定番バッグが生まれた時期の生地在庫の整理整頓スタイル、接着芯貼りと裁断を終えた皺を作らない風呂敷収納は仕掛品らしさ【391】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2021.02.16からおよそ5年後の2026.01.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

2021年当時とベースの部分は同じで、ハンドメイドバッグ作りの生地ストックを風呂敷に収納するというスタイルは続行しています。

ただ、2021年では更に一歩踏み出した「製作物が決まったものを粗裁ち裁断しておく」というというポイントをお伝えしていた部分、2026年はもっとその姿が徹底され濃厚になりました。

せっかくの「手直し」ですので、2021年当時のままのYouTube動画とは違う2026年現在の姿を当記事ではお伝えしてまいります。

定番製作品が生まれた後の生地在庫、仕入れ後早期に接着芯貼りと裁断を終えた皺の起こりや崩れ防止を重視した仕掛品収納

収納全体の俯瞰:お洋服の裏地素材の縁を三つ折りステッチで大きな規格外サイズの風呂敷に仕立てたもの中心。
ライトグレーの包みをオープンした中身:表地も裏地も接着芯貼り後裁断したおよそ10ペアずつ(20枚)。
三つ折り畳みを広げた様子:真ん中の空洞には底面やポケットなど細かいパーツを生地の順番と並行して収納。

この収納の仕方は、ピンポイントで「あの生地」と狙って取り出しやすい方法。

そして、風呂敷が色別に分かれ、同じ色は10セットでは足りなかった「デニム」「無地」「ジャガード」「柄物」などの分野が2包みに渡るという意味。

全体として表地は上述の4種に分かれています。

2026年現在で100組強の表地と裏地が決まり、バッグが100点以上今後出来上がっていきます。

こうした思い切った裁断の背景には、「餅巾着」というナップサック型が、長年の改良や研究を終え完成品と判断したからできたことです。

こうして20枚くらいを重ねて三つ折りするとふんわりと畳まれ皺が起こりにくいです。

もしこれらのとてつもない分量の生地を元の畳んだままの生地ストックで収納していたら、ピックアップして使用する頃には皺がとれなくなっている悩みが生まれると思います。

あとがき

とは言え、急なる舵切りもあるかもしれない。。そんな時にそもそもこのモデル「餅巾着」は縦も横も十分な寸法があり一繋ぎであることが奏功すると思うのです。

部分的に使用することも良し、2枚に分けてハギ目のある別のデザインも可能なことがあります(縦長タイプにはなりますが)。

こうした収納をすることで、把握しきれないほどの分量の生地ストックも全体を俯瞰して眺めることができるようになりました。

ただ、この「餅巾着」というモデル、「著作権フリー」ですので、同じように製作しての販売も自由という同じ作り手側様への開放をしています。

更に、ご購入者様側に対しては、その後気持ちの変化により「仕立て直し」をしたくなった場合にも解体して別のバッグに作れる「リメイク」への融通がある面積の広さなのです。

とうにハンドメイド作家などという「地位・名誉」を捨てています。

今後本当にやりたいことは、「自らも製作することは続けながら同時進行でノウハウを存分に広めていくこと」この1点のみです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

色が合っても素材の相性に違和感を感じバッグ製作が進まなかった、白地に原色マルチリボン柄のバッグ作りの最も腑に落ちる引用【388】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの内容は、当時YouTube動画で投稿しました2021.02.13の内容と切り口が大きく変わります。

それは、最初の投稿の2021.02.14からおよそ5年後の2026.01.27に、ブログ記事の「手直し」によりタイトルから見直し全文を綴り直していることに伴うもの。

内容の見直しでもありますので、時々このように構造通り動画と記事の切り口が違うことがあります。

よって、動画では表地に合わせた裏地のカラー選びに焦点を当てた内容に対し、当記事は、バッグ用に表地と裏地の組み合わせも決定し裁断も完了していながらも、製作をしなかった「判断」の理由をお伝えしたいと思います。

原色マルチリボン柄プリント生地に対して複数の裏地の候補、リボン柄のマルチカラーが選ぶバッグの裏地の可能性を高めてくれた

2点のバッグ製作用の裁断:リュックモデルを予定した裁断の姿、接着芯も貼ってあります。これで2点分です。

パーツ数が多い理由は、リュックの中に「内蔵巾着袋」を設置したモデルであり、「内蔵巾着袋」も表地と裏地から成る二重仕立てという多重構造だからです。

1点目の使用生地:表地-リボン柄コットン(予想:ビエラ)、綿/100%、原産国不明。裏地-生地名不明(予想:ジョーゼット)、ポリエステル/71%、レーヨン/29%、日本製。
表地が「ビエラ」と予想した理由はこの綾織から。裏地が「ジョーゼット」と予想した理由は複雑な絡みから。
2点目の使用生地:表地-1点目と同じ。裏地-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

1点目も2点目も、行き場のない生地であったり残布であったりしました。

カラーだけをマッチさせたこの組み合わせ方にどこか違和感を抱き始めていました。

気持ちは正直。。結局製作に手を付ける気持ちまで進まなかったのが実直なところ。

縫製の手前までの進捗度であったにもかかわらず、違和感を感じて躊躇し結局製作しなかったという顛末だったのでした。

引っ掛かりは、表地と裏地のテイストの違いでした。

表地のカジュアルポップな雰囲気にエレガントなジョーゼットやラメのサテン地はちぐはぐ感が否めなかったということです。

では、表地のリボン柄には、どんな裏地が合うというのでしょうか。

1つは素材が綿や麻のがさっとしたものであれば相性があるということ。

もう1つは、そもそもリボン柄を裏地に持ってくることです。

2026年現在では、この反転の考え方に行き着いていまして、お洋服に合わせやすい表地は基本的には無地と決めています。

それでもジャガードなど、インテリア素材のごわついた素材は表地に柄を充当することも時々あります。

では、どんな生地ならば進めていたのかを2026年の見方で考案してみました。

このリボン柄はレトロ感があり非常に素敵、今度は裏地としてもう一度利用したいと思っているほどです。

カジュアルなグリーン生地:冒頭の2021年に選択のジョーゼットはエレガント。類似色でもこちらならマッチ。
ナイロンオックス撥水加工生地:ブルーです。ナイロンはのっぺりとしていますので抜け感が出て相性が出ます。
カラーデニム:同じコットン素材のデニムはマルチカラーリボンのおかげで色の選択肢が増えます。

白地のリボン柄ですが、ホワイトデニムにも白同士で合うと思いました。

こうした、「テイストの片寄せ」は2026年現在の考え方の最も軸になる部分です。

あとがき

「コーデが得意」とまで胸を張る2026年現在ですが、こうした目で見て感じた違和感を大切にしてきた過去がありました。

そうしてやっと生地の相性も自分の考え方を交えた解釈をするようになったのです。

2021年当時の、とにかく余った行き場のない生地をカラーだけで組み合わせようとする粗さや浅さは懐かしいものとして未来の2026年から眺めたこのたびでした。

お洋服のコーデも、様々なテイストのミックスということは否定するものでは決してありません。

ただ、目指すゴールを「瀟洒・粋・洒脱」というものに据え置いた時には、「片寄せ」がカギを握ると思えてなりません。

確かに言えることは、バッグ製作者本人が腑に落ちて製作しているかどうかが最も重要です(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

年代物のミニチェストの「謎の引き出し」の目的にハッとした、バッグの底には本来あるはずもないポケットの設置への引用【385】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

インテリア好きなのですが、特に「古い木製家具」に注目しています。

比較的場所を取らないミニマムな家具的作りの「ミニチェスト」に魅せられ収集している時期がありました。

家具のような作りは時代の流れのようなもので、現在ではプラスチック製などの台頭によってその姿はニッチな存在に。。

それでも古い物の作りの良さはインテリア好きは知っています、いくつか拝見していく中で、購入はしていないのですがとても素敵なミニチェストを見かけたことがありました。

その作りは目に映る通常の引き出しの他にもう1つ、背面から開ける「隠れた引出し」が設置されていました。

これを見た時に「あっ」と思わず感嘆!、「空巣対策だ」と思いました。

小さなその引き出しは通帳や印鑑を入れるような狭い容量でした。

ポケットをバッグの底面にも取り付けるアイデア、年代物の木製ミニチェストのミステリアスな「背面の小さな引き出し」からの引用【385】

表からは到底想像することなどあり得ないよう、パッと見て分からなくなっていました。

それでもちゃんとした引出しになっていて、非常に「ミステリアス」であると感じたものです。

「こんな発送があったのだ」と、一般的な作りを大きくはみ出したその斬新さがとても印象に残っています。

このたびのポケット設置のアイデアはこの時のチェストの作りからの引用です。

そして、バッグに引用したポケットのアイデアがこちら↓。

バッグの底のポケットのイメージ図案:ポケットは拡大しています。通常のように側面にもあることが前提。

当然、通常の側面にもポケットがあった方が、この隠れたポケットの効果があります。

あくまで、通常の作りに「+α」の機能である点が、「ここにポケットがあるはずがない」という固定観念通り気付かれない秘訣。

底面が独立したタイプの楕円底バッグに縫い付けやすいと思います。

マチの幅がたっぷりないとポケットのサイズが限られてしまいますので、事前のバッグの本体のサイズ感のイメージは大切です。

バッグの持ち主が正確に把握できることもメリットで、手探りにより確認もし易いということです。

あとがき

このたびご紹介の底ポケットの案は、入り口から遠い一番奥という場所のセキュリティー性の高さがあるメリットと、持ち主本人がピンポイントで把握しやすいというメリットを同時に持ちます。

旅行時の不安の解消と安心感のために是非今後引用してみたいと思う構造です。

「共有型のハンドメイドバッグ」事業は、こうしたアイデアも「著作権フリー」としてバッグを作る人との共有の活動、よろしければ、引用してみてくださいませ(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ネックパーツの表地と裏地に外枠1cmの差を付けた風景画のバニティーバッグ、縫う時の歪みがずれを起こした当案を廃案とした【383】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前半を【381】で投稿しましたマルチカラーの風景画のバニティーバッグ製作。

このたびの【383】で完成に至りました。

途中、今後の残り数点のバニティーバッグ製作にも繋がるネックパーツの取り付けの場面をポイントとしながら、完成したその姿をお伝えしてまいりたいと思います。

「ブッチャー」生地の特性は油絵のような凹凸感の美しさに活かされた、バニティーバッグの正方形パーツ2枚を大小の差で解決した回

使用生地:表地(マルチ)-ブッチャープリント、綿/100%、日本製。裏地(ブルー)-ドレープカーテン地「シェイプス」、ポリエステル/100%、日本製。
ファスナー付け:ファスナーの上側にはてっぺんパーツを、下側には側面パーツを「外表」で縫い付け。

「中表」でパーツの縫い代を予め隠しておくやり方により、ここではただファスナーに当ててステッチするのみです。

ネックパーツの差:表地の柄を裏地のブルーよりも1cm外枠大きいという差。先に裏地から縫い付ける順。
ネックパーツの構造:裏に接着芯とハード薄芯も貼ってパーツのみで外枠ステッチ、角を鋭利に出しておきます。
実際の出来上がり:立体構造を平面ミシンで縫うことの限界を体感。表地の縫い付けがずれたのです。

希望のイメージは、内側に均等に表地縫い付けのステッチ線が外枠に配分良く収まることでした。

非常に難関となっていることに限界を感じ、このやり方は後の【399】をもって廃案。

この続きの別生地での製作における別案で、本当の意味での解決となったのでした。

それは、2枚のパーツサイズの違いを表地を小さく裏地を大きくという逆転と共に、表地を先にミシンで縫い付けて、裏地側のパーツを表地から出たステッチを覆い隠すように手まつりすることです。

かえってこの方が確実になったのですが、手まつりが入ることの引っ掛かりは最後まで残りました。

バニティーバッグ(マルチ風景柄):<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。
背面:大小の差を付けたネックパーツの、表地の方のサイズバランスがやや大きく感じます。
お洋服とのコーデ例:オフカラーのノースリーブロングワンピースと。ブッチャーの筋柄に調和する楊柳の筋柄。

あとがき

バニティーバッグの製作では、おそらくこうしてネックパーツのサイズや形に悩むことになると思います。

フルに縦いっぱいに配した製作品も拝見したことがありましたが、伝統的なバニティーバッグではこの正方形タイプが主流でした。

立体的なこうしたバッグを平面ミシンで縫うということの困難は十分に味わっています。

歪みも起こりやすいバニティーバッグをどう美しく作っていくのかは挑戦しがいのあるデザインなのかもしれません。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.02.13からおよそ5年後の2026.01.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

この2021年のバニティーバッグの連続製作をもってこのデザインから撤退していましたが、2026年では新たに挑戦の気持ちが湧いています。

今度は、「外表」は取り入れない、始終「中表」で作るつもりです。

とは言え、生地には条件が生まれてしまい、決して厚手では難しい限界はどうしようもありません。

そうした条件付きの製作は、その時1点だけの製作の良さとして「研究製作」をするようになりました。

長年に渡り作りの良さを高めてきた価値ある「定番品」と並行しながら、その時々の挑戦も必要なのです。

バニティーバッグは、固定観念にとらわれ横幅や縦の長さがこのたびのようなサイズ感のイメージですが、縦長でリュックになりそうな可能性や横長で何かのケースになりそうな可能性を持っていると思います。

時々、「こんな風にパーツを作ることができます」という技術をご紹介されていることもありますが、ああいった細かいパーツも実は条件付き。

ゴブラン織では不可能であることで生地が限定されるのが実状なのではないかと。

よって、「すべてのどんな生地でも作ることができる」というノウハウこそ絶大なる価値ではないかと考えています。

こうした考え方からは、バニティーバッグはすべてをカバーできないデザインだと決め込み「定番品」から外し今後製作もしないことも決意してしまった2021年でした。

しかし、2026年の研究製作に取り入れた方が何らかの発見があるかもしれないと、作り方を変えての挑戦となります(^-^)。

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カーテン地のヘリンボンストライプジャガードが歪みを教えてくれた、バニティーバッグの十文字印の徹底は地の目の整いに繋がる要【381】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびから新規の生地でバニティーバッグの製作に取りかかりました。

この時期の近辺では、バニティーバッグの作りの精度を高める期間とし、生地を替えながら連続製作しています。

このたびは、製作全体の前半部分、完成は後の投稿の【383】でご覧いただけます。

注意点が多きバニティーバッグの取っ手周辺の構造、裏地のストライプ柄が歪んだミスが十文字印の曖昧さに忠告をくれた

接着芯貼り後の表地と裏地:このたびは、表地が柄で裏地が無地ライクのブルーとしました。
使用生地:表地(マルチ)-ブッチャープリント、綿/100%、日本製。裏地(ブルー)-ドレープカーテン地「シェイプス」、ポリエステル/100%、日本製。
バニティーバッグのてっぺんに取っ手を付ける場面:先に取っ手を縫い付け、根元を変六角形のカバーで覆います。
てっぺんパーツの裏面の構造:ハード厚芯を当て、当て芯と補強の役割をしながら重みによる圧力を受け止め。

ここは、実際に使用する時に物を入れて持ち上げる時に一番負荷がかかる場所です。

てっぺんに裏地付け:「中表」でひっくり返し、返し口(手前真ん中付近)はしつけ糸で固定。ボンドでも可能。
側面の構造:左上は表面、右下が裏面で、表地の残布を裏地の無地ライクにコントラスト効果あるポケット付け。
地の目の歪み対策の十文字印の徹底:十文字をしっかりやらない失敗が上、下はやり直した姿。

位置が歪んでいても重ねてしまえるのが円形の落とし穴的な実態。

しかし、カーテン地のヘリンボンストライプは正直でした。

地の目の歪みは、つまり表地と裏地の重なり位置が間違いであることを露わにしたのでした。

上下・左右の真ん中ずつにはっきりとした印をマジックなどで入れることがマストなのです。

楕円は、ものさしでは真ん中を見つけにくいので、縦横にそれぞれ折って確かめる方法が良いと思います。

あとがき

このたびの進捗度はここまでです。

後半は、ファスナー付けからのスタートで、主に「外表」で縫い上げていきます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.02.11からおよそ5年後の2026.01.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

2026年までの間にこの2021年のこの時期を最後にバニティーバッグは作っていませんが、新しいスタイルで挑戦する気持ちが今湧いています。

すべての生地にオールマイティーに対応できるわけでもない条件付きのデザインですが、そこも融通の利かせどころ。

「研究製作」という製作を2025年から取り入れていまして、「定番製作」の他に新しい感触を得るための「一発屋」のような製作もあっても良いのではないかというもの。

ここからも学べることは多々あり、ノウハウが高まるのです。

長い間「外表」でしか作っていなかったバニティーバッグも、2026年の「研究製作」では、伝統的な「中表」を始終貫くやり方で作ることに決めています(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

本格的な厚みあるゴブラン織のバニティーバッグ作りは重なり部分がその行く手を阻む、柄を壮大に見せた一重仕立て向きを実感【378】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

インテリア地をバッグにする発想は、重視したい丈夫さのイメージにぴったりの素材であるからということが大きいと思います。

しかし、「椅子材」「ゴブラン」「金華山」などをバッグに作ってきました中で、素材の元の性質は変えられないことでどこかで多様なデザインには限界が出てくることを体感。

ましてや、立体的なバニティーバッグをゴブラン織で作るなどとは、スタートラインからやや引っ掛かりがあった回でした。

とは言え、今後ゴブラン生地のバッグデザインへの落とし込み方を実体験をもって語れるようになった収穫がありました。

なかなか良いところまでは行けたので、結果的には何とか完成の姿になったというのも職業用ミシンのパワーだったのではないかと。

本格的ゴブラン織生地でバニティーバッグを製作、最終局面の底面付けにおける背面の重なりで糸が飛んでしまったところが極限

当投稿は【376】の続きの場面から始まります。

まずは、蓋と本体をファスナーを挟みながら合体していきます。

赤い両開きファスナーの利用:上は蓋のマチ、下は本体パーツが配置。この後てっぺんパーツと合体します。
てっぺんパーツ:予め取っ手が付けてあるパーツです。
ネックパーツ付け:裏地側の方から先に表からは後に付けることで、ずれたステッチ線が裏面に出る苦肉の策。

まだこの時は製作が未熟、このネックパーツの美しい出来上がりの解決ができていません。

この後に続く別生地数点のバニティーバッグ作りでここは重点的に解決していくことになります。

ここで先にお伝えしておきますと、表地と裏地のネックパーツの正方形のサイズを大小と差を付ける1策目。

最終策は、同じサイズで裁断し今度は表地の方からミシンがけを先に行い、次に裏地の方を手まつりで表から出たステッチを隠しながらまとめていくという方法。

底面縫いで発生の糸飛び:底面付けが最終局面、重なり部分で厚みが最大限に増し糸が飛び限界に直面(泣)。
両開きファスナーの勧め:ボストン・バニティーはこのタイプがお勧め、開閉時の位置を無視して進められます。
バニティーバッグ完成(原色花柄ゴブラン織):<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。
正面:生地が不足して正面の柄が割れたことは、こちらも限界のある製作だったと言えます。

バニティーバッグは、横に長く生地が必要なのです。

背面:ネックパーツがやや右寄りに付いていますが、どうしても歪むのが立体を平面で縫うことの限界です。
使用生地:表地(赤系花柄)インテリアジャカード、綿/100%、スペイン製。裏地(紺)バーズアイカラミストレッチ、ポリエステル/70%、綿/30%、日本製。
お洋服とのコーデ例:エレガントとカジュアルの中間的なデニムコーデにバッグの柄が映えました。

あとがき

こうして、職業用ミシンで極限まで迫ったゴブラン織の重なりを実体験した感触は記憶に色濃く残るものとなりました。

こうした無茶な製作は、後に安定的に確実に成功するバッグ作りに繋がっていきました。

結局は、「作り易さ」が「良質さ」に導かれるということなのです。

ただ、こうした研究的な極限に迫ることをしなければその加減は分からなかったと思います。

手を付けた経験は大変貴重であり、こうした過程無しには着地していないであろう現在の製作軸があるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

たった1つの取っ手が全体を持ち上げるバニティーバッグ、取っ手の付け根の強化の為の工夫が分かる製作途中段階の裏面の構造【376】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、本格的なゴブラン織の残布がどうしてもバニティーバッグの分量にぴったりで、無茶を承知で重なり部分もあるこのデザインを作ってみました。

