小さめパーツで正面に2個付ける六つ花アップリケ【54】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミニ巾着ショルダーバッグの製作にあたり、下準備をしております。

それが、お花アップリケ。

アップリケは生地の柄のようなものなので、縫う前の段階で行います。

ただし、バッグ本体に接着芯は貼った後の方が良いですね。

少し前の記事の【51】でもアップリケを行いましたが、四つ花であり花びらのパーツの1枚のサイズが大きかったです。

このたびの六つ花は、6枚並ぶということにできたわけで、1枚の面積を小さくしたパーツで行いました。

それによってお花のデザインが随分変わりました。

お花のアップリケの型紙

このような台形型の型紙が花びら1枚分となります。縦は6.5cm。
もともと、上辺が5cm、下辺が10cmだった大き目の台形から、
四方を平行に1cmずつ削ってカットして細みにする作図方法です。
細みにしたことでゆとりができて、フラワーが2個並ぶことが可能になりましt。

この細みデザインを突然作図しようとするとやや困難ですので、最初は方眼で簡単にできる台形を描いて、1cm後から削るのが簡単に型紙が出来上がります。

ものさしの便利な使い方:こんな風に斜めの線を1cm削る時に使えます。
平行線が引きやすい定規なので、簡単に修正が可能です。

そして、次にこの型紙でカットした、裏に接着芯を貼ったパーツを6枚内側に1cmずつ折り込んで花びらの形にします。

お花アップリケを折る手順

折る順序がが4段階あります。まるっきり私独自のやり方ではありますが、縦ラインから折っていくのが綺麗に仕上がるコツかと考えます。

まず、裏側に縫い代1cmの印を付けます。
1 :まず、サイドの斜めのハの字を折ります。
2:次に短い方の横の線を折ります。
3:ハの字の開いた部分のサイドを折ったときに横線が上の横線と平行になる位置で折ります。
ここは特に印がないので、目安が平行になる位置としか表せないのです(^_^;)。
4:長い方の横線を折ります(これで出来上がりです)。
まだ並べているだけですが、このようなイメージです。花びららしくなりましたかね(^_^;)。

花びらの中心パーツの型紙と折り方

ところで、花びらの中心のスクエアのパーツもありますよね。これも型紙があるのです。

5cm四方の縦横を1cmずつ先程の定規を使って簡単に削り、4cm四方の正方形にします。これが、花びらの中心の部分のパーツの型紙となります。
1cmの縫い代で四方に印を付けます。
縫い代通りに四方を折ります(これで花びらの中心パーツ完成です)。

ミシンでお花アップリケをバッグの表地に縫い付けます

今回はお花を2個左右に並べますので、花びら12枚と中心パーツ2枚です。

本体の裏面には、接着芯に加えて、ハード薄芯がすでにボンドで貼ってあります。

まずは、左側にお花の中心パーツのスクエアからミシンをかけていきます。

スクエアをまっすぐの向きに置いて、返し縫いをせずに1周端っこの2mmあたりの位置をぐるり1周縫い付けます。ミシンの幅は3mm目。角の直前で3mmでは大きすぎる場合は、最後の1目だけサイズを調整して2mm、1.5mmなどにダイヤルで変更して一気に1周します。途中、中の縫い代がはみ出しそうになるのを目打ちで中側に押し込んで隠すように意識します。重要なポイントなのですが、最後は、1目余分にはみ出します。そうすると、1目前にほどけて終了するというミシンの性質があるので、その1目戻った本当の最終地点で糸を裏側へ針に通して送り、裏側で結び玉止めします。
こんな感じで、中心パーツの周辺を目安として利用して、上下はまっすぐ平行に縫い付けます。
中心パーツと花びらの間は1cm空けました。
上下以外の左右2枚ずつの花びらは、中心パーツのスクエアの角を目安にして、
花びら同士だいたい均等な間隔を空けてステッチします。

出来上がりはまずまずだが、お花の大小の差が付けられなかった件

この記事では、詳しく記載致しませんでしたが、2つのお花は結果的に同じようなサイズになってしまいました。

本当は大小にしたかったのです。小の方は、型紙を小用に作らずに、大の型紙を1cmでなく1.5cm折ることで変化を付けようとしたのがあまり変化が付けられなかった原因です。

今後は、小の型紙を作るか、あまり小さいと綺麗にできないので、同じサイズを重ねるような配置などの改善を考えます。

今回は、これで同サイズ程度のお花が並んでいるという出来上がりでとりあえず終了しました。

お花アップリケの完成:右の少しだけ小さいお花をもっと極端に小さくした方が良い雰囲気が出たと悔やまれます。

あとがき

今回は、ミニ巾着ショルダーバッグという形をあずき色の幾何柄のフロッキープリントで作るにあたって、1つの変化を付ける策としてアップリケを施したしたわけです。

アップリケが無い元の生地は何か殺風景ですね。

後で思うには、お花でなくても、幾何柄のようなアップリケも背景のブロック柄のような抽象柄に合ってくるかもしれないなと。

お花を幾何柄的なデザインにすることで、まずは、直線ばかりの多角形のパーツであることが実現しやすい理由の1つ。

多角形の種類の中ではすべて縫い代が隠れるものが可能です。

三角形とか五角形(ペンタゴン)は実現できません。

今回のようなもともとある柄を背景にしてアップリケしていくという立体感を全く違うテイストの柄にも応用できそうですので、ほんの一例としてご紹介いたしました。

例えば、樹木柄に木の実のように赤色でパッチワークをしていったりすると、その柄の続きのような感じになって素敵です。

くれぐれも、著作権のことは考慮する必要がありますので、販売するお品などの考案には元ある柄の著作権を侵害してしまわぬよう、商業利用可能な生地なのかどうかをしっかりと下調べ願いますね。

バニティーバッグの取っ手の縫い付け位置の決め方【52】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、完成のバニティーショルダーバッグをご披露したいと思います。

今回は後半の作業の場面になりますが、1つ前の記事の【51】では側面パーツにお花のアップリケを共布で縫い付けました。

後半はその続きからですが、今回特にお伝えしたい場面は、てっぺんの取っ手の付け位置についてです。

どの位置が望ましいのかなどを工夫してみました。

きちんと中にソフト厚芯を内蔵した取っ手の作り方

まずは、取っ手そのものを作る場面をご覧いただきましょう。

中にソフト厚芯を入れ込むことは、入れない場合と雲泥の差です。

取っ手が丈夫になる、持ち心地が良い、つんと取っ手が立ち、見栄えが美しくなる、このような効果が目で見てすぐに分かるような目立つ位置にあるのです。

そのような場所には手間をかけたいものです。

このように、ソフト厚芯の先端は折り込まずに、まっすぐなままで、縫い代の中へ差し込みます。

まず、ソフト厚芯の横幅を合計1c強控える目的で、1cm強分カットします。

ソフト厚芯に限っては表地に対して縫い代分を控えたカットをしないことには、ソフト厚芯が折られて狭いところに無理やり閉じ込められますので、膨らみすぎたり、ラインがゆがんだり、綺麗に仕上がらないのです。

よって、余計な部分は入れない最低限の入れ方に行き着きました。

そして、縫い代1.5cmをくるみ込んで真ん中で折り、洗濯ばさみで留めます。
このように、間にも細かく洗濯ばさみを留めます。
そして、端2mmあたりのところをぐるり1周縫い、真ん中にも更にあと2本のステッチを等間隔で入れます。

これで、取っ手自体は完成しました。次に蓋面のてっぺんに取り付ける作業となります。

取っ手の縫い付けの位置の決め方

写真のように、きっちりと折ってど真ん中を待ち針で指定します。
縦部分だけは上下、そして、真ん中にも縦1直線に待ち針を打ちます。これで目安となる位置が指定できました。
次に、横の待ち針に沿って、外枠から4cmの部分に取っ手の端っこが来るように配置します。
もちろん、取っ手の幅2cmの真中心に待ち針が位置するように縦の位置も同時に確かめます。
そして、待ち針で止め、右側も同じことをします。
この後、ミシンで縫う段階に入れば、真ん中の縦の3つの待ち針は必要なくなります。

今回がギンガムチェックだからマス目があって分かりやすかったので有難いですが、水玉とか花柄だったとしても縦の真ん中に打った待ち針は縦線の目安です。

縫う時に当て芯のハード厚芯を2枚用意します。
効き手のこともあろうかと思いますが、私の場合、右端から縦にスタートしまして、ボックス型に縫います。
返し縫をしながら多重にステッチして固定します。3-4度くらいが程よいですね。
幅が2cmなので、向きを変える時に、2cmを測ります。
細かいことですが、完全な正方形だとステッチは2mm程度内陸部ですので、1.7mm-1.8mmですが、
完全な正方形である必要もないので、ここは2cmジャストが計りやすくスムーズかと思います。
反対のサイドも同じようにボックス型に縫い完成です。

コーデもしてみたバニティーショルダー

アルマーニのサマーセーター、リーバイス501のブラック(色が落ちてチャコール)と合わせて見ました。

このツヤのある素材感がシルク/100%の物を言うところです。

ざらとしたカジュアル感のお洋服に新しい空気を入れてくれますが、色は馴染んでいるといった感じです。

あとがき

今後も、バニティ型はご紹介してまいりますが、結構難易度が高いデザインです。

その理由が立体的なフォルムであるからで、平面のミシンでとても縫いにくいのです。

特にネックパーツ周辺が難関で緊張感ある場面になります。

このネックパーツに関しましても後の記事でスポットを当てながら綺麗に出来上がる工夫などをご紹介致しますね(^-^)。

多角形を利用したミシン縫いの大花アップリケ【51】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティー型のデザインのバッグを作ることにしました。

更にショルダーも付いてお出かけに利用の幅が広がるものにしようと考案。

ギンガムチェックはカジュアルなイメージですが、意外におしとやかなギンガムチェックでお作りします。

サッカーと塩縮の凹凸感ある組み合わせで作る無彩色カラーのバッグ

表地(グレー):シルクサッカー、絹/100%、日本製、グレー。

グレーのギンガムチェックは結構珍しく、黒白チェックでないところがマイルドで優し気な黒系となってくれるでしょう。

そして絹/100%で、つるりとしたツヤがお出かけテイストとなります。

裏地(黒):塩縮プリント、綿/100%日本製、黒。

表地のサッカーのぷくぷくとふくらんだ様相に歩調を合わせた膨らみ加工の1つの塩縮という加工です。

更にストライプのプリントになっています。

黒の同色でプリントというところもなかなか個性的で、一見ジャガードみたいですね。

この2生地のコンビで今回は、バニティーショルダーバッグの製作となります。

このコンビが素敵に出来上がれば夢膨らむ場面です(^-^)。

内側に折り込むだけで、幾何的な形の花びらお花のアップリケが可能

シックなギンガムチェックではあるのですがギンガムチェックはどうしても柄が単調です。

そこで、今回、お花のアップリケを入れていくことになりました。

単調な中にお花をポンと配置することで躍動感が出そうです。

おおまかな手順は、花びら用と花の中心用の共布生地パーツを縫い代1cm-1.5cmで中側に折り込み、縫い代をすべて隠して、花びら型にアイロンで形作ります。

そして、バニティーバッグの側面の正面の真ん中にミシンで縫い付けるといったもの。

今回は、縫い代1.5cmでやりますが、1cmの方がすっきりと仕上がると思われます。

まず、台形型の花びらパーツ4枚と、花の中心パーツを1枚、裏に接着芯を貼って用意。
最初は、花びら5枚で進めていましたのでここでも5枚映っていますが、
5枚、6枚と試みた結果、今回は4枚に決定しました
全てに1.5cmの縫い代をチャコペンで印します。
花の中心パーツは1.5cmの縫い代で四方を中側に折って包み込みます。
そして、花びらパーツも1.5cmの縫い代で、斜め、横、斜め、横という順番に折り込みます。
まず最初はこの両サイドを折り込みます。
次に、上側の横を折り込みます。そして、次に、下側の斜め両サイドを折り込みます。
この時の折る方向の目安は、水平な横線が上で折り込んだ横線と平行になるのが目安です。
写真をアップにしてみました。折り曲げた部分の横線が1つ前に折り込んだ横線と平行になっていますね。
その平行にになる位置が折る位置だという考え方です。※花びらを横向きに撮影しています。
そして、最後に一番下の横線(実際は花びらの外側に当たります)を折ります。
もちろん1.5cm印を付けた分折り込みます。
このようにシュミレーション的に配置してみます。
5個とか6個は位置の目安が難しく、出来上がりが汚いです。
花びらの間隔も狭く、窮屈な印象でガタついて綺麗ではないので、
結果すっきりと4枚の花びらとなったのです。
まず、花の中心パーツをダイヤ型向きにして、縫い付けます。

アップリケのミシンステッチは、返し縫をしない方が美しいようだと分かりました。

ですから、1か所も返し縫をしません。

最後は、1つ針目を先に進めた時点で終了します。

そうすると、1つ前の本当の終了時点に自然に糸がほつれて、戻ります。

その性質を利用して、1つ針目を先で終わるということをして、その後、糸を裏側に送り、裏側でスタートの上糸、スタートの下糸、終了の上糸、終了の下糸の合計4本を2本2本に左右分けて2度結び固定します。

中心のパーツの線と平行に花びらの底辺を合わせながら、4枚ともミシンで縫い付けていきます。

四つ花アップリケの出来上がり具合

四つ花アップリケの完成。

四つ花はどこか幾何的です。この、カクカクした感じがギンガムチェックの柄には相性が良いようですね。

この後の作業として、側面も縫い代1.5cmで折り込みますので、それだけのスペースがゆとりスペースも含めて必要です。

あとがき

高級生地は扱いやすい生地も多いです。

薄手でもしっかりとした織具合というところに高級とつながる要素があるのでしょう。

バニティ型自体は、なかなかショルダーとしては豊富ではありませんので、こうして布で作って行く価値が出てくると思います。

バニティーはショルダーがないとファスナーを開けたときに不安定になるのでショルダーが補助的な機能にもなるのです。

ミニバッグの取っ手の間隔決めと上からの位置【50】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在小さめのカーブの入ったショルダーバッグを製作。

表地の生地の柄や色から、みかんのような世界観をバッグで表してみようと決めた生地で作って行きました。

そのバッグがこのたび完成しましたので、ご紹介したいと思います。

その製作の中で特にお伝えしたいことは正面から見たときに視線が行く、取っ手の付け位置です。

バッグの取っ手は出来上がったときの顔のようなものだと思います。

ですから地味な場面ではありますが、非常に大切な点だと考えております。

取っ手間の間隔と上からの位置の決定のし方

まず、本体を真半分に折り、ど真ん中に待ち針で印をします。

本体の前面も後ろ面も両方それぞれに真中心に待ち針で印をします。

そして、次に中心から左右4cmずつの位置に取っ手の内側の端っこを揃えます。

真中心中心から4cmの位置に取っ手の内側の端っこが来るように配置します。
上記の位置のまま、縦をてっぺんから水平に6cm降りた位置に取っ手の下部のラインが来るように配置します。

これで位置が決定しました。

なぜ横は4cmなのか、そして、なぜ縦は6cmなのかということですが、これには理由があります。

4cmだという理由は、このバッグがミニサイズだから狭めに取り付けるということです。

取っ手自体の出来上がりの長さは30cm。

ちょこんとかわいらしい飾りのよう取っ手なのです。

ミニバッグなので狭めがバランスが良いという範囲内の中、4cmくらいが望ましい見栄えとバランスだということで決めました。

縦の位置が6cmである理由は、縫い代1.5cmが後に中側に折り込まれ、1.5cm位置が上がりますので、実際に4.5cmの位置となって出来上がるわけです。

そうすると、それ以上上の方だとバランス的に不格好。

余裕があって堂々とそびえ立つように見えるような取っ手の位置として考えたものになります。

上の方すぎると、何かつまった感じでどっしりとしないのです。

また、上の方のスペースが狭いと、ファスナー取り付けなどの時に取っ手の固い縫い目が邪魔になって障害になり、まっすぐに横線が縫えなくなる事態が起きることが過去にあったからです。

そうすると、影響のない離れた位置で、最低限がこの時点での上から6cmという位置になります。

あとがき

完成しました。完成品の取っ手の位置を改めて注目してみるとバランスがよく分かりますね。

中に挟み込む取っ手の付け方は、こういったファスナーを取り付ける場合は望ましくありません。

挟み込みよりも貼り付け式が良いのです。

今後更に改善していくような点は、取っ手の付け根のラインです。

真っすぐではないですね。

どうしてもこのようになりがちなのですが、努力でもどうにもならない場合は仕様変更です。

この取っ手の付け根部分を隠すという手があると思います。

後のブログで付け根パーツも追加していきますので、またちょくちょくお立ち寄りどうぞ(^-^)。

リュックショルダー、取っ手、Dカンタブを取り付ける望ましいタイミング【47】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、ミニリュックデザインをモスグリーンのミックスのパイル地で作るという内容の後半作業の中でお伝えしたいことになります。

リュックのショルダー、Dカンタブ、取っ手を取り付けるにあたり、分かりやすいタイミングとはいつなのだろうということを意識して製作しましたので、取り付ける順番をポイントとしてお伝えしたいと思います。

リュックの取っ手は必要なのかどうかを使用シーンで考える

リュックに取っ手は必要?。それは、必要だと考えます。

具体的な現実のシーンを想像してみます。

外出してトイレに入った時のシーン。

この時、リュックは外してフックにかけるのことが多いです。

その時に、どこをかけるのか、また、安定したままリュックをかけたいです。

そうしますと、てっぺんに取っ手が1本は付いているのがとても安定します。

トイレの床に置いたりなどはしたくないと考える人が大半だと思いますので、そのためには、空中でフックを使用させてもらい、そこへ引っ掛ける機能が必要です。

その時に取っ手が活躍するのです。

その他のシーンとしては、レジでの清算時。

背負ったままでは財布を取り出すことができません。

そんな時に、どこかを持ちながら入り口を開けて財布を取り出します。

そのどこかというのが、やはり取っ手であることが便利なのです。

その開け閉めの佇まいの様子を遠くから眺めた場合、取っ手意外の場所を鷲掴みしているのか、スムーズに取っ手を持っての作業なのかが大きく違って映ります。

こういった現実のシーンから、バッグの取っ手と同じく、リュックも取っ手を是非付けたいと思うに至りました。

ショルダー、取っ手、タブの順に挟み込んでいく

できるだけ、単純で無駄のない方法が分かりやすいかと思います。

今回のミニリュックでは、取っ手とショルダーは同じタイミングで取り付けました。

同じ直線上に配置するからですね。

本体のパーツを半分に折って、中心を待ち針で印。
内側に狭い間隔でショルダーを、外側に広い間隔で取っ手を対称に取り付けます。

ここでのポイントは、ショルダーが狭い幅で取り付け、取っ手はそれより外側の広い幅で取り付けるという位置関係であること。

ショルダーはハの字がマストです。すごく昔にリュックを初製作しました時に、ただただ、ショルダーを水平に上下まっすぐに取り付けたら、やたら、肩からずり落ちました。

結局、ずり落ち防止用に留める留め具を必要とすることになってしまったのです。

結局そのリュックは余計なパーツを必要としたので、手放す結果となったのです。

要するにハの字に取り付けるということは、体の線によりフィットするような形であるということです。

これら2パーツの取っ手とショルダーは、表地と裏地を板状のパーツに縫い合わせる手前の段階で、表地のみに仮縫いして固定しておきます。

その先の表地と裏地を縫い合わせる段階では、取っ手とショルダーが挟み込まれて入っています。

一時的ではありますが、わりと狭い中に収納されますので、長さのあるショルダー2本は、まとめて結んでコンパクトにしておいて作業しやすくしておきます。

ひっくり返すと、中から取っ手とショルダーが顔を出します。

そして、この後、アイロンで整えて、縁をぐるり1周を縫うと同時に、水平部分の返し口も閉じるのを兼ねて縫うのですが、その時に、底部分である水平部分の返し口に、カン付きのショルダータブを挟み込んで一緒に縫い付けます。

タブの位置は、端の方です。それによって、ショルダーがハの字に取り付けられることになるのです。

底部分の水平の返し口を閉じる時に同時にタブも縫い付けます。

この、板状のパーツにする時に挟み込むのがグッドタイミング。

というのも、ショルダーや取っ手と同じように仮縫いをしてしまうと、縫い代を折った時にタブの厚みで縫い代の折りが分厚くなり過ぎるみたいなのです。

よって、ここではもっと後のタイミングで、仮縫いをせずに、縫う前に挟み込んで待ち針で固定して多重で縫い付ける方法をとりました。

ということで、取っ手、ショルダー、ショルダー用のタブの取り付け時期とタイミングでした。

実は、今回のミニリュックは、誤って裏地をカットしてしまう事件を起こしてしまいました(*_*)。

伸び止めテープでくっつけ、補修はしましたが、完成の雰囲気だけ味わっていただこうと思います。

あとがき

このたびの素材が、表地がびよーんと伸びるタイプのパイル地で、裏地が織物でした。

片方が伸びるのに片方が伸びないと、伸びてしまいがちになる方が優先して、伸びない裏地が引きつりがちです。

このことを解消するには、伸びる方の表地のパイル地に、接着芯に加えた今回のようなハード薄芯を貼り付けて、縁を固定してステッチしておくなどの策が有効です。

その他、ニットの方に最初からキルトをかけるなどしておいて固めておくことも案として浮かんでいます。

こうして生地の性質にあまりとらわれないように工夫しながら組み合わせてしまえば、かなり組み合わせる時の生地の選択肢が広がりますね。

実際にバッグの機能として申し分のないポケットの種類の大別3種【46】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグのポケットは、洋服からの引用や参考もあり有難い次第ですが、洋服の分野では細かい種類の展開が豊富だと思います。

箱ポケット、シームポケットなどと名前が違うと随分作り方も違うところまでは学んだ経験があります。

私の場合はバッグ一筋で製作してきましたので、洋服からの引用があっても、その後に自分なりの解釈をして自分デザインを決めていくということをしています。

そうして今まで複数のポケットをハンドメイドバッグに設置してきた経験から、その構造の違いを大きく3種に分けてみました。

貼り付けポケット

貼り付けの名の通り、生地の上にペタッと貼り付けた構造です。

これだけでは機能とかセキュリティー性が十分でないということで、フラップも組み合わせます。

そして、ポケット口からの物の飛び出しを防止し、入り口が分かりにくくしてセキュリティ性アップをはかりました。それがフラップポケットになります。

貼り付け型:袋が外に飛び出ていて、貼り付けて作る構造のポケット

そして、今度は、袋布が目に見えない奥に隠される、隠しポケット型です。

隠し型(ファスナーバージョン):玉縁の手法を取り入れて、袋が中に隠れているポケット

ファスナーとの組み合わせである場合このようにファスナーがのぞきますが、比翼布がひさしみたいに除く仕様も取り入れています。

隠し型(比翼バージョン):まるで、周りとなじむ昆虫の偽装みたいですが、
くり抜かれたポケットの入り口に比翼が雨蓋のように取り付けられています。
洋服ではこの向きは逆なので、バッグ用にアレンジしたものになります。
この目立たないなじんだ様相がセキュリティー性の高さの1つです。
吊り下げ型:こんな感じでよくポーチの内側に使われます。入口に面しているのですが、
取り出しやすさとお部屋の仕切りの役割で、ポケット無しの場合よりもかなり使い勝手が違ってきます。
ここにこのポケットを付けることによって、単なるポーチにも新たな価値が生まれます。

以上、「貼り付け型」、「隠し型」、「吊り下げ型」の3種がどれもその構造がそれぞれ違うので、主な3主として挙げてみました。

その他のいろいろなポケットは、このどれかに近い構造であると言えます。

特に洋服のポケットは、袋が奥に隠れているタイプが多くありますが、もとは袋が内部に設置される「隠し型」であると大別できるのです。

あとがき

今回は、リュックを製作している途中の過程でご紹介したいポケットがあったので、寄り道的な投稿をさせていただきました。

動画内のパイル素材のミニリュックには、「貼り付け型」と「隠し型」を取り入れています。

どのポケットも、やはり丈夫に縫い付けることが大切です。

ポケットの製作過程は途中のど真ん中の段階にあり、ほつれたお直しを最初に製作したと同じようにミシンで行うにはかなりほどいていかねばならず、簡単な事ではありません。

そうしますと、最初からきちんとした作りをしていくことこそ、後に余計な費用のかからないコスパの良い物ができることで長持ちな良質さを追求できます。

そして、セキュリティー性も自分自身の尺度と判断でどのくらいの程度にするのかを考えて、使いやすさ、手軽にポケット内を探れる容易さもありながら、セキュリティー性も考えるというバランスも大切です。

このバランスのお話はまたの機会に投稿したいと思っています。セキュリティー性ガンガンなポケットであることでストレスが生まれてしまわないための考察をしていくわけです(^-^)。

賛否あるか、本来の布製バッグの作り方を打ち破るプレート組み立て型のハンドメイドバッグ【45】

あとがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【44】後半の作業となります。

後半のこの記事では、恰好の良いフォルムを出していくには、本来の縫い代を中表に作ることが軸のやり方をとことん打ち破ります。

特にボストン型のような形では、ひっくり返しではなかなかラインがはっきり出ません。

そこを追求していった私の型破りな製作方法になります。

プレート状のパーツを一気に組み立てていく方法

布製ではなかなか見かけないやり方なのですが、最初に前もって縫い代を隠したプレート状のパーツにしておいて、そのままの面の向きで組み立てるというやり方です。

従来の表地と裏地をそれぞれ袋状にしておいて、縫い合わせながら縫い代を隠すという方法がやや複雑すぎるということで、もっとはっきりと分かりやすい作り方は無いかと考えたものです。

当初は、表地と裏地を縫い代そのまま切りっ放しの状態で重ねて置いて、縫い代を最後に外側でラッピングしていました。

ただ、このやり方が完全なものではなく、最初の時点で縫い代を内側に折り込んで隠してから組み立てていくようなやり方に至りました。

このやり方で、かなり可能性が広がりました。

以前は作っていなかった、立体的なバニティー型やボストン型ををどんどん作るようになりましたのもこの手法のおかげです。

マチ兼口布パーツと本体を縫い合わせています。
ぐるり1周x2回しますので丈夫です。

このボストン型は、単純な作り。

プレート上になった表面と裏面の間に長い口布を取り付けるだけとも言えるのです。

こういう単純な考え方のが、一見難しいデザインの敷居が低くなるかと思いまして、このプレート組み立て型をご紹介するに至りました。

出来上がりで気になる箇所

 

<サイズ>:縦14cmx横25cmxマチ7cm。・・・長財布が横にとっしりと入ります。

気になる箇所があります。

それは、取っ手の付け根。これがいかにも始末が悪いです。

ここへ何か今後工夫を凝らしていきたいと思います。

また、底のとんがり箇所と、口布のカーブラインが良いコンビとは言えません。

やはりこの底のラインもカーブであることが良いのかな。

あとがき

今回で、サッカーという素材がとても気に入り、なんて縫いやすいのだろうと感動しました。

薄手なのに張りがあり、折り曲げたりしやすい柔軟性もあります。

サッカーは夏の素材と言われています。

浴衣やパジャマなど暑い夏に、ぷっくりふくらんだ凹凸感が肌に触れる部分を半分ほどに減らし、涼しい着心地を感じさせるという非常にメリットのある素材です。

しかし、こういった黒い色であれば、季節は関係なくなります。凹凸感が美しい自分の考え方に当てはまる素材としてALLシーズン使っても良いかなと(^-^)。

ファスナーと裏地の色がピッタリの入り口裏の美しさとスッキリさ【44】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの季節はそろそろ秋の入口。

秋のイメージの入ったバッグもいいですね。

夏の素材と言われているサッカーという凹凸感のある生地ではありますが、これを黒色ベースで、秋口の雰囲気を出すようなバッグを作ってみたいと思います。

旅行用の小物入れにとミニショルダーバッグ型なのですが、かまぼこみたいなフォルムが安定感があって素敵です。

新しく型紙を作った形なので、課題も残るかもしれませんがそのようなところも検討してまいります。

ミニボストン型のイメージ

今回予定しています、ミニボストン型ショルダーバッグ。

立体感がうまく形作れたらとワクワクしています。

ボストンバッグは、旅のメインバッグの大きいサイズのものを想像しがちですが、これがミニサイズになって、また違った感じの素敵さなのです。

ショルダーで体にさげると、両手が自由になります。

旅を活動的なストレスの残らない良き思い出にしていただければと(^-^)。

選定素材の特徴は凹凸感

今回の表地は、サッカーの薔薇柄。

サッカーというのは、凹凸感のある織った仕上げにしぼを出す加工がされたもの。

かなり伝統のある素材のようです。

浴衣とかパジャマにも夏には向いている素材と言われていますが、その理由とは?。


表地(黒xモカ薔薇柄):サッカープリント。綿/100%。日本製。

この凹凸感が、洋服となって着用する時に、肌に触れる部分と触れない部分が約半分ずつの面積に分かれる織り方なのです。

でこぼこしたへこみの部分は肌には触れなくて浮くので、面積の半分しか肌に触れる部分がないわけです。

そうすると通気性が感じられて、涼しい素材となるといった理論です。

このサッカーに似た生地にリップルという素材があります。

このような洋服向きとしてとらえられている生地をバッグにしていくこと自体意外性があり、個性を出そうと私なりのフィルターにかけた生地分野です。

そして、裏地です。裏地は表地にマッチしていく形で、素材、色、織り方すべてが似ています。

裏地(黒):フクレジャガード、綿/97%、ポリウレタン/3%。日本製。

フクレジャガードもしぼが出ているのが特徴で、表地のサッカーにマッチするところがあります。

同じ黒色で、ジャガードも小さなスクエア状のギンガムチェックみたいに入っています。

ふくれというタックみたいな加工+ジャガードチェック柄の2つの組み合わせでできているのです。

裏地には、伸びる品質のポリウレタンが入っているので、縫う時には少々注意が必要です。

ファスナーの黒と裏地の黒が一致の良き効果

前半は、裁断、芯貼り、取っ手作り、ネーム付け、隠しポケット作り(2か所)、本体の表地と裏地を中表に縫ってひっくり返し板状のパーツにする、マチ兼口布に、くり抜きファスナーを埋め込む、ここまでです。

くり抜きファスナーはおそらく珍しいやり方かもしれません。

写真でご紹介しましょう。

まず、隠しポケットを作ると同じで、真ん中に1cm幅のボックス型を作図して、
その上を裏にラッピング布(今回は裏地がそのままラッピング布の役割となります)をぴたっと当てて、
中表状態にして、このようにボックスの作図の上をこちら側からミシン2.5mm巾でステッチします。
今回の横の長さは、40cmにしましたので、手持ちの60cmのファスナーをカットしての作業です。
ハサミで直線+Y字のカットをして、玉縁(ラッピング)仕様にします。
裏地パーツそのものが向こう布ですので、裏地を丸ごとひっくり返し反対側に出すことで、カットした切り口をラッピングして、いわゆる玉縁(たまぶち)を完成させます。
アイロンで綺麗に整えて、表地側の中側に、隠して伸び止めテープを貼りました。そして、待ち針で裏地が顔を出さないようにきちんと固定します。
ファスナーの端にタブを取り付け縫い代や端っこを隠します。
ファスナーをマチ兼口布に当てはめて、縫い付けます。ぐるり2週しました。
場合によっては、1周をさらに外枠で二重の線でステッチすることもよいでしょう。
そうすると裏側でよりファスナーの端っこにミシンが縫われて固定され、ひらひらせずにしまりがよいです。
今回は、同じ個所を2重縫いとうことの方にしました。
ファスナーを取り付けた状態の中側から見た様子。縫い代が綺麗に隠れました。

ここで、あることを思います。

裏地とファスナーの色の一致が美しいなあと。

もともとファスナーの両端がこうして見えてしまうのは邪道とも言えます。

枠にファスナーを当てただけですので。

特に複雑な技術を使っていませんが、複雑な技術は綺麗にも丈夫にもできにくいと思っています。

単純明快ですが、誰が見ても分かりやすい構造です。そして何より丈夫であることです。

本体とマチ兼口布パーツがおおわく完成しました。

ここで、前半が終わります。

後半は、マチ兼口布パーツの縫い代を1.5cm中へ表地も裏地も織り込み、ぴたっと合わせ、縁3mmほどにぐるり1周ステッチをかける作業からのスタートとなります。

あとがき

前半で進捗度は結構なものになりました。後半は次の記事の【45】で完成まで行きます。

後半では、内部の底板をどのように取り付けるかが未知で、作業しながら決定していきたいと思います。

ところで、今回の生地の表地のサッカーとっても扱いやすいです。

綿/100%は基本的に縫いやすかったり、折りやすかったりするので作業しやすいですが、特にこのサッカーは作業していてもアイロンで折り曲げやすくて、とても気持ちがよい素材でした。

裏地のフクレジャガードも伸びの件は気にしましたが、こちらも縫いやすいし、扱いやすいようです。

だんだん形作られて、かわいくなっていきます(^-^)。

完成♪、ゴブラン織の花柄バッグに片面ハトメの取り付け【43】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【42】の続きです。

ゴブラン織りの花柄のミニ巾着ショルダーバッグ作りの後半になります。

最後の完成がご覧になることができます。

片面ハトメの取り付けまでの大きな流れ

①生地を裁断、芯貼り

②表地と裏地共に隠しポケットを取り付け

この状態までいくと、表地と裏地を縫い合わせ1つの合体した袋物にすることができる準備が整ったといえます。

前回の【42】では、ここまででした。今回の記事【43】は、③から始めていきました。

③表地、裏地をそれぞれ1.5cmの縫い代で、前面と後ろ面を縫い合わせ、そして、マチを作ります。

④底板を見えない中側に取り付けて、表地と裏地の口を縫い合わせて閉じます。

この時に、忘れず、左右の脇に、ショルダータブを取り付けねばなりません。

⑤バッグの入り口をぐるり1周を2列縫う時に、ショルダータブも一緒に縫いこんで、金具とタブの一部がひょっこり表に飛び出すという風に仕上げます。

表地と裏地を縫い合わせます。2連にして丈夫く仕上げます。
(サイドにタブを縫いこみ忘れていますが、後で修正しました)

⑥この表地と裏地の縫い合わせが完了して合体できたら、いよいよ、後編の見どころのアイレットカンの取り付け作業に入ります。

アイレットカン/片面ハトメの取り付け作業

まずは、てっぺんの左右の長さをサイドのハギ目同士の間で計ります。

本体の脇と脇の間の長さが前後とも42cmでした。

アイレットカンを打ち込む位置をここで決めます。

アイレットカンは、典型的な前後6個ずつの計12個取り付けることにしました。

ということで、42cm÷6=7cm。脇からスタートして、7cm感覚に待ち針を打ちます。

このように、脇からスタートして7cmの地点に待ち針を打っていき、待ち針間が7cmとなるようにします。

そして、まだここで、この待ち針のポイント箇所が穴をあける位置と思ってはいけません。

この位置だと、アイレットカンが5個になってしまうので、この位置ではないのです。

待ち針と待ち針の間が本当のアイレットカンが付く位置と考えます。

ということで、ここで初めてチャコペンで印を打ちます。

待ち針と待ち針の間のど真ん中を生地を真半分に折って決定していきます。

上からの位置は、2.5cmと決めましたので、

ピンポイントで位置が決まりました。

端っこのアイレットカンの位置は、サイドのハギ目と1個目の待ち針のど真ん中という考え方でいきます。

そうしますと、全部で6個が均等に配置されます。

上からの位置は今回2.5cmで行いましたが、これ以上でもこれ以下でも、後の打ち込む道具の幅が足りなくなりやりにくくなるので、割と上の方が良いということになります。

そして、ブルーのチャコペンだと柄に紛れて分かりにくくなるので、確定したら、チャコペンの上に黒いマジックなどのはっきりしたもので、一目見てここだと分かる違和感ある色目の印を打つのがよいです。

どのみち、マジックは、ポンチで穴開けされて不要な部分なので、チョンという程度ならポンチの穴8mmの直径の中にすっぽりと隠れますので、印は分かりやすい方がよいのです。

そして、外へ出て、ポンチと金づちを使って直径7mmの丸い穴を開けます。

左手にポンチを持ち、右手に金づち下にはゴム製の台を敷くという配置です。
後になってようやく気付きましたが、この段ボールは不可です<m(__)m>。
クッション性があるとずれます。ご注意くださいね。

この時に、黒いゴム製の土台は、厚めで面積がそこそこあった方がやりやすいと言えます。

これの前に、小さな、面積の薄い板を使っていましたが、すぐにぼこぼこになり消耗してしまいました。

この丈夫なゴム製の板も消耗品なので、ゆくゆく交換はするべきものですね。

そうでないと綺麗な仕事ができません。

ここが写真の限界ですが、どのような音なのか、どのような力具合なのか、何回くらいたたくのかなど、YOUTUBE動画がやはり分かりやすいです。

たたくのは、意外と多く8回ほど結構な音を立てますので、そこかからも具体的に力の入れ具合など程度が分かります。

アイレットカンのパーツは2つで1セットです。1つは、飛び出した凸(とつ)の形のものと、
平ぺったいワッシャーみたいな形のものです。
そして右上のペンチみたいに手ににぎってプレスができる道具を使います。

まず、穴の表側から、凸(とつ)のパーツを裏地側へ飛び出すように入れ込みます。そして、裏地側にワッシャーのようなぺたんこを突き出た凸パーツにはめ込みます。

左:まず、表側から凸パーツを中側へ飛び出します。 右:ワッシャーを中側へはめ込みます。

これでセットができたので、あとは、道具でプレスをします。プライヤーという名前で、シルバー色のアルミタイプ専用のようです。

ゴールドには対応しないので、ご注意を。

左:プレス器の凸面を中側に、水平綿を表側に配置します。 右:ぎゅっとかしめて一度のみプレスします。

この作業を12箇所行います。

動画では、最初の2個、プレス器の当て方が反対で、凸面を表側にしてしまって、失敗しています(^_^;)。くれぐれもご注意を。

12箇所すべてアイレットカンが取り付けられました。

私のように、反対に間違えて当ててしまえば当然失敗しますが、正しく行えば必ず成功するということを考えると難しいものでもないようです。

これ1つで、すごくいろいろ応用が効きます。取っ手の穴にしたり、飾りにしたりなど。。

⑦その後、ひもを共布で製作し、通して、先に飾りパーツを取り付けて、ショルダーを作りなどの残りの作業を経て完成です。

とりあえず無事完成できてよかったです。

あとがき

今回、一応完成しましたが、私としては、バッグの縦の長さが不足していると感じています。

このサイズ感は次回同じデザインを作る時までには見直しをすることになるかと思います。

マチをもう5cm短くすることで縦の長さが5cm分確保されると言ったような調整を予定しています。

可愛い柄です。柄のにぎやかさで片面ハトメのパーツなどはなじんでしまいますが、この作業もミシンとは別に時間をとって行う特殊な作業であることを考えます。

このことも、後のバッグ製作に対する考え方が生まれるための貴重な体験となりました。

まだ、今後も片面ハトメは登場してくることがあります。

なかなか作業を映す余裕もないことが多く、動画や写真が貴重かもしれません(^_^;)。

イメージよりもはるかに作りやすいレースカーテン地の隠しポケット作り【42】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、初となりますゴブラン織りの生地でのバッグ製作です。

ゴブラン織は何しろ厚みがありますので、重なり部分にちゃんと針が通るかはデザインを選ぶ時点から注意するところです。

今回と次回でゴブラン織の美しさ、そして、レースカーテン地の使いやすさも同時にお届けできたらと思います。

ゴブラン織りは表地ですが、それに負けないくらいの美しい生地を裏地にチョイス。

ミラーレースカーテン地です。

ゴブランとは対照的に薄手のようなイメージのミラーレースですが、これが意外に丈夫なのです。

裏地のミラーレースカーテン地のほつれにくさとか強固さに驚かれると思います。

バッグ製作においてのゴブラン織のメリットとデメリット

ゴブラン織りは、伝統的な生地で人気が高いようですね。

その割にはあまり豊富であるとは思いませんし、日本製のゴブラン織は久しく見かけません。

生地を製造する産業の空洞化の事情だと思います。素敵なのに残念ですが。。。

その分中国製の台頭があります。

ただ、中国製の生地は昔の日本製のお品で見かけたデザインが移行されたようで目新しくはありませんでした。

そこで出会ったのが、スペイン製の新しいタイプの花柄です。

デフォルメタイプのカジュアルな柄です(^-^)。

表地(マルチカラー):インテリアジャカード、綿/100%。スペイン製。

鮮やかな色と中間色が配分よく、華やかな花柄です。

私としては、この生地をエレガントにとらえたいと思っていまして、そのような工夫として裏地をエレガントなツヤのある素材で選択。

裏地(ベージュ):ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%。日本製

カーテン用の生地なんです。メインカーテンの下に使うサブカーテンです。

これが、一見薄そうですが実は丈夫。

そして、きらめいて美しいジャガードの花柄になっていることもその特徴が突出していました。

表地と並べると、花の形がマッチ。

お花の形が良くマッチした表地と裏地:これを1つのバッグに一緒に使います(^-^)

さて、ゴブラン織りというのは、厚みがあっていかにも丈夫そうな点がメリットです。

一方デメリットもあります。

これは、メリットとも共通することなのですが厚みがあるゆえに、ミシンが対応困難な部分が出てくることがあるということです。

ということで、困難な部分の少ない巾着型にと思った次第です。

巾着型は、表、裏でそれぞれ袋を作って縫い合わせるので、別々の作業が多く厚く重なる部分は比較的少ないです。

隠しポケット作り

今回の巾着型では、表にも中側にも隠しポケットを同じ裏地で作るデザインにしています。

表に取り付ける場合と中側とで、最初の作図の場面が少し異なります。

表の場合は、ハード薄芯が貼ってあるので、このハード薄芯に直接ボックス型を作図します。

中側の場合は、薄芯のみなので、別で、パーツにカットしたハード薄芯に作図して、それを待ち針で留めます。

左:表地に取り付ける隠しポケットの作図と枠縫い 右:裏地に取り付ける隠しポケットの作図と枠縫い

このように作図の時点で少々の違いがあります。

この隠しポケットがとても作りやすかったことの理由に、レースカーテン地のほつれにくさ、扱いやすさがあります。

見かけとは違い、しっかりしていて、折りやすく作りやすい素材でした。

レースカーテン地は、ほぼ白ですので、このベージュというカラーもレアですね。

あとがき

今回はこのあたりです。次回の【43】の記事で、完成します。

後半の特徴ある場面は、巾着紐通し用のアイレットカンの取り付けです。

金づちなどを使い、パーツをカシメることで取り付けていくミシン縫いとは種類の違う作業になります。

このパーツの取り付けに関しては、アイレットカン(片面ハトメのこと)だけでなく、ショルダーの先端の留め具としてのカシメパーツ、スナップ釦、ヒネリ錠、差し込み錠などいろんな種類をとりあえず経験していきました。

その記録も<製作>カテの中でご紹介してまいりますので、ご参考にどうぞ。

そういったパーツの付け方だけでなく、最終的には感想とかかしめるタイプのパーツに対する考え方を私なりに持つきっかけになった数々の作業になります。

とても貴重です。