織物生地には織芯・ニット生地にはニット芯という使い分けは間違い、織物のナイロンでもニット芯がマストの証明【111】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

世間の長いバッグ素材の流れの中で、ある時期から確実に市民権を得たであろう「ナイロン/100%撥水加工」生地。

ピクチャレスクのハンドメイドバッグ製作でも引用し始めました。

やや困難なカーブを伴ったバッグ、縫い合わせの馴染みなどがスムーズなのも、ナイロン自体の薄手ながらの強靭さに融通が生まれているからだと考えます。

ナイロン生地をバッグ製作に引用のし始めの頃、ある事件が起こります。

その事件の解決が、接着芯の種類との相性にあったという重要なノウハウをこのたびはお伝えしたいと思います。

接着芯貼り最中にどんどん気泡が出来てしまう「ナイロンオックスはっ水加工生地」、「ニット芯」がマストの証明

以前は、織物生地には織芯を貼り、ニット生地にはニット芯を貼るという使い分けでやってきました。

ところが、織物のナイロン撥水加工生地でこんなことが起こりました↓。

ナイロンオックスはっ水加工生地に織芯を貼った直後の姿:気泡が至る所に現れ、非常に馴染みが悪い状態。

様々な生地を取り扱う中で、いずれはこの状況に出くわす運命だったと言えます。

この原因の解明の前に、「織芯」と「ニット芯」の見かけ・性質の違いを先にお伝えしたいと思います↓。

遠目で見た同じカラーの「織芯」と「ニット芯」:何となくニット芯の方が融通を感じます。では、次にズームで↓。
「織芯」と「ニット芯」の見た目の違い:芯地自体のハリコシは「織芯」の方に軍配。ニット芯はなめらかです。

柔らか過ぎる「ニット芯」ではハリコシが出にくいと「織芯」を好むこともあるのです。

「織芯」の更なる風合い:少し立体的に風合いを感じてもらいます。何となく「パサパサ感」を感じますかね。
「ニット芯」の更なる風合い:「織芯」には無い性質として縦にも横にも十分伸びる点。ここがこのたびのカギ。

さて、すぐには分からなかったことが、後の何度かの気泡の経験によって解明。

ナイロンという素材は織物の中でも特に糸自体の性質に弾力性を持ち備えたもの。

ニット生地という分類には入らなくても、ニットのような伸び縮みの性質を持っていることを引出しの中にしまっておいてくださればと思います。

アイロンの熱によって、ナイロン生地が伸び縮みすると同時にそこにぴったりと貼る接着芯も一緒。

アイロンの熱が冷めた時に、ナイロンの弾力性が今度は戻る動きをする時に気泡が出来ると解明しました。

伸び縮みの融通性が無い「織芯」の例のように、「合っていないよ」と気泡という姿で教えてくれるのだと考えたら分かり易いです。

ナイロンオックスはっ水加工にとどまらず、混率の中にナイロンが30%-50%占めている生地の織物や、ポリエステル/100%の織物でありながら横に手で引っ張ると伸び縮みする生地は同じこと。

それらには「ニット芯」を貼るべきなのです。

ニット芯を貼るべき織物の例:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。ニットみたいに伸びるタイプの織物。

2018年頃のバッグ製作で使用のアムンゼン(ポリエステル/100%)はびっくりするほどの横伸びの性質がありました。

別のアムンゼンも多少同じような伸びがありますが、このダイナミックな2018年入手のアムンゼンは特別でした。

裏面に貼った不織布芯に皺がうねるように出ていた記憶がよみがえりました(その時はただの不思議現象として通過)。

よって、分類の括りの織物が必ずしもすべて「織芯」対応ということは決してないのです。

そういったことから巷では、接着芯はニット芯1種のみ持ち合わせておけば事足りるという考え方も推奨されています。

とはいえ、「織芯」のあのハリコシはニット芯には出ないものであり、「正しい使い分け」によりそれぞれの特性を存分に味わうのが本来の望ましさではないかと考えます。

あとがき

このたび写真には登場しなかった「不織布接着芯」については、「織芯」と同様だと考えていただければと思います。

生地は購入前であっても購入後であっても、横に伸ばしてみて弾力性を確かめておくことも必要だということです。

こうしたことから、ある括りにとらわれ過ぎることの注意が浮かび上がります。

その括られたグループは皆同じ性質なのだと考えていたら、とんでもない全く別物のような性質を持っていたということです。

様々なグループ・分類で括られることでかえって見失うかもしれない真の姿、これをちゃんと見抜く大切さも同時に教えていただいたような気がします(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

どんな薔薇柄なのかまで特化、華やかさを抑え気味に静寂の世界観を示した3タイプの青薔薇バッグ【110】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをある1つの括りで、<○○シリーズ>と題して連続製作中。

このたびは、<青薔薇シリーズ>です、<薔薇シリーズ>や<青花シリーズ>よりももっと踏み込んだ拘りを入れたシリーズであることを「青薔薇」というワードで表現。

薔薇柄自体は比較的豊富ですが、青というカラーになるとかなりニッチな存在となると思います。

それぞれ特有の「青の薔薇」であるという3点のバッグをどうぞご覧くださいませ。

<青薔薇シリーズ>ニッチな青薔薇のバッグ3点が集まる世界観、トート・ドーム・巾着の違いで一層高まる個性

使用生地(左から右へ①②③):上下は表地と裏地のコンビで並び、全6種の生地を使用。生地詳細は下にて↓。
生地のズーム:少し風合いがクリアになるかと思います。毛羽や畝(うね)など凹凸感にあふれます。

