんぞ立ちたくないよ」とひっそりと目立たない服を着ている人も、毎日を過ごし行動し街を歩くわけで、それも立派に舞台に立っていると言えます。

究極こんな表現をしてみました↓。

「人間である以上、舞台に立たざるを得ない」、お洋服はそんな大切な存在、決して軽んじるべきではないのではないかと。

軽んじた分、その装いにそうした考え方も反映され、見る側がそれを感じ取るということになります。

あとがき

以上のことから、人間が一人一人個性的であることにイコールでお洋服が自由なものであるべきということも言えませんかね。

そういった点で、お洋服は自分らしい表現ができるツールなのだという前向きな考え方を持つと良いと思うのです。

ただ「ファッション」では「流行」が起こることで本来の良き千差万別の中に一定の傾向ができてしまう、これがより「思いのままに着る」ということを困難にしているのではないかと考えます。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

年代物の「化学材料」の落とし穴、ユニフォーム素材のつやのあるメッシュTシャツのプリントの剥がれは30年後に「洗濯」で起きた【406】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ15年間、古着の洋服しか購入しなくなりました。

店舗で実際に手に取って購入することはほぼ「ゼロ」。

2010年代における「ファストファッション」の大盛況の中で、その流れに乗れず全く反対のお洋服を見つけることに価値を見出し、より一層古着への愛着が深まりました。

そんな中で、1980年代辺りの品数が少ない年代物に素敵なマルチカラーが見つかったことがありました。

現在でも世界的に多くの人が日常着として来ている「アディダス」製です。

現在では随分世界的な「ファスト」的な製造形態が確立されているという印象ですが、1980年代の品物は良質だったと感じており、ジャージなども現在とはかけ離れた厚手の良質さがあったのです。

このたびは、素敵なマルチカラーの部屋着として考えていた「アディダス」製ビッグTシャツがお洗濯後ロゴが全部はがれてしまった事件から古着Tシャツの選択の仕方の極意のようなものを考えたいと思います。

事件は洗濯後に起こった!この事件から導く2つの大切な事、①古着業者の責任感②消費者の品物の性質を見極める目

ある時期に、素敵なマルチカラーの古着Tシャツをネットの古着屋様で見つけます。

ボトムに黒を合わせたいので、黒を含むマルチカラーを探していました。

そんな時に素敵なこちらを発見↓。

洗濯前の状態:何も問題が無いように見えます。ボーダーは生地の切り替え、胸と背のプリントは塗装タイプ。

なぜこちらを選んだかの理由は、丈が70cm以上あったからです。

ボトムにはレギンスのようなフィットしたパンツを用意しており、それも同じ「アディダス」でした。

ヒップがすっぽりと覆われるようなロング丈をしぼって探すと、ほとんど無いことに気づきました。

Tシャツは、メンズであっても65cm辺りの着丈が平均であり、70cm以上ものロング丈はなかなか見つからなかったのです。

そうした時にこちらはサイズがメンズのL以上のもので、丈も75cmくらいあったのでした。

古着購入の到着後必ずやることがあります。

それは「洗濯」。時にはクリーニングも。。

そうして、新たなスタートを切る節目としています。

古着は洗濯がされていないものもありますし、洗濯の仕方1つにもその仕上がりの香りが思う香りと違ったります。

「柔軟剤」が広がったような香りは違和感を感じます、無臭が一番だと思っております。

そして、洗濯をした後、事件は起こりました↓。

洗濯後の状態:わずかにロゴの塗装が前側も背中側も残っていますが、ほぼ全滅です。しかもベタベタします。

これでは、古びた感じの印象にもなってしまいますので、着用する気持ちにはどうしてもなりません。

まず、この原因を考えてみます。

おそらく「PVC」のような劣化する印刷塗料が、長年の時を経て劣化したのだと思います。

おそらく、30年前の1980年代後半あたりのお品だということです。

30年ともなれば劣化する部分は劣化してくるということなのです。

30年も前のTシャツというアイテムが残っていることがせっかく素敵なことなのに、こんな状態では、がっかりです。

販売業者様へは苦情を申し出まして(直電)、「無責任さ」を追求しました。

刺繍のロゴの場合は、素材が糸なので永久的ですので劣化の心配はないです。

また、アップリケも布であれば永久的です。

アップリケが合皮の場合は将来劣化が予想されます。

今回の科学的な塗料も詳しい素材までは分からないですが、おそらく、空気にふれた瞬間から劣化が始まるPVC、合皮などと同じ性質を持っているのだと思います。

ここで勘違いしてはならないのは、大切に引き出しにしまっておけばよいではないかというと、保管の引き出しの中で空気に触れているので、同じことが起こります。

ということで、古物で気を付けたいことは、「塗装」タイプのプリントの劣化です。

決して「塗装」タイプを選ばないというのが正解だと。

同じ「ロゴ」なら、刺繍や布製のアップリケに注目していくことがお勧めとなります。

この「塗装」と「プリント」の違いを次の類似のメッシュ素材のTシャツでお話致します↓。

質の良い、マルチカラーのメッシュTシャツは永久的な作り

「カステルバジャック」のキャラクターメッシュTシャツ、ポリエステル/100%:イタリア製。

このたび塗装部分が劣化したTシャツと似たメッシュ素材です。

おそらく、ゴルフなどのスポーツシーンに向けられたTシャツかと。

マルチカラーが楽しく、当ブランド様らしい遊び心があります。

明らかにこちらの方が、何も問題なく今後も安心してそのままの状態で着用して行けるのです。

幅広い視点は大切で、「このブランドで」と決め過ぎて、間違った選び方をしてしまった購入者にも責任はあるのです。

ただ、こうした将来の状態を想定した気配りは、「古着屋」様がやるべきことだと思います。

「商品を仕入れ、横に流すだけが仕事なのですか」という追求に対して、古着屋様は「今後気を付けていく」とのことでした。

あとがき

いくつかの購入の失敗をしながら、その学びを新しい知識として他の人に伝えていく役割は実際に購入してこうした事件が起こった自分にあると思っています。

実は、1つその後のアイデアが生まれています。

「リメイク」に当たると思いますので、その後の「転売」は一切不可になる行為ですが、自分使いだけなら正当な処置となります。

それは、更にお洗濯でブラシなどを使ってロゴを完全に消滅させてしまうのです。

そして、ロゴが付いていた正面だけに左胸かVネックの先端の下あたりに、「アディダス」の別のどうしようもない捨てるような古着の「ワッペン」を移植するのです。

移植方法は、ボンドで軽く貼って、ミシンで色がなじむ糸でステッチで固定するというやり方です。

これなら、がっかりした後の立ち上がりとして、せっかく金銭をはたいて購入した古着が活きるのではないでしょうか。

1つの箇所がだめになったとしても、別の切り口で活かす方法はないかと考える「アイデアの考案」もこうして起こってしまったどうしようもない事件の対処方法としてあるのではないでしょうか。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク