位置が分かりにくい難関箇所だがメリットは多い、分離した蓋の縫い付けが得意になるためのコツ【253】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドマーケットの野外イベントなどに出店の際、小さなアイテムはお土産などに喜ばれると見込めそうです。

小さいアイテムなので持ち帰りに負担が無く、ネットの写真ではそのサイズ感も分かりにくいところを現物でじっくり手に取って見てもらえるところもメリットです。

いろいろな生地でバッグを作った残布を使って、バッグの仕立てをそのままのただサイズだけが小さくなった裏地付きのミニミニポーチを製作しています。

バッグの時と表地裏地のコンビが違うことも当然あり、また新たな雰囲気が生まれ新鮮です。

このたびは、インディゴブルーのギンガムチェック。

ギンガムチェックは中国製が圧倒的に多い中、あえて日本製をチョイス。

綿/97%、ポリウレタン/3%の先染めチェックです。

こちらの生地で、メインバッグの時には組み合わせなかったコントラストが効いたピンク色を裏地に仕立てていきます。

分離した蓋(フラップ)の取り付けの難しさは間に挟み込むことで見にくい点にある

小さいアイテムのフラップは狭い場所の真ん中にフラップを正確に縫い付ける難しさがあります。

間に蓋が入ることで縫い付けるステッチの位置が前後(裏地面と表地面)でずれることがよく起きるのです。

ステッチを均等な位置に貫通させたいのですが、何しろ3次元のものを二次元の面で縫うので、口をめいっぱい広げてもとにかく見通しがどうしても狭いのです。

あれこれ動かしているうちにずれていくことも多いのが悩みのこのフラップの取り付け場面にポイントを置いて見ていきます。

まず、表地と裏地を重ね、サイドのハギ目同士を待ち針。
間に蓋を挟み込んだ後、表地と裏地が同じ高さにあるのかを確かめるために待ち針を横に刺してみます。

そして同じ位置に裏側にも針が刺さっていれば、高さが合っています。

そんな調べ方をするために待ち針を「調べる道具」として使うのです。

待ち針は付けたままステッチへ。そして、ミシンの針が近づいたら直前で待ち針をそっと抜きます。
蓋の箇所のみ二周目突入して終了。
両端にたらりと残る糸はきちんと溝に隠しこんで玉止めします。
内側を見ながら縫うのでこちらは良いのですが。。
視界にはなかった外面の縫い位置:とりあえず合格ラインです。

事前に待ち針で位置を確かめるという1つの作業が結果の明暗を分けているとも言えます。

3点完成:一番上から時計回りに、ファンデーションケース(サイズ:縦6cmx横8cmxマチ2cm)、ペンシルケース(サイズ:縦3.5cmx横15cmxマチ無)、シャドウケース(サイズ:縦5cmx横7.5cmxマチ無)

まるでデニムのインディゴブルーのような世界観♪、とても感じの良い優しいブルーです。

ネイビーの同じギンガムよりもカラーが特殊で、差別化として「よくある柄はレアカラーを選択」ということを思いながら選んだ生地。

もとは、こんなバッグを作った際の残布だったのでした↓。

ミニショルダーバッグ:当HPの中に「製作品アーカイブ」というコーナーがあり展示してあります。

あとがき

ファンデーションケース、ペンシルケース、シャドウケースの3点の中では、特にシャドウケースが一番ミニサイズで、小さいものを縫える限界ギリギリのサイズだと自身では感じました。

思い切った小ささにぴったりに対応できる小さめのシャドウケースと5mlの香水入れがまずはちょうど良い無駄な隙間の無いサイズで見つかっています。

究極、一番良いのは、自分のコスメグッズの専用ケースを自分で製作できることです。

こうしたミニサイズのケースの作り方ノウハウも今後ハンドメイド文化としてじっくりお伝えしていきたいと思います。

今後の未来に向けて、職業ミシンを1台お持ちになることを是非お勧めしたいです(^-^)。

カノコ素材はポロシャツだけじゃなかった、イメージとギャップのある素材をユニークに使ってみたメンズライクなコスメケース3点セット【247】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最近新聞の記事でこんなことを発見。

男性用の化粧水や乳液をなんと「酒蔵業者」様が開発したり、「美容業界」発も男性コスメがいよいよ活発になってきた様子。

ここ近年、お化粧の入り口とも言える、化粧水や乳液の男性の売り上げが年々増加しているとのこと。

このたびは、コスメケース3点セットをポロシャツの素材のイメージがある「かのこ」の黒白ボーダーで作ってみました。

バッグと何ら変わらぬ仕様で丁寧に仕上げていく製作方法

<表地>カノコボーダーニット、ポリエステエル/55%、綿/45%、日本製。
<裏地>生地名不明、綿/100%、日本製。本来ストライプですが、横向きにボーダー柄に使います。

カノコ素材は決まってポロシャツのイメージなので、小さいポーチになっている意外性があって面白いかもしれません。

裏地の素材は縄のような先染めボーダーが素敵な生地。

本来ストライプの向きですが、横向きにボーダーにして表地に柄をそろえて使いました。

<コスメケース3点セット>一番下から時計回りに、ファンデーションケース(サイズ:縦6cmx横8cmxマチ2cm)、ペンシルケース(サイズ:縦3.5cmx横15cmxマチ無し)、シャドウケース(サイズ:縦5cmx横7.5cmxマチ無し)
一番左のファンデーションケースのみマチを作っています。その他はふんわり感で自然にできたマチです。

裏地があることで、接着芯だけ貼っても少し立体感が生まれます。

これが一重仕立てとの大きな差です。

「ふんわり」というやや抽象的な見た目は、物理的に生まれてくることもあるのです。

特にこうした小さなアイテムでは余計にそのことが顕著。

余計な内蔵物を入れなくても最低限の材料で立体的なお品が製作できる素晴らしさを発見しました。

あとがき

今回の生地がややメンズライクだったので、この経験がメンズ向けの製作のヒントになると良いです。

全くこのサイズ感にははまらないかもしれないので、どんなアイテムを入れるのかということも重要です。

まだまだ多くがメンズのコスメは化粧水と乳液あたりだと思いますので、もっとサイズが大きくないといけないので、自身が対応できておりません。

それにしても、いよいよ男性も化粧品を使用するというところへ来たのですね。

本来男性の方が「マメ」だと思いますので、拘り始めると深堀りが起きそうですね。

現在はあまり作られていないメンズ分野のこうしたたぐいのケース。

まずは、ハイブランドのポーチなどをお探しになるのではないかと思います。

一方で、自由自在にサイズを改良できるちっぽけなハンドメイド製作者ができることは、目的に合ったジャストフィットなサイズ感が可能なことです(^-^)。

イタリア製のゴージャスな風通ジャガードのはぎれを隅々まで使いたい、小さいけど実用的なコスメケース3点セットの製作【245】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメケース3点セットという製作もしています。

ファンデーション、シャドウ、ペンシルとそれぞれのアイテムに見合ったサイズでその違いを出しながらの小さな容器です。

少しずつ改良しながらベストなモデルを探っていますが、これも私だけの考えではどうしようもありません。

フィードバックが重要となります。

こうして、小さいアイテムも目的をしっかりと設定して、はぎれのもったいなさを埋めていきます。

イタリア製の素敵なジャガード類は美術品のごとくうっとりと我々を魅了。

シャドウケースの蓋を小さく改良

本体と蓋の横幅の寸法の差がないデザインは、厚みや立体感ある生地は前に突き出るので、横幅が持っていかれて、蓋がはみ出して取り付けられない事態になることがありました。

よって、蓋を本体に比べてもっと差を付ける改良を3点中のシャドウケースについて行いました。

使用生地:ジャカード、ポリエステル/49%、綿/34%、ナイロン/17%、イタリア製。

ふくらんだ加工がすごく美しく立体感ある生地です。

シャドウケース(上)は本体と蓋のサイズに差がなかったところをこの後、蓋のサイド1cm程削り幅を狭く変更。

ミニサイズのケースののマチは、後からつまんで作ることのすすめ

通常トートバッグなどのマチ付きは、最初からマチ部分を削り取る型紙ですが、小さい物の場合は、後の段階で生地をつまんで作る方がスムーズです。

それは、この中では、ファンデーションケーズが該当。

厚みのあるコンパクトなファンデーションケースにサイズを平均的にあわせたものです。

よって、マチが付いたままの長方形の「わ」の状態からスタートできます。

改善した蓋をひとまわり小さくする効果がどう出たか

一番下から時計回りに、ファンデーションケース、ペンシルケース、シャドウケース。

それぞれのサイズは、ファンデーションケース(サイズ:縦6cmx横8cmxマチ2cm)、ペンシルケース(サイズ:縦3.5cmx横15cmxマチ無し)、シャドウケース(サイズ:縦5cmx横7.5cmxマチ無し)です。

ファンデーションケース:すべて開閉はマジックテープ。マチが出来ています。
ペンシルケース:アイライナーとかアイブロー、長めのチップなどを入れる長い物入れです。
シャドウケース:蓋がすっきりと何の邪魔もせず、小さくした改良の効果は出たようです。

あとがき

これは、フィードバックによることなのですが、素材が高級感あると注目してもらえるよう。

これがどこにでもある生地だとどうなのか。

いろんなコスメグッズがあるにもかかわらず、このサイズでケースのサイズを決めてしまう製造は果たして。。

とにかく、まずは、こうしたはぎれの使い方として、小さい実用的な物を作ると出番があるということをお伝えしてまいります。

ただ、販売に関しては、全く受け入れられていない現実を感じています。

そうすると、そもそもこれを私が作ってしまうことさえ見直さねばならないかもしれません。

無料だと喜ばれるのか、無料でも要らないのか。

とても厳しいハンドメイド品の現実があると考えます。

縦も横も10cm未満のミニポーチは量産品の統一されたサイズ感に勝てるハンドメイド品ならではの武器【193】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド活動をスタートした2007年の頃、ファスナー付きのポーチを作っていたことがありました。

生地は一重仕立てなのだけれど、ファスナーを取り付けて、小さいサイズのポーチを作ることが手短で複数作れたことがとても楽しく、お店で売られていないサイズ感で製作。

贈答品用にと、複数をまとめて「ヤフオク」や「楽オク(現ラクマ)」でご購入いただいたこともありました。

こういったハンドメイドのミニポーチというのは、サイズ感がレアです。

量産品のよくあるサイズ感ではなかなか実現できない自由を武器にいろいろサイズを試したり、ニッチなサイズに特化することも可能なのです。

特にはぎれでは、余った生地が限られた面積ですので、ミニポーチに仕立て、生地をもったいなく余らせないことはコスパが良いと言えます。

では、このたびは、ここ最近サイズを小さめに改良後の3種のコスメケースをご紹介したいと思います。

小さいケースの価値はどこにあるのか

まず、小さいサイズにある価値を考えてみるところから入っていきます。

大きいポーチに比べて容量が少ないからたくさん入らないのにそこにある価値とは何なのか。

コスメケースの場合、だいたい、よく目にするのは、コスメ類を入れる無難な中くらいのサイズのポーチ1個です。

そこにいろいろ仕切りがあったりして細かい物を入れていくというメインポーチです。

そういうお品は飽きるほど目にしてきましたし、ハイブランド様のお品がメインポーチになることも大いに考えられます。

そこで、脇役的存在のニッチなお品を作る案があります。

名もなき事業者がメインポーチなどとはおこがましい。。その中に更に入れるケースであればハイブランドポーチと一緒に使ってもらえるかもしれないと思いました。

こうして、ケースレベルの入れ物をピッタリなサイズで作っていきました。

以前のサイズはもうひとまわり大きかったのですが、余裕があり過ぎ余った部分が野暮ったいことでポーチの中に入れるケースにはなりにくかったのです。

そして、サイズを程よくもっとミニサイズに縮小していきました。

マルチカラーの和柄のコスメケース3点セットの縮小改良版

そして、実際に作ったのが、こちら。

上から時計回りに、ファンデーションケース、シャドウケース、ペンシルケース。
サイズは、ファンデ:6x9x2.5(cm)、シャドウ:3.5x15(cm)、ペンシル:5x4/7.5(cm)。

以前の洋風花柄からサイズ感を見直したこれらを以前のサイズの同デザインに並べて比較してみました↓。

以前の製作からのサイズ変更。ポーチの中に入れるのだから思い切って小さい方が容量の無駄がないです。

確かに以前のゆったりサイズも大は小を兼ねると考えると無難なのですが、無難にはない魅力がぴったりサイズにはあるのです。

あくまでもケースですので、それを入れるメインポーチがあることを忘れません。

ミニサイズのコスメケースの意外な使い方

使い方次第でどのようにも使えるかとは思うのですが、例えば、バッグが小さくてコスメポーチが入らないなあという場面ってよくありますね。

そういう時に、コスメポーチのあの大きな物体を入れずに、このミニサイズのこまごました3点をそれぞれバッグに直接入れるという使い方ができます。

そうして、ちょっとした化粧直しに必要なメイク道具だけを選りすぐってバッグの中に入れる、そんな使い方ができるのはこのミニケースならでは。

直接メイク道具をバッグに入れるのはいささか気がひけますね。

リフィルが割れてしまうかもしれない、中身が飛び出してバッグの内側に塗り絵をしてしまうかもしれないなど。。

けれどもこのケースにさえ入れていれば。。ということになります。

だからこそ、このケース自体も小さいものながら裏地を設置して立体感ある良質な作りにしていくのです。

あとがき

あらかじめ何を入れるかが決まっているケースのような存在は分かりやすいです。

どんなものでも入るのがメリットだという曖昧なサイズのポーチは結局ブランドロゴで選んだり好きな柄などに注目されます。

一方入れる目的をご提案したようなこの度のケース的なポーチは、「入れ物」という存在なので、きちんとしまうことが出来て衝撃からも守ってくれるなどといった機能的価値に目を向けられるのです。

そのぴったり感から感じる心地良さとか、他の物を邪魔しない控え目な存在として好かれる可能性があります(^-^)。

黒ベースのマルチカラー花柄のパッチワーク生地の固定ステッチを決して黒糸でやってはいけない、もっと美しくもっとなじむ色が別にある【175】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

はぎれを余すことなく使える手段として、細かいパッチワークにする方法があります。

パッチワークも、細長の短冊状に裁断してハギ合わせるボーダー柄やストライプ柄もありますが、今回は、もっと限られたパーツしか余らなかった場合の市松柄になるパーツです。

ボーダーやストライプがハギ合わせの辺が上下か左右の片方だけのハギになるのに対して、市松柄は四方すべてハギになるので、ハギ合わせのステッチの線が格子状に入ります。

これはもはやマトラッセ柄の生地と同じようなことです。

パッチワークとしてパーツ同士を「機能」としてつなぐだけでなく、その固定ステッチも含めた美しい市松柄がどう美しく目に映るのかを意識することになります。

ステッチでハギ目周辺を固定することの意味と効果

パッチワークする際は、縫い合わせに加えて更にハギ目の両サイドに固定ステッチを入れることにしています。

それが、ハギ目を安定させ丈夫なものにしてくれます。

ところが、今回一筋縄ではいかないことが起こりました。

ステッチが黒く際立ち、めちゃくちゃ汚いのです。

これでは、ステッチをかけたことが逆効果。

美しかったパッチワークの市松柄がくずれてしまいました。

さらにマルチカラーが綺麗なお花の柄を遮ってしまいました。

基本的には、生地の地の色に糸の色を合わせてなじませるステッチで美しくしようとするのですが、黒、紺、焦げ茶などの強い濃い色というのはそういう訳に行かないようなのです。

とりあえず、まずは、その公式に当てはめるかのように、マルチカラーのベースの黒に合わせた黒糸で固定ステッチしてみる様子をお伝えします。

まず、ハギ合わせた縫いのみで何もステッチをしていないデフォルトの状態。
ハギ合わせがぴったりできていると、十字架とか格子状にびしっと線がうまく交わります。

では、ここへ、最初に黒地に沿い①黒糸を使った固定ステッチ②白糸を使った固定ステッチ③黒糸からトーンを落としたグレー色の糸を使った固定吸って地の3つを見比べます。

①黒糸でハギ目の両サイドをステッチを入れた状態。
ステッチを入れたことが逆効果となった美しくない事態でした。
②真逆の色、上段が白糸で下段がピンクの糸でステッチしてみました。
黒よりましですが、厳しい見方をすれば、これも浮きますね。
③①の黒をマイルドにしたグレーでステッチしてみた結果がこれ。
黒糸より柄の中に馴染みます。

ただどれも、せっかくの桜の柄の美しさを何か邪魔する感じがするのですね。

なので、今回思い切った決断をしました、「ステッチは無し」で決定しました。

これが決断でした。ステッチがあることの意味として丈夫に固定することだったのですが、このシートはそもそも小さなポーチ程度の分量だけ。

小さなアイテムは引っ張られたり大きな力が加わることが少ないので、結果長持ちすることが多いように、ステッチを入れずとも大丈夫だろうと判断。

そうして、固定ステッチ無しで3柄共通にで作りました。

最後の赤い地の生地だけは、厚手で緩いと支障があるため、ステッチを入れる必要がどうしてもあると判断。

マルチカラーではないので、他のカラフルな花柄生地のようにはならないのでベースの赤色に合わせた赤糸のステッチでうまくいきました。

パッチワークシート4種の出来上がり

ポーチ用の市松柄のパッチワーク完成。

左下のキャンパス地風な厚手生地のみハギ目の両サイドにステッチを地の色と同色でほどこし、その他3種はステッチ無しです。

先程の例の黒地の桜柄は黒ステッチが汚く見えました。

同じことが、隣の焦げ茶地の椿柄にも起こると考えました。

そして、右下の菊の花柄はピンクがかった白色のステッチをしてみましたが、汚くはないけれど、桜柄で最後に実験してみた③のグレーぐらいのもの。

こういったマルチカラーに、なかなか綺麗にステッチが出ないヒントが感じられたこのたびの実験。

マルチカラーはいろいろな色が入りすぎて、糸1色で対応ということが無理があるのです。

そうすると無難なところであいまいな糸の色のチョイスということで妥協せざるを得ないのです。

だから、マルチカラーはこういったパッチワークは向かない難しい点があるという新たな学びをしました。

ということで、パッチワークの商品を作るなどということはこのマルチカラーに関してはしない方が良いという考え方も持っていると良いです。

あとがき

とは言え、大きい面積のパッチワークをすることの方が多いです。

そこにはやはり固定ステッチをハギ目の両サイドに入れていきたいです。

となると、この度のようなマルチカラーの場合、③の強い黒色からトーンを落としたグレー色でステッチしたという結果が選択する糸の推奨カラーになります。

強い色というのは、黒、紺、茶、モスグリーンなどがが該当します。

これらがベースのマルチカラーなどは、ステッチが汚く映りやすいので、糸のカラーのトーンを落とした薄い方向に寄った色を選択してみることをまずはご検討下さいませ。

小さいパーツのミニミニポーチなどはかえってステッチは無しの方が可愛くふんわり出来上がるということも。。

どうぞ、パッチワーク製作にお役立て下さいませ(^-^)。

デニムと心躍るマルチカラーのはぎれの集結、食欲も高めるポップなランチバッグ【174】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

夏という季節になんだかネオンカラーが合うと思ってしまうのはなぜなんでしょう。

あの明るい色目が、明るい太陽のもとで元気に躍動するみたいなイメージが沸き上がってきます。

このたびは、そのネオンカラー的な色を集めたはぎれが余っていましたので、デニム素材とのコンビでネオンカラーでお花のアップリケをした、お弁当袋を作ってみました。

ネオンカラーはそれとは対照的な濃くて強い色に映える

今回のデニムはネオンカラーの組み合わせのコンビの相手としては申し分ないでしょう。

ネオンカラーはバック(背景)が強くて、暗めの色に映えることでその良さが出ると思います。

そうすると黒はやはり一番最強。

しかし、今回ははぎれ。強い色味で余り布としてあったものが、インディゴデニムの濃紺カラーであったということです。

<表地>インディゴデニム(だいたい10オンス程度かと思われます)、綿/100%、日本製。
濃いめの紺色なのでわりと強めな色目です。
<アップリケ生地4種>イエロー、オレンジ、ピンク、青の4カラーでお花の花びらをアップリケ。

これらのネオンカラーは、ブロードとかローンです。

別布ラッピングの方法

ローンやブロードはよくある生地というイメージですが、こんなネオンカラーはなかなか入手しにくいカラーなので貴重です。

黄色も在庫の最終反だとのこと。

今回は裏地が付かないので縁の始末に関しては一重仕立ての場合悩みます。

そこで、この中のイエローカラーのブロード生地が多めに余っていることから、入り口の縫い代始末、底の縫い代始末を共にこのイエロー生地でラッピングしました。

サイド部分は、三つ折りをしてステッチをかけましたので縫い代始末が表地そのもので可能でした。

まず、巾5cmの長いテープを裁断。長めに裁っておいて最後に余分をカットする方法。
まず、1.5cmの縫い代で本体と中表同士でステッチ。

ちょうどサイドの三つ折り始末が映っていました。

サイドだけならこれが可能でしたが、上下は三つ折りで分厚い所をさらに三つ折りして無理が生じるので、ラッピングの方法が厚くなりすぎずつにさっぱりと仕上がります。

そして、反対側にアイロンでうまくくるみ込んで縫い閉めます。

実はこの後になるのですが、ラッピングが綺麗にできる研究の中では、5cmの巾は縦に4等分にアイロンで織り目を付けた均一の巾を見ながら行うということにしていきました。

そうすると最初の縫い代に沿った1.5cmというのは、1.5cmx4=6cmなので、5cmの巾だと最後の縫いとじが不足するのです。

なんとなく融通利かせてできてしまいましたが、5cm巾ではなく、6cm巾の型紙で裁断することが正解です。

生地に接着芯も貼っておらず柔らかいので融通が利いて何となくできてしまったというのが今回ですが、実は5cm巾は矛盾で、生地幅が不足してうまく綺麗にステッチが隠れるようなラッピングが出来ないと言えます。

また別の記事でこのラッピングの仕方は「正確に綺麗に仕上がるには」というテーマでご紹介したいと思います。

アップリケのお花の形の1つのデザインの考案

8角形の花びらパーツを表面と後ろ面用に2枚ずつ用意。
5cm四方の正方形パーツはデニム生地の裏面を使い、花の中心部分を作ります。
縫い代1cm程を折り込み、縫い代をすべて隠します。
実際にミシンで糸の色を生地に合わせてステッチ。幾何的なお花ですね。

リボンが取っ手代わりになるお弁当袋の完成

あえてもう1点特徴を上げれば、今回のお弁当袋のタイプがリボンタイプであることです。

蝶々結びをしてそのまま取っ手のように持ち上がります。

結構大き目で、サイズは、縦17cmx横23cmxマチ10cmです。
容量は、850mlの容器が2段重ねでらくらく入るほどありました。
このようにしっかりと入り口も閉まります。入口タブの役割も結構なものです。

マチに関しては、入れるお弁当箱の幅とぴったり一致しなくとも、10cm程度で十分だと思いました。

最初15cm程でやってみましたが、15cmともなると縦が短くなってしまい、生地が余分に必要。

どのみち、マチは、本体部分との境界線があいまいなので、10cmにしておけばあとは入れる時に対応してくれます。

15cmというのはマチを見込み過ぎ。野暮ったいフォルムになってしまいます。

それでも、結果的にちょっと失敗だった点は、お花がそもそも大きすぎたこと。

お花の一部が、底部分へ突入してしまいました(^_^;)。

お花がそもそも大きすぎてマチに突入してしまったのが残念な失敗点。
底から見るとよく分かりますね。

あとがき

ネオンカラーはなんとなく元気になれそうな明るい色です。

お弁当袋には気分を良くしてくれる向いたカラーだと思いました。

もともと巾なり10cm程度の長さのみの、少しのパーツに利用しただけのネオンカラーだったのですが、それでも余っていたところを今回コスパ良く使い切りが出来ました。

すべて日本製の生地です。

ネオンカラー、ビタミンカラー、パステルカラー、ビビッドカラーなどカラーの特徴が共通で集まったマルチカラーは印象的です。

いろんなマルチカラーを楽しんで、生地を本当に必要な分少しずつだけをカット代が無料の生地屋様で購入すればコスパの良い素敵なお品が生まれる可能性があります。

今回ははぎれを利用しましたが、あらかじめたくさん購入し過ぎない工夫の1つとしても取り入れてみて下さいませ(^-^)。

はぎれで作るミニポーチにもちゃんとした価値を入れるべき、バッグと同じ裏地付きで立派にお仕立てすることの勧め【160】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

はぎれを使うことが、何かいかにもついでのものでたいした作りではないと思われがちです。

この「はぎれ」という言葉もその呼び名がいかにも余った必要のないものというイメージを掻き立てるのかもしれません。

そういった固定観念により、作り手の方もそのつもりで作っていることがユーザー側にも伝わってしまい、「どうせはぎれで作ったものだから」と何か力が抜けたような売買になりがちなのです。

はぎれでも、「高級はぎれ」を使ってみたその出来上がりを見た時に小さいものでもその生地の素敵さに価値を感じた経験をしています。

それなら、生地頼みだけではなく、作りもちゃんとした作りにしていけば、はぎれの元の高級さ関係なく良い仕立ての良質なお品レベルになることができると、そんなことをお伝えしたいのがこのたびです。

とにかく小さめサイズをはぎれをうまく消化しながら複数製作の例

1日の一定の時間の中でどれだけの量作れるかというようなお試しも兼ねて、小さいものばかりを次々に作っていきました。

そうして、時間内に出来上がったのが、これらです↓。

割と効率よく作っていったつもりでしたが、結果出来上がったのがこれだけ。
あともう1点作りたかった次の段階のパッチワークポーチは、もう区切りとしてはタイムオーバー。
6点のみでしたが、右下の黒の水玉は、3点セットなので、4点の完成です。

すべて開閉はマジックテープになります。

マジックテープが小さなポーチでは生地には優しいでしょう。

ざっくりとはぎれの元生地の内容をご説明しますと、左上から時計回りに、寒色系のマルチカラーの薔薇柄ジャカードのイタリア製の生地のマチ無しポーチ。

マスクなどを入れても良いかも。

「金華山織」というピアノや椅子カバーなどに使われる厚いインテリア生地、日本製で白と紺のコントラストが美しいです。

これは裏地も同じ表地で作ったのが特徴。重い物とか、割れ物とか道具を入れるとよさそうです。

そして、黒の水玉がシックなナイロン/100%の撥水の効いた日本製生地で作ったコスメケース3点セット。

ペンシル、ファンデーション、シャドウとコスメ関係のミニサイズの小間物を入れるようなケースのセットです。

そして、マチ付きのシルバーグレー地と紺の薔薇柄のジャカードのイタリア製生地のジャガードのポーチ。

はぎれで作ったものではありますが、もともと生地が高級なものが多いので、小さいポーチでも素敵で高級感あるものに出来上がるのです。

これをいい加減な仕立てで作ってしまうと大変もったいないことだと思いますので、作ると決めたならさらに価値を高めるべくめいっぱい良い仕立てをした方が良いのです。

すべて、表地に接着芯を貼りましたし、裏地付きであり、バッグの仕様と全く同じであるところが短い時間で飽きられてしまうポーチとの差別化になります。

あとがき

ミニサイズのポーチは、その入れる物をある程度想定した「専用ケース」のような考え方をお勧めしたいです。

「何を入れても良い」というのは、捉え方によっては、「何も入らない」ということにもなりかねません。

実際に過去に小さなポーチ類を委託販売でお世話になった際にそのような「入れる目的が見つからない」というお客様からのフィードバックをいただいたことがあるからです。

大きい容積のバッグなどは融通を利かせてたっぷり入るようにしたりする工夫がありますが、小さなポーチにおいては、ちょうどにおさまる「すっきり感」とか「ぴったり感」がポイントだと思います。

そうすると、ある入れる物を想定した「専用ケース」という考え方は重要です(^-^)。

その後の進捗度を上げやすいハンドメイドバッグの一部パーツのみの製作【108】

まえがき

こんにちは。

picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の記事投稿の【107】で製作しました入園グッズ5点セット(女の子用)の方で余ったはぎれを使っての製作になります。

はぎれでありがちなのですが、1つの完成品を作るには十分ではないというケースです。

そういった場合、とりあえず半完成品を作っておいて、次回何か他の製作の一部のパーツとして使えます。

今回の場合、途中のパーツというのが、パッチワークシートになります。

はぎれが十分な分量でないからこそパーツだけを作っておくという利用の仕方

前回【107】の余り布:左側は裏地に使ったT/C無地という生地。

共布巾着ひもを3点作ったので細長く余った部分が多く合計するとそこそこな面積になるようです。

右側は表地に使った小花ブロードプリントという生地。こちらは少量。

メインに裏地だった無地の方を使います。

花柄はパーツが少ししか余っていないので装飾パーツにします。

どんな形の型紙を使ったかなどは詳しくYOUTUBEでご視聴いただけますので、ここでは大まかにご説明とさせていただきます。

まずは、ピンクの無地をパッチワークボーダーにハギ合わせてパッチワークボーダーシートを作ります。

そして、少しだけ余っている花柄をリボンのアップリケで縫い付けるのです。

表面と裏面にリボンのアップリケが付きます。

面白い点は、入園グッズの時は、裏地だった無地が今回はメインの表地になる、そして、表地だった花柄が今度はサブ的な位置になりアップリケとして部分使いになるという反転具合です。

表面と裏面のパッチワークボーダーシート:縦20cmx横35cmほど。
両面の真ん中にリボンのアップリケが付きました。

今回は、ここでいったん完成。

状態は半完成品だと言えます。

その後の登場したはぎれと組み合わせて、コンパクトな袋が作れそうです。

今のところ、縦20cmx横35cm程のシートなので、横は10cmマチ付きが可能。

ただ、縦の20cmは、お弁当袋の出来上がりのサイズに値するので縫い代のことを考えると短すぎます。

なので、お弁当袋を作るとなると相方が見つかったときにその相方をデザイン的にこの20cmより長めにして突き出すようなものにすると出来そうですが、お弁当袋にこだわることもないので、その時にまた改めて考えます。

あとがき

今回は、こうした半完成品でストックしておくと、次にスムーズに作りやすかったり、イメージが湧きやすかったりする準備みたいなものになるかという例です。

はぎれもどんどんたまることがあるので、こんな作業も良さそうです。

最初に生地を購入した第一回目の製作のコスパにも影響することではないでしょうか。

生地をめいっぱい利用するということにポイントを置く場合の例としてヒントになればと思います。

パッチワークでボーダーボディーバッグを作った時の柄の美しい現れ方の研究【101】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、ニット素材のスポーツ衣類向けの生地でバッグを作っていきました。

多めに余ったはぎれを使いますので、はぎれで作った割には本格的に出来上がるところがお楽しみいただける点になるかと思います。

ハンドメイドを始めた当初からパッチワークボーダーをよく作ってまいりました。

その理由として、まず生地の面積が多くは必要でないことがあります。

よって、生地が調達しやすいと言えます。

メイン生地でなくとも、今回のようにはぎれをかき集める方法でも、作ってしまえば立派なものです。

元の材料がどんな風に余っていたのかなどは美しく出来上がってしまえばあまり重視されるところではありません。

だからこそ、はぎれ1つであっても、メイン生地と同等に丁寧な製作をするということをお勧めしたいのです。

よく、はぎれだから適当で良いなどと思いがちなのですが、「製作」という作業は何ら変わりがないわけで、その材料の余り方に惑わされたり、固定概念に翻弄されたりということがいかに多いかということです。

重要なのは、元の材料ではなく、作り手の一番の見せどころである「縫製の技」なのです。

ボーダー柄は3段十分に見せられると美しいようだ

2色ボーダーで長財布が縦も横も入るサイズのボディーバッグを作りました。

マッチする色同士であれば、少しずつでもパッチワークボーダーになるのです。

想像以上にゆったりとしたサイズの入れ物ができました(^-^)。

かなり縦もたっぷりの分量をとりましたが、パッチワークボーダーの巾の兼ね合いで何とかオフが3段現れたかなという感じです。

小さいサイズのバッグの場合には、ボーダーの巾も狭めがたっぷりと柄が出てくれるということを学びました。

黒白パッチワークボーダーボディーバッグ:<サイズ>縦21cmx横21/26cmxマチ7cm。
 <使用生地>表地(黒・オフ):スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。
裏地(黒):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

まずは、この素材の素敵さが感じられます。

ニットのソフトなタッチがつるりとしたイメージのボーダー柄に意外性をもたらします。

このスポーツメッシュの素材は、色が豊富に展開されていますが、何しろ定番生地ではなくある一定期間だけの貴重な企画のようでした。

そして、1つお伝えしたいこのたびの製作のポイントは、ファスナーの付け位置です。

ファスナーの付け位置がてっぺんではないところがボディーバッグらしいかもしれません。

あまり上の方にマチを付けると体に沿わないので、てっぺんにマチを持ってこない/入口にしないというやり方です。

そうしますと、上寄りの部分にファスナーを水平に取り付けて、上部先端部分は中に物を入れたときにお部屋のゆとりの一部としてその容積を使用させていただくのです。

表からは、ボーダーが綺麗に出るように映るために、ファスナー設置が裏面であることもポイントです。

ショルダーベルトには、車用の「シートベルト」を使っています。

たまたま黒なのでこの度のモノトーンカラーには真っ黒シートベルトは相性が良いです。

こうして、黒白だけで作られたバッグは意外とレア。

黒無地のお洋服には良い意味でボーダー柄が映え、効果的です。

あとがき

ボディーバッグやウエストバッグは小さいながら付加価値を入れていく点が難しいところです。

コンパクトでありながら実はそこそこ生地も必要です。

そんなボディーバッグをパッチワークで生地の余りを集めながら作ることは今回のはぎれならではの機会でした。

このたびのファスナーの取り付け方には課題もありますので、いろいろファスナーの取り付け方の違いをもっと研究していく必要があると思っています。

このスポーツメッシュ、素敵です。

カラー展開は、地味目の色のブルー、抹茶、グレー、紺、グリーンといったラインナップ。

今の時点では、まだ生地屋さんで色違いが調達できるので、後の製作で取り入れていきたいと思います。

やはりせっかくの色の展開があるので切り替えてマルチボーダーにも挑戦してみたいと思っています。←マルチボーダーで後に制作した投稿の該当番号は【274】。

折り曲げながら作って行ける分かりやすい構造、それでもきちんと仕立てることはマストのジャガードのふくさ作り【100】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は年始初の製作作業をしました。

はぎれで小物を作るという短い時間で出来上がる製作です。

短い時間で出来上がるとはいえ、きちんとしたものを作りたいということでひと手間かけていくスタンスは変わりません。

サイズを変えて他の小物製作にも応用できる折りたたみながら作って行ける「ふくさ」デザイン

折りたたむ構造のバッグやポーチは、作る前のサイズ感のイメージがしにくいものです。

しかし、マチ無しである「ふくさ」であれば比較的容易です。

ふくさは、通常20cmという横の長さで販売されていることが多いようです。

ここでは、一般的な量産品との差別化として、大きいサイズのご祝儀袋などにも対応するべく+2cmの22cmという長さに出来上がりを設定しました。

これもバッグに入らねばならないので、やたらと大きすぎてもいけません。

「適度なゆったりサイズ」ということがポイントになります。

まず最初に縦35cmx横25cmの長方形を2枚ご用意いただきます。

これくらいのサイズであると、はぎれで作ることができるのです。

もったいなく多めに余ったというようなはぎれが出たときはこのアイテムの検討をしていただくと上手くはぎれを活用できると思います。

今回使用の生地(ベリー色):<表地・裏地共通>ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
用意した縦35cmx横25cmの縦長の長方形2枚。
片方ずつ、両端先端を端から5cmのところに印を付けます。
先端から5cmの位置の2点を結んだ直線の2等辺三角形の底辺に当たる部分をカット。
1繋ぎの1枚仕立てを折りたたむ構造です。右側が蓋(フラップ)になります。
これを、もう1枚も同じように行います。
2枚とも、まず、接着芯のを貼ります。
表地に当たる面の1枚だけにハード薄芯をボンドで貼り、余分な部分をハサミでカット。
まずは、ブランドネームを縫い付け。表に出ないように隠れる位置のフラップの裏側に。
表地裏地ともに1.5cmの縫い代を全辺分印付けします。
アイロンで中側に互いに折り込み、ぴたっとそろえて、待ち針します。
待ち針は角を最初に打ち、その後綺麗に調整して全体に細かく打ちます。
裏地側から飛び出ないようにわずかにひかえて打つのが良いです。

ひっくり返しをしないやり方で今回は行いました。

このやり方のメリットは角がシャープに出ることです。

そして、待ち針を外さずに、端から3mm程度をぐるり1周縫います。
10cmほど折って、メイン部屋を作ります。
そして、両端を2度縫いして出来上がります。
玉止めは、綺麗に溝の中に隠すのがすっきりした良質さに繋がります。

完成品を見てのコメント

ふくさ:<サイズ>縦12.5cmx横22.5cmxマチ無し。

完成しました。早いですよね。あっという間でした。

横が22cmというのは通常一般的な20cmよりも大きめ。

より豪華な祝儀袋にも対応できます。縦は12.5cmと普通にしましたが、アイロンの折り方で、大きく対応できます。入れるスペースが深いので、結構融通の利くものになりました。

あとがき

今までのはぎれシリーズの中でも極めて短時間で出来上がりました。

マジックテープやファスナーを付けないから作業もスムーズであることも迅速なことに影響しているかもしれません。

今回は、袱紗(ふくさ)として、高貴な感じの素材を選びましたが、この構造自体はいろいろなものに応用できます。

まずは、ほんの入り口として一番単純な仕様でご紹介しました。

この作りをサイズを変えて、カード入れ、通帳入れ、これにマジックテープを付けていったりなどの追加機能でいろいろバラエティー豊かな小物展開にして行けそうです。

ふくさの場合はシーンがきちんとしたものですので、素材のもとの高級感などを飾り過ぎずに活かしたわけです。

カジュアルなアイテムならば、無地にキルトをかけていったり、刺繍したりアップリケしたりなど楽しく製作に装飾を加えていくことも見込めますね(^-^)。