では、ポイント箇所をピックアップしながら途中の過程をご紹介してまいります。

まずは、①の楕円底トートバッグから↓。

楕円底バッグの最も重要な部分:楕円底設置は本体側から縫い寄りがちなタックをを内(左側)へ追いやります。

この当時、私もまだ未熟でしたが、楕円底の周囲と側面の直線の長さがぴったりである型紙をまずは作るべきです。

完成した楕円底:楕円底のカーブは緩やかなコンパスの半径10cm程度が作業しやすく見栄えも良いです。
取っ手ホールの片面ハトメ:3点共に共通のパーツです。裏地と共布の取っ手は後日本革レザーの紺色へ変更。

続いて、③のドーム型バッグを先に↓。

最後まで課題が残る底のライン:真っすぐのラインの型紙では出来上がりが反ってしまうので、カーブラインへ。
ドーム型のファスナー取り付け完了:難易度が高い作業。ファスナー2本を使いましたが、両開き1本がお勧め。
複数の金属パーツ:片面ハトメ・Dカン・ナスカン・両面カシメ。すべての箇所を同じゴールドで統一。

続いて、②の巾着です↓。

片面ハトメの設置(左上からジグザグに):こちらは銀色で統一。穴開け後の生地の残りを補助的にカットから。

元は、穴はポンチ+金づちでくり抜いてありますが、不発も多く、より繊維質な生地に対して行うことの限界です(本来レザー用のパーツなのです)。

片面ハトメのシルバーの方のみアルミ製で、プライヤーが附随品としてありましたので金づちによる打ち込みがありません。

穴に表面から「凸」パーツを裏面へ向かって差しまして、裏面には、ワッシャーをわずかに膨らんだ方が見えるようセットしてプライヤーでカシメます。

巾着ホール8個の設置完了:ホールの位置は上から3cm程の位置、とはいえ、内部のポケットに接触しないよう。
<青薔薇シリーズ>の3点のバッグ完成:丸底バッグから順にサイズは大・中・小となります。
①丸底バッグ:<サイズ>縦32cmx横38/48cmxマチ18cm。両サイドの巾着ひもを結ぶと四角フォルムに。
②巾着バッグ:<サイズ>縦22cmx横22/29cmxマチ10cm。縫製の難易度はこの3つの中では一番易しい。
③ドーム型バッグ:<サイズ>縦17cmx横21/25cmxマチ12.5cm。底の始末がこれで限界、少し汚いです。
お洋服とのコーデ例:すべてのバッグにお洋服を考えてみました。「赤味」を入れないことが粋になると考えます。

あとがき

こうして究極なまでにカラーや柄を特化したことでじっくりとその良さを探すきっかけになりました。

たくさんのネットに溢れた写真の中では、赤やピンク系が華やかで目立つ存在。

カラー展開では片隅に配置されがちな紺色を主役に据えたことは大変有意義でした。

紺の持つ淑やかさ、1つの静寂の表現として、新しい引き出しができました(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

マルチカラーの和花で旅の気分が高揚、ふらりと気の向くままの一泊旅行用のエレガントな大容量ボストンバッグ【109】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

緑が増え、空気が気持ちの良い季節。。ふらりと旅に出たい気持ちの赴くままに旅をすることも素敵です。

最低限の荷物だけをササッと詰め込み、行動の一歩を踏み出すことを重視します。

そんな時に、気持ちの上での「身軽」な、布製のボストンバッグをご提案したいと思います。

作り方の特徴として、あらかじめ「中表」にひっくり返し縫い代を解決したプレートを「外表」で組み立てるという分かり易い構造のクラシックなデザインのボストンバッグです。

ゴロゴロのキャリーを引く重き心構えは不要、お出かけの一歩を踏み出しやすい布製マルチ和花ボストンバッグ

表地・裏地共通:生地名不明(ブロードに類似)、綿/100%、日本製。同じ生地2色を表地(左)と裏地(右)に。
生地のズーム:菊の花の輪郭すべてがゴールドで囲まれていることが、カジュアルになりがちな綿をエレガントに。
パーツの全面に貼ったハード薄芯:接着芯に+α。ボストンバッグは圧力がかかりますので丈夫く仕上げます。
失敗のフォロー:ポケット袋の生地不足でファスナー枠も小さくする必要があったのに修正し忘れで両端が余るミス。ここにスタイリッシュにタブを設置して埋め合わせ。
ポケットの裏面:通常は両端の縫い代は1.5cmですが、7mm程度におさえ袋の容量を確保。
取っ手の付け根のフォロー:付け根はどうしても隠したい場所。隠すという機能と装飾を兼ねたフリルの設置。

取っ手を作る際に、いつもの作り方の中にフリルの挟み込みを投入しました。

ヒラヒラし過ぎず、あくまでもひかえめなフリルがかえって粋です。

ポケット2種:ファスナー構造とフラップ構造を両面に1つずつ設置。右下は、フラップポケットの裏面の当て芯。
ポケット設置後の本体:組み立て直前の状態はペタンコで、スーツ収納袋みたいです。右下は真ん中のハギ目始末。
マチ布と本体の合体(外表):最終局面です。「外表」でぐるり1周を二重ステッチで頑強に仕上げていきます。
1泊用ボストンバッグショルダー付き(菊のマルチカラー)完成:<サイズ>縦34cmx横45cmxマチ18cm。

ショルダーは既製品の茶色ですが、既製品は色の展開が乏しいです。

共布なら、このマルチフラワーの中の明るい色を取って自作するところでした。

その他の角度x4方向:左上から時計回りに、サイド斜め、てっぺん、後ろ面、サイド正面。

後ろ面に付けた長いファスナーは、A4のクリアファイルごと入ります。

お洋服とのコーデ例:ボルドーのジャケットとミドル落ちのデニムパンツは。マルチフラワーに馴染みます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.29からおよそ5年後の2025.04.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この時のフリル設置の一番のきっかけは、「装飾」ではなく、「どうしても美しまとまらない先端ラインを隠すこと」という「機能」の部分であったという点にご注目を。

ラインが美しく出来上がらないのは、どれだけ綺麗さを長年試みても不可能であったことであり、角張ったラインの難点なのです。

よって、その汚いラインを隠すことを考えたフリルであったわけです。

決してヒラヒラと開いたフリルである必要は無く、隠れればそれで事足りるというミニマムさを持ち合わせたフリルであることにも機能重視のスタンスが現れます。

ここで大切なことは、「意味のある装飾」というワード、余計なものを一切そぎ落としたデザインの中にそれでも現れる装飾というのは、実は理由付きの「機能を持った装飾」であるということ。

この考え方は、やがて「機能美」というものを生み出してゆくのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

デニムとスレキのコンビの古着ジーンズの部分的強度差問題、ボロボロになったスレキポケット袋を新品布でお作りした【244】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブルージーンズ、特に501がその代表格であり、アメリカらしさを感じます。

ブルーと呼ぶには、かなりはき込んだ古着でなければ白っぽく色落ちしないのです。

どうでしょう、ゆうに30年くらいははかれたものだというのが平均値ではないかと。。

このたび、表からのぱっと見が素敵なブルーに味わい深く色落ちした501に出会いましたが、その裏側を見てびっくり。

ポケットのスレキがボロボロで、すでにどうしようもないポケット袋の状態を苦肉の策として、ポケット機能を失いながら見た目の体裁だけを整えられているものだったのです。

まずは、購入時にこの情報が無かったことに対して不満が生まれました。

ポケットというのは、非常に重要なお部屋、これが無いに等しいのが、この現物の「ダミー」の姿だったのです。

入手の古着の501:本来スレキはもっと面積が広く使われます。破れて苦肉の策でリフォームされています。

そのようながっかり感をバネに、少しばかりミシンが得意な者が、後付け的に別布でポケットを追加した記録です。

ポケットが無いなんて、お部屋が無いみたい。。1点のお品はポケットも正常に伴っての1品なのだということを実感していただけると思います。

スレキが強靭なデニムに劣る経年の姿が残念さを生む、今後の新しいジーンズに求めるポケット布とデニムとの強度の差の解消

ストライプのスレキ風生地を追加:リベットは外していないです。左右とも2枚仕立ての袋構造。

古いスレキを間に挟み込みながら新しいポケット袋を縫い付け。

表からポケットを覗いた時の写真を残しておらず、申し訳ないです<m(__)m>。

特に上手にできたわけではありませんが、ポケット袋の機能が復活、再びポケットが存在するジーンズに戻ったのです。

おそらく、リフォーム技術のある方は、この2枚でもどのように作業したかをひも解くことができるはず、ご参考にどうぞ。

ただ、こんなことも言えまして、前回のどこかの誰かが行われた「ダミー」のポケットの姿のリフォームの跡があったおかげで、今回の作業が可能でした。

あとがき

「リーバイス501」はアメリカ人が生み出した過去の労働着。

ここまでおしゃれ着として長くはかれるなどとは、考案者さえも予想することはなかったのでしょう。

この先のジーンズ製造では、こうした何十年も後に分かったもったいなさ・惜しさ・残念さを新しい生地の組み合わせでフォローすることができるのではないかと。

表地のデニム生地が強靭ならば、それに伴い通常のポケット袋よりも強靭な生地をポケット袋に選ぶという「バランス」が大切。

こうした進化が、何十年も先の「まだまだはける古着」という素晴らしい価値に繋がると思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>個人事業主の青色申告は「e-tax」が楽、徐々に分かりやすく改善されている中使い方の注意点を実際のミスからお伝えする回【393】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年度の確定申告、つい昨日終了したところです。

棚卸作業、決算書などは出来上がって下準備はしてありましたので、今回は確定申告の受付がスタートしてからの「e-tax」入力としました。

前もってじっくりゆっくり準備したい方などは、「e-tax入力」自体は、1月4日あたりからできるようなので、ゆっくり入力しながら保存して。。とやっていくこともできます。

ただ、この時点では、まだ控除証明書が不ぞろいの場合もあり、2月に入ってから「e-tax」を開きます。

それまでの下準備なるもの、例えば「棚卸資産表の完成」などは、1月頭から開始し、早めに完成させております。

この、保存も結構大切になってくることがあるということを交えながら、このたびは、間違った順をたどってしまったエピソードなどをお伝えし、気を付けていただくよう応援をしたいと思います。

1)「e-tax」のここが間違いやすい、必ず「確定申告書等作成コーナー」から始めることがマスト

実は今回で2度目の「e-tax」入力ではあったのですが、よく去年やれたいうくらい忘れていました。

まず最初のつまづきは、そもそも間違えて、「法人用」で入力しようとし始めてしまったことです。

勘違いしても入力できてしまうところが気を付けないといけないところでした。

「個人事業主」と「法人」と全くソフト自体が区別されているという点を理解せねばなりません。

「e-tax」のトップ画面が大変にぎやかでカラフルでごちゃごちゃしているようには感じます。

「個人事業主」は「確定申告書等作成コーナー」から必ず入っていきます。

法人だとその下のボタンの「e-taxソフト(web版)」から入るとのことで、そもそも「建物」が違うのですね。

それなのに間違えた理由は、手動ではなく、自動で横から来た、「こちらだよ」というような案内に乗ってしまって、それにいざなわれた場所が法人の場所だったというわけです。

どうしてそのように誘導されてしまったのかは分かりませんが、それがもしかして今後間違いにくいように改善されていくのかもしれません。

とにかく、「個人事業主は、「確定申告書等作成コーナー」より入っていく」を徹底ということになります。

初めて利用の際は、管轄の「税務署」様に赴いて、ログインの仕方をパスワードタイプの「利用者識別番号」の発行とともに登録しました。

「カードリーダライタ」は、故障の不安や少し古いやり方な感じがしてなりませんでした。

普段からクラウド型の「ログイン」に慣れた大半の方には、「ログインパスワード方式」の「利用者識別番号」でのログインをお勧めしたいです。

税務署様に一度出向かねばならなかった理由というのは、本人確認や、ログインIDにあたる「利用者識別番号」という16ケタの数字をその場で発行してくれる作業があったからでした。

そこで同時にパスワードを決めて完了です。

これが常日頃お買い物などのサイトでも利用するなじみある、「ログインID+パスワード方式」ということになります。

2)「確定申告書」のアイコンが左に「決算書」のアイコンが右に位置していても、右の「決算書」から入力し始めることがマスト

さて、もう1点間違えてしまっていた順番がありました。

これは、やはり多くの人が同じようにつまづいていることが昨日の「e-tax」お問い合わせ電話の窓口の人の話で分かりました。

「確定申告書」が出来上がったら最後に送信ボタンを押して、マイナンバーを入力して終了になるわけです。

しかし、先に確定申告書を作ってしまうと、附随せねばならない決算書を残して単独で確定申告書だけを送信してしまうのです。

これには、「エラーを入れてくれないかしら(汗)」と思ったものですが、通常「決算書」から作るものだという隠れた常識があるようなのです。

それなら、「どうぞアイコンの並び順を左に「決算書」右に「確定申告書」と並べてくださらないか」などと思ったものです。

このことを一応、「e-tax」の相談窓口のご担当者様へ一言、「附随の決算書が添付されていないですよ」などと親切なメッセージが出るようになどとしてもらえないものか、これだと、送った気になってしまって実は決算書送ってなかったなどということが多発するのではないか」ということをお伝えしたのですが、実際そういう人が多く出ているとのことだったのです。

結局、望ましい手順というのが、まずは、先に決算書を作ってから、続きでそのままの画面で進んでいくと、確定申告書に移るという道筋らしく、その道順をたどれば、添付みたいに拾って行う作業無しで、同時に先程作った決算書も送信されるそうなんです。

「はあ、そうなんだあ」と感動。

しかし、なかなかその構造は分からないものなので、初めての人などはどうなるのだろうかと、こうして筆を執らずにはいられなかった次第です。

どうぞ、このような間違いが起きませぬようお気をつけくださいませ。

ただ、その後改善があり、「先に確定申告書だけを作ってしまった場合、送信する前に後から作った決算書を添付するボタンも今年から設置された」とのことです。

確定申告書に決算書ファイルを添付するというような形のイメージ。

そして、その時に注意がありまして拡張子の問題があります。

通常ただ、続きを明日やりたいから保存して、明日また続きから入力したい場合に行う保存は、「data」という拡張子で保存されます。

でも、送信するときには「xtx」という拡張子でないとエラーが出ます。

よって、この「xtxに変えるという作業ができる画面も今年から設置した」とのことです。

税務署様の方でもアンケートがあって、年々ご意見を取り入れながらシステムを改善していって下さるのです、ありがとうございます<m(__)m>。

まとめますと、とにかく「作成順序は、①決算書②確定申告書で」ということです。

そういえば、よく見ますと、トップ画面の「確定申告書等作成コーナー」の文字には、「等」という言葉が入っています。

おそらく、この「等」というものに、決算書も含まれるのでしょうね。確かに決算書がこのボタン内で作れますから。。

あとがき

今回は「e-tax」の入力において、実際につまづいたエピソードを交えて、2点のみお話致しました。

もし、同じようにつまづいてしまう方がいらっしゃれば、お役に立てればとこの記事を書きました。

そうはいっても、これだけつまづいてもパソコンで1日で終了できたので、「e-tax」は間違いなく便利です。

その後、慣れてくると半日でもできることがあります。

このように、実際に行列で並ばなくても手軽に時間関係なくできる「e-tax」どう考えても効率的で楽で確実です。

「並んだところで、結局受け付けるだけしか行えない人手不足事情もあり、質問に対するご教授などは電話応対の担当者様が詳しい」と実際の窓口の方がおっしゃっています。

遠慮せずに不明なことは最寄りの税務署様のダイヤルの、「確定申告専門の電話担当の方」に聞くのがベストです。

解決が一気にクリアになっていきます。

「会計ソフト会社」様はその点はタッチしてはならない方針もあり、「税務署様」の方が良いですし、ストレートに答えがちゃんと出ます。

結局夜20:00頃すべて終了。

そして、遅めの夜ご飯、寄せ鍋の汁で作った「卵雑炊」をいただいたのでした(^-^)。

この先のバッグ製作の一部パーツとして保管、同色ボーダーパッチワークと小花リボンアップリケコンビのシート【108】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、1つ前の番号の投稿記事【107】で製作しました「入園バッグ5点セット(女児用)」の残布を使用、「半完成品」のシートとして仕上げます。

はぎれでありがちなのが、1つの完成品を作るには不足であるというケース。

その後の閃きや可能性に委ね、ここでは出来る範囲のこととして、生地を部分的な完成の姿で作っておくという例です。

何かをこの回で完成しなければならない、作り上げなければ意味がないという固定観念を外し、今ここでできる等身大の作業をするというスタイルがあっても良いと思うのです。

はぎれが十分な分量ではないケースのパッチワークとアップリケ、未来の偶然や新しい閃きに残りの作業を託す

無地(サーモンピンク):T/C無地、ポリエステル/65%、綿/35%、日本製。柄(ピンク):小花ブロードプリント、綿/100%、日本製。
型紙による裁断:T/C無地はボーダーパッチワークへ、小花ブロードプリントはリボンのノットと左右パーツへ。
パッチワークパーツの不足の補填:型紙の半分+縫い代の分量で小さく裁断。均等な2枚を更に縫い繋ぎます。
パッチワークの繋ぎ方:左上から時計回りに、待ち針・縫い合わせ・縫い代を両割り。この後表からのステッチ。
リボンアップリケの縫い付け:最初はノットパーツを中心へ配置、5mmの隙間を空けリボン部分を左右に。
同色パッチワークによる無地ライクの表現:ボーダー配置でも無地に映ります。1シートにリボンアップリケ1個。
パッチワークシート2枚の完成:<サイズ>縦20cmx横35cm。一番下の段に生地不足のハギ目が馴染みました。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.19からおよそ5年後の2025.04.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年でも無地の生地が1繋ぎで裁断できない場合に、ブロック状に裁断してひたすら繋げて大きめのバッグを作る手法を引き継いでいます。

今思えば、この時がその起源のような瞬間だったかと。

生地が一繋ぎに存在するにもかかわらずぶつ切りに仕立てる「配色デザイン」などはやや表面的に感じます。

パッチワークというのは、「ここぞ」という残布のもったいなさに困った時の解決手段であるというスタイル1つに絞っています。

パッチワーク仕立てに至るまでのストーリーも一緒に組み込まれて、その後の完成でエピソードとして語り継がれる「価値」でありたいと思うからです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

好みのキャラクターは商業利用不可、既製品をお求めの場合の王道柄の小花とヒッコリーストライプの入園バッグ【107】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.17からおよそ5年後の2025.04.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

過去に一度だけ、「入園バッグセット」を企画したことがありました。

この体験で自らも巾着袋の裏地付きの作り方をしっかりと細部まで確立できたことが非常に有意義でした。

女児用・男児用とそれぞれ分けて製作しました記録をこのたび綴りたいと思います。

<入園シリーズ>数年間の通園を無事に達成できますことを願いながら。。小花柄とストライプの2セットの入園バッグ

入園バッグは、①通園サブバッグ②上履き入れ③着替え入れ④お弁当袋⑤コップ袋と、この5アイテムが一般的のようです。

おそらく、入園先からサイズまで指定された書類をいただくのだと思います。

作る側から見ますと、大きく2種のデザインに分かれます。

①と②はトートバッグ型、③-⑤は巾着袋というデザインの違いです。

ということで、作業的に効率よく行っていくには、③-⑤は同時進行が良いです。

デザイン・生地や糸の色も同じであれば、同時に縫っていった方が効率が高まるからです。

使用生地(女児用):表地(白地xピンク小花柄)-小花ブロードプリント、綿/100%、日本製。裏地(サーモンピンク)-T/C無地、ポリエステル/65%、綿/35%、日本製。
使用生地(男児用):表地(黒x白ストライプ)-ストレッチストライプ、ポリエステル/100%、日本製。裏地(黒)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
コップ入れの型紙:巾着型はこのサイズ違いのようなフォルムで共通。接着芯全面貼り、巾着ひもも生地で製作。

右下は、「マチ」を作った写真です。

裁断後の取り掛かり:左上の写真は裁断後。右下の写真は、上から6cmからの始まりで縫い合わせの手前。
巾着袋の「コの字」ステッチ:縫い代1.5cmの半分の7.5mmをコの字が通る場所を越えたところまで三つ折り。

後の見直しにより、ステッチの位置は三つ折りの真ん中ではなく、端っこをステッチすることでヒラヒラしないことを徹底。

巾着ホール内の縫い代始末:非常に緻密ではあるのですが、内部もひもとの接触で傷みますので折り込むことに。
巾着ホール内の縫い代始末の完成:後の見直しでは、わざわざ幾重にも重ねず、1ステッチで固定する方法へ変更。
巾着ひもホールの底辺のステッチ:表面からかけました。上から4.5cmくらいがちょうどコの字の横ライン。

コの字の横ラインに重ねるようにすっきりとものさしで確認しながらゆっくりと進めていきます。

巾着袋の完成:裏地の無地を共布ひもにも利用するとコントラスト効果が美しく味わいが高まります。
メインバッグのパッチワーク仕立て:生地の分量が不足し、ボーダー状にハギ目を作ることにしました。
装飾的なフリル:単調なボーダーパッチワークの1か所にフリルを挟み込みアクセントになりました。
ストライプの方のバイヤスキルト:単調なボーダーに装飾性を伴う固定の役割りの意味でかけた中綿キルト。
中綿キルトがけ:まずは裏面のキルト地にハード薄芯を重ねて作図。直角二等辺三角形の角から幅3cm並行移動。
その他のアイテム:左は靴入れ。右はお弁当袋。こちらの柄も裏地と共布ひもの黒が良きコントラスト効果。
入園バッグ完成(小花柄:女児用):優し気な雰囲気に出来上がりました。サイズは、すぐ下のクリップにて↓。
入園バッグ類の各アイテムの出来上がりサイズ(女児・男児共通):5アイテムのサイズ感の違いをご覧下さい。
入園バッグ完成(ストライプ柄:男児用):その他ギンガムチェックなど黒白柄には黒無地は瀟洒な組み合わせ。

あとがき

さて、その後なのですが、この2セットの製作品は両方共ご購入いただきました。

まるごと受け入れてもらえる有難さを作り手側としては感じました。

本来なら好きな柄で持ちたいところを、様々な事情があるのだと思います、こうしたものをお作りして、既製品を求められる方のためにお役に立てることができると思います。

さて、お値段事情ですが、当方の希望する販売価格とは全く関係ない所で言うと、ご購入者様のニーズは¥3,000代を相場として希望されているようです。

¥3,000代ならたくさんの中から注目いただける値段の目安だと感じました。

商業付いて原価を意識してしまうと到底成り立たないと思いました。

では、いい加減に作るのか。。ということに関しては作る限り良質さをとことん追求したものを作るスタイルは決して変わりません。

困った方に心から寄り添う気持ちで挑まねば、決してできない製作だと思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

同じ黒白ボーダーなのに別物同士の3点のボディーバッグ、同じ柄と色に特化することで分かるそれぞれの味わい【106】

アイキャッチ画像106

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ハンドメイドバッグの製作をある共通点で括り、<○○シリーズ>と題して続行中。

このたびは<黒白ボーダーシリーズ②③>をまとめてお届けしまして、当シリーズを終えたいと思います。

<ボーダーシリーズ>ではなく<黒白ボーダーシリーズ>としたことで、同じ柄やカラーでも違った表現ができる素晴らしさがお伝えできればと思います。

<黒白ボーダーシリーズ②③最終>ポロシャツのかのこ・衣装のサテンも交えた全3点のボディーバッグの本当の個性

このたびは、2点を同時完成致しました。

半月型用生地:<表地:黒x白>カノコボーダーニット、ポリエステル/55%、綿/45%、日本製。<裏地:チャコール>スポーツメッシュ、綿/94%、ポリウレタン6%、日本製。
水平型用生地:<表地・裏地共通:黒x白>サテンストライププリント、ポリエステル/100%、日本製。

元はストライプなのですが、向きを変えてボーダー柄として使用。

では、半月型ボディーバッグの方からまいりたいと思います。

半月型ボディーバッグの裁断後のパーツ:ベルトと本体の橋渡し役として「タブ」の存在があります。
ハギ目周辺の柄合わせ:長めに裁断しておき、柄合わせの融通性を入れています。ハギ目の位置を工夫します。
ボーダーのピッチの統一:ハギ目付近では幅が乱れますので、意識的に幅をそろえます。数回やり直しの末成功。

寸法通りには行かない現実もあり、やり直して目で確かめながらの感覚をつかみました。

ボーダーのおおよその段差解消:カーブの部分はどうしても段差が生まれましたのでストレートの部分のみ。

カーブもぴったりに柄を合わせるところまでするのか。。その場合バッグの寸法自体の見直しになり軸がぶれるのです。

半月型ボディーバッグ完成(かのこボーダーニット黒x白):<サイズ>縦16cmx横20/27cmxマチ7xcm。
ショルダー部分も含めた完成の見た目:このボディーバッグがまさかあのポロシャツ素材と同じという意外性。
その他の箇所(左上から時計回りに):入り口の開き具合・ファスナーポケット→背面→ファスナー口布。

口布部分は目が行く場所ですので、ボーダーの段差が無いようにぴったり柄合わせを意識してあります。

では、ここからはもう1点の水平型ボディーバッグへ移ります↓。

元は地の目がストライプ柄ですので本来の地の目に沿って織芯の接着芯の向きを合わせます。ファスナーは黒。
水平型ボディーバッグの縦長のファスナーポケット:スマホがゆったりと出し入れできます。

ボディーバッグは面積が狭いので、形にめいっぱいのゆとりあるポケットを作るには、本体の形に等比のポケットになるのが必然。

バッグ本体とベルトとの橋渡し的存在:このパーツの呼び名が分かりませんが、「タブ」ととりあえず呼びます。

ジグザグステッチをかけることで頑強に。。所謂キルトのようなものですので、柄との相性に応じてジグザグ以外も有効です。

ファスナー付け:ここがこのバッグの製作の難関。ファスナー両サイドの表地と裏地は「外表」で合体済み。
ファスナーの端タブ:後付けの方法を採用。ファスナーの端を隠しながらスタイリッシュに仕上げます。
水平型ボディーバッグ完成(サテンストライププリント黒x白):<サイズ>縦25cmx横23cmxマチ無し。
水平型ボディーバッグのその他の角度:左上は後ろ面、右下は正面を斜め上から。すっきりとしています。
<黒白ボーダーシリーズ>の3点:どれもボディーバッグ・ボーダーである・黒白であるという複数の共通点。

複数の共通点のその奥にある個性や味わいを発見するには、こうして見かけの「同じ」をあえて設定することで見つけやすくなるのではないかと思ったのです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.06からおよそ5年後の2025.04.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

その後<○○シリーズ>はある地点をもって終了。

その理由の1つとしては、シリーズを意識するあまりエンターテイメント寄りな製作スタイルになってしまうことに気が付いたのです。

「構想」を重視するあまりかえって前もって決めた「フレーズ」などに縛られるのは、かえって1点ずつ丁寧に作ることを置き去りにしてしまうと「はっ」としました。

例えば半月型は、ファスナーの両サイドの隙間があり、解消する必要の課題が残りました。

また、水平型ボディーバッグは決して使い易いものではなく、かえってストレスを生んでしまいますのでファスナーの位置が悪いです。

何を一番モットーとするのかを考えると、3点がバランスよく揃うことなど実は関係が無く、「1点ずつ良質なバッグをお届けすること」だったのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>私は使っていません、個人事業主の簿記において、「仕掛品」や「積送品」の「〇〇品」は必要ないです【357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

企業に勤務していた時の経理と個人事業主、簿記の参考書とか試験と個人事業主でちょっとした仕訳の違いがあることに気づきました。

基本的なことは同じですけれど、特に簿記に登場してくる科目の中では、実際には省略してしまった方がシンプルで分かりやすい経理になったりもします。

今回はそのような状況に出くわした例として2点程科目をご紹介し、簿記の教科書には確かに出てきていたけれど実際は使わなくても事足りるという例をご紹介したいと思います。

当事業形体は、ハンドメイド業者で、商品を自分(自社)で製造して作り上げている形態に当てはまります。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その①:「仕掛品」

物を材料から製品に作り上げる形態が含まれる事業においては、決算をむかえる時に「未完成品」の状態にあることがあります。

これは、簿記の中では「仕掛品:しかかりひん」に相当します。

一番最初に勤めていた会社の時は、経理事務担当ではなかったのですけれど、時々経理部に出向き材料購入の納品書を持って打ち合わせに行っていました。

その時に経理の部長さんが、「これは仕掛品となるよ」ということで、「仕掛品」のゴム印をその納品書に押していました。

そう、その会社はメーカー的位置付けの事業(実際輸入業者でOEM形態)なので「仕掛品」勘定を使っていたのです。

個人事業主スタートの頃、簿記2級の工業簿記により、「仕掛品」を使わないといけないと思っていました。

ただ、実際は使わなくてよいです。

実際に使わずに問題なく過ごしてきています。

よって、材料を購入した時だけ、

以上の仕訳をします。

その後は「仕掛品」という科目も、完成しても、簿記に出てくるような「製品」という科目も使用しません。

「製品」という科目を使うのは、決算の棚卸し仕訳の時に、バッグの在庫を数える時にだけ使うということです。

これが一番シンプル、かえって分かりやすいのです。

よって、決算の時12/31時点で、本来の「仕掛品」状態の縫った途中の未完成のバッグは、製品の棚卸にはもちろんカウントせずに、材料のままの状態として、材料の棚卸としてカウントするのです。

カウントしないということは「漏れ」になりますのでご注意を。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その②:「積送品」

「委託販売」というものがあります。

自社の店舗がない場合に、他のお店に製品を置かせてもらい、売れるとそのお店に売上価格の何%かを手数料として支払う形態。

私も先月「レンタルボックス」の業態をされているお店にお世話になり、委託販売を初めて経験させていただきました。

こちらのお取引も実際は簿記の通りには仕訳しませんでした。

簿記の通りだと、お店に置いてもらっている商品を自分の手元にある商品との区別で「積送品:せきそうひん」勘定を使うのですが、積送品というのはいわゆる、「資産勘定」であり、決算時は「製品」に含めるのです。

別紙などでお店に預けた商品を把握していますし、なかなか勘定科目を使った仕訳の明細で何かを把握ということは実際にはありません。

日にちとか、合計金額の確認くらいです。

よって、商品を預けた数量や明細は別紙もしくはメモでもよいです。

そして、売れた時にやっと仕訳をすればよいのです。

あとがき

このたびの使わない科目、「仕掛品」「積送品」は、いずれも「〇〇品」という「棚卸資産」になります。

「仕掛品」にはしなかった購入時そのままの材料も、結局「棚卸資産:材料分」としてカウントしますので最終的な金額の行き先が同じところに入っていくのです。

「積送品」に関しても、他の場所にあっても自社のものだと把握していれば、「棚卸資産」の中に最終的に混じっていくのです。

よって、把握できる範囲内にある個人事業主ではあえて「〇〇品」という科目は使っていません。

ただ、漏れることなく「棚卸資産に入れる」ということは必ず守る必要があります。

そのせいで、カウントし忘れのミスは無いようにせねばなりません。

分かるように完璧になっているという徹底ぶりこそが「仕掛品」や「積送品」を使わないことに対する説得力があるわけです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

古着501デニム黒紺両方で比較、切替パンプスも相まって黒デニムにネイビートップスが合うほどのコーデの充実【149】

アイキャッチ画像149

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、1つ前の記事【148】の続編のような内容となります。

最大限60点程収集していた「リーバイス501」の古着は、W28とUSA製に特化したスタイルでした。

そんな極みから収集者自らがこれらの501デニムの古着に教えていただいたことも多く、ライトブルージーンズのイメージが際立つ古着ジーンズのコーデの更なるポテンシャルをお伝えできればと思います。

リーバイス501の古着ジーンズ:左はミドル落ちのインディゴブルーカラー、右は初期ウォッシュ程度のブラック。

【148】でも、とにかく可能な限り上下のコーデや小物使いを交えていくつかのセットをご紹介しました。

引き続き当【149】では、コーデを更に深堀り、インディゴブルーとブラックのカラーの違いで全体コーデの雰囲気の違いを見ます。

インディゴブルーとブラックのどちらを購入するかの迷いの際の判断に。。もしくはいずれのカラーにもそれぞれの魅力があり2色同時持ちへのきっかけにもなるようなそんな影響力ある内容になればと綴らせていただきました。

最も素敵な渾身のコーデが何かを探るための興味深き検証、古着501のインディゴブルーとブラックを同じトップスと小物で比較

この2カラーを共通のトップスとパンプスを含めた全体コーデでお洋服との組み合わせに焦点を当てて比較します。
王道の黒Tシャツ:どちらも同じくらい違和感なく合わせられますので王道スタイル。瀟洒なのは断然ブラック。
黒白柄との組み合わせ:パンプスもいずれも黒無地。この場合は間違いなくブラックデニム。第3のカラーを排除。
黒よりマイルドなグレー系との組み合わせ:こちらも黒からの流れと見てモノトーンでまとめる方に軍配。
有色カラーとの組み合わせ:原色・中間色共に、インディゴブルーの方が断然相性が良いと考えられます。
ネイビーカラーとのコーデ:これは私も新しい発見でしたが、時々タブー視される黒と紺が見事に融合できます。

甲乙付け難く、このネイビーのカットソーやネイビー地のバイカラーパンプスパンプスの中に黒が入り混じるたまたまの偶然がミラクルを起こしました。

インディゴデニムにもブラックデニムにもそれぞれのコーデの良さが感じられるという同等の判定です。

このミラクルはこれまでの固定観念を揺さぶるほどのもの、黒と紺を合わせることにタブーなどなかったのでした。

あとがき

おそらく、「リーバイス501」というアイテムは、ファッション史上語り継がれるアイテムだと思います。

いつまでも末永く着用できる「デニム」という緻密な織りの存在も非常に優れたものであることを、501古着が証明してくれています。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.02からおよそ5年後の2025.05.31にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年においては、長い間「アメカジ」の象徴的存在だったリーバイス501の古着の着用も、デニムの装い方の変遷とともに、ニッチな存在へと。。

元々、チェックシャツなどに合わせてこなかったパンプススタイルは、このままこの内容をアウトプットしていることが流行とは無縁です。

ただ、2025年ではメーカーがハイブランドの古着のデニムにピクチャレスク本人のワードローブも変化。

ハイブランド古着のデニムパンツと比較して思うことは、「リーバイス501」の筒形のような履き心地の特徴です。

後ろ姿が肉感的でかっこいいリーバイス501は、人間らしい健康的な丈夫な体型に一番合うということをたくさんの501を見てはいてきた者がお伝えできる感覚です。

もし、古着市場で501を見つけた際には、このようなはき心地感覚をイメージして手に取ってみてくださいませ。

そして、おそらく当記事をお読みくださった方は、デニムにご注目をされている方、【148】でもご紹介しました素晴らしい本を最後にご紹介したいと思います↓。

「完本ブルージーンズ:出石尚三 著」です。

厚みある本なのに、夢中で読んでしまう魅力的な内容です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク