苦手なことはきっぱりと除外か外注、商品ご購入のお客様との末永い繋がりを「しおり下げ札」に託した【119】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしておきたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2020.04.21からおよそ5年後の2025.05.01にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

現在のハンドメイドバッグ業は、「共有型のハンドメイドバッグ」というコンセプト、自らも製作・販売しながらそのノウハウや情報も同時にハンドメイドバッグ製作者様と惜しみなく共有するスタイルです。

一人でハンドメイドバッグ文化を広げることなど到底できやしないと判断、2023年頃からこのようにして大きく活動のスタイルを見直したのでした。

その代わり、「ハンドメイド作家」と呼ばれるような華々しい地位は手放すということに決意、目指すべきところは自分が主人公になどなるのではなく「大きな手作業文化の広がり」を目指すのです。

とはいえ、同時に製作・販売活動もしていくのですから、お客様への情報伝達こそ重要です。

2020年では、バッグご購入後の発送時に附随の「下げ札」にある「仕掛け」を作りました。

一度ハンドメイドマーケット用に作りました下げ札は、以前の【114】で投稿させていただきました。

その後もっとスタイリッシュに、そしてミニマムに下げ札の存在を見直していきました。

2025年現在の「下げ札」を2020年当時との差で比較、特に改良後の姿をこのたびはお伝えたいと思います。

「しおり下げ札」に綴られた情報とQRコード、本のしおりとしてご利用いただきながら当存在を覚えていてもらうアイデア

このたびお伝えします「しおり下げ札」の着想はここから↓。

ブランドタグをしおりに:良質さあふれる質感はそのまま読書のしおりに使えるという感動からでした。
2020年時のアイデア:厚紙をステイリッシュにくり抜き、一から下げ札を製作しようと試みました。
くり抜きポンチのオーダーメイド:「金型屋」様にヤフオクでお世話になりました。結果はダンボールが限界。

上の黒い丈夫な厚紙は、このポンチでもっても、くり抜くことができませんでした。

2020年の下げ札のサイズ感:この時の下げ札は情報を存分に盛り込みたいあまり大き過ぎたと思います。

せっかくのオーダーメイドまでして道具をそろえましたが、そのやり方を思い切って中止にしたのです。

とは言えこれも良き経験、これをきっかけに下げ札の野暮ったさを解消していくことになりました。

ここからが、2025年現在でも続行の下げ札スタイルとなります↓。

2025年の下げ札の素材:厚みも許容範囲、かわいいフォルムのこちらは納得の既製品でした。これで良いのです。
リボン部分のベルベッド素材:あまり見つからない素材でしたが、シフォンよりも重厚感がありました。赤紫色。
2025年の下げ札の内容シール:表面には、透明感あるブランドロゴを、裏面には商品情報とQRコードを掲載。

あとがき

何でも自分でハンドメイドしようとしたことは、かえって2020年では壁にぶち当たったのでした。

既製品や外注に頼れる部分は頼ってしまえば良いという結論、一番大切な点は情報の中身をちゃんと伝達することにあるのです。

スタイリッシュな下げ札用の裁断してある既製品も以前は無かったと思うのです。

やがて、ハンドメイド業界がどんどん盛り上がっていくにつれてニーズも生まれたのでしょう、こうした有難い素材も見つかるようになってきたのでした。

自らもどうしても知りたいと思った、事前に情報収集済みの「生地名」「生地の混率「生地の原産国」を下げ札内に「商品ネーミング」や「商品番号」と共に盛り込み今度はユーザー様に伝達するという運び。

そして、ホームページに再び訪れていただく「きっかけ」の1つを「QRコード」を掲載すると共に作っていくのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドマーケットはお買い得にご提供する場、HPへのご訪問に繋がる「QRコード付きチラシ」をお渡しする場【114】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まず、最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2020.03.27からおよそ5年後の2025.04.26にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

2020年に立てた、「対面販売の経験を積む」という目標がありました。

ところがあの流行病によってその翌年2021年にまでも影響し、予約していたベストスポットの駅前ビルで開催の対面販売が中止に。。

「コロナ禍」に遭遇してしまった機会の喪失もありながら、その後コロナ明けの再開の2022年にも主催者とのコミュニケーション不足で、ブースから漏れるという事態により結局参加できませんでした。

その時の失望は大きかったのですが、「今はその時期じゃないという意味だ」と解釈し、それ以来やっていないのが現実です。

野外マーケットの体験というのは遡ること2005年辺りに友人と3人で応募し、名古屋市の「マンモスフリーマーケット」で2日間連続でお洋服を販売した体験1度っきりです。

2日間連続で随分パワーを使いましたが、本当に楽しくて売れ行きも非常に良く、ハンガーラックを小さなブースに持ち込むほどの張り切りようでした。

あの体験1度のみですが、非常に対面の手応えを感じていまして、ある人からは「あなたは対面の方がネットよりも反応が良い」とまでお言葉をいただいたほどです。

このたびは、「コロナ禍」の中、本当に開催されるかどうかも分からない中で準備した、対面販売用の2つの事をお伝えしたいと思います。

実際は中止、準備のみに終わったのですが、決してこの準備は無駄ではなかった、その後に活かされていったと思っております。

もし、この先ハンドメイドマーケットや店舗で販売をされる際に引用していただけるようなことであればと、その可能性を考えて準備した内容を掲載してみたいと思います。

マーケットの来場者様にはお得なプライスダウンのポーチ販売が良い、「QRコード入りチラシ」がお渡しできれば十分

2020年当時から思っていたことは、わざわざ競合他社(者)様と肩を並べるブース設定の場で販売をすることは、主催者様のビジネスモデルの船に乗船の1業者という構図です。

ここで売上を見込むという意気込みはどうしても違うような気がしていました。

むしろ、多くの方が訪れていただける機会を貴重なものと重視し、「チラシ」を準備したのです。

そして、商品はお得なポーチが手に取りやすいかと。

メインバッグの大きなサイズはここには持って行かないのです。

商品には「QRコード付きのしおり」を投入、通りがかっただけの人には「QRコード付きのチラシ」を。。ご購入して下さったかどうかにかかわらず広くアプローチできる2本立ての策をとったのです。

はぎれの裁断:ミニポーチは、イベント会場までの持ち運びも楽であり、業者側の負担が無いことも大切なこと。

日頃からはぎれをストックし、合間を見て製作して保管しておくと良いかと。

チラシ作り:「エクセル」シートにて画像を読み込みながら、必ず「QRコード:ホームページ」を入れます。
しおり作り:手作り感満載の拙い技術ですが、とりあえず一歩を踏み出す意味で捨てられにくい物を製作。

なぜ「しおり」なのかというのは、使えるものだからです。

ただの用紙では捨てられやすいのを少しアレンジして、機能を持った「しおり」にすることでよけておいてもらえるかもしれないという願いからです。

しおり作りの着想:「WESC」様というショーツに入っていたブランドタグを今でも読書のしおりに使っています。

その後、ハイブランド品の作りの良いタグなどは複数読書の「しおり」にしています。

あとがき

2007年スタートでここまでハンドメイド道を歩んで来ましたのに、一度もハンドメイドマーケットの野外の経験がないというピクチャレスク。

これで良いと思っています、いつか機会がある際にはやはり2025年の考え方も同じ、「ポーチ」のようなミニサイズをお得にご提供することになると思います。

間違ってもこの場で売上を立てるというような方向ではなく、今後に繋がるきっかけの場としてコミュニケーションを楽しむ場として考える方が販売者側も心が和みます。

イベントの参加は、それまでの準備期間や現地までの移動などのロスで結局コスパは良いものではありません。

また、日本人の特性として、散々検討した挙句購入を見送るというお買い物に対する保守的な性質があると聞きます。

だからこそ、その場を本番とせずに、「きっかけの場」でかえって良いという考え方です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<経理>個人事業主の青色申告は「e-tax」が楽、徐々に分かりやすく改善されている中使い方の注意点を実際のミスからお伝えする回【393】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年度の確定申告、つい昨日終了したところです。

棚卸作業、決算書などは出来上がって下準備はしてありましたので、今回は確定申告の受付がスタートしてからの「e-tax」入力としました。

前もってじっくりゆっくり準備したい方などは、「e-tax入力」自体は、1月4日あたりからできるようなので、ゆっくり入力しながら保存して。。とやっていくこともできます。

ただ、この時点では、まだ控除証明書が不ぞろいの場合もあり、2月に入ってから「e-tax」を開きます。

それまでの下準備なるもの、例えば「棚卸資産表の完成」などは、1月頭から開始し、早めに完成させております。

この、保存も結構大切になってくることがあるということを交えながら、このたびは、間違った順をたどってしまったエピソードなどをお伝えし、気を付けていただくよう応援をしたいと思います。

1)「e-tax」のここが間違いやすい、必ず「確定申告書等作成コーナー」から始めることがマスト

実は今回で2度目の「e-tax」入力ではあったのですが、よく去年やれたいうくらい忘れていました。

まず最初のつまづきは、そもそも間違えて、「法人用」で入力しようとし始めてしまったことです。

勘違いしても入力できてしまうところが気を付けないといけないところでした。

「個人事業主」と「法人」と全くソフト自体が区別されているという点を理解せねばなりません。

「e-tax」のトップ画面が大変にぎやかでカラフルでごちゃごちゃしているようには感じます。

「個人事業主」は「確定申告書等作成コーナー」から必ず入っていきます。

法人だとその下のボタンの「e-taxソフト(web版)」から入るとのことで、そもそも「建物」が違うのですね。

それなのに間違えた理由は、手動ではなく、自動で横から来た、「こちらだよ」というような案内に乗ってしまって、それにいざなわれた場所が法人の場所だったというわけです。

どうしてそのように誘導されてしまったのかは分かりませんが、それがもしかして今後間違いにくいように改善されていくのかもしれません。

とにかく、「個人事業主は、「確定申告書等作成コーナー」より入っていく」を徹底ということになります。

初めて利用の際は、管轄の「税務署」様に赴いて、ログインの仕方をパスワードタイプの「利用者識別番号」の発行とともに登録しました。

「カードリーダライタ」は、故障の不安や少し古いやり方な感じがしてなりませんでした。

普段からクラウド型の「ログイン」に慣れた大半の方には、「ログインパスワード方式」の「利用者識別番号」でのログインをお勧めしたいです。

税務署様に一度出向かねばならなかった理由というのは、本人確認や、ログインIDにあたる「利用者識別番号」という16ケタの数字をその場で発行してくれる作業があったからでした。

そこで同時にパスワードを決めて完了です。

これが常日頃お買い物などのサイトでも利用するなじみある、「ログインID+パスワード方式」ということになります。

2)「確定申告書」のアイコンが左に「決算書」のアイコンが右に位置していても、右の「決算書」から入力し始めることがマスト

さて、もう1点間違えてしまっていた順番がありました。

これは、やはり多くの人が同じようにつまづいていることが昨日の「e-tax」お問い合わせ電話の窓口の人の話で分かりました。

「確定申告書」が出来上がったら最後に送信ボタンを押して、マイナンバーを入力して終了になるわけです。

しかし、先に確定申告書を作ってしまうと、附随せねばならない決算書を残して単独で確定申告書だけを送信してしまうのです。

これには、「エラーを入れてくれないかしら(汗)」と思ったものですが、通常「決算書」から作るものだという隠れた常識があるようなのです。

それなら、「どうぞアイコンの並び順を左に「決算書」右に「確定申告書」と並べてくださらないか」などと思ったものです。

このことを一応、「e-tax」の相談窓口のご担当者様へ一言、「附随の決算書が添付されていないですよ」などと親切なメッセージが出るようになどとしてもらえないものか、これだと、送った気になってしまって実は決算書送ってなかったなどということが多発するのではないか」ということをお伝えしたのですが、実際そういう人が多く出ているとのことだったのです。

結局、望ましい手順というのが、まずは、先に決算書を作ってから、続きでそのままの画面で進んでいくと、確定申告書に移るという道筋らしく、その道順をたどれば、添付みたいに拾って行う作業無しで、同時に先程作った決算書も送信されるそうなんです。

「はあ、そうなんだあ」と感動。

しかし、なかなかその構造は分からないものなので、初めての人などはどうなるのだろうかと、こうして筆を執らずにはいられなかった次第です。

どうぞ、このような間違いが起きませぬようお気をつけくださいませ。

ただ、その後改善があり、「先に確定申告書だけを作ってしまった場合、送信する前に後から作った決算書を添付するボタンも今年から設置された」とのことです。

確定申告書に決算書ファイルを添付するというような形のイメージ。

そして、その時に注意がありまして拡張子の問題があります。

通常ただ、続きを明日やりたいから保存して、明日また続きから入力したい場合に行う保存は、「data」という拡張子で保存されます。

でも、送信するときには「xtx」という拡張子でないとエラーが出ます。

よって、この「xtxに変えるという作業ができる画面も今年から設置した」とのことです。

税務署様の方でもアンケートがあって、年々ご意見を取り入れながらシステムを改善していって下さるのです、ありがとうございます<m(__)m>。

まとめますと、とにかく「作成順序は、①決算書②確定申告書で」ということです。

そういえば、よく見ますと、トップ画面の「確定申告書等作成コーナー」の文字には、「等」という言葉が入っています。

おそらく、この「等」というものに、決算書も含まれるのでしょうね。確かに決算書がこのボタン内で作れますから。。

あとがき

今回は「e-tax」の入力において、実際につまづいたエピソードを交えて、2点のみお話致しました。

もし、同じようにつまづいてしまう方がいらっしゃれば、お役に立てればとこの記事を書きました。

そうはいっても、これだけつまづいてもパソコンで1日で終了できたので、「e-tax」は間違いなく便利です。

その後、慣れてくると半日でもできることがあります。

このように、実際に行列で並ばなくても手軽に時間関係なくできる「e-tax」どう考えても効率的で楽で確実です。

「並んだところで、結局受け付けるだけしか行えない人手不足事情もあり、質問に対するご教授などは電話応対の担当者様が詳しい」と実際の窓口の方がおっしゃっています。

遠慮せずに不明なことは最寄りの税務署様のダイヤルの、「確定申告専門の電話担当の方」に聞くのがベストです。

解決が一気にクリアになっていきます。

「会計ソフト会社」様はその点はタッチしてはならない方針もあり、「税務署様」の方が良いですし、ストレートに答えがちゃんと出ます。

結局夜20:00頃すべて終了。

そして、遅めの夜ご飯、寄せ鍋の汁で作った「卵雑炊」をいただいたのでした(^-^)。

<経理>私は使っていません、個人事業主の簿記において、「仕掛品」や「積送品」の「〇〇品」は必要ないです【357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

企業に勤務していた時の経理と個人事業主、簿記の参考書とか試験と個人事業主でちょっとした仕訳の違いがあることに気づきました。

基本的なことは同じですけれど、特に簿記に登場してくる科目の中では、実際には省略してしまった方がシンプルで分かりやすい経理になったりもします。

今回はそのような状況に出くわした例として2点程科目をご紹介し、簿記の教科書には確かに出てきていたけれど実際は使わなくても事足りるという例をご紹介したいと思います。

当事業形体は、ハンドメイド業者で、商品を自分(自社)で製造して作り上げている形態に当てはまります。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その①:「仕掛品」

物を材料から製品に作り上げる形態が含まれる事業においては、決算をむかえる時に「未完成品」の状態にあることがあります。

これは、簿記の中では「仕掛品:しかかりひん」に相当します。

一番最初に勤めていた会社の時は、経理事務担当ではなかったのですけれど、時々経理部に出向き材料購入の納品書を持って打ち合わせに行っていました。

その時に経理の部長さんが、「これは仕掛品となるよ」ということで、「仕掛品」のゴム印をその納品書に押していました。

そう、その会社はメーカー的位置付けの事業(実際輸入業者でOEM形態)なので「仕掛品」勘定を使っていたのです。

個人事業主スタートの頃、簿記2級の工業簿記により、「仕掛品」を使わないといけないと思っていました。

ただ、実際は使わなくてよいです。

実際に使わずに問題なく過ごしてきています。

よって、材料を購入した時だけ、

以上の仕訳をします。

その後は「仕掛品」という科目も、完成しても、簿記に出てくるような「製品」という科目も使用しません。

「製品」という科目を使うのは、決算の棚卸し仕訳の時に、バッグの在庫を数える時にだけ使うということです。

これが一番シンプル、かえって分かりやすいのです。

よって、決算の時12/31時点で、本来の「仕掛品」状態の縫った途中の未完成のバッグは、製品の棚卸にはもちろんカウントせずに、材料のままの状態として、材料の棚卸としてカウントするのです。

カウントしないということは「漏れ」になりますのでご注意を。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その②:「積送品」

「委託販売」というものがあります。

自社の店舗がない場合に、他のお店に製品を置かせてもらい、売れるとそのお店に売上価格の何%かを手数料として支払う形態。

私も先月「レンタルボックス」の業態をされているお店にお世話になり、委託販売を初めて経験させていただきました。

こちらのお取引も実際は簿記の通りには仕訳しませんでした。

簿記の通りだと、お店に置いてもらっている商品を自分の手元にある商品との区別で「積送品:せきそうひん」勘定を使うのですが、積送品というのはいわゆる、「資産勘定」であり、決算時は「製品」に含めるのです。

別紙などでお店に預けた商品を把握していますし、なかなか勘定科目を使った仕訳の明細で何かを把握ということは実際にはありません。

日にちとか、合計金額の確認くらいです。

よって、商品を預けた数量や明細は別紙もしくはメモでもよいです。

そして、売れた時にやっと仕訳をすればよいのです。

あとがき

このたびの使わない科目、「仕掛品」「積送品」は、いずれも「〇〇品」という「棚卸資産」になります。

「仕掛品」にはしなかった購入時そのままの材料も、結局「棚卸資産:材料分」としてカウントしますので最終的な金額の行き先が同じところに入っていくのです。

「積送品」に関しても、他の場所にあっても自社のものだと把握していれば、「棚卸資産」の中に最終的に混じっていくのです。

よって、把握できる範囲内にある個人事業主ではあえて「〇〇品」という科目は使っていません。

ただ、漏れることなく「棚卸資産に入れる」ということは必ず守る必要があります。

そのせいで、カウントし忘れのミスは無いようにせねばなりません。

分かるように完璧になっているという徹底ぶりこそが「仕掛品」や「積送品」を使わないことに対する説得力があるわけです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>期末の定番の棚卸仕訳よりも前に行っておく、ハンドメイド業の前期からの繰越材料を今期に廃棄処分をした仕訳【199】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.31からおよそ5年半後の2025.07.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

実はネット検索の結果よくご欄いただいている記事の1つであり、大変光栄であると共に、個人事業主スタート初期の内容であることが大変恐縮です。

投稿後の5年半の間で最大限簡素化したつもりです。

棚卸資産表自体は相変わらずエクセル、ベースの部分は変わらず低コストのままです。

このたびのポイントは、前期から繰り越した在庫生地16mをすべて廃棄した作業があった時の仕訳の「勘定科目」です。

今期に購入して今期に廃棄した材料、今期に製作して今期に廃棄したバッグは除外で良いです。

しかし、むやみに行う「廃棄」は是非無くしていきたいもの、こうならなくて良い対策こそ重要です。

「廃棄処分」以外にも、やや物騒なことではありますが「紛失」「盗難」も商品が消滅したという点では同じ考え方で良いと思います。

常に更新していれば期末は楽です、ハンドメイドバッグ業の「材料」「製品」のエクセル製棚卸資産表への掲載

棚卸資産表を作り始めた2018年度当初は、1ステップ挟んだ「材料メモ」のようなエクセル表があり、棚卸資産表は別で期末作っていましたが、その後1ステップさえも省略。

そもそも、直接棚卸資産表をダイレクトに利用していけば良いのです。

よって、本来期末に作るはずの棚卸資産表は、もう次の期首で作られるということになります。

新しい材料を調達したお正月早々の1月1日であっても、その新しい年度の棚卸資産表に動きが出ていく、タイムリーな在庫の把握になります。

棚卸資産表(材料):前期を期首にコピーして利用していきます。前期末は今期首という移動から始まります。

この表の良さは、常に材料を購入するたびにルーティーンのようにこの表に記録する作業の都度分配の労力の少なさ。

まだ期末ではないですが、今期の新規購入の材料は黄色の部分へ仮入力のような形でエクセルの式の中に追加。

購入後使用してバッグに作り上げた場合は期末在庫ではなくなるので、都度消したり数量を減らしたりすればよいのです。

生きているデータですので、カーソル内に調達の個別の分量が式で分かります。

そして、別の隣のシートには、完成した「製品在庫」というシートを設置。

ここに入れる金額は、バッグの原価表の値、材料の棚卸資産表から引用したものの集まりです。

ハンドメイドとは別の事業の「レンタルジュエリー」では、「商品在庫」を設置。

「製品」と「商品」は結局は決算表では同じ「商品」に入っていきますが、棚卸資産を便宜上3つにけ、「材料」「製品」「商品」とあえて区別しています。

では、次になかなかの分量の材料を廃棄したことが実際に2025年にありましたので、その仕訳を解説します↓。

材料の廃棄(赤枠の部分):3年越しの在庫でしたが、使用した分もありますので16mが最終の残りでした。

この廃棄自体は2025.03.02に行いまして、3/2当日に計上も済ませるのが一番タイムリーです。

2025.03.02 廃棄処分

 12,480 材料廃棄損 - 材料仕入 12,480

 ※ハンドメイドバッグ用生地(リップクロス バック地-オリーブ)x16m(理由:試用で明らかになった、汚れが落ちにくいという性質により処分)

勘定科目の「材料廃棄損」という損失科目は、「雑損失」に等しいものであり、独自に設定。

バッグを廃棄した場合なら、「製品廃棄損」、ジュエリーを廃棄することなどありませんが、物騒ながら紛失や盗難の場合に「雑損失」などで処理することになります。

大切なのが相手科目です。

物品の損失の相手だからと、「材料」「製品」「商品」と資産科目を置きがちですが、最終の期末の定番仕訳の金額がここで急に前期から変化してしまうので使えないのです。

相応しいのは「仕入」です(税務署様もこうおっしゃっています)。

この解説を「商品」「材料」などと解説している投稿や税務署様の中にはそうおっしゃる方もいましたが、実際に決算の時に矛盾が起き困ることになります。

一方で、今期内の仕入ではないのにマイナスする行為となる点は致し方がない、会計の中の矛盾や課題であると考えます。

この16mもの廃棄の損質は、この生地の性質がよく分かったという学びと引き換えでした。

あとがき

「さあ決算だ、期末だ」と力が入り気持ちが重い理由の1つは、短期間で一から作業するからです。

このたびのような、常に更新するタイプの棚卸資産表、期末にはチェックだけで済むので、決算期間であってもいつものお仕事の合間に出来るのではないでしょうか(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグ業の仕事場風景の面白比較、2020年のリフレッシュ整理から5年後の更なる究極な整い風景【99】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしておきたいのですが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.01.03からおよそ5年後の2025.04.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

過去の懐かしい未熟な時代も良き軌跡として残しつつ、その後の変化や発展によって得たノウハウの姿も盛り込みながら、当時の投稿月日のままで記事を大切に残しています。

当記事は2019年から2020年に変わる際にハンドメイドバッグ業の仕事場のリニューアルを兼ねた整理整頓をした記録。

この時は、ピカピカのリフレッシュだと感じていたわけですが、2025年から見ますと随分余計な物をまだまだ持ち備えており、混沌としている中の小さなリフレッシュであったかと。

そういった5年後の目線も交え2025年現在の写真も写しながら、「比較」を楽しんでいただければと綴らせていただきます。

仕事場の整理整頓は良き製作品への重要なタスク、すっきりとした眺めの環境を整えることは考え方も整える

では、最初に仕事場全体の風景から↓。

2020年の仕事場全体の風景:整理整頓はしたものの材料の種類の多さでどうしても混沌とする部分がありました。
2025年の仕事場全体の風景:2022年に引っ越しがありお部屋が変わっています。右下は裁断後の生地のストック。

大まかな変化としては、2020年の時には複数の附属品を使っていたために細かい在庫が多かったと思います。

その後、底板の廃止・ファスナーの廃止・打ち込みパーツの廃止などによって2025年は附属品がミニマムに。

代わりに増えたものは糸、まるごとチェストを占める程の分量。

裁断後の生地の多さの理由は考え方の変化、メイン材料の生地は早めに製作準備にとりかかるという2025年の新しいスタンスです。

2020年当時は、生地の使い道に計画性が無く、生地そのままを畳んで保管しているのみであり、頭の中に生地それぞれの存在が薄かったのです。

2020年のアイロン台:卓上に置いて使用していました。その代わり下の部分にすき間が生まれて物を置く場所に。
2025年のアイロン台:カバーが違いますが2020年にこちらの柄のストックもすでにありました。台自体は継続。

2025年では、使わない時は立てかけて収納、移動式で使うスタイルへ。

2020年の参考書籍:基本的に本は所有しないスタイルは2020年から始めていました。最低限の数冊のみ所有。
2025年の書籍:2020年では主にハンドメイド用の書物だったのがマーケット分野などにも視野を広げました。

手持ち意外は、すべて図書館でレンタルさせていただいております。

2020年のファスナー:ファスナー付きのバッグ作りだったことで、70cm級の長い希少な存在として多くを保管。
2025年のファスナー:2023年頃にファスナーが付くモデルのバッグを廃番に。はぎれのポーチ用に数本のみ保管。
2020年のミシン糸の量:ざっと50本程度。箱数個にネットをかぶせて収納していましたが、ネットは使い心地✕。
2025年の糸の分量:その後、「必要手間」を重視、キルトなども取り入れる製作になり全136本。チェスト1つ分。

ネットは使い心地が悪かったので、ビニール製のチャック袋へ変更。

2020年のペーパーウェイト:型紙を使った裁断時の文鎮です。黒檀(こくたん)や牡丹柄の美しい鉄の文鎮も。
2025年のペーパーウェイト:全く変わらず同じものを持ち続けているのですが、収納方法を変えています。

赤い江戸打ち紐はグリーンとのコントラストが美しかったのですが、接触により擦れて解けてきたり邪魔なことがあり取りやめ。

2020年のミシンデスクの引き出し:これでも整頓した後なのですがやや混沌としていました。一番よく使う場所。
2025年のミシンデスクの引き出し:全く同じデスクを使用。パーツの廃止により道具が消滅などミニマムに。
2020年の文房具類:どちらかというと作業場の方に収納していた点が特徴。お気に入りは「Canon」社製計算機。
2025年の文房具:2022年の「電子帳簿保存法」の本格施行の影響が大きく、ほとんど文具は使用しない現在。

あとがき

きちんと整頓し丁寧な所作、決して自分一人では作り上げることなどできなかったと言える有難い材料に感謝する気持ちを持つように。

その有難さを盛り込んだ優れた製作品が出来上がることは、良質さを願う複数の意識の集結となると思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

大半のリメイク品販売は「著作権」に阻まれ実現不可能、せめて個人に行き渡るノウハウ・アイデアを図解で伝達【240】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、著作権に関する実体験からのエピソードが盛り込まれる貴重な記録となります。

2019年6月に行った自主的な「リメイク品の著作権」に関する調査の1日を、2019.08.19に投稿。

更に6年後の2025.08.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

実は、2018年前半-2019年5月くらいまでのYouTube投稿・ブログ投稿・インスタグラムが当時累計140投稿くらいに及んでいた中、一気に20投稿を削除したのです。

削除した理由というのがすべて「リメイクで作ったハンドメイド製作品(バッグやポーチ)」のご紹介だったからなのです。

「リメイク品の商業利用」は実際に完成品を販売することがアウト、これは重々承知していました。

更に、半ば商業的要素(広告収入形態のSNS)である「YouTube」もその投稿によって収益が発生するわけで、初めてその認識をした2019年6月に突然「ヒヤリ」としたのです。

当時「広告収入」が発生し始める1,000人登録を越えたタイミングと重なりました。

これまで「著作権」をしっかり意識できておらず、リメイク品の販売だけ避ければ、YouTubeやSNSでご紹介することはかまわないと自己判断してしまっていたのです。

「まえがき」で早々と結論を申し上げますと、最終的な答えは、「YouTubeもアウト」ということになりました。

老舗デニムメーカー様の古着リメイク品販売の可否を「著作者」様へ問い合わせた貴重な記録、答えは「不可」YouTube投稿も不可

写真は該当ジーンズメーカー様という意味ではなく、ジーンズのイメージのみとしての写真です<m(__)m>。

2019年6月のとある1日、まずは、「特許庁」様に、次に「産業機構」様にお問合せのお電話をしていきました。

そこで分かったことは、本当の答えはすべて「著作者」様の考えがすべてであるとのこと。

そこで3件目のお電話で初めて本当の「著作者」であるリメイク品の元のジーンズアパレルメーカー様へお問合せするところに行き着きました。

質問は以下の2つ。

1:御社の古着のジーンズを解体してバッグやポーチを作り販売して利益を得る「リメイク販売」の可否。

2:自分使いの範囲内の断り書きを添えながらのYouTube投稿の可否。

ご回答は1も2も不可。

2の理由は、「視聴者による解釈によってはリメイクの商業利用の助長を招く」というものでした。

「2もだめだったんだ。。」完全にここで法律を越えた「本当の著作者様の気持ち」の部分を理解したのです。

更にその後に別のアパレル様(誰もが知る有名な会社様)に同じジーンズに関してお問合せもしています。

その答えは、1は完全に不可、ダメージ加工の再販売も不可とのこと、2は条件付きであり、「ロゴ」を写さなければYouTube投稿はOKというやや柔軟な部分もありました。

私からお伝えする結論としましては、とにかく元のアパレルメーカー様へ直接お問合せをすることがすべてのクリアな結果を得られるということ、この1択です。

もしかしたら、ある程度著作権を解放していて、リメイク販売OKのアパレルメーカー様も出てくるのかもしれません。

しかし、現実はこれまで何度かお問合せをした中でそういった会社様は1社とも出会ったことがありません。

あとがき

全体を俯瞰して見てみると、映画と似ていて、バッグ作りも「著作権付き」の材料を使わせていただく2次的な製造物であるということなのです。

しかし、法に触れる云々の前に、道徳的に「他者の権利を踏みにじって自分が収益を得る」という行為、ここに本当に他者へのリスペクトがあるのかどうかをちゃんと考えるべきなのです。

それでもリメイク品に「サステナブル」に大いに通じる可能性を2025年現在も引き続き感じている私。

その後どうしたかというと、リメイク品を自分用に作った記録を「図解のみ」で投稿するということに至ります。

決してあきらめない、できる可能な限りのことを考えた結果でした。

お品物そのものが登場しなくても、図解は自作クリップであり、その「ノウハウ」「アイデア」は投稿者本人のものであるという正当さを確認した行為。

そして、更にはこんなことも↓。

自分が作るハンドメイドバッグを自由にリメイクできる解放をしようと。

こうして、過去に「著作権」に阻まれたリメイク活動の制限は、自由にアレンジ可能なリメイクしやすいハンドメイドバッグを自分が作っていくという発展に繋がったのでした(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>ヤフオクで材料の「接着芯」を仕入れ、送料が着払いだった時の仕訳、品物の仕入と送料の計上は正確な日にちごとに別々に行う【352】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主たるもの、小規模だけに経費を最小限に抑えるべくあれこれ工夫したいもの。

文房具の事務用品なども、まともに購入ではなくて、古いデッドストックのようなものでもちゃんと使えれば、お安く購入したいという気持ちがあります。

そんな時に、「ヤフオク」様などは、とても有難いお品が見つかることがあります。

「ヤフオク」で購入したものを事業用に充当というのは、一昔前では驚かれたものです。

しかし、現在は、どんな購入経路であってもそれに沿った仕訳ができればかまわないことであるほどマーケットサイトの認知度も深まりネット購入が受け入れられてきたのです。

会社員時代に、お客様にお出しするお茶の湯飲み、特に夏場のガラス製のものは、ヤフオクがやはり良いお品が安く購入できたので、よく利用していたものです。

このたびは、少し特殊なケースの1つとしまして、商品代の決済は前日に¥100のみ、着払運賃は翌日到着時に¥1,015支払いというケースの仕訳をご紹介したいと思います。

日にちに忠実であるということで、別件のような仕訳になることを選択しているところがポイントです。

バッグの材料の「接着芯」を「ヤフオク」で¥100で落札、しかし送料は着払¥1,015がかかったという「ヤフオク」あるあるの体験

このストーリーは実際に遭遇した場面です。

なかなか織芯も見つけにくい中、ヤフオクを探します。

そうすると、結構昔のアパレル会社様の倒産品だったり、古い使い手のない在庫商品などが出品されていることがあります。

今回は、アパレル関係の方ではないようで、「芯地か裏地がどちらか分からない」ということでの出品でした。

もし、裏地だった場合かなりリスキーな購入になりますが、写真をよく見ると、確かに裏地の可能性も否めないものの芯地っぽさがとてもありました。

よって、ここは勘を信じ落札、その商品がこちらです↓。

左-ヤフオクで落札した織芯:黒5m、薄ピンク5m 右-薄ピンクの方のアップ。

接着芯かどうかの見極めは、ボツボツの点状の糊が載っているかどうかが決め手です。

写真を拝見するには、載っているような感じだったので、芯地だと信じることにしたのです。

そして、到着してみて確認の結果、間違いなく両方の色とも芯地だったのでした、ホッε-(´∀`*)。

ヤフオクで落札した価格は、m数が不明であったことと、裏地か芯地か分からないというあいまいさからか、他に入札者がいらっしゃらず、晴れて落札♪。

落札価格は嬉しい¥100、ヤフオクらしさたっぷりです。

ただ、上の写真は、届いた後でたたみ直したのでありまして、最初は、筒の棒に巻いてありました。

よって、幅も結構あり出品者様の意向で着払いでした。

その料金が¥1,015という着払料金。

せっかく¥100でお得に落札できたのに、送料が¥1,015かかったというところが、これまた「ヤフオク」らしさたっぷりの状況でしたが、それでも市販の店舗で購入よりもはるかにお得だったのでした。

ここで驚くのが、ヤフオク終了は2019.04.15の夜。

そして、落札者になった夜の時間帯にヤフーかんたん決済で¥100のみの支払いヤフオクサイトで完了。

にもかかわらず、なんと翌日の2019.04.16に到着したのでした。

とても驚いたのですが、おそらく入札時に質問をしてあったので、早めに発送の準備をしていただいいたと思われます(ありがとうございます)。

ということで、2019.04.15決済の材料が2019.04.16に到着し、その際に着払運賃を現金で支払ったというストーリーで完結したのでした。

さて、ここからは、このストーリーの仕訳になります↓。

決して「代引」と間違えてはいけない、あくまで「運賃」のみを負担した「着払運賃」は、品物の仕入計上と分かれる方が良い

簿記の決まり「仕入れた材料および商品の価格に送料も含めて良い」というものがあります。

ただ、送料も含めるには、矛盾が起きるのです。

というのも、支払は、¥100を2019.04.15にyahooかんたん決済で行いましたが到着時の着払運賃の支払いは2019.04.16でしかないのです。

日にちも事実として非常に大切でありますので、この2種の日にちは互いに重要です。

よって、別々の仕訳をすることが望ましいと考えます↓。

これが一番リアルタイムな計上が実現できるとも言えるのです。

無理矢理、4/16に¥100の分も計上する方がかえってややこしくなりますし、クレジット払いなので「買掛金」を使ったわけですから、なおさらです。

ところで、「着払運賃」と「代引手数料」は混同しがちですし、両方混在する場合もありますが、実は全く別の意味合いがあり注意せねばなりません。

こんな言い方もできます、「着払運賃」は「仕入」に含めても良いが、「代引き手数料」は「仕入」に含めることは不可と。

今回は、「代引」ではなかったので関係ありませんが、この流れのせっかくの機会ですので、「着払」と「代引」が同時に発生するケースに関して、【790】のブログ記事を新たに設けまして、YouTubeの動画付きで後日設置したいと思います。

「代引手数料」は「着払運賃」と違い、仕入に含めてはいけないので、必ず2行になるということです。

「代引手数料」は「支払手数料」という費用科目であることをお忘れなく。

あとがき

現在、ブログの手直しを順に進めています。

今日、2024.06.18がこの記事の番でした。

初めてこの記事を綴りました2019年当時は、「電子帳簿保存法」が完全に施行しておらず、紙ベースでしたので書類の写真が出てきています。

しかし2022.01.01スタートで、紙ベースを一切廃止に致しました。

ただ、変わらないのは簿記のルールです。

この度の内容については、何ら変わることがありませんので、紙ベースのお写真以外は今後もご参考にしていただけるものになればと記事の手直しをしながら書き加えました。

この記事を読んでくださった、個人事業主様の事業の発展を心よりお祈りいたします。

お互いに事業内容が違えど、事業の実りを目指し一歩ずつ前に進んでまいりましょう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

パソコンの青画面が出始めたらやること1つ、まだ起動出来る内にUSBへの必要データのバックアップをして完全に壊れる事態に備える【380】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

およそ2か月ぶりくらいのブログ記事投稿になります。

なぜかと申しますと、遡ること昨年のクリスマス辺りに、パソコンが末期症状と呼ばれる青画面の状態になり、完全に壊れてしまったのです。

パソコンの新調の納期にかかる日数と、それまでの間あれこれと何とかならないかとの試行錯誤から随分間が空いてしまったのです。

幸いなことに復活をした様子があったほんの一時的なタイミングでバックアップをとり、必要なデータだけは残すことができました。

このたびは、この大変な経験から、パソコンの青画面が出た時にやることとして、「バックアップ」を重点に、当時の様子やリアルな実態をお伝えしてまいります。

ネットでのご質問でもパソコンの不調の症状がたくさん挙げられていたのを拝見しましたが、まずここでお伝えしますと、「青画面」が出始めた時点で末期症状であり、替え時だと理解することです。

決して元に戻ることがないというあきらめが必要です。

このことをしないまま復活して直ると信じ余計な時間を用してしまいました。

理由は、ハードを購入後わずか2年しか経過していなかったからです。

そうなると10年も使用したパソコンであれば、「寿命」だと思う方が良いということになります。

青画面が出始めた時期にすぐ行うべき、バックアップは後でとてもありがたいと思える「宝」のような作業

実は、クリスマス時期に完全に壊れたとはいえ、前兆のような症状がさかのぼること2か月前の10月に起こっていたのです。

その時は、パソコンの修理業者様にも見てもらい、初期化の方法での対処となりました。

ただ、今から思うこういう初期化もやはり一時しのぎであったのだろうということです。

これで、完全に最良の状態に戻ったわけではなかったのでしょう。

つまり、青画面が出始めた時点で、買い替えの時期だということを思わなければなりません。

年末の不具合が、今まで経験したことがないような最悪な感じがパソコンに詳しくもない私でも感じました。

下の写真のような青画面が出ると、自分のコントロールがもはや不能で、勝手にシャットダウンしてしまう事態にまでなりました↓。

パソコンの青画面の症状が起こした悲劇のエピソードと教訓
通称「BLUE SCREEN/青画面」と呼ばれる末期症状:これが出たら「替え時」と覚悟を決めることが効率的。

そして、勝手にシャットダウンするだけでなく、再起動もするので、永遠にこの状態でPCが動き続けるという経験したことがない症状でした。

これにはもうお手上げ、クリスマス周辺はあっという間に年末ですから修理より新規購入が得策だろうとすぐに「ビックカメラ」様に買いに行ったのです。

ただ、気持ちは腑に落ちないものがありまして、2年前に買ったものだということが壊れるには早すぎるという思いが頭から離れなかったのです。

家電製品とかOA機器に関しては、詳しくないものですから、一度買ったものを長く使いたい方針。

もったいないなあと思いながらの新規購入だったのですが、動画編集や、画像編集なども同時並行して行う使い方なので、やはり16ギガの容量があった方が良いというネット情報などの判断から少々高めの値段となりました。

ちなみに壊れたパソコンは8ギガでした。

壊れた原因が分からないので、容量が不足してのパンクみたいな感じもあり得ると思っていました。

そうして¥135,000ほどの「DELL」様の結構幅の太いデスクトップ型を購入。

その夜1すじの光が。。。

なんと、新しく買ったものの、念のため壊れたパソコンの電源を入れてみたのです。

そしたら久しぶりに起動したのです。

「わあ♪」と感動する反面「結局は一時的かなあ」とも思っていました。

ただ、このチャンスはバックアップをとるためのものではないのか、と思えて仕方がありませんでした。

バックアップも何もしていないまま、壊れて立ち上がらなくなったので、すべてのデータはあきらめていました。

ところが、今ここにチャンスが来たわけです。

そーっとパソコンを付けっぱなしにしてそばを離れ、そそくさと「USBメモリー」を買いに走りました。

できるだけたくさん詰め込めることができる容量のあるUSBメモリーを探しに。。

そして、USBメモリーを買い、とにかく可能なかぎりそこへデータを詰め込みました。

とはいっても、結果は大した容量のデータを持っていたわけではなかったようで、空き領域は余裕のようでした。

しかし、いろんな控えや記録、そして当ブログの記事タイトルのリストなども重要だったので大変助かったのは間違いないです。

そして、その後再び立ち上がったパソコンをしばらく使ってYouTubeを見たりしていました。

問題なく動いているので、「慌てて買うんじゃなかったな」などと思い始めます。

そして、それから1日くらい無事に動いていたので、いよいよ今度は、新しく買ったパソコンが無駄ではなかったのかと思ってしまいました。

そして、翌日に直ったことをお店に話して購入をキャンセルしていただいたのでした。

と、これで無事に、費用がかからずに済んだと喜んだのもつかの間。

翌日は、もう立ち上がりませんでした。

その後二度と立ち上がることは無かったのです。

「DELL様のパソコン、キャンセルするべきじゃなかったのでは。。」と心が大きく揺さぶられました。

あの一瞬直ったのは幻だったのです。

「次はどうする?」、自問自答です。

あの「DELL」様の新品も、横幅がやたら太くて100%良いと思ったわけではなかったから、もう一度買うのではなく、中古のスリムなのを別で、しかも安く買おうという判断を今度はしました。

もうクリスマスまっただ中、メーカー様ももうすぐ休みに入ろうという時ですから、急がねばなりません。

よし、「ヤフオクで中古を探そう」そう決心しました。

そして、「DELL」製ののスリムで、内容も非常に魅力的な希望する16ギガあるものを、¥38,000ほどで落札し、送料入れて¥40,000ほどで購入しました。

非常に急いでいる旨を伝え、ご協力いただき、無事翌々日に到着しました。

もう、WINDOWS10(WINDOWS7からのバージョンアップをしてあるもの)が入れてあるので、すぐ使えるというのもありがたいと思いました。

試しに、YouTubeなどを見てみましたが、大丈夫なようで少しほっとしたのでした。

ところがです。

YouTubeの見始めの時の人の姿が黒い影になってなかなか映らないという現象が少し見られるのが気になりました。

間違いなく違和感のあるモニターの映りだったのです。

その翌日です、朝から、そのヤフオクで買った「DELL」製の中古パソコンの電源を入れたら、なんと青画面!!。

ウソでしょーーーーーー。

こんな立て続けの青画面の出来事は信じられませんでした。

壊れた「HP」製のパソコンと同じ現象で、中古とはいえ、買ったばかりの商品がもう壊れたのです。

これは大変な悲劇が重なりました。

初期化もできず、まるで壊れた元のパソコンが乗り移ったかのようです。

はてさて、次はどうすればよいのか。。

ということで、修理屋様に救急車のように連絡をしたのでした。

修理屋様も年末ですから、忙しいのと休みが間近に迫っている時期でした。

診断的なことをしてもらって、結局、最初に壊れたパソコン(これはHP製)の方が、もともと自分が新品で購入したものだから直すにも部品がまだ入手しやすいかもということで、HPの最初に壊れたパソコンを修理する方向にいったんしたのです。

ところが、その後がなかなか進まず、修理を始める段階にまで入れず、時だけが過ぎていきました。

結局、1月はまるまる1か月直せるのかどうかさえもメーカー様が返事できない状態が続きました。

いよいよ2月に入ると、確定申告でパソコンが必要ですし、なにせ初の確定申告なので、ゆっくり聞きながら時間を使いながら進めていきたい思っていたので、気持ちがあせってきました。

結局、直す方向は時間がかかりすぎるから、新調するのがよい、しかもメーカー品でなくて、「カスタムメイドパソコン」ということに決まりました。

新調の「カスタムメイドパソコン」:横に太くてごついですが、2019年からの使用で2024現在では問題なく順調。

「カスタムメイドパソコン」なんて、プロの詳しい人が持つものだと思っていたので、ちょっと抵抗がありましたが、修理屋様としては、部品が調達しやすいので、直す時もスムーズだからお勧めとのこと。

ということで、自作パソコンを購入すると決定してからは、とても早く2日くらいで納品していただけました。

お値段は、診断費やら全部込みで¥180,000。

相場ではあるのかもしれませんが、一番最初に壊れてすぐにに一瞬だけ買った新品のDELLの太い¥135,000が、後々思えばいかにお買い得商品だったことがわかります(^_^;)。

でも、値段はまあその時だけのことですから。。

それよりも、今後使っていく上で、修理屋様購入でも1年間保証付きですし、壊れた時相談できますから結局は今は安心しています。

この大ぶりな分かりやすい作りが修理もしやすいので長持ちのお品なのだそう。

その後、数年が過ぎ2024年現在も何も問題なく稼働中。

ほこりのお手入れもまめにやっています。

横の網格子から掃除機でほこりをシャーッと吸い取ることも。。

本当にありがとうございます<m(__)m>。

一連のパソコンが壊れた騒動を振り返り、良かった対応、まずかった対応のまとめ

さて、このたびの機器には疎いながらの対応として良かった対応とまずかった対応をまとめてみたいと思います。

<良かった対応>:データを全てあきらめる覚悟を決めたピンチの中、偶然の起動のタイミングでUSBにバックアップをとった判断。

これは、まさか自分がしたとは思えない行動でした。

それだけピンチの状態が際ど過ぎて直感だけで行動していたと思います。

教訓としては、青画面が出始めた最初にこのバックアップをすると良いです。

そもそも日常的にコンスタントにバックアップは必要。

パソコン内だけでは、壊れた時に後で費用がかかりますし、データの確保が本当にできるのかは未知です。

それよりもまずは、事前にバックアップを取った方が確実で、リムーバブルなバックアップの仕方をお勧めしたいです。

<まずかった対応>:こちらは複数あります。

・青画面は末期状態、結局直ることはないのに直ると信じていたことがまずかった。

・中古パソコンを購入してしまったことが非常にもったいなかったです。

スリムな見かけのハードに大容量を詰め込むこと自体がリスキーだという学びもありました。

なぜたった2年で壊れたのかの原因と予想できるものが、「ファイル」の手動での抹消作業←なんでそんなことやっちゃったのかな!?

2年だけの寿命だった「HP」様のパソコンはとても気に入っていました。

コンパクトでスタイリッシュでしたので場所をとらなかったのです。

緊急の時には決まって大ぶりなタイプしか残っていなかったのは、やはりスリムなタイプは多くの人々に人気があるからです。

ところで、そもそも2年足らずで「HP」製のハードが壊れてしまった原因についてです。

分かるはずもなく、修理屋様も「運が悪い製品に当たったと思うしかない」というようなことをおっしゃっていました。

ただ、自分では1つ原因として思い当たる節が見つかりました。

あることを手動でしてしまっていたのです。

よく、知らない間に出来上がった「ファイル」があるのですが、それを開けたり消したりしたことがあったのです。

心当たりがないものなので必要がないと消したもの、それこそが必要なものだったのかもしれませんし、更新時にできあがった重要なファイルだったかもしれないのです。

ファイルもアップデートなどの時に、わけがあって作られたのでしょうから、むやみに、心あたりがないものだからと消したりするのは決していけません。決して触ってはいけない部分もあるのです。

その後は、知らないものを極力少なくするために、自分でダウンロードしたアプリケーションなどは、そのままではなくて、フォルダーを作って、タイトルにそのアプリの名前をつけておき、後で何のアイコンか分かりやすいように整理する1手間を加えるようになりました。

それ以外のものは、勝手に出来上がったものであり、触らない、開けないということを徹底するように。。

あとがき

パソコンは、この先も決して得意分野にはなることはないでしょうけれど、最低限の認識は持って、なるべく外からの情報にも敏感になっておくことは心がけたいと思っています。

今回は、記事がずいぶん長くなってしまいました。とても悲劇的だったので、思わずヒートアップ。

事業者はホームページの更新などを自分で行うことがありますので、やはりパソコンが必須。

当ブログ記事は、必ずパソコンで行います。

スマホでは集中力は散漫であり、まだまだメインとして使えるものではないという意見です。

壊れかけの時こそアンテナを立て集中されますよう、そしてこのたびのエピソードがヒントになればと思います。

picturesque

<経理>個人分なのか事業分なのかを1種のみのクレジットカードで正しく区別、2種を使い分け2つを管理する重苦しさはない【345】

アイキャッチ画像345

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2018.11.22からおよそ7年後の2025.12.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直していることです。

これまでの税務署様が主催の説明会への出席は、「仕訳説明会」と「決算説明会」の2つ、いずれも事業開始年2018年4月頃にはがきで通知をいただいたのがきっかけでした。

事業開始は2018年2月5日、税務署様へ「開業届」「青色申告の届け出」を提出したその日付です。

さて、巷では、「事業を始めたらクレカは会社専用を作るべきだ」などと言われています。

しかし、当時からクレジットカードは個人と事業分混在の1本化でやってきました。

2025年の今思うことは、これで良かったということを断言できます。

クレカの事業使いと個人使い併用は合法、事業外費用のまとめ計上含む合計金額合致スタイルの1本化は小規模業向き

まずは、「決算説明会」で聞いてきたこと、その後深掘り質問や調べたことなどをまとめていきます↓。

①「給与支払報告書」・・・人を一人でも雇っている場合のみ事前に提出

「総括表」というヘッドに「個人別明細書」のアタッチという形式。

従業員を雇っている人のみが、確定申告が始まるもっと前の1月21日辺りまでに提出するもの、従業員が0人の場合は提出不必要。

②「e-tax(イータックス)」の利用・・・ネットで確定申告、税務署に持参不必要

先程の「給与支払報告書」も「確定申告書」も「国税庁」様のホームページの中の「e-tax(イータックス)」というソフトで入力。

ログインは、「利用者識別番号」が断然お勧め、最初だけ管轄の税務署様に出向いて税務署様の目の前で番号を作成してもらう決まり。

③「減価償却費」の特例・・・パソコンなど30万以下なら一括で減価償却できる

個人事業主の青色申告者向けのみの「特例」なるもの。

経費で一括で落とすという意味ではないですのでくれぐれもお間違いのないよう。

購入時にいったん資産にする仕訳をしておき、決算時に「減価償却費」という科目を立て、減価償却自体は証として残す必要があります。

<仕訳>

2019.02.18:工具器具備品 181,600 現金 181,600

2019.12.31:減価償却費 181,600 工具器具備品 181,600

パソコンの件に関して税務署様に説明会で質問したことは、開始以前の日付のレシートの有効性について。

「遡って減価償却ができるのかもしれない」などという勘違いをしていましたが、税務署様にはっきり「ノー」とのお答えをもらいました。

2016年時点では事業をスタートしていないので、そのパソコンを現在使っている事実があっても、購入時期が一番のポイント。

④同業界の内容の本の購入は「研究費」になるのか・・・グレーゾーンである

「必要経費」の定義は、「収入を得るために支出した、売上原価・販売費・管理費・その他の費用でその年中に支払うことが確定したもの」。

「必要経費」に該当しない「家事費等」は、夕食代・趣味・教養などの費用。

ハンドメイドバッグに参考になるような手芸関係の本に関しては、「グレーゾーンだね」と税務署様。

⑤「事業主貸」「事業主借」の科目の行方・・・「翌期首」時点で消滅させる

2018年開始当初からずっとお世話になっています「マネーフォワードクラウド」という会計ソフトは、この「消滅」作業を自動で仕訳してくれます。

「繰越」ボタンを押すだけで仕訳が翌年度の最初の仕訳が1月1日付で出来上がっていました。

翌期首の自動仕分けにより、「元入金:資本金のようなもの」に振り替わって残高¥0からのスタートになります(費用のような扱い)。

⑥「棚卸資産表」作り・・・エクセルで自作(商品の写真も掲載)

「棚卸し(たなおろし)」と一般的に呼ばれている作業がこれ。

ハンドメイドバッグ販売の場合は、材料を積み算してあらかじめ1点ずつ「個別原価表」を作っているので、その品番ごとの原価を「棚卸資産表」にリストアップ。

レンタルジュエリー業の場合は、ジュエリー自体を仕入れた仕入金額(科目では、「商品仕入」に当たる金額)を引っ張ってきて、棚卸資産表にリストアップ。

あとがき

個人事業主が会社では無い良さ、それは自由度です。

中身の動きについてはあまり語られることがありませんが、クレジットカード1枚の中身も、事業に人生をかけた一人の人間の買い物記録。

どのお買い物もしっかりと見直され、個人の余計な購入が事業に負担になるなどを削ぎ落とす、人生を事業に賭けたようなスタンス。

かえって1枚のクレカに1か月間のすべての購入行動が収まっていた方が明快で整えられるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク