「かけ継ぎ」は素人では難しい、せめて表からは分からないニットの穴の補修、ハンガーに裏向きにかけたままセーターの肩の穴を埋める【937】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「かけ継ぎ」というセーターなどの虫食いの穴をふさぐリフォームの技術がありますが、我々が到底たやすくできるものではないみたい。

針と糸を使うだけでなく、実際の残りの部分から繊維を採って、それを糸にして使っていき、元のデザインと同じような編み柄・織り柄も出していくようなものなのです。

動画で拝見させていただきましたが、その技術を拝見することにとどまります。

実際は、そのような完璧を求める穴埋めなどが通常のお直しと同じように考えて、同じような色の糸を使って簡単できるはずもなく、過去の作業も、跡の分かる素人作業の域を超えることがありません。

「かけ継ぎ」は特に高度な分野のお直しなのだと考えます。

そうはいっても、虫食いなどの小さな穴空きは塞ぎたいものです。

元々古着のセーターですから、せっかくのお得なブランド服を低コストに抑えたい。。

多少跡が付くだろう前提で、それでもできるだけ跡が残らないようにやってみるという「糸によるる穴埋め作業」の風景をこのたびはお届けしたいと思います。

できるだけ引っ張り過ぎない、裏向きにハンガーにかけながらの「穴埋め」作業の出来上がりの跡は許容範囲か!?

穴が開いている状態:セーターの肩に虫食いの穴が開いています。この穴をハンガーにかけた状態でふさぎます。

セーター自体は「裏向き」にした状態で、ハンガーにかけたままピンと張った状態のメリットを考えました。

同色の糸1本取りで編み目のように糸で穴を埋めていきました。

引っ張り過ぎないように自然にと。。

出来上がり:少しぐしゅっとなっています。極力引っ張らずにやってこれです(*_*)。

元の編み目の柄は無視しているので違和感のあるヶ所がどうしてもできてしまいます。

思うようにはいかないものでしたが、引っ張り過ぎない注意をしながらの作業がどのようなものかを見ていただきます。

様々な角度で撮影、実際の視覚的な効果を見てみました↓。

右肩の上からの視線:少しひきつっていて補修したことが分かります。
真横の上からの見方:こちらもやはりボーダー状の柄の途中に変なポッコリしたふくらみが見られます。
右肩の正面寄りからの見方:それほど目立ちません。

時々分かって、時々分からないこともあるということで、絶対な物ではないということになります。

それほど、この穴ふさぎが難しいものであるということを再確認のこのたびでした(汗)。

あとがき

古着ライフを送る中で変化もありました。

以前は、古着のコスパばかりを考えて、お直しも適当、古着自体をどんどんリニューアルしていきワードローブを洗い替えしていた過去。

ここ近年の、2022年辺りからです、ブランドをしぼり、出来るだけ長く持っていくスタイルへと変化。

そうしますと、クリーニングは最初の入手時には必ず行い、リフォームに関しても必要とあればプロにお任せしてその後の永遠を見通しながらの選択をするようになりました。

この時のニットは本当に最終的な古着でしたので自分でやってしまいましたが、ニットはどうしても傷みが出ますので、これも判断の結果でした。

これまでのような頻繁なお洋服のお買い物はめったにありません。

お気に入りだけを流行に決してとらわれず末永く着ていく・持ち備えていく方向に変化しています。

シミ抜きなどもかなりクリーニング屋様の技術が素晴らしいです。

どうしてもそのブランドのそのモデルを今後も着ていきたいのだというはっきりとした意思表示の表れでもあるのです(^-^)。

この長さに決めた、「オールインワン」のたすきのミシンステッチの固定によりぐらつきを抑え安定した着用感を得られた【934】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今までめったに着用してこなかったデザイン、「オールインワン」に挑戦してみようと、麻混のグレー色で古着を入手。

元のデザインにたすきの調整として、ボタンホールが2個上下に開けられていました。

元の状態の見やすい写真がなかったのでたすきの部分をイラストに描いてみました↓。

オールインワンのたすきの先端部分:ボタンホールが2個調整機能として設置されたデザイン。

短く使用する上側のホールにボタンをはめこむ方が合い、上のボタンホールを使用することになるのですが、下がぶらぶらして違和感がありました。

下側を使用するにしても、同じぶらぶら感があり、ボタンの付け根で支えるのみの作りであることは同じだったのです。

いずれにしても不安定さを感じました。

そこで、あえてサイズの合った方で固定してしまうということを考え付きます。

ボタンホールもデザインとしては残しながら、かぶりながら着脱できますので問題なし、ミシンステッチで固定するという方法を考案しました。

たすきのミシンステッチの固定作業、「ぐらつきの解消」を一番のポイントにして行いました

ポイントは、ぐらつかない安定を得るということです。

片方のホールしか使わないのだから、ホール自体をピッタリ重ねます。

二つに折り、元は上下に2つ並んでいたボタンホールをぴったりと重ね合わせることをします。

このように内側へ折ったのですが、少し見にくいですね、下のように図でこの写真と同じ様子を描きました↓。
こんな感じで後ろ側へ折り込み二重にしながらボタンホールをピッタリ重ねます。
そして、赤線のようにボックス状に一周ミシンをかけます。折った部分の方ももちろん貫通させます。

元のステッチの上に重なるのが余計な線が出来ずに美しいです。

上の図の実際の場面:ボックス状にステッチをかけています。

ただ、これだけだと、まだまだ安定はしていません。

ボタンの取り付けの根っこの部分だけで全体の重みや圧力を支えている状態にまだあるのです。

そこで、次のステップとしまして、両サイドに二度縫いのステッチを更に追加↓。

青い太線が二度縫いのサイドステッチ:このように、元の縫い線の上を重ねて二度縫いのステッチで固定。

この時には、ボタンははめている必要があります。ボタンをはめてからステッチをかけます。

ボタンをよけながら、両サイドに二度縫いのステッチ。このステッチは「本体」に縫い付けますので安定します。
完成:両サイドの二度縫いステッチの固定は大きく効力を発揮。安定感があり、ボタンを外さないで着脱可能に。

では、行ったリフォームの手順の復習です↓。

①-④の順番です。2つ用意されていたホールを片方だけ採用して固定してすっきり感と安定感を手に入れました。

短い方を採用したために、この度のやり方が有効でしたが、長い方を採用する時は、また話が変わります。

その場合は、折り曲げはないですが、④は有効だと思います。

ただ、これくらいの短い距離は、短い方に寄せて重ねるこのたびのケースの方がニーズは圧倒的ではないかと。。

あとがき

良いお品を長く持ち続けたい。。

このように思っていると同時に、そうなる工夫も伴うことで実現できます。

このたびの例はヒントみたいなもので、全く同じ状況があるかというと、そうでもないかもしれません。

しかし、こういった「考え方」としてどうぞご参考にしていただきまして、引出しの中へしまっていただければと。

このたびのポイントが「固定」ということにあります。

1つの小さな箇所に重さや圧力がかかり続けると破れなどの損傷の原因になります。

それを防ぐ手段として、力のかかり具合の「分散」という考え方をお伝えしたわけです(^-^)。

100均ショップ様のカラーバリエーション豊富な「手芸糸:60番」は、わずかな部分のお直しに色を合わせて馴染ませることができる必要ツール【928】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

100均ショップ様の手芸用のコーナーが近年充実しています。

そこに、基本的な縫い糸(60番相当)が紙製もしくはプラ製のミニコーンに巻いてカラー12色程の展開で販売されているのをご存知でしょうか。

基本的な原色を中心として、バラエティー豊かに色が網羅されていて、真っ白と真っ黒もあり、あらゆる時に役立てそうな豪華な1セットです。

このたびは、お得な¥110(税込)で1セットである100均ショップ様の縫い糸をコスパ良く役立てられるのではないかと、リフォーム用に少しずつ使うケースへの役立て方をご紹介したいと思います。

コーン状にはなっているものの、職業用のミシンではコーンごとは使えませんでしたので、「ボビン」に巻き取っておくという1ステップ段階を踏みます。

あれだけの多色を使い切るのは相当な回数ですので、少しずつしか使わないとなると、コスパが非常に良く、一度購入のセットを大切に使えばかなり長持ちなのです。

本来下糸にしか使わないボビンを上糸用にも利用できます、糸調子が少し変わることに気を付けながら。。

とても大胆で邪道なのかもしれませんが、ボビンを上糸で使うことでたまってきた下糸ボビンを「空:から」にする期間を時々設け、現在使わない色のボビンを整理しています。

自分使いのハンドメイドキルティング(キルトは裏側を上糸側にしてかけていきます)などは、かなり糸を使用します。

余った下糸のボビンをカラー関係なく「上糸」に設置し、下糸ボビンには表地に馴染む糸を設置することで、難なくキルトステッチが出来上がります。

そして、お洋服を少しだけリフォームする時にわずかな分量の糸だけで良い場合は、ボビンに巻いてある糸の分量で事足ります。

1ボビンにフルに巻くと60番では50mくらいでしょうか。

どんな色の生地にも対応でき、少し使うだけということであれば、カラーを豊富に持っていることが有利だからです。

元のミニコーンにあった糸をすべてボビンへ移しました。だいたい1コーンでボビン1個と半分くらい。

ボビンにフルに巻いてしまわず、上糸用と下糸用にボビンが均等な同色の2個になる、という調整も良いと思います。

ただ、実際上糸の方が縫い始めと縫い終わりの余分な糸の長さが必要ですので、上糸の方が使用量が自然と多くなるのではないでしょうか。

そう考えますと、2個の差が「フル」と「半分」でも良いのかもしれません。

職業用ミシンのコーンの上にちょこんとボビンを載せます。そして、後は、通常の糸通しをしていきます。

ということで、びっくり仰天な手法だと思われたかもしれませんが、糸を無駄なく使っていくにあたっての1つの方法として良いのではないでしょうか。

あとがき

「ミシン道」を歩むにあたっては、下糸のテンションや役割・上糸の調子などを伝統的なノウハウでちゃんと納得したベースありきで、意外な使い方をひらめいていくのが良いかと思います。

その方がそのひらめきもちゃんと使えるものであったり、確実であったりするのかもしれません。

「取扱説明書」には書かれていないような隠れたコツがミシンには奥深くあるようだと今まで思ってきました。

良質なミシンを手にした実際のユーザーが優れた機能のミシンに感謝しながらいろんなことを発見していくのも「ミシン文化」だと思うのです(^-^)。

ちりめん大花柄のヴィンテージワンピースの裏地のパンク、同じセンターライン上でも地縫いはミシンで、ファスナーの縫い付けは手まつりという分け方【927】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

突然ながら、YouTubeのナレーションについて少しお話をさせていただきたいと思います。

これまで、動画撮影し、後からナレーションを編集の時に入れていました。

ただ、それでは、大変効率も悪く、リアルタイムの時の言葉ではなく、別の言葉になってしまうようで見直しまして、撮影時にそのまま解説するスタイルに変更しています。

随分長い間前者のやり方でしたが、それはそれで声の質が編集ソフトやマイクの影響かもしれませんが良かったのは確かです。

ソフトで落ち着いている声というのも捨てがたいのですが、「リアルタイムの時の言葉」ということを重視し、このスタイルに変えていきます。

さて、このたびは、古着ワンピースのオーダーメイド物でありがちな、寸法がピッタリに作ってあるためにパンクが起きたようなケースです。

古着としていろんな人の手に渡ったのかもしれません。

このワンピースを引き継いだ者に出来ることは、パンクしていたセンターライン周辺をお直しして着用させていただくこと。

このたびは、丁寧な裏地付きのちりめん大花柄のワンピースがセンターラインで裏地がパンクしている様子をリフォームした記録です。

ミシンだけでは難しい、「背のファスナー」の部分は手まつりも一部取り入れました。

それほどお洋服のリフォーム技術には長けていませんが、一応やりましたので、同じケースにお役立ていただければ幸いです(^-^)。

古着ワンピースの背中からヒップにかけての圧力によるほつれのリフォーム(ミシンと手まつりの混合)

着丈は100cm弱のミドルロングです。スクエアなネックライン古着らしく、ちりめん素材が高級感。

今回は、ちりめんのワンピースの素敵なお品を「メルカリ」サイトの出品者様からご購入致しました。

出品者様、どうもありがとうございました(^-^)。

難ありということで、もともとパンクの件はお聞きしていましたが、何となく、自分でリフォームできそうな範囲だと思い、今回早速やってみたわけです。

ここが、背中部分。ファスナー周辺が一番ほつれています。表に貫通しないように、手まつりでリフォーム。
写真の下の方がワンピースの裾。パンクは、ヒップ周辺で大きく起きています。

ヒップ周辺は表地の花柄とは分離しているので、ミシンで可能。元もミシンでやってあります。

よって、前半でミシンでできそうなヒップから裾周辺を縫い加えて、後半で、手まつりの背中周辺をリフォームするという順番でやりました。

割ってある状態をアイロンで一度起こして、待ち針で左右の身頃を重ね、ペンで印した通りにミシンで縫います。
ヒップ周辺:縫い始めの箇所は返し縫いで元のステッチよりも丈夫に。。
裾近く:リフォームの縫い終わりがこの辺り。返し縫いで、玉止めもしてきちんと終わります。
手まつり:後半は手まつりの部分として、ファスナーを囲うように元のやり方の延長でファスナーを固定。

ここで生まれた、ファスナーの縫い外れ修正の手まつりの際に元の糸を活かし、新しい糸と結ぶアイデア

この、手まつりのリフォームの中で、元の残りの部分からの糸のつなげ方を思いつきました。

上に出ている薄い色の糸は、元の糸の余り。新しい縫い糸の最後の余り部分と合体して結ぶのです。

これは、背中の上の方ですが、もう1方の端である、背中の下の方も同じことをします。

元ある状態を活かしながら、あくまでもフォローし助ける役割なのだと、元の作りの素晴らしさはできるだけ壊さないようにしていきました。

あとがき

こういったこのたびのようなパンクのケースは、体型が合わなくなって泣く泣く手放された前の持ち主様も多いかと思います。

そんな「無念」を引き継いで、リフォームし、別の人が喜んで着用した時の、元の持ち主様も心が晴れるものです。

そういった体験は別のワンピースの時にもありました。

ずっと長年着用していくには、体型が変わらないことが当然1番だと思います。

お洋服を手放す際に別の方へのバトンタッチで、そのお品が着用されるサイクルというのは、「物品」を引き継ぐと同時に実は、「気持ち」も引き継いでいるのではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

黒コーデを分かりやすく表現できる、曖昧なグレーのツイードコートに付いていたライトグレーのボタンを黒に替え、黒のためのコートへ【898】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冬用のあったかいクラッシックなコートを求めていました。

思いが叶い、ブランド古着のツイードで入手。

しかしながら、ツイード特有のボーッとしたあいまいな色味がかえって気になりました。

実は、真っ黒コーデ用のコートとして探していたからです。

コートの部分にも黒とのリンクの部分があればとこの度思いついたアイデア。

それは、馴染むように付いていたグレージュのような色の元のボタンを真っ黒へ付け替えるリフォームです。

ボタンを交換するだけなのに随分変化を遂げたツイードロングコートは黒コーデ専用のアイテムへ

では、before/afterで見てみます。

これが、ボタンを交換する前:どちらかというとグレーにかなり寄っています。その理由の1つがボタンの色。
白っぽい糸の割合も多いことで全体にはグレー色に薄くマイルドに映ります。ボタンの交換により黒寄りへ。
袖は前身と離れているのでボタンの種類を変えてしまう思い切りです。邪道かもしれないことも古着ならでは。
袖だけでも元のボタンの時と随分イメージが変わります。コートが「黒寄り」に引き寄せられた瞬間です。
こちらが、ボタンを交換した後:黒のボタンがアクセントになり、黒寄りになりました(^-^)。
ボタン交換前と後の比較:ボタンのみでこのように変わるのです。いろいろなボタン交換に引用できます。

確かに元のボタンもしっとり馴染み全体には優しいコートだったのですが、リフォーム後かなり黒に寄ったことで、黒コーデに特化したことです。

とはいえ、グレーも問題なく可能であり、広範囲のコーデの可能性をカバーできるようになったと思います。

「こちらの方向です」と誘(いざな)われているかのような分かりやすい主張の仕方かもしれません。

あとがき

洋服を着ることで、自然と生まれるものは、「考え方」や「主張」です。

「こういう色が好きです」「こういう方向の着方をしたいのです」といった主張がボタンだけでも伝えることができるのです。

コーデは「自分表現」ですから、伝えたいことを分かりやすく伝える上ではこの度のリフォームは効果的でした。

そしてもう1つ、これはコーデに関してなのですが、黒コーデなのだからと真っ黒のコートを選ばなかったことです。

黒無地に対してコントラストも効いた柄も入ったこの度のツイードは黒コーデを立体感をもって盛り立ててくれると思うのです(^-^)。

無地のカバーを購入し別で「巻き薔薇」を調達すれば華やかにかわいくなる、トイレタリーのインテリアのアイデア【896】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

旧居から新居への引っ越し後、いったん落ち着きましたが、その後も細かい所をインテリアとして引き続き考案中。

このたびは、トイレットペーパーカバーに巻き薔薇を飾るというご紹介です。

最初から素敵な出来上がり製品を求めるとなかなか見つかりません。

近年トイレマットはどんどん横並びの類似品が多いような気がしています。

そこで考えたのです、無地を受け入れ、更に巻き薔薇で装飾するアレンジをすればよいのだと。。

実際に新調したトイレットペーパーホルダーカバーの無地に巻き薔薇を縫い付け華やかに変化する様子をお届けしたいと思います。

バラ好きな者はマルチカラーの巻き薔薇を持っていると便利、無地に対して違和感なく3色配置できる

写真がブルー色に映ってしまいましやが実際はモカグレー。華やかな3色の巻き薔薇を調達。赤、モカ、ピンク。
巻き薔薇は、1個ずつ縦に返し縫いを1往復し縫い付け。薔薇が潰れますが、まっすぐに上手に潰します。

縫い糸は、薔薇の色にマッチさせると美しくすっきりと仕上がります。

こんな風におにぎりみたいに三角に並べたデザインに。別の案としては横一文字、縦に一文字、斜めに一文字も。

裏にミシンの糸が貫通しますがそれくらい丈夫な方が良いですし裏を見ることなどありません。

手縫いよりもミシンがスピーディーで丈夫です。

設置風景:巻き薔薇の装飾で無地のままの姿とでは随分違いが出ます。薔薇を飾ってみて初めて分かることです。

巻き薔薇は崩れやすいので、接触の無い場所に縫い付ける工夫も必要。

床に敷くトイレマットに巻き薔薇は接触により形が崩れやすいので、薔薇柄のテープを縫い付けるというアレンジも有効だと思います。

あとがき

おそらく、劇的な変化に驚かれたことかとでしょう。

薔薇の柄をどれだけ探してもなかなか思うようなものが見つからない時。。

ほとんどが量産型の無地が類似品だらけの現状に対するメッセージもあるのがこの度のアレンジなのです。

巻き薔薇は、実は思い入れのあるアイテム。

ハンドメイドバッグをやり始めた2007年頃ワンポイントとして小さなポーチやエコバッグみたいなバッグに飾っていたのです。

しばらく使っていなかったのですが、久しぶりに3色調達し、今後も出番が出てくるかと思います。

巻き薔薇はかわいくて夢があると考えます。

この考え方は、他の無地のアイテムにも落とし込めます。

既製品が地味だと思えば、巻き薔薇を縫い付けて雰囲気を変えてみると巻き薔薇のパワーを知ることになると思います(^-^)。

旧居ではキッチン用カーペットだった自作の薔薇柄キルティング地、新居では余分をカットした二つ折りで長いキッチンマットにアレンジ【895】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年2月頭に引っ越しをしました。

20年住んだ住まいを後に、本格的に事業活動を頑張れる環境への強い気持ちを大切に選択したことでした。

引越しの工夫や学びは、<引越シリーズ>として①-⑭に分けて投稿させていただきました。

その後、引き続いて、以前のまま引き継いだアイテム、新調したアイテムを「心のままに」お部屋にインテリアに配置していきました。

このたびは、旧居の時に使っていたアイテムをアレンジして、引き続き使ったアイテムとその理由をお伝えする回とさせていただきます。

あえて縫い合わせず、二つ折り使用のキッチンマット、なぜ捨てずに継続したのか

旧居で手作りのキッチンカーペットを1.5畳のキッチンに敷いていましたが、引っ越し後の新居は2.5畳。

キッチンもリビングからの延長でつながったワンルームということもあってフローリングの床へまずは吸着マットを敷き詰めました、すべての面にです。

趣味嗜好として床に絨毯を敷き詰めることが好みであり、旧居で1枚仕立ての大きなサイズのカーペットで敷き詰めていた過去。

その後時代も代わり、1マスごとのフィルタイプの流行により30cm四方の小さな吸着マットの登場で、取り外ししやすさの「機能」が生まれました。

汚れたヶ所だけをはがし、洗い再び設置できるのです。

その上に更に水場ということでキッチンマットを置くことにしたのですが、どうしても気に入った柄が見つかりませんでした。

よって、旧居時に同じくキッチンで使用していました薔薇柄のハンドメイドの「キルティングカーペット」をキッチンマットへリフォームすることにしたのでした。

作業:旧居の縁に合わせたいびつな角の形をそぎ落とし、長方形に裁断、縁は三つ折りし二つ折りで完成です。
使用風景:後に大きく広げて使ったりの融通性を残し、二つ折りを固定せずにこれで完成です。「わ」は手前。

この薔薇柄は、左隣に少し映る冷蔵庫の前のマットととても相性が良いです。

このように近くで柄や色がリンクしながら使えて、それが非常に嬉しいことです。

あとがき

捨ててしまうものと、捨てずに継続するものは、気持ちに従った判断です。

古い物は必ず捨てるのだという考え方ではないところに特徴があります。

新調アイテムがなかなか見つけられない場合は、相変わらず気に入っているのならば、以前のものをアレンジして使うということもこのたびのように可能です。

キッチンマットは思いの他短いと感じることが多いと思います。

そのような際に、お気に入りの柄の洗えるような軽さもあるキルティング生地を選び、二つ折りで使うということもできます。

気が変わったら、広げて別の場所でフローリングマットとして使うこともできます。

引っ越しは2度目。

何が自分にとって大切なのかもだんだんわかってきました。

全てを新調することが良いわけではない、これまでの継続も上手く取り入れた新しい変化ということをこの度お伝えしたかったことです(^-^)。

極寒の冬には前身を完全に閉じるのがあったかい、ヴィンテージ物のボタン無しボレロ風前開きカーディガンからセーターへの縫い留めリフォーム【827】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着は完全ではない何らかの事情があるものも多く、だからこそ残っているのだと納得することがあります。

ここをもう少し。。など、現状のままでは十分ではない点があるからこそ、リフォームの出番です。

少しのことながら、手を加えることで満足する「心地」が生まれればということを願いながら、このたび実際に行いましたリフォーム例をご紹介したいと思います。

前身が開きっぱなしのボレロ風カーディーガンを寒い季節の最中(さなか)に着用できるよう、セーターに変えていくリフォームを図解でお伝えしたいと思います。

現物はブランド様への「著作権」への考慮で写真の掲載をやめさせていただきましたので図解のみです<m(__)m>。

ボタン付きのカーディガンでも応用可能、前開きを縫い閉じるリフォームで着用時の暖かさを実現したい

このたびのカーディガンは少し特殊なデザインでした。

本当に羽織るだけのボレロ風なカーディガン。

ボタンホール1つ付いていないという特殊なものだったのでした。

それでも素材が毛混のあったかいもので紅色。

この温かさは、「羽織るだけ」の季節には暖か過ぎるバランスの悪さもあったのです。

そうして、「羽織る」出番よりも「着込む」という出番の方がこの素材の場合は現実的には多いと考え、リフォームを決意したのでした。

before:デフォルトはこんな感じでボレロのようなVネックの深い、羽織るタイプのカーディガン。丈は50cm。

ボレロと言っても、丈は50cmあるので、そこにポテンシャルを感じました。

そして、前身を重ねて縫い閉じをするアイデアを思いつきます↓。

このように重ねて、ステッチで固定。セーターの色に合わせて馴染み溶け込むような糸の色を選びました。

上になる方の見頃の端の裏側に伸び止めテープ9mmの「平」を貼りました。そのテープに縫い付けがかかるようにステッチしていきました。

一番上の横ステッチは固定目的、合計3本のステッチを入れたのでした。

応用としては、グログランテープのようなリボンテープを用意して、その裏に伸び止めテープを貼ってグログランテープが表に少し顔を出してしまっても良いデザインにしてしまうと気軽にできるかもしれません。

伸び止めテープは1枚仕立てでやりましたが、わずかにうねりが残っています。

何なら2枚重ねでやるべきだったとも言えます。

何も貼らないと確実にうねりが出るかと思います。

過去に伸び止めテープをうねり解消目的で3枚重ねでやっと効果が出た事例もありました。

ニットを侮ってはいけません、せっかくの目立つラインなので伸び止めテープの利用価値は大いにあると思います。

after:完成です。正面から見たときにステッチの線がわずかにボックス状に映る感じが実際です。

ステッチする位置も、ニットの編み目の太い線に隠れるような位置を選んだりすることで浮くものにならない工夫もできると思います。

ということで、ちょっとした作業ではありましたが、着心地は非常に良くなりました。

元の羽織るだけのアイテムだとダランとしてしまって使い勝手が悪いですし、敬遠して着用機会が無かったと思います。

真冬の「セーター」というアイテムの素晴らしさを改めて再認識できたリフォームでした。

あとがき

この度のアイテムは、レアな、ボレロ風でボタン1つ付いていないものではありましたが、ボタン付きのカーディガンなども可能な作業だと思います。

その時にボタンは完全にデザインだけということになりますが、ボタンを取り外し、ホールをグログランテープなどで覆うということも更なるアレンジのアイデアです。

結局のところ、目指すべきゴールは、「心地良さ」ということになるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

1点しかない古着それぞれに隠れた着用の可能性、①ウエストのタックやダーツの豊富さ②ラインを変えられるワタリ③股上の分量を調節できる深さ【825】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送りまして、かれこれ15年程。

ワードローブのアイテム全てが「古着」で埋め尽くされます。

もうお店で新品のお洋服を購入しないというスタイルになり随分久しいです。

古着は、それ1点しかありませんので、サイズが合うかどうかの面では、能動的にこちらから合わせていくという姿勢を持って挑んでいます。

そうしたスタイルの中で、「リフォーム」への挑戦も並行してあったと思います。

もう少しウエストサイズが大きければ。。などの満たされていない部分をリフォームによって着用可能にしていくことです。

可能な場合、たくさんの中から本当にお気に入りをチョイスできるという幸せな瞬間へたどり着きやすくなると思います。

最もメジャーなパンツやスカートの「裾上げ」は、周知なのでこのたびは省きました3ケースをご紹介したいと思います。

リフォームすれば着用できる可能性を秘めた素敵な古着アイテムを見つけるための3つの着目点

では、3ケースの1ケース目です。

①ウエストのサイズアップ/ダウン・・・ダーツやタックが豊富なものは、広げる/狭めるの両方が可能。

これは、過去に実際に作業をさせていただきました。

当記事では【207】の記事でアップさせていただいております。

その時のタイトスカートもタックとダーツがコンビになって、しかも前も後ろも左右に入り、合計4ヶ所x2つずつという豊富なモデルでした。

ダーツやタックで作られた丸みとか立体感も活かしつつ、少しずつつまんだ部分を浅くすると、ゆうに5cm以上はサイズアップ可能でした。

ここまで豊富ではなくても、ダーツやタックが左右に1つずつ入っているだけでも可能性が見えてきます。

ここに着目して古着を選んでみてくださいませ。

では、次2ケース目です↓。

2)パンツラインの変更・・・ベルボトムからテーパード寄りへの変更が可能。

2つ目は、パンツラインの変更です。

2010年代後半にテーパードが流行したかと思えば、その後逆とも言えるワイドのガウチョが流行。

ものすごい大ブームというわけではないにしろ、このように洋服というものはどうしても流行を入れていかないといけないような構造があるのです。

流行には随分振り回されてしまい、マイペースなお洋服の着方が出来ない窮屈さも感じます。

そういった流行の歴史を俯瞰して、非常に大きなくくりで全体を見た時に、「不変的なライン」を選びます。

実際に作業しましたのは、デニムの「ベルボトム気味」なパンツを「ややテーパード気味」というラインへ変更しました。

ベルボトムのままでは、1970年代とか1990年代後半のブームがありましたので、かつての過去の流行を彷彿とさせるような古いイメージのラインは変えたかったのです。

かといって、2010年代の「テーパード」に真正面から。。というのももう古い感じがしてしまうのです。

目で見て変化が分かる範囲ながら、できるだけどの時代でもこの先の未来でも、違和感のないラインはどんなラインなのか。。ということをよく考えました。

せっかくお直ししたのだから今後末永くはいていけるようにと思うと、ここで流行を色濃く入れていかない方がかえって良い判断であると考えます。

最後3ケース目です↓。

3)デニムなどの股上の深さの変更・・・股下の長さも影響することもありますが、股上は深くも浅くも可能。

自主体験は、股上が35cm以上もあるハイブランドパンツの古着(未使用品のまっさら)、ウエストが狭いこともあり、当時流行の浅めにしたことでした。

ウエストを広げたことを兼ねていたので当然効果はあったのですが、その後、再び股上深めが流行の2020年代になりました。

プロのリフォーム屋様のお話では、深い股上を浅くするも深くするもデフォルトの美しいラインにはかなわないとのこと。

よほどでなければそのままを受け入れるという選択も忘れないようにしたいものです。

あとがき

ここ最近は、自分では綺麗にはできない限界があるものは、迷わずリフォーム屋様にお願いすることにしています。

せっかく古着をお得に購入したのにリフォーム代が高額についてしまうことで古着を選択しないのか。。ということについては、悩むところです。

外注リフォームも結果「永久的」な品物になった、極端ながら「一生着ていけるものになった」というほどの結果になれば、コスパは良いです。

やや高額についたとしても、着やすく生まれ変わった「価値」が非常に大きいです。

想像以上にリフォーム屋様の腕前は確かなものです。

このような素晴らしい手仕事の日本人がおられることへ尊敬の念を抱かずにはいられない程の出来上がりです。

話し合いの結果、リフォームを躊躇したにしても、一緒にどうしたらよくなるのかを考えていただいた意味がきっとあります(^-^)。

古着ならではの気さくさ、三つ折りステッチをしても大丈夫な裏無しスラックスの支障のない裾上げ【824】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送りまして、もう15年以上が経過。

1点物に慣れ過ぎて、ずらりと同じ商品がサイズ別に並んだお店に入ることにためらいを感じるほどに。。

1点しかないものを受け入れることが当たり前になっているために、サイズを自由に選ぶ時の同じ品物が配列した様子が何となく違った世界に感じます。

これは価値観ですので、反対に1点物しかない古着市場は合うものが無いと考えてしまう新品主義の嗜好ももちろんあると思います。

ただ、そこそこハイブランドの「アルマーニ」に特化した古着でワードローブを肥やしている拘りも楽しいところがあり、新品で購入しなくても十分古着でも高級であり綺麗なのです。

このたびは、古着で購入の際に付きまとうことがある、「リフォーム」に注目。

せっかくコスパ良く入手の古着は、自分でお直しできれば嬉しいものです。

よくやっています、特に裏無しのパンツの三つ折りステッチ始末のミシンがけのご紹介です。

スラックスなのにタブーだと思われがちですが、モデルをよく見ながら判断をし、かなりスラックス寄りなタイプでも三つ折りステッチをして何ら問題がありません。

ご参考になれば幸いでございます。

どれも「アルマーニ」の古着、もともとスラックス調のモデルの多いブランドならではのエレガントさは裾の始末など何のその

スラックスと聞くと、こんな始末が基本だと思います↓。

ロックミシンも使いながら、1つ折りして、手まつりです。

これはやや時間がかかり、丈夫であるとは言えませんが、高級感が確かにキープされますので、品物のテイストによってはこの方法で行うこともあります。

可能ならミシンをかけていく方法が迅速であり、素材やデザインによって、三つ折りミシンステッチもやっています。

手まつりよりも気軽で丈夫です。

左右いずれもスラックスですが、いずれも三つ折りステッチ。左は裾を長くしたケース、右は裾上げのケース。

左(シルバーグレー無地:「ジョルジオアルマーニ」製)は丈が短かったので、めいっぱい裾の縫い代を使い、最低限の1cmくらいの幅で三つ折りステッチをしました。

右(ベージュ千鳥:「アルマーニコレツィオーニ」製)は、丈が長かったので少しカットして短くしたバージョン。

この場合はもっと三つ折りの幅がたっぷりしていても良いと2cmくらいで。

下に貼りますYouTube動画の内容は、この度の記事と違う品物のお話ですこと、どうぞご了承下さいませ<m(__)m>。

当時の2021年から約3年後の2024年現在のブログの「手直し」の順番でして、この記事を今一度綴り直しております。

その後の2024年最近の裾上げの例としてこの度の記事に2点のパンツを例に掲載させていただいたのでした<m(__)m>。

あとがき

「アルマーニ」様のすごさは、カジュアルなのにエレガントに作られているところです。

かつては、「医師」であった「ジョルジオ・アルマーニ」様。

体を美しく見せるデザインが、他の型紙の作り方と随分違っているように感じます。

例えば、中綿のジャケットには、袖に2か所の立体的になるダーツステッチが入るのです↓。

ファッションの歴史に間違いなく名を残していくデザイナー様だと思います。

多くのブランドの中でこの「アルマーニ」様の古着に特化するまでの絞り込みの理由は、「ラインの美しさ」です。

レディース物の古着で特に優れていると感じる1980年代辺りの「ジョルジオアルマーニ」製は、今でも特に注目しています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク