見せる裏地のご提案、黒の中にロックテイストで映える赤のタータンチェックが魅力のワンショルダー【1312】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の製作は、ここ最近交互に製作のナップサックのシングルタイプの方です。

「ワンショルダー兼リュック」というもので、ワンショルダーで肩に軽く背負うシーンと、リュックとして両手を自由にできるシーンの2wayに機能を展開したものです。

ただ、メインはワンショルダーの方ですので、リュックにした時にはサイドのハギ目が正面と後ろ面に来てしまいます。

よって、そのハギ目が目立ちにくい格子状の凹凸感ある素材とかパッチワークであえて切替の多いシートで作ることでそのデメリットを解消していきます。

今回の表地は、編み込みタイプのマス目のような柄になったタイプで、前者の対策を考えた素材です。

赤タータンには黒が一番粋、見せる裏地をコンセプトの2トーン使い

「ワンショルダー兼リュック」:<サイズ>縦33cmx横21/36cmxマチ15cm。

パッと見て、凹凸感ある編み込み柄が素敵です。

この四角いマス目がチェックと相性が良いという解釈で、赤のタータンチェックを裏地に選びました。

<表地:黒>ジャバクロス粗目、綿/100%、日本製。
<裏地:赤>デッキングタータン、綿/100%、日本製。
<別布:黒>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。

別布の黒無地は、外側ではDカンショルダータブに使用、内側ではポケット全般に使用しました。

この内側にひっくり返した写真では、赤のタータンチェックに黒が映えていますね。

どの生地でもどの柄でも言えることですが、柄が切り替わるポケットのフラップや、型玉縁の比翼みたいな部分は、無地に切り替えた方が楽に作れます。

同じ柄で行う時には、柄の途切れ目が不自然で美しくないことが多く、じゃあ柄を合わせるのだということになると、柄合わせを神経質に意識し、生地を余分に要します。

それによって、生地がもったいない使い方になり、変な部分が中途半端に余ったりと結果的にエコノミーでコスパ良い製作にならないことが多くなります。

ですから、柄の中にはその柄にマッチした色の無地で切り替えていく方がすっきりと不自然さがなく素敵に仕上がるということです。

この後の課題の発見、口がしっかり閉まらなかった件をどうするのか

ぎゅっと締めてもこれだけの隙間が空いてしまいました。
そもそも重なると暑くなるタータンで巾着ホールタブを裁断したことが失敗です。
ここを、別布の黒無地、エステルポプリンでやるべきだったというのが正解だと思っています。

ということで、この記事投稿の後で、途中までほどいてやり直しをしたいと思います。

どこまで遡るかといいますと、最後の口綴じのステッチをほどき、裏地に縫い付けの巾着ホールタブをすべて取り外します。

そして、エステルポプリンの黒無地で設置し直します。

エステルポプリンの生地はまだストックがあります。

そうするとデッキングタータンよりも柔らかくて薄手のエステルポプリンは融通が利いてホールタブがクシュっと縮むのです。

結果真ん中の穴が解消されると見ています。

もう1つ細かな点でいうと、このパーツは、そもそもここ最近の巾着ホールタブの長さの変更前に裁断済みの生地でした。

よって巾着ホールタブの穴も縦が少し短いのです。

所せましと巾着ひもが入り込むことで融通が利いていないとも言えます。

よって新しく長さを延ばした型紙(変更前:7.5cm→変更後:10cm)で裁断していきます。

そして、ゆったりとした安全な位置にタブを縫い付け、上に突き出す分もゆったりと多めに出すことになります。

あとがき

修正した後の巾着ひもを絞った隙間の解消の検証は、次の投稿でお知らせしたいと思います。

作ってしまったからとここで終わるのではない、重要なセキュリティー性の部分が曖昧であるということを重く受け止め、腑に落ちるまでちゃんとした機能を実現していきたいと思います。

そもそも巾着ホールタブの仕様にした理由が、直接本体を折り曲げると絞り切れず真ん中にすき間が空くからでした。

それと同じリスクのあるものを作ってしまっては、何のための機能の改善だったか分からないです。

よって、巾着ホールタブにした仕様がはっきりと表れる結果をお見せしてゆき、なるほどと思っていただくようやり直しをしていきたいと思います。

<糸調子>目が詰まった太糸の綾織り生地が製作の途中で重なった部分で起こる急な糸調子狂いの整え方【1311】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は<糸調子>と記事タイトルの頭に付いているもので、糸調子が狂った時の当てはまるケースとしてご利用いただくことに役立つようにと集めた記録です。

過去にもいくつかこの<糸調子>シリーズの記事がございます。

YouTube動画も同じように頭にこの言葉が付いていますので、検索しやすくなっております。

どうぞご活用下さいませ。

なぜ、いくつかシリーズになるほどの記録があるのかという理由は、いろんな生地の種類によって糸調子が狂うということが分かっているからです。

このたびも新たなケースがあることが判明し、記録として残しました。

デニムや帆布だけではない、中肉程度も重なればデニム級や帆布級になり糸調子が狂うケース

そもそも糸調子が狂う理由の1つに、「硬さ」があると思っています。

厚みがあってもガサガサの粗くて緩い織り目の生地だと起こりません。

厚みがある=目が詰まっていて硬いということでもないということがここでとりあえずお伝えしたいことです。

とはいえ、結果的には太い糸で織られた生地が厚みがあると同時に硬く目が詰まっていることになるということが多いというのも事実。

このたびそれほど厚みがあるわけでもない生地で糸調子が作業の途中で急に起こりました。

その起こった場所というのが、生地や芯地によって多重に重なって厚みが増した箇所。

そこが同時に硬くなったのです。

<生地:赤>デッキングタータン、綿/100%、日本製。

織り目の逆綾がはっきりと目に映りますね。これこそが目が詰まっていて硬い証(あかし)です。

タータンチェックはこの織り方が多いです。

デニムまでは厚みが及びませんが、中くらいの厚みでした。

そこへ、ハンドメイドバッグを製作していくにつれて、重なり部分などが現れました。

ここは、隠しポケットを作っている場面。

表から縫う場面では、上糸側では悪く表れないことが、縫った裏側で起こるというのが特徴です。

つまり、それは、上糸が緩いと導けます。

勘違いしがちなのは、裏側の糸調子が悪く映るから下糸に原因があると考えてしまうこと。

下糸は、それほどいじるものではありませんので、最初に一度ボビンケースに入れて「吊り下げて、にぶく下に下がっていく様子」であれば、それでよいです。

あとはすべて上糸に原因があるのです。

<生地:黒>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
急な事だったので悪い例があまり撮影できていないですが、やり直しの前の糸が一部分残っていました。
右側の赤い点と左側の赤い点です。
この反対側を上に縫っていますので、こちら側の面が縫った面とは反対側(下糸側)に当たります。

こうして、点や時にはループを描くようにこちらへ飛び出る原因は、つまり「上糸の緩さ」です。

今まで良かったのに急に悪くなると、「なぜ上糸が緩いなどと急になるの?」と疑問に思いますが、その答えは、「現在縫っている箇所が硬く厚みがある場所に変わったから急に狂った」ということになります。

さて、いよいよ糸調子の直し方です。

この時に縫い直しをして良い糸目にしていくわけですが、2箇所を触ります。

狂った糸調子の直し方は2つの箇所①糸案内②糸調子ダイヤルの調整

まず1つ目は糸案内。

今回使用の糸はスパン糸の30番なので、取説から言えば、真ん中の糸案内には糸を通さないのが通常。

しかし、こういったケースは特別。取説以上の奥深い対策をせねば対処できないのです。

テトロンで推奨の真ん中にも通すということをスパン糸でも行うのです。

最初は下からくぐらせて最後は上から出ます。

①糸案内に3穴とも通す:これでかなり上糸が絞められる効果が出ます。

次に、糸調子ダイヤルを触ります。

②糸調子ダイヤルを3に近づける
:状態によって3の少し手前なのか2と3のちょうど真ん中くらいなのかが変わります。

先にこの糸調子ダイヤルをさわりがちですが、①の糸案内の方が思い切った効果が出ますので、あちらが先に触る場所であるとお進めしたいです。

そして、糸調子ダイヤルは「3」オーバーはあまりなく、3手前くらいでだいたい解決できます。

過去に25oz(ヘビーオンス)というとんでもなく分厚いデニムをこの写真のミシンで縫いましたが、その時はさすがに「3強」くらいでしたが、それでも3周辺の範囲内なのです。

それよりも、糸案内に3つとも通すということの方が効果が大きいです。

覚えやすいのが、「3の法則」です。たまたま3という数字が並びました。

3つとも糸案内に通す3と糸調子ダイヤルの数字の3です。

あとがき

実は、今回の黒い生地のエステルポプリンの方にも原因があるからこそ、極端に糸調子が狂ったケースだったのです。

ポプリンという生地は、織り糸の番手違いでブロードと同じ種類の織り方です。

ポプリンはブロードの2倍の番手。最初から織り糸が太いのです。

よってブロードに類似とは言え、勝手が違ってきて、コンビの赤のタータンチェックとも相まって余計にこの度の糸調子の狂いが分かりやすく起こったと言えます。

糸調子が起こった理由をミシンに探そうとしがちですが、実は、ミシンはあくまでもツールであり、元の原因はその製作中の生地そのものにあるのです。

ここが今後も何か糸調子の狂いが起こった時にその解明がの手掛かりとなるでしょう。

その他ナイロン/100%も、製作の中では幾重にも重なった仕立てをすることがありますね。

ナイロン/100%ももともと目が詰まった硬い生地です。

その硬くて丈夫な点がせっかくメリットであり優れた素材であるわけなので、上手く利用しなければなりません。

糸調子が狂う原因は多くが、「生地の硬さからくる上糸の緩さ」だと言えましょう。

遠州生地の花柄に奥行きが出た、あえて浮き立つ色のキルトステッチカラーで製作した黒ベースのダブルナップサック【1310】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近は、ナップサックデザインをシングルとダブルで交互に製作しています。

シングルというのがワンショルダー。

しかし、その巾着ひもをリュックのとして背負える2wayです。

今回は、もともとリュックのみの機能で、通常のナップサックと呼ばれるダブルタイプです。

両方に巾着ひもがあるタイプです。

ワンショルダーの場合よりも横幅が広い面積をとり、物がゆったりと入ります。

そんなダブルナップサックがこのたび完成。

どうぞ、その素材のコンビやダイヤキルトのお話を交えながら見ていって下さいませ。

【1308】の投稿で作成のダイヤキルトパーツが実際にナップサックになった様子

【1308】ではダイヤキルトのステッチの糸の色に注目した投稿でした。
今までのようになじませ糸でチャコールグレーを選択するところでしたが、
新しい試みとして、スパン糸の30番のカーキ系を選択してみました。
ダイヤキルトが浮き立つダブルナップサックの完成:<サイズ>縦29cmx横34/48cmxマチ15cm。

カジュアルな印象ですかね。

スパン糸であることも分かりますし、ダイヤキルトを強調したい場合の例としては良い製作でした。

表地の遠州生地が縦に筋が入ったかのような織り方でツヤ無しのがさっとした風合いです。

そして、よく見るとチャコールグレーながらカーキ系の糸の色が感じられます。

これとこのキルト糸のカーキグレー色のスパン糸がマッチするのではと思ってこの糸を選択していたのです。

結果的なことではあるのですが、影のような黒いお花がダイヤキルトの向こう側でミステリアスに映ります。

ぱっと見の立体感が生地とキルトの組み合わせで出来上がりました。

差し色の赤が入った裏地の生地の不足分の補填

使用生地:<表地:チャコール花柄>リネン花柄ジャガードストレッチ、
ポリエステル/74%、麻/24%、ポリウレタン/2%、日本製。
<裏地:黒x赤花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

こちらはひっくり返した裏地側です。

ポケットのフラップをあえて、周りの柄と切替え、コントラストを付けてポケットを見つけやすくしたり、柄がつながらなくてもおかしくない対策もあります。

フラップは縦の長さをゆったりめにいいままでよりも、2.5cmサイズアップしました。

内側には隠しポケットが設置されています。

隠しポケットの比翼(片玉縁風)は表地です。
ポケットの袋布は、手前上の方が裏地と同じで、それ以外のメイン袋は表地です。
裏地が不足していたからこのように目立たない場所で補填として表地で対策しました。

巾着ホールタブの効果とその付け位置のポイント

ここ最近採用の巾着タブホールは正解です。
大いに良き効果を感じています。

本体そのもので巾着ホールを製作してしまうと、昔ながらの巾着袋と同じ構造なのですが、厚みのある生地では口が完全に閉まらないという事態が起きてしまいます。

今回の表地は、ポリウレタンが2%入り、もとはパンツやブラウスなどの服地であると見ることができます。

それほど薄手というわけでもなくやや肉厚感がありますので、ここに接着芯を貼り、ハード薄芯を当てて、ダイヤキルトをすればかなり厚みが増すのです。

それを巾着紐で絞るとなると、やはり仕様はタブタイプの巾着ホールが望ましいと言えます。

タブは全部で10個。前後5個ずつを設置していきます。

巾着紐の先端である左右の周辺の前後で計4箇所を互いに近い位置に設置し、それ以外は、7.5cmずつの感覚で配置。

これが巾着が絞られて集まってくるのです。

サイドの中心は避けます。

動きのある物理的構造の変化によって、入り口のセキュリティがせっかく高まるわけですので、厚みによって口が空いてしまうなどという事態は避けたいのです。

巾着紐が飛び出した位置の前後は互いに距離が近くタブの間を3cmと設定。
縫う前では縫い代が互いに1.5cmずつあるので、
それを含めた3cmずつ端から入った位置にタブを付けるという設置の仕方です。

タブホール仕様はすべてのどんな生地にも対応できる定番の仕様

さて、ここからが大切なポイントです。

もとは、本体を折り曲げて巾着ホールを作るという仕様でしたが、表地にキルトをかけると極薄生地でも結構な厚みが増していきます。

そうすると、本体を使った巾着ホールの仕様では条件があり、「薄手しか対応できない」という仕様になってしまいます。

こんなことでは、選ぶ生地の自由がなくなり、窮屈な仕様の製作方法になってしまうことが心もとないです。

よって、どんな分厚い生地が来ても大丈夫な仕様というのが、この巾着ホール仕立てなのです。

特に厚みのある生地が表地の場合注意することは、タブホールを表地でやらないことです。

別生地や裏地の生地でコントラストを利かせながらおしゃれに柔らかめで設置するというところが一番お伝えしたい点です。

あとがき

このたびの表地の雰囲気ある和風生地は、「すず木」様で2020年12月の購入の生地です。

ネット通販で何度か購入させていただきました、ありがとうございました<m(__)m>。

すず木様で購入の生地は、このほかにあと2点ストックがあります。

またそれらもこうして製作してまいりたいと思います。

さて、この次の製作計画を立てました。

帆布のパッチワークも登場しますし、凹凸感ある厚手の編み込み生地でキルトもパッチワークも無しで作ってみるなど新しい展開をこのナップサックシリーズでやっていきます。

順にご紹介してまいりますね。

また、是非お立ち寄りどうぞ(^-^)。

ダイヤキルトを「柄」と表現したい場合に有効、ハンドメイドキルトステッチの色をあえて浮き立つ色に選択したその効果を見てみる回【1308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続して製作してきましたハンドメイドバッグは、「ワンショルダー兼リュック」のデザインでした。

最近パッチワーク生地で連続製作した「ワンショルダー兼リュック」。

今製作中なのは、上の写真と一見似ているのですが、2WAYではなく1WAYのリュックのみの使い方になります。

両端から絞る巾着タイプの一般的な「ナップサック」を製作してまいります。

このタイプの方を「ダブルナップサック」と呼び、現在製作中のデザインになります。

シングルのワンショルダーとの比較を強調してあえて、「ダブルナップサック」とでも呼びたいと思います。

ダブルナップサックの場合は、ワンショルダー特有であった「レンズストッパー」は付かないです。

それは必要が無いからです。ストッパーが無くてもちゃんと閉まるので機能が巾着紐だけで果たせるわけなのです。

その代わりダブルなので巾着紐が2倍必要であるということになりますね。

そんな違いのある、後者のダブルナップサックの製作にあたり、表地にこのたび5cmのダイヤキルトをかけました。

あえて、キルトを柄のように強調するタイプの糸の色の選択

こんな風に5cmのダイヤキルトを3mmの糸目でかけました。
本来「ソフト厚芯」を当てたいのですが、もう素材が終了で、気が付けば入手困難となっていました。
そこで、「ハード薄芯」がストックにまだありこれを利用。ソフト厚芯よりもややごわつきますが。。
アップに寄ったキルトの様子。随分糸の色が浮きますね。
こうしてキルトが柄のように出るということをあえてしてみました。
使用した糸は、スパン糸の30番で、カーキグレーのような色。
地のチャコールの中にわずかに見られるテイストにカーキが感じられますので相性としては良いかと。

今までなら、キルトをなじませるようにチャコールグレーの糸で目立たないようにかけたところでしたが、このたび新しいチャレンジをしてみたのです。

この元の和柄のような生地は、遠州地方原産です、素敵な生地です。

ネット通販もされています、「すず木」様で購入させていただきました<m(__)m>。

表地と裏地のコンビの柄の相性の解釈の例

<表地:チャコール>リネン花柄ストレッチ、ポリエステル/74%、麻/24%、ポリウレタン/2%、日本製。
<裏地:黒地x赤の花柄:ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

これはあくまでも私の解釈なのですが、表地のお花の形と裏地のお花の形がおおよそ類似だと捉えました。

裏地に描かれたプリントは下からお花を眺めていて実ユニークな角度です。

虫さんなどになった見方をしているかのようです。

お花の名前は分かりませんが、表地のお花も薔薇などではない種類でこれらが花びらの形がマッチして表地と裏地の柄同士の相性があると感じました。

生地を調達したのは2020年12月だと今調べて分かりました。

随分長い間眠っていたストックを今ここで3年ぶりくらいに呼び起こしてやっとバッグに製作しようとしているのです。

ナップサックを開けたときに、内側に赤いお花が広がるイメージです。

表地は、影のような独特なプリントが着物のような風合いでもあり、無彩色なのでお洋服にも合わせやすいです。

どちらが表地なのか裏地なのかの配置はこうして決定しました↓。

表地の麻混の方がやや厚手なので、やはり基本的なバランスとしてはメインである表地に厚みを強調した方がバランスが良いかと私は考えます。

あとがき

今回は、キルトを表地にかけた作業だけの場面でした。

キルトをかけるにあたって思ったことは、浮き立つカラーでのキルトがけというのは、同色でなじむ糸よりも良し悪しが出やすいので、糸調子の徹底も大切だということです。

良くも悪くも目に映ってしまうので、その点は注意です。

今までのなじむ糸の色の方がエレガントで糸が目立たないのですが、今回は浮き立つ糸の色なので、カジュアルであり、万が一粗々しいと一目で分かってしまいます。

よって、糸目も3mmは正解。

5mmで行う場合などは、糸の色をなじむ同色で目立たない時の方が良いでしょう。

そして、微妙な糸のカラーと出来栄えの研究もこの度大いにできました。

近々完成してその姿をご紹介する投稿を致します。

また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

そのビタミンカラーの躍動感にいざなわれたマルチに楽しめる旅、すべてのスタートはこのバッグからかもしれない【1304】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ビタミンカラー配色でここ最近テスト製作を進めております「ワンショルダー兼リュック」デザインのバッグが完成しました。

このたびも新しいサイズ感でありまして、いろいろ調整中です。

そんな製作1つ1つも1点物となってゆくのです。

この暑くなる季節にぴったりの明るいポジティブカラー。

ビタミンカラーに私ならではの解釈で1つそれ以外のカラーのロイヤルブルーも加えています。

そんなところもポイントです(^-^)。

11号帆布のぶつぶつな風合いとポプリンの同じブツブツ感が互いに凹凸感があり美しいベストコンビ

ワンショルダー使い:これが基本的な使い方になります。<サイズ>縦
リュック使い:本来はワンショルダーの向きにしていますが、サイドを前後にしてリュック使いができます。
リュックの背の部分にもハギ目が出ます。
ただ、パッチワークのハギ目の中に紛れてあまり目立たないです。
パッチワークの柄合わせもとことん意識しました。
入り口の巾着ひもについては、黄色とグリーンのバイカラー。
バイカラーの配置もいろいろ考えられますが、今回は、タブが交互に、
巾着紐やストッパーは片寄せて配置しました。
使用生地:<表地:オレンジ>11号カラー帆布、綿/100%、日本製。
<裏地:黄緑>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。
<裏地:黄色>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。
<ポケット:青色>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

この裏地はもしかして、ペットボトルから作られているのかもしれません。

新しいタイプの素材だと思います。

裏地の2色は全く同じ素材です。

ちなみにブロードと動画内で間違えて呼んでしまう場面があり訂正の字幕を入れさせていただいたのですが、ブロードとポプリンは同じ織り方なのだそうです。

ただ、糸番手が違い、ポプリンはブロードのおよそ2倍とのこと。

どうりで厚みがあると思ったのでした(^_^;)。

それによって、いつもよりも、巾着ひもタブホールがややごわっとしています。

ビタミンカラー+αのカラフルな色が気持ちを高めてくれる配色使い

中をのぞきますと、裏地がバイカラーにくっきり分かれます。
ひっくり返してみますと、隠しポケットのこの青色(実際はもっと明るいロイヤルブルー)
がコントラスト効果を放ちます。
ポケットを開けてみます。ポケットの袋布も同じ青色です。
ナイロンオックスのはっ水加工なのでここに大切な物を収納しておけますね。
こうして中をのぞいた時に一度にすべてのカラーが目に映るのです。
実際は反対向きですが、同じことです。
ショルダータブはここに1か所のみ。なじむオレンジ色の本体生地で。

今回から新しく設置し始めた「線コキ」、背負う長さは好みが分かれることに対応

今回は、リュック仕様の時に長さの融通を利かせるようにと「線コキ」を付けました。

写真の色が上手く映っていませんが、線コキのカラーは、Dカンと同じゴールドです。

このデザインを作る時にいつも悩むのがこのショルダーひもの長さ。

縫い留めてしまうと長さが決まってしまうことと、あまりに長すぎると使い勝手が悪いからと最初から短めに作ることで、その融通性が失われるのです。

ということで、せっかく仕立てた十分な長さの「180cm」という端から端までを途中折り返し手曲げたりしながらこうして線コキ仕様で私の方の悩みも解決させていただきました。

だいたい、使用する平均的な長さは、130cmくらいであると見込みました。

あとがき

このたびの、サイズ感の底面が約20cm強ずつの正方形でしっくりきました。

そこそこ中身が十分に入りながら背負った時のバランスも良いというのが今までで一番であったかと。

ということで、ここ最近製作のこのワンショルダー兼リュックですが、表地に関しては、今回のような帆布パッチワークでない場合はダイヤキルトをかけていくことになります。

キルトもパッチワークもしない場合は、ゴブラン織辺りの柄を素敵に活かしたい場合ですかね。

とにかく、表地には、凹凸感ある素敵なあっと驚くような生地を持ってきたいものです。

1つの理想として、活動的なお出かけの場面での自由な両手の実現というバッグが製作できました。

マルチカラーは、本当に楽しいです。

作りながらのワクワク感も楽しめることができましたので、実際には、このワクワク感をユーザー様にバトンタッチして受け渡していきたいものです(^-^)。

<糸調子>取説には決して書かれていない、11号帆布の糸調子が厚手デニムと同様特別な工夫が必要なことの検証結果のまとめ【1303】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを長い間製作し続けてきて、共に歩んできた材料として、「糸」があります。

どんなにミニマムなデザインでも、バッグには必ず「縫い」が入りますので、糸という材料がどの製作にも入ってくるのです。

当たり前なのだけれどその当たり前こそが一番重要だとも言えるのです。

この糸を最大限の美しさで見せていくことも、バッグ製作の完成品の見どころです。

今回は、その大切な1つ1つの美しいステッチを飾っていくにあたり、どの生地でも同じような調子ではいかない難しい局面のお話をさせていただきます。

糸調子が特別な素材というのがあり、それが、デニム、帆布、カツラギ等の厚地と呼ばれるもの。

時々薄手のナイロン/100%も何重にも重なれば、その弾力性のすごさやパワーが相まって厚地級の密度の高い糸調子にとっては特別な素材になることがあります。

今回は、11号帆布で、帆布(キャンパス地とも呼びます)専用の投稿とさせていただき、実際に縫ってみて失敗した糸調子がどんな条件であったからなのかを紐解き、美しい糸目になるような糸調子の合わせ方へとお導き致しますね。

糸調子が非常に汚い「失敗」の時

汚い糸調子:反対側が上糸側で縫いましたので、こちらは、下糸側。
しかし原因は下糸のボビンなどにあるわけではないところがまずはお伝えしておきたいポイントです。
ボビンの下糸に関しては、基本的に最初に一度クレーンのようにケースごと吊り下げて、
鈍く下に降りていくようであれば、それで正解でそれ以上調整することはないのです。
これは、上糸が緩すぎるということでこのように出たのだと導ける結果なのです。
まず20番のオレンジ糸をこのように通常通り通します。ここでは特に問題はありません。
次に、取説によるスパン糸用の通し方で糸案内の真ん中を省略します。
押さえを降ろした状態で一般的な生地と同じように1.5程に糸調子ダイヤルを合わせます。
そうして、こちら側を上糸側でステッチしていきました。
上糸側はそれほど大問題な出方にはなっていないようなのですが。。
反対側は、こんな風に汚い糸目で出たのです。とても納得できる糸調子ではありませんね。

糸調子が綺麗に出た「成功」の時

では、今度は、成功した糸目になった時の条件をお伝えします。

さて、これらの段階の中で、どこが悪かったのでしょうか。

この後、失敗した糸目との違いで同じように2箇所を調整しながら再びトライ。

スタートは同じで、ここは問題なしです。
糸案内の穴すべてに通すのです。
これは、失敗の方では真ん中を省略していましたね、まず1つこれが大きなポイントです。
糸調子ダイヤルは、押さえを降ろした状態で、2.5辺りに設定。
先ほどは1.5でしたので強く締めたことになります。ただ、3.5や4に行くことはありません。
同じようにこちら側からステッチ。
そして、反対側を見てみると。。綺麗に縫えていました。糸調子の調整の成功です(^o^)丿。
そうして、表に見える方が素敵なDカンタブに完成です。

11号帆布を取り扱う時の糸調子の条件のまとめ

ということで、11号帆布に関して、望ましい糸調子の条件は、

①糸案内にフルに通す(スタートは下からくぐらせて)。

②糸調子ダイヤルを2.5程に設定(強くする/引き締める)。

でした。

11号帆布は8号帆布などのごわついたタイプよりはるかに柔らかくて柔軟性があるように見えますが、実際には、帆布らしい目の詰まりや硬さがあったのですね。

号数が上がる(数字が小さくなる)につれて、②を3.0程度まで上げていくことがあるかもしれません。

以前にセルヴィッチデニムのヘビーオンスと呼ばれる25ozで三つ折りをした時の②は3.0強でした。

それでも4までは、行きませんでした。かえって糸が切れてしまいがちになるかと。。

それよりも、①の糸案内にフルに通すことをした方が効果的なのです。

あとがき

量産品が5mm程の大幅な糸調子でどんどん短い時間で多くの製造がされているバッグを多く見ますが、その出来上がりというのは、長く持っているほどその価値がそのステッチに残るものです。

その一瞬の製作のスムーズさを選ぶのか、美しい糸目で適度な緻密さで縫われたバッグが何年もの間飽きずに、時々眺めてうっとりするようなものであり続けることができるのかという戦いを常に連想しています。

一瞬の楽やメリットを重視してそれが積み重なった結果と、手間をかけるべきところにきちんとかけていったことが積み重なった結果の開きは大きいです。

時間軸の構造からみると、人は過去には戻ることができません。

その一瞬一瞬をどう製作していったかの結果が何年も後に分かることもあるわけです。

WEB技術に弱い者がおかげ様でここまで多くのネット発信を続けてこれたありがたい画像や動画編集ソフトx3つ【1294】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コンスタントに投稿させていただいていますこのブログ、そして、YouTube動画。

これらには、影の支えとなってくれていますツール無しでは到底難しかった作業です。

今回は、ルーティーンとして今では当たり前に作業している「編集」にスポットを当てました。

その編集には3つの編集ソフトを私は使わせていただいております。

これらとの出会いは、遡ること2018年のこと。

ホームページを開設し、ブログ投稿やYouTube投稿を本格的に始める中で必要としてきたソフトです。

これらの恩恵により、今ルーティーンとして当たり前に作業できるようになったわけですが、その立役者なる3つとはどんなソフトなのか、これをご紹介したいと思います。

それぞれのソフトの特徴を活かした使い方で、自分流の発信の色や特徴を作っていく

パソコンの画面をキャプチャさせていただきました<m(__)m>。

左は、「Ralpha:ラルファ」という縮尺変換が特徴のソフトです。

特徴は、たくさんの写真を同時に同じ縮尺に変換できることです。10秒あれば実行完了な点がすさまじいです。

かつて、ハンドメイドバッグの写真を10枚以上撮影したり、複数の写真をブログの1記事に掲載する際に、もとの大きなサイズではサーバーの容量を占有してしまうことがとてももったいないと思いました。

今後の事を考えると常に豊富な写真で分かりやすい記事にしていきたいと思うことから、現在もブログ投稿の写真は、ピクセルで640x360と決めています。

この640の意味は、YouTubeのサムネイルの規格である1280x640にも引用できるためにそろえています。

縮尺は倍数でないとできませんので、サムネイルで使った1280x640の半分をブログで引用できれば、効率が良いからです。

サムネイルをブログ内の投稿写真に利用することは多々ありますし、ブログはYouTube投稿の翌日なので、+αの追加写真を撮った際にも同じく640x360に縮尺します。

ということで、一度に複数の写真を掲載することが多い場合、1写真ずつを縮小していてはとても時間がかかってしまう悩みを抱えていました。

その時に、ネット検索で調べたところ、「Ralpha」が紹介されていてこれに決めました。

無料ですので、その場でダウンロード。

そして、それ以来便利に使わせていただいております。

Ralphaには、画像編集の機能もあるかと思いますが、私は、こちらを縮尺変換のみに利用させていただいております。

画像の編集はまた別のソフトを使わせていただいているのです。

それが「GIMP:ギンプ」。

ネズミさんのかわいいロゴも親しみやすく人気のある有名なソフトだと思います。

最初は、こういった編集ソフトなど使ったこともなかったので、「何と分かりにくいんだろう」と悩みましたが、使っていくうちに徐々にですが、慣れてきました。

私のようなもともと苦手な人は、自分がどうしても必要な箇所だけをとりあえず覚えていくという使い方で十分だと思います。

その「どうしても」がたくさん重なって気が付いたら結構な機能を使えていることに気づくというわけです。

そうした画像の準備ができたら、YouTube用に使用の動画編集ソフトの、「VideoPad:ビデオパッド」の出番です。

このソフトはかなり王道で有名だと思います。

経営の会社は、「NCH Software」様というオーストラリアの会社です。

有料でないとエクスポートが出来ないので、年間契約をすることになりますが、とても有難いです。

更新の使用料のクレジットの支払先がオーストラリアであることで、「へえ」と思ったものです。

こちらも、最初は、どこをどう使って良いか分かりませんでしたが、画像と同じく、どうしても必要な最低限だけを場当たり的に何とか使っていって今に至ります。

後に、「こんなこともできたんだね」など、現在でもまだ知らない機能もありますが、なにせWEBが苦手な者はその機能の発見も遅いのです(^_^;)。

それでも、シンプルで最低限ながら腑に落ちた毎回の発信ができていますので、特に凝った動画編集でもないですが、字幕を付けて分かりやすく解説する補填をしたりなど基本的な機能は使わせていただいているつもりです。

この3選、①「Ralpha」②「GIMP」③「VideoPad」は今後も私にとっては、ありがたい存在として使わせていただくソフトになります。

あとがき

現在発信も採番が1,300に近づきました。

どこまで行くんだろうということなのですが、ずっと続けていきたいルーティーンになっていますので永久的です。

投稿数もそこそこですが、それよりも、過去の至らない文章のブログ記事の手直しも同時に並行しています。

こちらがむしろ大切かなあと思っているのです。

【1】からリライティングをスタートした昨年から、現在は130番代の途中。

なかなかスピーディーに進めることができていませんが、ここで、順番という考え方を一度ストップしてみて、YouTubeの再生数が非常に悪い順番に並べてみた結果で作業していくことにしました。

投稿の番号の順番ではなく、見られていない順番に直すことで劇的に改善をしていくことを目指すということです。

YouTube自体は、動画の内容を変更することができないので、そのままです。

しかし、ブログ記事は、変更が可能ですので、読みにくい文章や誤字を始めとして、リンクの有効切れで反応していない部分などをリフレッシュできます。

そして、タイトルも変えています。

今まで注目してもらえなかったその古いタイトルは魅力が無いからです。

文章の内容も膨らみのある魅力的な文章に変えると同時に当然記事タイトルも変更するわけです。

動画も動画自体はそのままですが、タイトルと概要欄の説明は変えられます。

それを、特に少ない視聴数しかなかった最低のコンテンツに注目してリライティングをしているのが最近です。

消すということはしていません。

なぜなら、せっかく自分がその時では最高の投稿をしたつもりだった過去を大切にしたいからです。

そのまま活かしながら変えていくというやり方でいきたいと思います。

今からでも追加できる写真などは画像編集ソフトを引き続き利用させていただき、より良いコンテンツへと発展をしていきたいという思いがあります。

長い目で見て、事業の発展につながれば良いと思っていますが、その前に、読みにくいような文章でネット検索でたどりついて来てくれた方をがっかりさせないようにということがまずはそもそも大切です。

すべてはバッグが美しく仕上がるための策、タータンチェックなどのマルチカラーにおける奥深い糸の色選び【1292】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、時々投稿しています、マルチカラーの糸の色選びの回です。

以前に花柄でもご紹介したことがあります。

その時は、黒がベースの花柄であったのですが、そのベースの地に合わせて黒の糸を選んでしまうと出来上がりが汚く、花びらの白やピンク、葉っぱの明るいグリーン色のような明るい色をつぶしてしまうのだというお話でした。

今回の柄は、チェックですが、タータンチェックなのでこちらもマルチカラー。

花柄と同じように考えていきます。

生地に糸をピッタリ合わせすぎることの危険について

まずは、こちらの写真の縫い糸の色をご覧ください↓。

何とも表現しがたいような曖昧なカラーの糸を選択したステッチ
:これがマルチカラーの多いタータンチェックでは正解です。

イメージだけで糸の色を選んでしまうとベースである紺色みたいな色を選んでしまうかもしれません。

そもそもそれが後の出来上がりを悪くしてしまう可能性があるのです。

だからといって、この中の色のカラシやグリーンでも浮きます。

そうした時に、地である紺色のトーンを弱めたようなグレー系がなじむということが過去の多くのステッチ糸選びの経験から分かっています。

確かにこのグレー系自体もぴったりではないのですが、マルチカラーのどの色にもおおよそ平等にそこそこなじむ曖昧な中間色です。

この「曖昧さ」こそが大切で、どれかの色にはとても強く出てしまうような濃い色を選ぶと糸の色が勝ってしまい失敗します。

よって、どのマルチカラーの色にも無い新しい色の登場という点が一見理解しがたいですが、実はポイントです。

ただ、上述のように、もとは紺色でやりたかったところだけれど、それでは黄色やグリーンの色の綺麗さやその部分の色がある柄をつぶして損ねてしまうから紺色からのトーンダウンでグレーのような曖昧な色にしたのだという経緯が大切です。

よって、あながち登場のカラーとも無関係ではないということになります。

写真では薄く映りましたが、元はなかなか濃い目の色です。
よって、あまりにトーンダウンし過ぎる色を選ぶのもかえって浮きますので、
その加減は表現しにくいですが、大切ですね。

あとがき

今回のお話で是非、この考え方をマルチカラーの生地を使う際に取り入れてみて下さいませ。

花柄は決まってマルチカラーです。

マルチカラーの定義は、バイカラーの2色から1色増えた3色を含むそれ以上の色が登場する柄の場合に該当しますので、お花は、花びら、花の中心、葉っぱだけでも3色であり、ほぼどの花柄もマルチカラーになっていきます。

そうしますと、この考え方は、せっかくの美しいお花柄を最大限に主役級に活かすための大切な策と言えるでしょう(^-^)。

四角底を表現したいワンショルダー巾着のリュック使いのハギ目の有り無しについて。。パッチワークならではの目立たぬ切り替え【1290】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、現在研究中のワンショルダー兼リュックの巾着バッグをパッチワークデニムで完成しました。

いろんな素材で作っていく中で、薄手に関しては、キルトをかけてある程度のボリュームを出す、デニムなどのごわついた厚手生地は、巾着の絞りホールを別布のタブで設置など仕様を区別します。

そすることで、生地にベストマッチな作りになるよう融通を利かせているのです。

前回のキルトとは違うサイズ感の特徴

前回は、キルトをかけた薄手の生地でした。

そしてサイズもワンショルダー使いの時に横幅が広い方にあたるというような底が長方形であることが特徴でした↓。

前回製作のワンショルダー兼リュック:底が長方形なのでワンショルダーをメイン使いとした作りでした。

今度は、ワンショルダーもリュックも平等にそれぞれがメイン使いで行けるような作りにステップアップを図りました。

そうして、サイズも大きくしながら、より充実した容量を実現。

こんな感じの正方形の面になるようなサイズ感の底。
ワンショルダー使いの時の正面:<サイズ>縦29cmx横24/46cmxマチ26cm。
リュック使いの際の背中に当たる部分の様子
:こちらは、ワンショルダーの時のサイド部分が真ん中に来ますが、
背中で隠れるのであまり問題ではないです。
リュック使いの際に人目に付く方の様子:ハギ目が真ん中に来ますが、
もともとパッチワークがハギなのでそれほど違和感がないという見方もできます。

こういう時に、やはりパッチワークでも柄合わせをしていて正解だったと思う瞬間があります。

ハギ目が真ん中に来ても美しい範囲をキープできるのも、ハギ目の左右の柄がぴたりと対象的に合わせておいた努力が成果を発揮したと言えます。

表地、裏地、別布のコンビについて工夫した点

<表地:カーキブラウン>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。
<別布:カラシ>オックスフォード、綿/100%、日本製。
<裏地:紺ベース格子柄>タータンチェック、綿/100%、日本製。
内側の隠しポケット:コントラストの効いたカラシの無地で。
同じチェックでこれを作ると柄合わせがずれた時に美しく映らないので、
その柄合わせの苦労をしない策としてマルチカラーの中の1色にリンクした「無地」を使用。

すべて綿/100%に素材を統一するところもテイストの特化の工夫です。

綿はカジュアルなので、カジュアルな方向のお品を作る際には混率が同じであるところも見映えに影響します。

ただ、カジュアルであっても「ドレス寄り」が私のテーマでもありますので、そんな点も「粗雑さの解消」でエレガントに映る作りをしています。

カジュアルテイストが必ずしも「粗い作り」ではないということを声を大にしてお伝えしたいです。

このタータンチェックが生地が不足していたので、タブを内ポケットと同じカラシ色のオックスフォード生地で対応したという経緯があります。

そうして交互に配置したタブが内部の裏地のタータンチェックのマルチカラーに美しく溶け込むのです。

こういった点が、カジュアルな混率でありカジュアルな素材でありながら「ドレスライク」に寄せる細かな秘訣となります。

ある失敗のお話、巾着紐のストッパーが付く側はタブの位置が近い位置の方であるべき

タブの間が広く空いた方のサイドにストッパーを付けてしまいました(失敗)
:次の写真で、こちらは反対であったことがよく分かっていただけるかと↓。
こちらは広い方で良かったので、ストッパー側は実はこちらが正解。
すでに下の方にDカンが表地に取り付けてあるので、裏地の設置の時に逆だったミスをしていたことが原因。

このミスは結構影響があると判断し、後に入り口の縫いとじをやり直ししていきます。

そうして正しい向きにすることで本来の使い勝手もちゃんと考慮した配置に正されていきます。

やはりやり直すべきところはやり直すべきであるという結論に至ったのです(^_^;)。

あとがき

今回初めて、2wayであるワンショルダー/リュックを巾着タブホール仕様で完成できたことは良きステップになりました。

前述のように、この後お直しをして、正しい向きに裏地を付け直して完成してから、また次の製作に移りたいと思います。

次は、また別の生地「帆布/キャンパス地」のパッチワークをやってみます。

デニムほどは硬くないので、その風合いは比較的柔らかくなります。

同時にこのようなごわつきが無い為に野暮ったくなる可能性が大きいので、底面の正方形のこのたびの25cm四方くらいのサイズをもっと小さく20cm四方くらいに戻したいと思います。

長財布がどちらの向きでもゆったりと横向きに安定的に入る位置であり、本がゆったりと入る向きなど私自身のライフスタイルからの使い勝手を取り入れたものになります。

またどうぞ、是非お立ち寄りくださいませ(^-^)。

量産品のエコバッグのステッチの糸目は粗い、緻密なハンドメイドバッグが良質な商品になるための3mmステッチの価値【1289】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近楽器ケースなどをふんわりキルトステッチなどを盛り込み、大きなバッグというものを作る機会が多くありました。

その時に、ただでさえ時間がかかり過ぎるキルトのステッチを、楽器ケースであることもあり、通常3mmのところを5mmの糸目に変えて作ってみたのです。

その結果、2mmの差の作業の効率の大きさに驚きました。

ぐんぐんとミシンが進み、進捗度が劇的に高まりました。

なるほど、量産品に見られるあのステッチの糸目の粗さはこの「効率」を重視したものだと実感したのです。

この度お伝えしたいこと、それは3mmのステッチと5mmのステッチの違いを実際に体験した私が、それでも3mmの方に価値があるという結論に至ったというその理由です。

5mmはよくあるお品にしかならない、3mmはハンドメイドらしい緻密さと良質さがその糸目だけで伝わる

糸目の比較:3mmの方がしっかりと生地の中に埋まり、緻密。
5mmも場合によっては有効的ですがやはり粗いです。

5mmを使った場所というのが、大きなケースの場合のキルトともう1つは、見えない部分なのですが、タブなどの仮固定の仕付け糸のような役割の箇所でした。

キルトもしっかり待ち針を内側にも均等に打ち、長いステッチの中で途中しわやタックが寄ってしまわないように気を付ける必要があります。

その時に、3mmだと生地にぎゅっと圧力がかかりますので、よりそういったリスクが高まります。

5mmだと、ステッチの糸目の巾の空間でそれを解消してくれる役割があることも知りました。

よって、ケースバイケース。

大きなバッグの場合その糸目のパット見が粗く感じなく、反対に小さいバッグは、糸目が粗いとバッグがコンパクトなために目立ってしまうのです。

ということで、5mmのステッチはこれまで頻繁には採用せず、ほとんどすべては、3mmのステッチで緻密に縫っています。

3mmのお品と5mmのお品の長い目で見た比較

冒頭でもお話させていただきましたように、5mmというのは量産品ではよくある糸目ですので、何もまずいこともありません。

それでも、ここまで多くのお品があふれている中での差別化としては強いものではないです。

また、せっかくの素敵な生地に対して、5mmであることで、生地の良さも糸目によって影響があります。

やはり緻密な糸目は美しいバッグ全体を作っていく為の重要な「デザイン」の1つとまで言えるのではないかと思います。

長く持ち続けていけるバッグの継続のジャッジの時に、「作りの良さ」が判断基準になることも必ずあるかと思います。

手放すにしても、別の人が良いと思ってくれるかもしれない、そうして、ヴィンテージバッグみたいに、長い間入手されていくお品というのは陰にこういった隠れた「手間」があることもあります。

いかにも粗悪な作りのお品を逆に考えてみると、ステッチに必ずその様子が現れていると言えます。

粗くきちんと縫われていないというものに愛着や良質さはなかなか感じられません。

生地が素敵なのに、ステッチだけが粗いなあということであれば、縫い直しも検討することだって無駄ではないかもしれません。

ただ、お品というものはやはりバランスが考えられていて、良い生地には良い仕立てがされているものです。

一度、雑貨1つお店で見るにしても、ステッチの糸目に注目するという見方をしてみてくださると、なるほどと思えるかもしれません。

あとがき

「縫い」という工程は必ずミシン物ではその「跡」を残すものです。

ただ布と布をつなぐ役割だけではなく「装飾でありデザインである」ことを思えば、ステッチの1目1目が丁寧に最大のコンディションで施されたものでありたいと意識することになります。

YOUTUBE動画の中でもお話したのですが、じゃあ細かければ良いかというと、そうではないです。

2mm程の細かいステッチは、かえってバッグの迫力を失います。

やはり、緻密でありながらも迫力があるベストなバランスの糸目が3mmであると私は考えています。

テトロン糸などは特にツヤがあり、3mmの糸目の縫われたそのバッグはステッチのつややかさを感じうっとりとする瞬間もあるのです(^-^)。