当投稿は未完成、完成品は後の投稿番号の【378】でご覧いただけます。

このゴブランバニティーの完成をもって、しばらくゴブラン織とはバッグ作りにおいては距離を置いてしまいました。

そして時はその5年後、このブログ記事の最初の投稿の2021.02.09の「手直し」として、2026.01.15にタイトルから見直し全文を綴り直している最中です。

2026年では、どんな極厚生地でも作れるデザイン「餅巾着」ができたことで、ゴブランも利用可能になりました。

残念なことにバニティーバッグでは厚みに限界があり、材料にも条件が付くということで融通性の無いデザインは廃止したのです。

よって、ここから数点生地を替えて製作のバニティーの投稿は2021年で最後です。

そして、「外表」で組み立てる作りのバッグもバニティーを含め、廃止していく決意がこの2021年頃から生まれ始めます。

元々構造が分かり易いからと一歩を踏み出しやすいことで取り入れた「外表」の手法。

バッグ作りの伝統的な方針として、ひたすら「中表」で完成する奥ゆかしいものだということを引き継ぎたいというその後の心境の変化もあったからです。

では、このたびのバニティーバッグ未完成ならではの見どころとしまして、完成品では決して見ることができない取っ手の裏面の構造をお伝えしたいと思います。

バニティバッグの取っ手を丈夫にしかも美しく取り付けたい、裏面にハード厚芯を部分的に利用した取っ手付け根カバータブの裏面

使用生地:表地(赤系花柄)インテリアジャカード、綿/100%、スペイン製。裏地(紺)バーズアイカラミストレッチ、ポリエステル/70%、綿/30%、日本製。
生地のズーム:表地の花柄はジャガード、裏地の方はぱっと見は無地ライクです。その名の通り鳥の目のような柄。
ハード厚芯の部分貼り:取っ手部分のみならず周辺にかかる圧力に対する全体的なプロテクト。ボンド貼り。
取っ手の付け根カバータブ:変六角形がスタイリッシュ。「外表」のまま折り込んでステッチで押さえる作り。

裏面の真ん中の正方形のステッチの二重は、先に取っ手を縫い付けたもの。

そして、変六角形はその形で分かる通り、表面からの外枠のタブの縫い付けの二重ステッチです。

ハード厚芯は縫い代にごわつく影響を与えないために、外部を除外した小さい楕円の面積で裁断してあります。

取っ手の縫い付けには「当て芯」の役割として、ここにちゃんとかかってほしいという際どい位置なのです。

表地と裏地の縫い合わせ:「中表」でひっくり返した表地と裏地が合体したパーツです。反対面は裏地の紺色。
側面パーツ:側面も同じように表地と裏地の合体です。生地不足で真ん中がハギ目です。

あとがき

YouTubeでは、もう少し先も映っていまして、底面以外は「外表」で組み立てるところまで進みました。

2026年ならこのゴブラン生地をどんなバッグにするのかですが、一重仕立ての支柱型バッグ「切餅」が思い浮かびます。

ゴブランでは滅多に作られることが無いサブバッグ的存在をあえてゴブランで作るギャップの面白さを想像します。

そして、厚みが増す悩みは、一重仕立てのもともとのデザインであることが解決してくれるということになります。

2021年では、お出かけ用のハンドバッグしか見えていない視界の狭さのがあったと思います。

ただ、その後もっと俯瞰して見ることができるのも、実際にこうして作ってみての手応えを感じたからという以外にありません。

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書き手:ピクチャレスク

繊維質が複雑に絡み合う生地には向かない「ネジ式」からの離脱、「ツメ式ヒネリ錠」の隙間からのはみ出し問題解決への道筋【373】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしておきいたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2021.02.08からおよそ5年後の2026.01.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直していることです。

この期間に、当投稿内容も過去の歩みの1つの懐かしいものに。。

このたび登場の「ヒネリ錠」は、2026年現在ではバッグ作りの「定番品」には使用することは無くなりました。

こうした金属パーツの使用に関しては、ほぼすべての種類に手を付けた実体験から1つ言えることがありました。

それは、どれも強度の無さであり、バッグ自体の傷みより先に損傷や消耗が起こってしまう儚さでした。

そうしたアンバランスなど1点のバッグにあってはならないと、現在ではミシンの縫い留めの丈夫さによって永久的になれるDカン・線コキ・ナスカンなどのショルダー類のパーツのみに絞り込み。

そうは言っても、こうした過去のパーツ使用の経験は今に至る道筋を作ってくれたもの。

このたびのヒネリ錠も、元々長い間憧れてきた台形ハンドバッグモデルに付いていたもの。

自作の技術を高めるハンドメイドバッグ道の中では、一度は手を付けたいと思うのは自然の事です。

そして、このたびの研究からは、綺麗に作ることができるような道筋が少し見えたことで、2026年現在も行う「研究製作品」で一時的に使用することがあるかもしれないのです。

ということで、この記録は自分自身の今後の製作に、そしてハンドバッグをハンドメイド製作したい方々両方に向けて綴り残しておきたいと思います。

生地に対してはネジ式よりツメ式が素敵な生地に対して優しい向き合い方、ヒネリ錠取り付けの裏面も美しく見せるための研究

「ネジ式」と「ツメ式」の比較:生地に対しては「ネジ式」は繊維質に阻まれ難しいと思います。元々レザー向け。

パーツ屋様もおっしゃっていましたが、カシメるタイプも含め金具パーツは元は本革レザーバッグ向けのもの、生地には向いていないとのことでした。

しかし、そんな忠告もどこ吹く風、巷では生地に対してもよく使われています。

ただ、その後の破損・相性の無さ・傷みについては、やはりその場だけのやり過ごし的な姿だと思わざるを得ないのが、実際に作ってきた者から言えることです。

「ツメ式ヒネリ錠」の使用:「ネジ式」よりも布に何とか対応しやすいという選択からです。
「玉縁」を引用した枠の縫い代のカバー(左上から右下へ):ポケットで引用する「玉縁」をここでも引用。
「ツメ式ヒネリ錠」設置後の課題(左上から右下へ):裏面のラッピング布の始末が綺麗に映ることが課題。

右下が完成品では、まだまだ映りが汚いのです。

あとがき

最後に、このたびの研究の成果と課題の解決案をまとめます。

枠をくり抜くヒネリ錠の縫い代始末は細かくて繊細、ここが非常に悩む点です。

「玉縁」を使ってくり抜いた四角枠の四方の縫い代がすべてが覆われたことはほつれやはみ出しの安心を得たという1つの成果です。

「ツメ式ヒネリ錠」は、この枠内の縁にツメ2つが差し込まれ、裏で折られて固定される優しい取り付け、ネジ式よりも無茶が無いのが良い点です。

裏面に関しては、パーツからラッピング布がはみ出したままで終えてしまいました。

ここを綺麗に見せる方法をその後への展望として、アイデアの段階ですがまとめてみました↓。

①ほつれない特殊な生地をラッピング布として選択する。

②ヒネリ錠の楕円の方の外枠にくり抜いたレザーを玉縁をカバーするように当てはめ、固定ステッチをスタイリッシュに表にも出す。

③別の玉縁を作り、裏面には表が来るように設置して汚い内部を内側同士で隠す。

布同士で行えることで手を付けやすい③ですが、やや厚みが増し野暮ったくなることは懸念部分です。

ここまでが、このたびの研究で見えた道筋です。

決して不安が残るようなパーツを設置したくない。。それでも使いたいということは、ハンドバッグのワンポイントにもなる「顔」のような存在だからでしょう(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

カーテン地で試作のヒネリ錠付き台形ハンドバッグ、蓋は3分の1くらい被る方がバランスが良いことを短か過ぎた視覚的記録が物語る【363】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをこじんまりとした小規模製作をしていることのメリットは、急な変更の融通が利く点です。

このたびは、緊急でこれまでずっとあこがれてきた、巷では「ケリー型」と呼ばれる蓋付きのハンドバッグをまたもや試作。

以前にも試作を兼ねた製作があったのですが、きちんとしたラインの角々しさをこのたび出せたらよいと、少し型紙を変え台形型に折るタイプに。。

もし、同じようにヒネリ錠付きのハンドバッグをお作りになる場合のヒントになればと思います。

当完成では未熟だった点を是非発展させていただき、製作品が成功と呼べるゴールに行き着くことを応援できれば、この記録の意味も生まれます。

ヒネリ錠付きハンドバッグの底の急カーブライン、クリアな美しいカーブは円の一部を利用すると良いことをやり直しで実感

使用生地(グレー):左は完成品、右は途中の失敗のもの。いずれもカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
本体(左上)は早期に取っ手を付け「中表」返し。側面(右下)は「中表」返し後本体と「外表」で組み立て。
この型紙は、肝心なカーブを曖昧にする悪い例、やはり円の一部を利用したものが一番だと変更しました↓。
型紙変更:最初は上段でしたが、コンパスを利用した円の一部を使った下へ変更。本体のフォルムに合うのは下。
本体の「中表」ひっくり返しの真っ最中の場面:こんなところを撮影。裏地は、生地写真の右側の裏面を利用。
側面取り付け:決して綺麗にはできていないです。しかし、こんな作り方もあると受け入れていただければ。。
取っ手の付け方:直接縫い付けても美しくないので、あえて付け根カバータブをスタイリッシュに8角形にて。
「昆布巻き」の試作品(グレーカーテン地):<サイズ>縦18cmx横24/28cmxマチ8cm。

分かっていますとも。。蓋が短いのですよね。。蓋は3分の1は被った方がバランスが良くスタイリッシュなようです(^_^;)。

正面:ヒネリ錠の存在感はやはり重要なのです。
反対側の斜めの角度:側面が短くて上部が空いている点も試作品さながら。。まだまだ課題は残る出来です。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.02.04からおよそ5年後の2026.01.02にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

このデザインに関しては、なかなか諦めがつかず、生地では無謀だと思いながらも時々挑戦してきたもの。

1990年代の頃から、こういったフラップ仕様のレザーの台形ハンドバッグが好きで、ハイブランド品にもあるモデルです。

この5年間で随分考え方も固まりまして、2025年では難関を伴う製作品は廃止しています。

同時に、ヒネリ錠などの打ち込みやカシメによる取り付けも、「外れる」「損傷」などのこの先に起こり得るカバーしきれない範囲の現象を起こさなくするために極力金属パーツを使っていない現在です。

とは言え、こうしてはっきりとした方向性を理由と共に打ち出せたのも、こんな風に試作で挑戦してきたからであろうと懐かしく思い出しながらこのたび綴らせていただきました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

図書館で本を複数冊まとめ借りの並行読み、カーテン地に中綿キルトでレンタル品の丁寧な扱いを心がける本専用の四角バッグ【360】

アイキャッチ画像360

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

学生時代に何度も巡り歩きながら楽しんだ古本収集、その後300冊ほどの世界中の文学作品を本専用棚に長い間保管していました。

ライフスタイルの変化と共に、2018年のこと、本を保管しないというスタンスへ。。

そうして、新聞記事やYouTubeで紹介されていた本を図書館で借りるというスタイルに定着。

図書館内でも検索が可能、返却時に次の本をその場の思い付きで探すこともあります。

巷で高まる「所有しない」という文化は、人それぞれの価値観において、何を手元に置き何を手放すのかが判断されます。

私の考え方はこうです↓。

本のような皆に共通の量産品ともとれる物品はレンタルで、またとない1点物的な古着のお洋服などの物品は所有するのです。

ただ、そうは言ってもお洋服すらも最低限、「持ち過ぎない」ということを心掛けるようになった現在です。

このたびは、実体験からのバッグのモデルを考案、図書館に持ち運びする本専用の入れ物なるバッグを製作した記録です。

本専用のバッグは中綿キルト裏地と確実に持ち上げるベルト付きのデザインで。。ピンタック入りの四角フォルムの名前は「田楽」

使用生地:表地(金茶)-ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。裏地(暖色系小花柄)-コーティングプリント目止め加工、ナイロン/100%、日本製。
バイヤスキルトがけ:中綿とハード薄芯を敷き、5cm幅で少し面白くバイヤス向きで。

写真がストライプキルトのように映ってしまいましたが、実際は地の目に対して斜め向きで作図してキルトステッチをかけている場面です。

裏地パーツのバイヤスキルト完成:本専用ケースですのでポケットは付けません。
ベルトの取り付け:強度を高める横に走る底ベルトを縦並びに2本取り付け、真ん中をベルト通し用に空けます。
底ベルトの裏面:一度に見れる写真が無かったのですが、真ん中の様子は上段の「左側」の写真に映っています。
表地と裏地の合体:返し口を作らないやり方。外表の表地の中に中表の裏地を入れ込み口を縫います。
ベルト装着前:底にはベルト通しは設置済みです。
ベルト:やや肉厚ですが、表地の共布で作ったものです。
ベルトを通す場面:予め縫い付けておいたベルト通し2列共に通します。
ベルトの端の仮の始末:結び目で留めていますが、その後Dカンとナスカンコンビで落ち着きました。
「田楽」と言う名の本収納バッグ完成(金茶カーテン地):<サイズ>縦20cmx横28cmxマチ9cm。本6冊分。

留め具はゴールドカラーの金属パーツ(Dカンとナスカン)で、結ぶのみの不安定さから安定感を得ました。

本が溢れ出ないためには、結ぶのみより金属パーツの方が確実です。

あとがき

「専用バッグ」「専用ケース」というのは、製作+販売活動においては、見込み客なる方へ届きやすいという不思議さがあります。

万能な何でも入るという価値よりも、「これが入る」という狭い絞り込みの方が響くというのはマーケティングの不思議さです。

この理由は結構深いと思っています。

特に日本人は、「専用」という形態を好むと思うのです。

蚤の市などで、「これは何を入れるものですか」とよく問い合わせることがあり、予め決められたケースに順ずるような性格を持っているのが日本人。

一方で、自由に自分なりの使い方ができることが非常に嬉しく、たとえ「◯◯専用」と謳われたいたとしても自分なりの個性的な使い方をする人もいます(私がそうです)。

ただ、大きく見ると後者はレア、大半の人々が専用ケースに対して納得するものなのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク