キャンパス地の縁の別布パイピングをハンドメイドでプロ級に仕上げるための一番最初のステッチの位置の工夫【613】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パイピングという作業が出てくる場面があります。

例えば、バッグの裏地無しの縁の縫い代をくるむ場合やコースターの周りなど。。

結構いろいろな場面があるものです。

このたびは、そのような「縁パイピング」の作業を鮮やかな仕上がりのコツの中でも、最初の段階の最初のステッチの位置はどこが望ましいのかについて綴りたいと思います。

最初の位置がすべてを決めると言っても過言ではないほどの重要なスタートラインとなります。

線の上そのまま縫うのではない、「わずかに縫い代側に逸れる位置」を縫うことがその後の作業に繋がる

一応アイロンで基本的な線を付けます。

ラッピングはくるみ込むので、反対側の分も均等に線が付いた、観音開きのような折り方です。

このように線が3本現れるように均等に、細長い生地を縦に真ん中、更にその真ん中で折り目を付けます。

そして、スタートの位置が一番右のラインの折り目になるわけですが、ここでもうすでにこのたびのポイントとなります。

右端は縫い代の先端。本体生地にパイピング布の右端をぴったり重ね、線より右側に1mmずれた位置を縫います。

まともにアイロン線の上を忠実に縫ってしまうと、縫い閉じの時のキャンパス地の1mm程度の厚みがパイピング布において不足し、前面と後ろ面の生地の分量が均等にならないのです。

つまり、ずらした1mmというのは、生地の厚み分を余分に見込むという意味です。

このたびは、ここまでです。

その後、くるんで、縫い閉じステッチがあるのですが、そこでもポイントがあるので、また別の機会に。。

ざっくりと、その後の作業をお伝えしますと、アイロンでパイピングに返す時に、先ほど縫ったステッチ線を完全に隠して見えなくすること。

そして、最後に縫いとじの時は、今度は、先ほど縫ったステッチ線をぎりぎりで覆い隠れる位置にステッチすることです。

あまり余裕を持って覆い隠すと反対側のステッチが良い位置に乗りません。

ということで、まずは、印通りとも言えない意外な1mm際を縫うというポイントの理由が、キャンパス地の厚みを考慮してものであるということをお伝えしました。

ただ、ラッピングも5mm以上にも及ぶような厚みのものは、パイピングをすること自体見直す必要がありますので成功率は低いです。

よって、1枚-2枚仕立て程度の1-2mmの範囲内のものがこの方法で綺麗にできると思います。

裏側も表側と同じような鏡に映したように均等にステッチが載ったパイピングは非常に美しいもので、目指すゴールはその姿です。

あとがき

このたびは、ストレートの場所なので、別布パイピング布を縦か横のストレート裁ちで行いました。

カーブを描いている場合は、多少生地がもったいなく余っても、必ずバイヤステープに裁つことが必要です。

なぜなら、カーブをストレート裁ちでパイピングすると品物が「反る」ことがあるからです(実際に反った経験をしました)。

このたび途中までの解説のその後の続きは、いずれ、たくさんのパイピングの経験からアウトプットした内容をどこかの記事で綴りたいと思います(^-^)。

<経理>お客様からの入金後の発送が徹底のレンタル事業の仕訳、「売上」の計上は一番最後【612】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

事業者は、有難く「商品」が「成約」に至った場合に、「売上」を計上します。

その相手科目は、簿記通りの基本としてましては、「売掛金」や「普通預金・現金」などが該当。

ただ、それも実際の入金までのタイムラグがある場合に該当するものです。

このたびは、レンタル事業者とレンタルご利用者様の「アドバンテージの公平性」を保つために必ず多くのレンタル事業者が取り入れられている「入金後の発送の徹底」と共に、仕訳から見た「売上」計上のタイミングをご紹介したいと思います。

あくまで、仕訳例でございますので、方針によっては違いは多少あるかと思いますが、とにかく「シンプルで分かりやすい最低限」ということをモットーとしております。

最初の仕訳は「入金時」、法律に従い発送後にやっと「売上」の仕訳が計上できる

「レンタルジュエリー」は、先に料金をいただいてからレンタル品を発送する順番でスタートしますので、予約状態の期間が短いタイプの「予約販売」に似てるのかなと思う部分もあります。

ただ、「予約販売」というような科目は使いません。

まず、お客様がレンタルしたい商品番号をお聞きし、「計算書」をメールで発信。

メールの本文自体が「計算書」になっている形式です。

そして、入金をお待ちします。

実際に着金があったことを確認した時点で、初めての仕訳ができます。

「普通預金-前受金」という仕訳です。

クレジットを設置しておりませんでして、「振込入金」のみだからです。

相手科目の「前受金」が少し分かりにくいですね。

一般的に、「〇〇金」と名の付く科目は、必ずストーリーとしてその後取消仕訳がされる「仮の科目」と言えます。

発送をしていないからまだ「売上」科目を置いてはいけないという理由から「状態」をクリアにするために必要な科目が「〇〇金」なのです。。

そして、入金後は、当方で発送準備をし発送。

実際に発送した「証」である運送会社様の領収書やレシートが発行されたら、その金額と等しい発送の計上をします。

「商品発送運賃-現金」。

picturesque(ピクチャレスク)の場合は、送料はすべて当方持ち、その時の送料はスマホと連携のクレジット払いなので、「現金」が「未払金」になることが多いです。

そして、やっと、「前受金-売上」という計上で締めくくります。

「借方」に振り替えた「前受金」の意味は、「取消」です。

こうして、「〇〇金」をできるだけ速やかに取り消すことがすっきりとした帳簿になってゆきます。

共通のルール:必ず「売上」は「商品発送後」に立てるという「企業会計原則:実現主義」の鉄則に従ったもの。

「ハンドメイドバッグ」の場合では、2)の売上計上の前に、「商品発送運賃-現金(未払金)」が順番として入りますし、当「レンタルジュエリー」の場合では、3)の売上計上の前に「商品発送運賃-現金(未払金)」が入っています。

「レンタルジュエリー」では1)-3)の日付は同日になることがほとんどですので、計上の順番も大切になってきます。

同日計上では、入力した順番にストーリーとして綴られますので、実際の順番通りにきちんと会計ソフトへ入力していくこともポイントです。

気を付ける点は、入金していただいただけでは、発送がまだであれば、「売上」は立ててはいけないのです。

ここはとても重要な点で、「法律」に規定されている事項です。

「売上」の計上はあくまで「商品を相手に引き渡したタイミング」ということ。

ただ、そのタイミングも、出荷の時なのか、受け取った時なのかで選択が分かれますので各々の事業者が自社に見合った選択を決めていくのです。

一番早い「出荷基準」を選択しています。

スピーディーなデジタル計上の世の中、このタイミングが実際と帳簿とのタイムラグが最も少ないと考えています。

よくない傾向として、「経理事務担当者の机の引き出しの中に未計上の仕事を長期間ためこむこと」です。

とてもルーズな姿勢であると見て取れ、仕事をきちんとこなしているか否かはこういったところに表れます。

あとがき

動画内でお話させていただきました中で、「仮受金」や「売掛金」はいずれ取消が行われる末路である仕訳であり、「決算時」においても極力、ミニマムにする作業をするものです。

その他、「〇〇金」と呼ばれるもの、「仮払金」、「未払金」、「買掛金」という風に末尾に金が付くものというのも同様に、「今だけの仮の状態」的な要素があり、最終目的は取消して抹消されるべきものなのです。

今ある状態をクリア記録する便利な「ツール」として「〇〇金」が存在しているので、1つの取引が終了した時というストーリーの締めくくりは、「〇〇金」が取り消される仕訳であることがほとんどです。

そう考えると何ら、多くの「勘定科目」も決して複雑なものではないと思えてきませんか(^-^)。

中古アイテムのショッピングの醍醐味、夏に冬物を冬に夏物を競合せずに購入できるコスパアップのポテンシャル【611】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長年の古着好きですが、アパレルの流行や季節の区別を中心とした誘(いざな)いに逆らうかのようにショッピングすることがあります。

真冬のスエードのロングブーツを真夏に購入するという極端なショッピングの例が1つありましたので、「はぁ?」と思われることを覚悟の上で、ご紹介したいと思います。

なかなか夏に冬物ロングブーツを求める気持ちにはならないものですが、たまたますべてのワードローブを見直していた際に、夏でありながら冬物も気になったことがきっかけでした。

古着市場の良さは、季節や流行にとらわれない自由度が100%であること。

こんな季節にこのようなものを購入はどうなのか。。などのためらいがないのも、季節を問わずオールシーズンのものを探せるこうした分野があるからこそです。

では、この度のお買い物をどうぞご覧くださいませ。

1点物の古物ならではの季節外れのショッピングは、ライバルが非常に少なく安く購入できるメリットがある

やはり、季節外れの物をなかなか見ようとさえしないことが多いので、多くの人がその季節らしいファッションアイテムを探すのが常です。

そうすると、季節が外れたアイテムというのは、その該当季節に出会ったならば、競合だったはずなのに、真逆の季節ではマークされていないことがよくあります。

そういった状況の方が、すんなり気に入ったアイテムを入手することができやすくなります。

ロングブーツ:「ランセル」製。黒でスエード素材。かかとがぺたんこで逆にロングブーツとしては個性的。

サイドのゴールドのコインパーツもとてもエレガント。

いかにも真冬にはくようなロングブーツのスエードのアイテムですが、これが、該当の季節、もしくは、その手前の晩秋などでは、他の方達もこれに目を付ける可能性が高くなります。

しかし、真夏であるとなかなかこれを探す人はいません。

そういった、ニーズの流れに逆らうことでお得に良い品物をゲットする可能性を高めるという方法です。

あとがき

アパレル商品は、季節に沿ったものを短いスパンで生産せねばならなかったりすることが、無理矢理短い時期にスピーディーに詰め込み過ぎる部分があります。

その流れにあまりに翻弄され過ぎると、自分軸のショッピングがなかなかできないのです。

本当に今求めているものが、売っているタイミングと同じかと言えばそうとも言えません。

今までの、雑誌とか宣伝の影響、アパレル大手の昔からのやり方に翻弄されて、それに乗じていた部分がありまして、新品だとどうしてもそういった傾向になってしまうのです。

しかし、古物市場ではほとんどそういったことがなく、本当に良いと思ったものを自分のペースで、好きな時期に見つけることができる自由と我儘が通るのです。

季節が細かく分かれていた日本は特にそういうファッションアイテムのトレンドの提案にはよくはまっていたのだと思いますが、いよいよ季節も、夏が長くなった昨今です。

5月頭から半袖を着てずーっと10月後半までは、約半年。

ある地域であれば、半年夏のファッションといっても大げさではない部分もあります。

そういったことから、「本当に着たいものとはどんなアイテム?」などと、冷静に考えてみると、長い目で見て自分の趣味嗜好を深く知るということにつながるかもしれません。

「装いは己の重要な主張である」ということを重んじるにあたり、同じアイテムが並ばない古物市場では実現しやすいのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

現在はデザインのみのラペルのボタンホール、トラッドなジャケットなどに残る不思議なデザインは、大昔の機能だった名残【610】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近いろいろ移動時間などに本を読みますが、図書館で借りたものがほとんどです。

それでも、持ち合わせておきたいような本もあるものです。

今回は、その1冊、「「スーツ=軍服!?:辻元よしふみ 著/辻元玲子 絵」からの学びとして、ラペルに空いているボタンホールの意味を知りました。

遡ること時は1800年代の話になります。

現在では、ただの飾りやデザインとして残るものは、かつては実際に使われていた機能の名残りなのだということです。

とても興味がわくようなロマンあふれたストーリを知り、是非アウトプットさせていただきたいと綴ってまいります。

スーツはイギリス生まれのアイテム、伝統的なデザインには今でも「名残:なごり」として残るかつての機能の証

今ではどこの国の人でも着るスーツ、かつては、着物時代の日本にはなかったものです。

それが、海外との交流によって日本に入ってきたのが着物から洋服に変わっていったそんな時期。

もともとスーツはイギリス生まれ。

1800年代、もともと詰襟の「軍服」のようなものから発展し、上衿のみ返した折り襟、そして、第一ボタンをはずした開襟への流れで、襟を倒して着るということから「ラペル」というパーツが登場しました。

伝統的なモデルから見る歴史がとても面白いですね。

右側のスタンドのような形の軍服らしい「きりっ」としたデザインが、襟が倒れることによって、「カラー」というパーツ名の現在のスーツの上衿になりました。

その切替と延長を兼ねた「ラペル」というものも生まれますが、その途中段階としては、第一ボタンを寒さしのぎに閉じることもあったようで、「スタンド」と「倒れ襟」との使い分けシーンがコンスタントだった時代があったようなのです。

それが、今日は完全に襟が倒れ、デザインとして定着していく中で、かつてのスタンド襟時代に利用していたボタンホールが名残として残ったということです。

「なぜ廃止して撤去してしまわずにあえて残しているのだろう?」、ここにイギリスの文化のようなものが見て取れると思っております。

貴重な伝統を重んじるかつての名残をあえて残すということ自体が、現在は「スーツと言えば、このボタンホールあってこそ」とまで思えることに繋がります。

新しいお洋服では、このホールを失くしてしまうデザインの方が多いですし、実際に手持ちのお洋服では同じようにボタンホールが空いた襟のジャケットは見つかりませんでした。

伝統的なスタイルのスーツ屋さんはあえて、これを「定番」としているのだと思います。

あとがき

洋服はほとんどが男性のアイテムが先で女性のデザインに取り入れられたことが多いです。

特に男女共通で着用しているスーツとか、パンツなどは、メンズのクラシックなスタイル要素のあるブランドにこのたびのボタンホールが見られるのではないでしょうか。

また、古着の中でもこの衿に注目しながら、伝統あるこのホール入りのものを選ぶというのも素敵な出会いです。

「メンズライク」という言葉が好きでよく使いますが、随分奥が深いものなのでした(^-^)。

「夏素材」と呼ばれる生地のどんな構造が「涼しい触感」につながるのかを生地のアップと本からの学びで解説します【609】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、夏という期間が非常に長くなったと感じます。

4月末-10月頭あたりまでの半年くらいは半袖姿ではないでしょうか。

それくらい全体では温暖ではあるものの、単純なものではなく、半袖の季節の中でも様々です。

半袖、タンクトップ、キャミと面積を狭くしていけば清涼感を感じるのかというと必ずしもそうではないようです。

お洋服の面積に限らず、素材自体の選び方の工夫もあるという見方をし、素材アップのお写真と本からの学びと共に夏らしい素材をご紹介してまいりたいと思います。

見かけも夏らしく、肌に清涼感を感じることが、「肌に触れる部分が一部に抑えられている」という構造によるところが共通になっています。

夏素材の名前と涼しくなるような作りや構造の深堀り

まず、いくつか夏素材でよく聞くものを挙げたいと思います。

1)楊柳

2)サッカー

3)リップル

4)ボイル

5)綿

上記から、有名どころを3つピックアップ致しました。

1)楊柳(ようりゅう):凹凸感でシボができています。山の部分が肌に当たらないので、肌に当たる部分が半分。

空洞部分が通気性をもたらすことも相まって、こうした凹凸感ある加工が涼しさを作ります。

2)サッカー:均等な凹凸感が役半分の肌に触れるイメージ。半分は影響が大きいです。見ているだけで涼しい柄。
3)リップル:こちらも同様。デザインが違うだけで同じことです。よくパジャマや浴衣に使われる夏素材の典型。

ところで、写真にはアップさせていただかなかったのですが、5)綿があれだけTシャツやブラウスに使われるほどの素材である理由です。

吸収が良く涼しく感じる理由がその細かい構造の中に答えがあるようなのです。

そこで、学びました、「服地の基本がわかるテキスタイル事典:閏間正雄(うるままさお)監修」からご教授いただいた、綿の構造というものを知りました。

5)綿の構造:綿を拡大した構造に答えがあるようです。このよじれは1)-4)と同じ凹凸感だったのです。

平ぺったくないのでべたつかないそもそもの作りをしているということです。

そして、綿の細かな繊維1つの真ん中に空洞がありますが、この穴が空気や水を吸う性質があり、日光に当てるとふんわりしたり、汗を吸収しやすかったりなどの現実的な効果を発揮するということのようです。

綿に関してはそもそもの糸単位の構造自体にその秘密があったという点では、1)-4)などより一層深い部分に答えがありました。

「綿」こそ、細かい繊維の単位での涼しさの答えがあったということに感動です。

あとがき

今回は、超基本的な昔ながらの素材を中心にピックアップしましたが、現代の技術により、生地メーカー様も、綿でなくてもその構造に似た構造を作るポリエステルとか、今までの固定観念を打ち破るような開発もあるようです。

素材にあるデメリットを克服するような方向でよりたくさんその素材が使われやすいようにと発展していることもよく耳にします。

確かに綿は生地としては傷みやすいので、傷みにくい様相の、変化がもともとないようなポリエステルなどが、綿のような吸収、通気性を追求したものになるとなかなか最強な素材となるでしょう。

ポリエステル/100%はアイロン要らずでとても好みです。

今後の素材の開発に期待を寄せたいです(^-^)。

日常的な使いやすさをファッションアイテムに求める時、「個性的」よりもむしろ真逆の「普遍的」が正解【608】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ヘビロテ」「使いまわし」「多い出番」などとファッションアイテムの使用頻度の多いキーワードが並びます。

そのお洋服を購入してもらいたい商業事情も大いにあると思うのですが、ここで長年のファッション好きからの発信で、3アイテムの何度も使ったアイテムをご紹介したいと思います。

ワードローブ充実のヒントになり、少ない数でも豊富なコーデが実現できることの後押しになればと綴ってまいりたいと思います。

もともと同じ物を何度も使うタイプではない者が何度も使ってきた程の多頻度使用アイテム3点

いろんなアイテムを少しずつ使うだけ、物の量がどうしてもコレクションみたいに多くて、綺麗なままということが多いとう使い方のスタイルです。

そのようなタイプであっても何度も使ってきた、使いこんだアイテムというものがあったことが貴重、是非ご紹介に値するのではないかと思ったのです。

どうしてもそのアイテムを選んで使ってしまうその特徴や良さはどこにあるのでしょうか。

その理由も見えてきました。

①真珠ジュエリー:ネックレスはもともと1本ずつの3本、ブレスも1点ずつの3点、リングも同じく3個付け。

この3という数字で成り立つ1つのセットがジュエリーに奥行きを持たせます。

フルに使うことで、豪華になりますし、同時に、ざっくばらんなカジュアルな雰囲気も出せます。

シックに1本使いも良いですし、中間の2個使いとか、個数に差のある一部の使い方などいろんな使い方ができるのです。

真珠はあこや真珠がほとんど。

黒x白の水玉のワンピースに着けたり、カジュアルなTシャツxデニムコーデにもトライしてみるととても楽しくなります。

こうして、本来フォーマルな場面に限定されたような真珠をくずしてカジュアルに日常に使うことが新しい身に着け方としてご提案したいことです。

このあこや真珠達は、照り・ツヤもあまり良くなくて(この欠点こそが「抜け感」を作るのです)、ビンテージ物で粗く扱われてきたような程度の落ちるアイテムなのです。

そこが逆に気さくに着けられるといった考え方です。

なかなかこの考え方がご理解いただけないことが多いですが、高級な何十万円もの真珠をTシャツに付けようとは思わないので、そこで出番があるのです。

これが古物の使い道であり、良さです。

ただ、あくまであこや真珠。

もとは高級品なのですので、一定のレベルのお品物であるというだけでも大きな価値なのです。

このバランスの具合をご理解いただけるのかなあ。

②黒の本革レザーメッシュベルト:この細さが中間的な巾2cm強というのも多く出番のある巾だと思います。

メッシュベルトの良さは穴が無数であるので、サイズをそれほど気にせずとも男女兼用で使える点です。

メンズアイテムの中には、革物で良いものが豊富です。

実際、穴を選んで通した後の余り具合は、長いベルト程たくさん余りますが、あまりに極端でない限り、その余り部分をファッションとして利用してしまうのです。

そして、ヒラヒラとなる様子とか、ねじって腰に差し込んだりなど何かしらのアクセントとして装います。

ジーンズにも何度通してきたことか分からないこの黒のメッシュベルト、いろいろある中でもこれが一番多く使ってきました。

おそらく、太さが2.5cm程度の中間幅であることと、ドレスにもカジュアルにもいけるメッシュであることがカギを握っていると思います。

③黒のバレエシューズ:スエードが秋冬のイメージですが、季節は問わないと考えています。日本製です。

このバレエシューズがたまたま良いもので、スエードの本革であったことや、底の貼り素材の良質さ、中敷きの良質さが見られます。

ジャージスタイルでは、このジャージにスニーカーを履くのか、それとも、バレエシューズをはくのかで少し雰囲気が変わります。

その後、本革スエードの上の写真のものが消耗し、こちらを購入。布製ですが、はきやすさ抜群のリピもの。

いつもお世話になる「ヤフオク」の出品者様がいまして、そこで購入しています。

3度目くらいかな、ありがとうございます<m(__)m>。

あとがき

こうして、当たり前によく使っているお品を改めて振り返ってみると面白いものですね。

一度自分がよく使うアイテムを客観的に見る機会をお勧めします。

このことは、末永く大切に物を使ったり、サステイナブルな行動の1つになっているのかもしれません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

購入者が持つ非常に厳しい目、一見素敵に見えるキャンパス地のリュックのどこがそんなにいけなかったのか【607】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグも、製造ということになり在庫が発生する事業です。

今回は、その在庫になってしまった「売れなかった商品」というものが存在しまして、その商品にスポットを当て、なぜ受け入れられないのかを紐解いてゆきます。

今後、もっともっとユーザー様の隣に寄り添い、使う者の身になるバッグを作るために厳しく自己追求したいと思います。

まずは自らが使ってみることが大切であり、ある期間「試用」させていただき、感想をまとめましたので、是非この記録をご一読くださればと思います。

明らかに機能が悪い点を自主リフォームして分かった、「製作の浅さ」

なぜ売れなかったかを1点のリュックで考えてみました。

売れなかったリュック:実際に自分で使わせていただきながら、その答えを見つけていきました。

このリュックは「簡易リュック」という名前で、調節機能などがないとてもシンプルな作りの物をお安くご提供というコンセプトを自分でそれなりに立てたものでした。

その代わり、お値段をかなりお得にできましたが、なかなか日の目を見ることがありませんでした。

では、なぜなのかを考えてみます。

実は、その後使うにあたって、マジックテープの開閉をこの差し込み錠に変えています。

理由は、マジックテープだと、すぐに生地の重みや厚みで外れてしまう事態が起こり使い物にならなかったからです。

そのままの使用では、常に入り口が開いてしまうことを気にするストレスが伴うということが起こってしまったからです。

そして、差し込み錠に変えたら、様相も変わりましたが、ちゃんと開閉ができて機能をしっかりと果してくれるように。。

まずは、この点が大きいと思います。

購入せずとも、予想やイメージに関しては、このようなマジックテープではだめだという結論をすでに見通しておられるのがするどいお客様なのです。

逆に作り手というのはその点が鈍い時があると思います。

自分が使って初めて分かる機能の危うさでした。

ということで、現在マジックテープを入口開閉にする機能はこれ以後廃止しています。

さらには、この差し込み錠も自分使いでは採用しましたが、お客様に販売となると不採用です。

差し込み錠が、どうしても永久の物ではないと考えられるからです。

そうして、「餅巾着」という開閉の金具が、確実な、縫い付けで取り付ける、Dカンとナスカンのコンビのものに現在は発展しました。

廃止したということも、お客様は特に知らなくても、それに値する不十分な点があるからということを見抜いておられるのだと思いました。

お金を払うに値するのかどうかの厳しい目は、むしろ製造側よりも購入者側の方がが厳しいのではないでしょうか。

リスクを考えるするどいチェックなどは、お金を払う側でないとなかなか気づかないことなのです。

あとがき

今回は、決定的な入口開閉が原因にあるのではというところにたどり着きましたが、良い点も感じられています。

まず、サイズ感が良い点で、コンパクトで少し外出するには良いサイズの、縦29cmx横24cm×マチ10cm程度。

ショルダーの調節機能が付いていない簡易さは、それほど気になりません。

すぐに中を開けられる気軽さが良い時もあるので、セキュリティ弱めですが、短いリスクの低い時間での使用にはとても良いものです。

そして、このネパール製のプリントの花柄の地厚の生地が素敵でとっても可愛いです。

このカジュアルな素材感も使っていて心地よさが感じられています。

自分で使ってみることって結構見えてくることも多いです。

ここでもう1つ最後にお伝えしておきたいことが。。

「簡易リュック」という名前を付けながら、「徹底していない機能」の部分を持つバッグを作ってしまったこと。

「簡易リュック」と謳うには、「シンプルであり無駄がない良質さのあるもの」という100%に行き着いた考え方で作るべきだったのです。

それどころか、「簡易」という言葉を「ルーズでよい、その分安いです」などというイメージにしてしまったところです。

本来もっと奥が深い言葉であり、「簡易=分かりやすく優れている」ということを本当はお伝えしたかったからです。

本当にユーザーにとことん寄り添ったバッグはどんなものなのか、この出来上がりは100%になっているのかという「精一杯さ」というものを今後心に強く留める決意を致しましたところです(^-^)。

今後は一人一人が心に留める言葉になってゆくであろう「サスティナブル」について考えた「本革レザー製品」の見直し【606】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年「サスティナブル:永久持続性」という言葉がかなり真実味を帯びてきました。

当初はある一部分の意識という領域から、ハイブランド様が、「ビーガンレザー」などと謳い、「本革である動物の革を使った商品をとりやめる、毛皮をもう作らない」など商品の根本の素材の見直しが至る所で行われ始めました。

ただ、「ビーガンレザー」というのは革の様相を少なからず残すことができるのでまずのステップとして入った領域だとは思うのですが、いわゆる「人工皮革とか合皮」なのです。

結局、言葉の一人歩きなところもあるのか、「ビーガン」という言葉が正当な感じがしますが、以前にもブログでよくアップしてまいりました記事の中でも、「合皮」は、劣化がとても早く長持ちの物では決してないので、果たしてそれが「永久持続性」なのかという矛盾も。。

そんな疑問も何かの勘違いで、本革生産よりもはるかにそこに貢献しているものなのかもしれないという期待と共に、自分でももっと知っていきたいと、1冊の本を手にしました。

この本はかれこれ10年前に書かれた本なので、そこから、急速にここ数年でもっと「サスティナブル」が叫ばれてきています。

「GREEN FASHION グリーンファッション入門 サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」です。

まだほんの読み始めなのですが、この度の記事は、読み始めた最初の時点での、一読後のレビューとは別の切り口で、「グリーンファッション」という分野に対して考えることなどをお伝えしたいと思います。

また、読み終わった後では新たな感想が出てくると思いますので、一読後の記事【645】に綴らせていただきます。

1点のブランドバッグのパーツごとの素材の傷みの極端な差が「もったいなさ」を生んでいた

本革の無駄を非常に感じたエピソードとなります。

誰もが知る某ブランドの、持ち手が本革レザーのナイロンバッグを使っていたことがあります。

ナイロン生地は1枚仕立ての簡単な作りなので、いずれ角のマチの部分がすれて、間もなく穴が開いてきました。

そうして、そのバッグも終了の時期かと思いきや、取っ手が恐ろしいくらいに何ともなくまっさらという状況がありました。

その時に、非常にもどかしい気持ちになり、「非常にバランスの悪いバッグだ」と思いました。

1つの商品の中で消耗度の違う材料を組み合わせてあるので、片方がダメになって使用は終了のタイミングである一方で、もう片方のパーツはまだまだ使えるというジレンマ。。

ここに非常に無駄を感じ強い「憤り」を感じてしまいました。

本革のお品が良すぎるというバランスの悪さの見方もできますし、取っ手に相応しい本体の作りになっていないという見方もできます。

こういう商品は、その場のかっこよさとか、商業用の売上を重視したその場しのぎの点が否めません。

それっきりそこのメーカーのバッグは卒業です。

このことは、後のハンドメイドバッグ製作にも教訓として活かしています。

本革レザーと生地との組み合わせが後々、使っていく中で満足できるものになるのかどうかをちゃんと考えて本革レザーなどを取り入れる必要があると思ったと同時に、「本革レザーは使わない」を実際には選択しています。

すべて本革レザー:黒。確かに素敵ですし、高級感がありますが今後は多くは作られていかないでしょう。

本革のバッグを1点作った時の値段というのは、ノーブランド様(随分失礼な呼び名ですが、ハイブランド様以外のただの言葉として致し方なく綴りました<m(__)m>)が作ると3万円程度の価値しか付かないと聞きます。

これが、ハイブランド様であると、そのブランディングが大半の価値を占めて、20万にも30万にもなるということです。

そう考えると非常に良質過ぎる素材の意味が全く分からなくなります。

更に思うのは、そこまでの良質な素材のデザインのバッグをずっと使い続けるのかどうかも。。

大半は途中で飽きたりして手放すことが多いのが物が溢れ過ぎた現在の状況ではないでしょうか。

結果コスパが悪い商品だったことになってしまうのです。

そうすると、それ相応の適度な良質さで長持ちする良い作りとのバランスでできた商品の方が無駄がないのかもしれません。

本当の意味でコスパの良い商品を追求することも、「サスティナブル」への関心の1つになると思うのです。

もうすでに存在している過去の本革レザー商品を大切にする考え方、「リサイクル」「リユース」は誰もができること

もともと古い物好き、過去の本革レザーのバッグなどはとても魅力で、1990年代前半頃のハイブランドレザーバッグを中古もので集めてまいりました。

ただ、過去の物の中にも、流行があって一癖あったり、現在では何か不格好だったりする点を補う対策がないとなかなか受け入れられません。やはりカッコイイのがファッションです。

それが、リフォームだったりリメイクだったりします。

一度世に出た製品というのは一流ブランド様のものだったり、名が知れていないメーカー様のものであったとしても、間違いなく自社ブランドなので「著作権」があるのです。

そうすると、なかなか簡単に、大胆なリフォームやリメイクにより作り替えなどということは「著作権の侵害」の壁があります。

この壁が何とかならないものかと常に思っています。

お洋服にしても、例えば、良質な洋服を作っていた某メーカー様が倒産してしまい、過去の在庫が残ったその在庫自体は、「破産管財人」という人物だったり「後継会社」に権利が移るようです。

現在は、「著作権」の垣根は強固なもので、解放されていないのがほとんどだと思います。

作り変えや大幅な手直しをすることは、「違反」になってしまうのです。

これは非常に大きな課題だと思っております。

洋服の古着の「リメイク」については「アイデア」のみを図解でご紹介するスタイルで発信し始めている

「著作権の遵守」の方法としましては、リメイクの「アイデア」だけを図解で発信するというスタイルです。

これなら、「著作権侵害」に当たりようがありません。

最初の製造主が著作権を解放するということなど難しい現在。

このことは、長い時間をかけて見守っていくしかありませんが、おそらく多くが自社の製造品を守ろうと「著作権を行使」されると思うのです。

もし、リメイクをOKにしてくれるブランドメーカー様や製造業者様が増えてくる未来はあるのでしょうか。

その点は引き続き「著作権の遵守」をしながら見守りたいと思いますし、「アイデア」のみを図解で発信することは続行してまいりたいと思います。

あとがき

リメイクは、一から洋服を作ることより、入り口としては、はるかに簡単に入れますので、多くのリメイク者は現れそうです。

その分、著作権の解放をする人はほとんどいないという現状ですよね。

いつしかの、2010年以前の「YouTube」様の投稿者が「がら空き」であったことが懐かしく、それほどの差だと思います。

「シャネル」ブランドの創始者「ココ・シャネル」様は、意外と、著作権に関しては寛大だった(気にしていないというスタンスかな)ようで、コピー商品がその分多く出回った時期があったようですが、そんなこと以上に有名になったという大きな財産を得ました。

「真似されていくことに逆らわず、解放することこそが結局は自分の事業のメリットになり、益になる」という「ココ・シャネル」様の見方がある意味正しかったと言えます。

ただ、一人が解放の意志を強く示しても、大勢で成り立つ会社ですので、他の人が許しません。

それぐらい、どこかでそのブランドに携わる誰かが「権利を守りたい、行使して力を示したい」という「欲」があるというのが商業の現実なのです。

けれど、その中でも別の面で問題も出てくることもあり、一筋縄でもないようで、権利を主張した方がうまくおさまる場合もあるのかもしれませんので否定するものでは決してありません。

とにかく、サスティナブルの今後を考える時に、誰もが個人単位でできそうな「リメイク」には引き続きポテンシャルを感じております。

今できる範囲のことを100%やっていくのみ。

「著作権」に阻まれスローペースでしかやれないことも当然であり、元の製造者様を一番に尊重したたえることを忘れてはなりません。

それでも足を止めないでリメイクの可能性を探してゆきたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ボンドと目打ちを使った「菊寄せ」で実現した丸いカーブ、セルヴィッチデニムの製作に引用の革手法の有難さ【605】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

セルヴィッチデニム14oz相当で現在エプロンを製作中。

事業としては、「卸業」の部類のハンドメイド商品です。

これを「N style ENGINEER」様にお届けし、その先のお客様のもとへ行く作業用エプロンです。

お世話になっておりまして、ありがとうございます<m(__)m>。

今回は、この製作の過程の中で、初めての試みになる1枚仕立てのカーブのポケット作りをピックアップします。

ハンドメイドバッグでは、カーブの付いたポケットというのは、2枚を縫い合わせてひっくり返すことでカーブのラインを綺麗に出すやり方でしか製作したことがありませんでした。

しかし、1枚仕立ての場合、そのままの向きでカーブを描く必要があります。

さて、どうしたものか。。

方法を探っていくうちに、本革レザーの手法である、角の部分の「菊寄せ」という方法を知ります。

このたびは、早速「菊寄せ」を実践した記録を通し、デニム製作における本革レザーのような作りが実現できるポテンシャルに出会えた喜びをお伝えできればと思います。

「菊寄せ」によってポケットのカーブを綺麗に出す作業、実践の中で知ったポイントのアウトプット

その名の通り菊の花のような均等なタックを作ることで、カーブの外側と内側の差に対応するというもの。

そして、YouTubeで革職人様の動画を拝聴。

知ったばかりなのにということではありますが、ひと通り納得してある程度ポイントが浮かんでまいりました。

今まで知らなかった技(ワザ)を習得できて有難いことですし、こんな風に利用できる素晴らしさを知りました。

まず、カーブ以外のストレートの場所を縫い代1cmにアイロンをかけます。

そして、カーブ部分の距離をしっかり出しておきます。

次に、縫い代の裏側にボンド「裁ほう上手」を使用、塗り付けます。

そして、目打ちでど真ん中を押さえくっつけます。

そうすると猫の耳みたいな2つの山ができますが、「これが均等な2つの山であるということがポイントである」とYouTubeを拝聴させていただいた革職人様がおっしゃっていました。

とても細かい点で現実的なアドバイスです。

そして、その次に、新たにできた2つの山のど真ん中を同じように目打ちで押さえます。

最初よりも窮屈なところをうまくやっていくコツとしては、しわが奥に位置するよう、外側からしわを内側へ送るように目打ちを使うとのこと。

ポイントの点は「しわを内側へ送る」です。

具体的な目打ちの動かし方は、目打ちの先端よりも下の方も使いながら。。と言うとイメージ沸きますかね。

目打ちを使う部分を移動しながら(縦向きに)まるで弧を描くように、カーブを作っていくのです。

そして最後、3度目の更なる間の山を同じようにど真ん中でつぶしていきます。

あくまでも、外側ラインにしわが残らぬよう、ちゃんと細かい部分も奥の内側へ送っていきます。

そうして、形が整ったらアイロンをかけてボンドの粘着力をもって固定します。
このような感じに出来上がりました。カーブのラインがふんわり丸くなったことがとても嬉しいものです。
表から見るとこんなに美しい丸みを帯びました。

もしかして、これでもまだまだかもしれませんが、今まで知らなかった手法なので、「財産」になりましたし、まずまずの出来です。

革職人のYouTuber様、ありがとうございます<m(__)m>。

ロック始末をしてから行う理由は、縫い代の完全密閉にある

今一度、先ほどのカーブが出来上がった裏面の写真をを見てみます。

縫い代1cmで折ったこの縫い代にはあらかじめロックがかけてあります。

一重仕立ての場合内側も外側みたいな目に映る場面であると考えています。

手を入れたり中をのぞくと、このロック始末がしてあるのとしていないのとでは、気分が随分違います。

ロック始末を施すことは、縫い代がほつれにくいこと。

その後表からはさらに、ステッチを二重に縫うデザインなので、このロックでさえも内側のステッチの中に隠れてしまいますので、すっきりとします。

お手持ちのジーンズのポケットの中に手を入れると、ロック始末がしてながゆえに、手に縫い代の感触があることに気づいたことはありませんでしょうか。

こうして、古着ジーンズもたくさんはいてきた経験から、ポケットの内部の丁寧な始末をすることの必要性に気づきました。

当然、エプロンのポケットも同じことなのです。

長く長くご愛用いただける商品になりますようにと、心を込めた仕様の1つとなりました。

あとがき

「菊寄せ」は、その他、ファスナーのL字カーブなどにも使えるそうです。

参考にさせていただいた革職人のYoutTuber様も、ファスナーで実演しておられました。

お財布のカーブ、カーブポケット丸型の敷物など、この手法を使えるアイテムをいくつか並べて想像してみるのも楽しいですし、良いアイデアが生まれるかもしれません。

一重仕立てでも、ここまでの可能性があるのだということをセルヴィッチデニムが教えてくれたのでした(^-^)。

なぜこれほどまでに美しい!?、きちんとした人間性までも想像する程の魔術のようなグレンチェック柄のワンピース【604】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「グレンチェック」柄のお洋服が1980年代から好きです。

きっかけは母にスラックスとタイトスカートを作ってもらったこと。

いずれも毛/100%素材でした。

18歳くらいの事だったと思います。

その柄を選んだのも記憶は薄いですが、おそらく本人ではなかったかと。

とてもクラッシックであり、間にカラーの線が入っていない典型的なタイプのことを指しています。

黒と白糸しか登場しない、間にカラーの線が入らないトラッドなグレンチェックがとても好きです。

このたびは、古着で購入のグレンチェックのワンピースを2点ご紹介したいと思います。

古着とは言え、使用感の無い大変綺麗なまっさらな状態の2点です。

ここでは、欠点である「映りのぼやけ」の解消方法もお伝えしてまいりたいと思います。

グレンチェックの美しさが存分にお伝えできれば良いと思います。

1点目:春・秋用のプリーツデザインのロングワンピース

「ヤフオク」にて、個人の出品者様から購入させていただいたものです。

一度に画面に収まらず、上の方と下の方に分かれますのもロングワンピースだからです。

スーツをそのままワンピースにしたような凝ったデザインです。

肩のデザインが、お出かけ風なタック入りの付けけ袖になっています。

ロングスカートの裾はプリーツ。部分的である所に特徴があり、グレンチェック柄の面積がはっきり広がります。

もしかしたら、ボタンを黒からグレーへ変更して馴染ませてしまった方が、後の小物の追加には効果的かもしれません。

確かにボタンが黒のアクセントに象徴的にはなっているのですが、お洋服だけ見る場合に浮きます。

全体コーデを考える時には、お洋服自体にはボタンは同じグレーイッシュに馴染んでいた方が瀟洒に映るとこの場合は見ています。

ここへ、黒の本革レザーベルトでウエスト部分を上手くアレンジして、ラインを作ると相当素敵なものになります。

グレンチェックは、黒以外の差し色を入れないところがポイント。

究極のシンプルな単色使いのコーデが一番だと思います。

2点目:冬用の厚手ウールのロングジャケットワンピース

ウールロングワンピース:珍しいデザインで、まるでコートみたい。実はこちらはワンピースなのです。

この古着の元の年代は、「ジャケットワンピース」のようなデザインが多かった、1990年代初頭だと予想しています。

この写真だけだとまるでジャケットなのではないかと想像。
下半分を見てびっくり。コートなのかワンピースなのか判別がつきにくい程のユニークなデザイン。

冬物のワンピースとして室内で暖かく着るというのがかえって個性的になると見ています。

コートはもっとゆったりと作られるものなので、それにしてはゆとりは少ないです。

こちらもウエストに黒ベルトをアレンジすることで、よりワンピースらしくなっていきます。

内側にインナーのように着込むタンクか長袖カットソーが真っ黒無地であることもより一層瀟洒になっていくポイントになるのではないでしょうか。

とにかく余計なカラーを入れないことがグレンチェックのポイントです。

とはいえ、グレーも相性は良いと思います。

優しく、コントラストを付けないことを好む場合、グレーも正解です。

ただ、冒頭のように、「ぼやける」ということの解消としてはグレーとのコーデもやや濃いめのグレーということを推したいと思います。

グレンチェックがなぜここまで美しく好印象なのかを解いてみる

魅力を感じている点は、まずは柄の美しさです。

グレンチェックは、千鳥やストライプなどの柄の混合という定義。

よく見るといろんな柄が合体しているのでした。

例えば、ある部分だけの柄は、その柄だけでスラックスが存在しているようなそんな見方ができます。

どれもきちんとしたスーツ物のメンズ分野に見られる柄が集まっているところに注目です。

きちんとした上品な印象はもともときちんとした品物が作られる分野の柄の集まりであるからこそのもの。

そして、欠点のような形で冒頭で触れました「ぼやけ」は、考え方によっては「優しさ」です。

特に強い主張をしないいかようにでもなれる柔軟性のある柄と考えると取り入れやすい柄だと言えるのです。

この柄を見て、「ロックだ」とは決して思わないはず。

しっとりとした佇まいに似合う柄なのです。

あとがき

まだ私はトライしたことが無いのですが、ワードローブすべてを「グレンチェック」のみでそろえるなどというニッチな方向性も素敵です。

比較的古着の中ではグレンチェックは豊富ですが、問題はサイズ。

ピッタリのサイズはなかなかありません。

ウエストがきつすぎて素敵なアイテムが残っていたりなど古着市場は常に「訳あり」なのです。

ただ、グレンチェックは汚れも目立ちませんし、良い状態で残っているということこそ「宝」です。

ここまでこだわるには、リフォームしてでも入手するという手段を選択する瞬間が必ずあると思うのです。

「グレンチェック、もうお腹いっぱいです」というほど、グレンチェックに囲まれ、まみれていきたいのです。

いつかやってみたい全グレンチェックワードローブです(^-^)。