美しいミシンの縫い目の実現のために。。縫い始めと縫い終わりの糸を隠す仕上げ方【124】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

<HMB教室>カテゴリーであるこちらで、ハンドメイドバッグ教室の内容をお届けします。

この教室は無料のYOUTUBEとブログの中だけの教室です。

私の目標としましては限られる人数のリアルの教室の代わりに、ネット上で何かしらの技術やコツを共有することがリアルの教室では難しい大人数に広く行き渡ればという願いを込めています。

ということで、当ブログのカテゴリーの<HMB教室>でそういったコツや技術の内容を集めていますので、ちょくちょくお立ち寄りどうぞ(^-^)。

さて、何をミシンで作るにも必ず出てくる縫い始めと縫い終わり。

これが返し縫いで糸をブチっと切っても良い時と良くない時を私は分けて考えます。

今回は、後者の方の手間をかけていきたい時の、綺麗な仕上がりになる糸の始末をお伝えします。

裏に結び目を隠す手間をかける場所とブチっと糸を切っても良い場所の区別

大きくは、こう分けています。

裏に糸の最後の玉止めを隠す必要のある時というのは、表にむき出しの箇所です。

例えば、サイドに縫い付ける形で取り付けるタイプのショルダータブなどはその例。

サイドに縫い付けのショルダータブ:糸をプチッと切らずに、結び目をタブの溝などに隠しています。

バニティバッグの場合ショルダーはサイドに縫い付ける仕様が一番使いやすくバランスが良いと思います。

この時に、今回ご紹介します糸の縫い始めや縫い終わりの部分を隠すやり方が使えます。

また、必要が無い時というのは、取っ手やリボンをトートバッグの表地と裏地の間に挟み込んで縫い付ける時などです。

内側に隠れてしまい、視界には全く入らない場合が糸をブチッと切ってしまって良いケースだという考え方です。

この後に貼ります動画は、ブチッと切らない手間をかけて綺麗に仕上げるケースの場合の糸の隠し方を細かい世界観で研究した記録をYOUTUBE動画にまとめています。

2つのケースがありまして、1つは縫い始めと縫い終わりが同じ位置に来るような、ぐるり1周などのステッチの場合です。

もう1つは直線で縫い始めと縫い終わりが別の位置になるケースです。

あとがき

確かにこの作業は、少々手間がかかるものです。

この積み重ねが時間をかけた作業となることに影響はしますが、バッグは綺麗に仕上がります。

スピードか丁寧さかどちらに重点を置くかですが、迷わず後者です。

まずは良質な物をきちんと作っていくことをベースに置いています。

大手様のコストをカットする大量の格安商品とは反対のことをしていかねば、個人では、到底お品が受け入れられないと思い意識し始めたことです。

綺麗に作ることに対して、このような手間をかけ力を注ぐのは意味のある時間の使い方であると判断した結果でもあります。

ハンドメイドバッグ教室では、「綺麗な作り方」という視点でお伝えしますので、手間をかける場面は結構あります。

この考え方が長い目で見て、その場には目に見えない「信用」とか「信頼」を獲得することへの実現へつながっていきます(^-^)。

あくまでピンチの時だけ、途中で糸が途切れた時に縫い目を自然に継続する方法【123】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシン縫い作業は上糸と下糸のコンビネーション。

下糸はミシンの構造に沿い、ボビンという小さな巻きパーツに巻いて設置します。

このボビンがなかなかのミニサイズなのです。

ミニサイズであるがゆえに、一度に負けるm数が限られます。

私の見積もりでは、30番のテトロンで25m周辺。

1点のハンドメイドバッグを作るにあたり、必ず途中で下糸の交換が起きます。

しかも、その交換時期は突然訪れます。たとえ縫い途中の場所であってもです。

そんな時に、少し残念な気持ちになりながらも、予想不可能であるい仕方が無い現実に納得しながらボビンに糸を巻くところから再開していきます。。

さて、その縫い目はどうするのか。。。

いろいろその場面を経験する中で、前の段階に遡って糸をほどくことをせずに、その場所周辺から再開できる方法を見つけました。

しかし、不自然なつなぎ目は意味がありません。

今回は、ミシンの縫い目の美しさを追及する対策として、糸の途切れ目が表からは分からないようなつなげ方をご紹介します。

糸がバッグから飛び出していないお品にするための玉結びと玉止めを裏側に隠す徹底

糸が途中でぶちっと途切れるのはそこがほつれの原因になったり、見た目が粗い縫製に感じたりで決して良質とは言えません。

かつてハンドメイドバッグを作り始めの頃は、返し縫いで縫い付けてしまえば丈夫になったのだから良いと思っていました。

今は、随分と視野の狭い見方だったと思えます。

いろんな箇所でそれを行うと、ぱっと見の糸のツンツンした飛び出しが複数になり、目に付くものです。

その後、目の前にあるお品をもっと俯瞰して見るようになったようです。

ここ数年は、良いお品を作るという前提のもと、糸の縫い目は表には出ないことを徹底しています。

が、そのようにな意識をしていても、糸が途中で途切れるというハプニングがどうしても起こってしまうことがあります。

<糸が途中で途切れてしまうケースの例>

・下糸がなくなった時

・厚手の生地を縫っていて不意に脱線してしまった時

・間違えて押さえを上げてしまった時、

・糸がどこかしらに絡まり、やむなく途中で切って対処した時

こんなことがたまに起こります。

どれも起こってしまうことは仕方がないことです。

そうした時に、対処できる方法、そしてその後もその続きから再開できて、糸の縫い目が表から見て、何の問題もなく自然につながる方法があります。

最初からほどいて縫い直すことも、実はリスクを伴うことがあります。

薄手の生地とか、ミシン穴の跡が目立つ場合などです。

途中で切れた、もしくは切らざるをえなかった糸。

まずは、このたらりと長く余っている糸は切らずにそのままです。

後で結ぶ時に数センチ必要ですので。

続きは連続ショットでご紹介します↓。

まず裏側に出ている上糸を進行歩行と反対向きにやさしく引っ張ります。
表面にある下糸がこちら(裏面)にリングのように浮かび上がります。
それをリッパーで糸を切らないように易しく手前へひっぱり出します。
そうすると糸の先端を含めた向こう側の糸がこちらに集まりますので、
これを2度結んで固定して糸を切ります。途中ながら、玉止めのような役割です。
そうすると表から見ると縫い目が途切れてはいますが、糸の先端が反対側に収納されたのが分かります。
次にここからつながるようにミシンをかけますが、先端の穴そのものは避けて、そのすぐ隣からが良いかと。
そこにミシンの針を刺して、返し縫いせずにスタートします。「この返し縫いせずに」がとても大切。
そして、最後は端っこなので返し縫して完了。途中からのスタートの部分も綺麗に始末します。
その始末の方法というのおが、先ほどと同じ要領で表にある糸をこちらへ誘導。
易しくやらねば、2つ3つ針目が一気にほどけるといけないので、慎重に。
そして、2度結んで玉止め完了。
表から見ると、どこで途切れたのかさえ分からなくなりました。成功です(^-^)。

なかなか写真では省かれてしまうシーンがどうしてもあるので、必要とあらば、YOUTUBE動画でもご確認してみてくださいね↓。

ところで、この作業は言うまでもなく頻繁に行うものではありません。

あくまで、どうしようもない状況の時です。表には見えなくとも、一気に縫えることが一番綺麗です。

さらにやばい状況、糸が短くてすぐに玉止めできない場合や縫い終わった後で途中を一部だけ縫い直したい場合にはどうするのか

そして、発展バージョンとして、糸の長さが足りない状況、プチっと切れたハプニングの時に糸が短くてその場所ではとても玉止めできそうもない場合は、数センチ余分にほどきます。

1目1目慎重に裏側から糸を引っ張って結べる長さになるまでまずほどきます。

また、別の状況としては、縫い目が途中部分のみ外れている場合、本来は最初からやり直すのがいいのですが、そうもいかない場合です。

真ん中でまず糸を切っておいて両サイドを数センチずつ左右にほどいて同じことを行います。

とにかく表の糸目を見て確認しながらなのですが、場合によっては、針に糸を通して、裏面へ送ったりなども時々取り入れています。

ただ、これが可能な場合というのは、裏地を貼る場合など、結び目が隠れることができる場合に絞った方がよさそうです。

こうしたハプニングのピンチの際には、すっきりと綺麗に見える出来上がりにするには?を考えてのやむを得ない判断です。

決して頻繁に行うものではないです。

あとがき

細部まで行き届いた仕立てというのは地味な箇所なようですが、美しいものです。

今回は、<HMB教室>からお送りしました。

ハンドメイドバッグを綺麗に作る方法やコツをお伝えしています。良質なお品というのはどういうものなのかという研究を私も共有しながら一緒に行ってまいります。

このカテにノウハウが集まっていますので、よろしければ今後も<HMB教室>へお立ち寄りどうぞ(^-^)。

ハンドメイド製作者が一度は考えること、ここまでの生地の拘りを経て完成したバッグは果たして「作品」なのか「商品」なのか【146】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、少々おおがかりな記事となります。

全部で50点近くあるかもしれません。たくさんの集めた生地をシリーズにくくってみたいと思います。

綺麗な生地、かっこいい生地、面白い生地。

ハンドメイドバッグが完成される前の本来あまり知られることがない生地の状態でわくわくするような気持ちを味わっていただきたいと思います。

多くの生地の中から、これは見たことがない、素敵、美しい、などキュンときたりピンときたりした素材ばかりを集めています。

どうぞ、ごらんくださいませ(^-^)。

各シリーズをどうぞご堪能あれ、素敵な生地ご紹介しちゃいます

では、1-15までの全15シリーズがこの記事アップ現在のアイデアです。

生地だけで眺めることの良さというのは、画面いっぱいに見れること、商品になるとどうしても面積が狭まり、柄などの様子がきゅっと縮まる感じがします。

それが生地だけで見ることの良さです。

結構長くなりますが、お気に入りの生地を見つけてみてくださいね(^-^)。

<1:黒メッシュシリーズ>

<黒メッシュシリーズ>黒という限定、メッシュっぽいという素材の限定で集めてみました。
あと1点集めたいところ。
黒は写真に写りにくいのですが、左側はふんわりした割れ物を入れるようなクッション性あり。
右は、丈夫なパワフルな素材で大変面白味がある表面で、高級感もあります。
<ダブルラッセル>ポリエステル/100%、日本製。
<ハイテンションパワーメッシュ>ナイロン/85%、ポリウレタン/15%、日本製。

<2:ランダムボーダーシリーズ>

<ランダムボーダーシリーズ>ボーダーの中でもランダムな形状のボーダーに細かくスポットを当てました。
カジュアルテイストが一般的なボーダーでさえ、エレガントにとらえたチョイスです。
<ジャカードニット>ポリエステル/60%、綿/30%、アクリル/10%、日本製。
<ちりめんニットプリント>アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
<モールベロア>ポリエステル/100%、日本製。

<3:ツイードシリーズ>

<ツイードシリーズ:4種>マルチカラーとのコンビのツイードをすべてチョイスしています。
上2種は多色展開の糸であり、宝石のように美しい生地です。
<ファンシーツイード>ポリエステル/100%、ドイツ製。
<ストレッチフクレジャカード>ポリエステル/85%、絹/12%、ナイロン/2%、ポリウレタン/1%、日本製。
<起毛ツイード>毛/58%、アクリル/22%、ポリエステル/15%、ナイロン/5%、イタリア製。
<ファンシー>ポリエステル/35%、ビスコース/31%、アクリル/16%、絹/9%、ナイロン/9%、日本製。

<4:デイジーシリーズ>

<デイジーシリーズ>デイジーはかわいいイメージ。
いろんなタイプをお見せしたいとチョイスした違った雰囲気のデイジーのお花柄です。
<風通ジャカード>ポリエステル/76%、ナイロン/24%、イタリア製。
<ジャカード>ポリエステル/70%、レーヨン/30%、イタリア製。
<ジャカード>アセテート/53%、ポリエステル/27%、ナイロン/20%、イタリア製。

<5:ラメシリーズ>

<ラメシリーズ>キラキラと華やかなラメ糸が使われている生地が多く見つかるイタリア製。
シルバーのラメもなかなか素敵なものです。左右がシルバー糸、真ん中はゴールド糸です。
<ジャカード>ポリエステル/100%、イタリア製。
<ジャカード>ビスコース/70%、ポリエステル/30%、イタリア製。
<ジャカード>ポリエステル/100%、イタリア製。

<6:もやもやシリーズ>

<もやもやシリーズ>変な名前を付けましたが、柄がもやもやして抽象的なジャカード等を集めたもの。
どれもそれぞれ大変美しい生地です。もやもや柄は、私としてはエレガントなとらえ方をしています。
<フクレプリント>ポリエステル/100%、日本製。
<パンデミック>ポリエステル/100%、日本製。
<生地名不明>ポリエステル/100%、イタリア製。
・・・生地名が分からず申し訳ございません。織り目はジャカードです。
<ジャカード>ポリエステル/100%、イタリア製。

<7:無彩色花シリーズ>

<無彩色花シリーズ>モノトーン的な色使いの花柄に特化したシリーズ。
綺麗な色など使わずともこんなに美しいのだというところが見どころ。
右上は、一度表面を使ってバニティ型を作った過去あり。
次はこの裏面を使ってみる製作を予定しています。
<フクレジャカードニット>アクリル/69%、毛/12%、ナイロン/6%、ポリウレタン/1%、日本製。
<シルクコットンジャカード>綿/67%、絹/33%、イタリア製。
<フクレジャカードニット>ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。
<ハイテンションプリント>ナイロン/85%、ポリウレタン/15%、日本製

<8:パーティーシリーズ>

<パーティーシリーズ>真っ黒に美しい花柄ジャカードばかりを集めたシリーズ。
ツヤもあることからパーティーシーンのシリーズにと集めました。
こういった花柄の黒の地のものは生地の人気が高く、多色展開の中では早めに売り切れるようです。
<ジャカード>ポリエステル/100%、日本製。
<フクレジャカード>ポリエステル/100%、日本製。
<ビエラフロッキープリント>ポリエステル/170%、レーヨン/30%、日本製。
<キラットジャカード>ポリエステル/100%、日本製。
<アメリアジャカード>ポリエステル/100%、日本製。
<ジャカード>ポリエステル/100%、イタリア製。

<9:ゴールドシリーズ>

<ゴールドシリーズ>金色の要素のあるものというくくり。
無地、ブロンズ、ゴールド使いのジャカードと集めた3点です。
<ドレープカーテン地>ポリエステル/100%、日本製。
<ジャカード>ポリエステル/49%、綿/34%、ナイロン/17%、イタリア製。
<朱子織バラ柄ジャカード>ポリエステル/100%、ドイツ製。

<10:ゴブランシリーズ>

<ゴブランシリーズ>ゴブラン織りは、ジャカード系の中でもよく知られています。
広く知れ渡りつくしているのでとあまり見かけないタイプの柄を探してやっとこの3点。
日本製のゴブラン生地はほぼ見つかりませんでした。
そして、すでに、一番左が同じ生地でかわいいがまぐちポーチを作ってみえる方がいるのを写真で発見。
他の仲間のゴブランと並んだ展開をされていました。
私は一度巾着バッグを作りましたが、何かマチが大きすぎてバランスが悪く、不格好でボツに。
まだストックがあるので別のデザインで挑みます(^-^)。
<インテリアジャカード>ポリエステル/55%、綿/45%、スペイン製。
<インテリアゴブラン>ポリエステル/50%、綿/50%、スペイン製。
<インテリアジャカード>綿/100%、トルコ製。

<11:シルクシリーズ>

<シルクシリーズ>絹/100%の素材だけをチョイスしました。
とろりとしているんだけれど丈夫な絹の雰囲気を味わっていただこうと思います。
左と真ん中は、同じ素材の色違い、一番右は、着物用の反物なので幅が狭いです。
どれも色の雰囲気がとてもうまく出ていると思います。
<シルク紬プリント>絹/100%、日本製。
<シルク紬プリント>絹/100%、日本製。
<正絹プリント>絹/100%、日本製。

<12:ちりめんシリーズ>

<ちりめんシリーズ>シボがうねって美しい凹凸感がある素材のちりめん。
柔らかそうで実は目が詰まっていて丈夫な生地だと思います。
ちりめんといっても混率が違ったり、ジャカードとの混合でより華やかになっているのが一番右です。
<ちりめんプリント>おそらくポリエステル/100%、おそらく日本製
・・・申し訳ございません。かなり昔の手持ち生地でして当時のデータがございません。
<ちりめん金彩プリント>レーヨン/100%、日本製。
<ちりめんジャガード>ポリエステル/100%、日本製。

<13:無地ライクリーズ>

<無地ライクシリーズ>ジャカードなんだけど1色使い。
実はこの辺りが一番、洋服には合わせ易いのかと思います。
<ナチュラルドレープカーテン地>ポリエステル/100%、日本製。
<マトラッセジャカード>ポリエステル/100%、日本製。
<ドレープカーテン地:シェイプス>ポリエステル/100%、日本製。
<ドレープカーテン地>ポリエステル/100%、日本製。
<レーシージャカードニット>綿/44%、再生繊維(モダール)/44%、ナイロン/12%、日本製。

<14:タオルシリーズ>

<タオルシリーズ>タオルって意外に素材はしっかりしたお値段なんですよね。
今回本来のタオルの織り方であるパイル、パイルカットをしてあるようなものと2タイプ。
一番右はツートンカラーのデザインにするためにピンクに対して黒が配色使いです。
<ベビータオル無地>綿/100%、日本製。
<シャーリングタオル>綿/100%、日本製。
ピンク:<パイルニット無地>綿/75%、ポリエステル/25%、日本製。
黒:<シャーリングタオル>綿/100%、日本製。

<15:パッチワークボーダーシリーズ>

<マルチカラーパッチワークシリーズ>パッチワークは今後も作っていきたいですね。
あまり凹凸感のない素材も、もともと凹凸感のある素材も色違いで複数色をつなげてシートにします。
そこからのバッグ作りとなりますので、非常に手間がかかります。
しかし、とても楽しい作業であること、配色の組み方がオリジナリティーあふれたものになります。
色違いの展開が結構美しい無地を見かけたときにはパッチワーク物を1点のみ作るという案です。
<ドレープカーテン地:左からベージュ、カラシ、ブルー>ポリエステル/100%、日本製。
<スポーツメッシュ:左上から時計回りに、ブルーグレー、カーキグリーン、紺、濃グリーン>
ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。

以上、全15シリーズをご紹介しました。

あとがき

生地選びはやはり真剣です。

ここで1つ問題を提起したいと思います。

こうした色使いの組み合わせを工夫したハンドメイドバッグは、「作品」なのか、「商品」なのかということです。

非常に意見や価値観が分かれるところだと思います。

今は結論付けずに、ゆっくり考えていきたいと思います。

とにかく、こうした生地選びの組み合わせの時点からすでに、ワクワクして製作が始まっているかのような気持であることは間違いないです(^-^)。

マジックテープやファスナーを付けずにセキュリティー性と取り出しやすさの両方を均等に追求したフラップポケットの製作【122】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は<和柄シリーズ>というもので4点ハンドメイドバッグを製作致しました。

A4横サブバッグの角有り、角無し、そして生地違いで半月型ショルダーバッグ2点の合計4点と豪華なラインナップです。

賑やかな和柄のマルチカラーが素敵な4点ですが、実は一番のポイントはその華やかさではないのです。

しかし全くその華やかさと関係が無いわけでもありません。

華やかであるからこそ、バランスをとった余計な機能の省略によって柄が引き立ち、使いやすさや煩わしさも追求された製作であるところがお伝えしたい部分になります。

そのパーツが本当に必要なのかどうかをいろいろな局面から考える

あるパーツをセキュリティー性を高めるために取り付けたことによって、かえって出し入れしにくいという心地悪さが生まれてしまった貴重な例が実体験としてあります。

フラップポケットのフラップにマジックテープを取り付けたり、ポケット自体がファスナー仕立てになっていたりすることがその例です。

いずれも片手での開閉が難しく、セキュリティー性が高い反面使用する中での煩わしさが付いてきてしまいます。

ということでこれまでは取り付けてきけれど今回の製作では取り付けなかったパーツを3点ご紹介します。

3点もあるので驚きですね。

①ポケットのフラップのマジックテープ、②ショルダーのDカンと線コキ、③隠しポケットのファスナー、この3点です。

まず、①から順に解説致します。

①ポケットのフラップのマジックテープ

フラップ付きの半月型ポケット:ここにマジックテープは付いておらずヒラヒラです。
しかし、このフラップ自体が実はセキュリティー性がある程度ある立派な機能なのです。

フラップにマジックテープを付けることがセキュリティー性はあるものの、実際に使うと頑丈すぎてマジックテープが無い方が開閉時のストレスがないということです。

マジックテープが無くても、フラップの存在自体がセキュリティー性があることを実際に利用しながら改めて実感しました。

しかも物を取り出したり入れたりが大変スムーズです。

バッグ本体が半月型。そして、中に付いているポケットの袋部分も半月型、フラップもダメ押しの半月型で統一です。

まあるい雰囲気がかわいいと感じてもらえそうなデザインです。

常に物理的に下向きのフラップがセキュリティー性アップの役割をすでにある程度は担ってくれています。

フラップが付いていない貼り付けポケットのみでは心配ですが、フラップが付いているだけで安心できます。

続いて、②を解説致します。

②ショルダーのDカンと線コキ

ショルダーカンのDカンx2個と線コキx1個を通常取り付けますが、自分のバッグを使う時に、調節機能を一度も触らないとう経験から得たことがヒント。

そこで、思い切って調節機能を無しにしたのです。

ミドル程度の長さ固定で縫い付けました。

ショルダーの長さのだいたいの位置は、バッグのてっぺんが腰骨の数センチ下くらいの位置に来るサイズ感。

決して長過ぎません。

調節機能を付けない縫い付けタイプのショルダー:古いバッグは、調節機能など気休め。ほぼ調整することなく使えますので、中間的な長さに決めてしまいました。

巾1.2cmの長さが飛び出した部分だけで107cmほど。

サイドの表地裏地の間に挟み込んでミシンで丈夫く縫い付けます。

女性はだいたい1m辺りがショルダーの使いやすい適度な長さだといえます。

あとは個人的な好み。

リュックはもう少し好みが幅広く、だらんと長く背負いたい人もいらっしゃいます。

ショルダーはその点それほど長さの好みはなさそう。

最後に③を解説致します。

③隠しポケットのファスナー

通常隠しポケットにはファスナーを取り付けることが多いです。

しかし、今回ファスナーを使いません。

スーツのポケットの玉縁(たまぶち)様式に類似のデザインです。

実験的にどちらが良いかを比べてみるために両玉縁風と片玉縁風と2種作ってみました。

結果からは、片玉縁風の方が綺麗で迫力ある素敵なポケットになったようです。

両玉縁風の隠しポケット:真ん中に配置することに神経をとられ結構ヘビーな作業となります。
頑張って出来上がったものの口が開きがちなものであることが苦労があまり実らない結果です。
片玉縁風の隠しポケット:すっきりとし、ラインが綺麗で迫力がある入口です。
こちらが断然良さそうだとこちらを今後も採用したいという結論このたび至りました。

完成品を見てお伝えしたいこと-原価を下げることは附属品の不採用で可能である

4点完成。デザインは大きく2種。
菊柄と桜柄は、全く同じ型紙で4隅にピンタックするかしないかの違いだけです。
A4横サブバッグ(角有、角無)と半月型ショルダーバッグという3種のデザインが混在。

今回どのバッグにもフリル使いをほどこしました。

どのようにフリルを作ったかなどは、後で貼りますYOUTUBE動画に出てきます。

ここで、お伝えしたいことをまとめます。

①で省略したマジックテープ、②で省略したDカン、線コキ、ナスカン、3 で省略したファスナー、これらは、1つのバッグの原価にかなりの金額の割合を占めるということです。

既製品を購入した材料の調達は原価が張るのです。

これらを省略することで、「ハンドメイドマーケット」などの際に、喜んでいただける価格を実現することなどのヒントになりはしないでしょうか。

余計な機能なのか、必要な機能なのかをじっくり選択した結果の例がこの度の製作のポイントとなる箇所です。

あとがき

バッグは「盗難」が心配になりセキュリティー性があるものが安心とされますが、そこも使い勝手とのバランスです。

セキュリティー性がガンガンにあるタイプは、旅行用のあまり出し入れを頻繁にしない物入れなに限定するなど上手い使い分けも工夫になるでしょう。

そうしますと、あくまで、ユーザーの行動に寄り添ったような製作というのが大切だと思われます。

それでも、良かれと思ったことが違ったりもするもので、お客様からの「フィ―ドバック」も貴重になってきます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

お部屋のカラー1つにしても、心の中の素直な気持ちの投影ではないだろうか、インテリアは人生の写し鏡であり人生を作っている【159】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古い昭和時代の家具の素敵さに魅せられたピクチャレスクは、ちょっとした木製家具コレクターでもあります。

このたび、古き良きお品を探しているからこそ分かった木製家具の製造の歴史やメーカー様の優れたセンスなどをご紹介してまいりたいと思います。

「Najico(ナジコ)の扇形コーナー」などの昭和時代の味わい深い木製家具収集をしている者が気付いた、インテリアは人物像を表すということ

この特徴あるコーナー棚との初めての出会いは、5年程前にヤフオクで¥3,000というようなお値段で落札購入した時。

さらにこの棚が必要になり、その後再びヤフオクで木製棚を検索しました。

最初は、この棚の呼び方が分からなかったので同じシリーズを探したくてもなかなか見つかりませんでした。

が、ついに関連商品でヤフオクのAIさんが表示してくれました。

AIの登場で時代が進んだのです。

興味あるお品を画像でキャッチし、ピンポイントで的確に集めてお勧めしてくれるようになりました。

そんなお勧めによってコンパクトな、しかもおしゃれな木製棚を発見。今度は4段です。

こんな特殊なデザインはもしや同じ種類なのではないか。。と思い始めます。

最初の3段のタイプの購入から5年後です。

古い木製家具の価値とかニーズからでしょうか、当時の¥3,000からは値段がそこそこ上がって、¥7,000という価格で落札購入。

ところで、購入するときに「あれっ?」とわたしは思ったんです。

こんなある意味特徴あるデザインって、もしかして同じ会社様が作られたのではないか。。

そんなことが気になり始めます。

今回の4段は、すでにヤフオクのタイトルにNajicoと謳われていましたので、4段の方は「Najico」ブランドのもの。

そこで、以前から持っていた方の3段のオレンジ茶の裏側を見て確認したのです。

5年前に3段を購入した時には裏側にシールがあったこともあり、気にも留めなかったメーカー名。

今回のブランドの一致で詳細がもっと知りたい欲求が沸いてきます。

そして、ネットで調べます。

このNajicoの棚は作りが明らかに日本製。

手の込んだ部分、繊細な作り、表面の始末、すべてが行き届いていることが感じられます。

まず、どこの県のメーカーさんが作ったのか、そこはNajico社であるのか、など。

そして、私はあるホームページにたどり着きます。

同じ名前の全く違う会社にヒットする場合に気を付けて、慎重に「najico 家具 木製」と入力して探しました。

ここで私の無知が活きるのです。

「Najico」という会社様を知らなかったため、良かったのかもしれません。

この棚を作ったのは、福島県のいわき市にある「南産業(株)」様という会社だったのでした。

私は、どこの会社様が実際に製造したのか、に焦点を当てていたためにこの南産業様を見つけることができたのだと思います。

そして、この会社様に質問メールを送ります。

よくよく考えたらその質問メール、就職支援サイトのもので、ちょっとあり得ない勝手口からの侵入のような連絡の取り方でしたが(^_^;)。

質問の内容は、「今回とても素敵な棚を中古品で入手したのだが、御社が作られたものではないか」ということ、「特にオファーとかそういうものではないのに忙しい所大変申し訳ないとい」うことで、ダメもとでした。

そうしたら、どうでしょう、すぐ翌日にお返事をいただいたのです。

この商品は確かに、当社が製作したものであると。

「Najico社との共同企画で製作と販売担当をした」のだということです。

それが、ホームページの沿革年表の1980年(昭和55年)の欄に見事に「Najico」社という言葉、「小物家具製作」というワードが記されていたのです。

Najico社様というのは、鉄道車両部品を扱う商社「(株)中村自工」様のことです。

この会社様を知っていたら、南産業(株)との共同企画商品であったことまでたどり着けなかったかもしれません。

無知が幸いしました(;'∀')。

「現在は、こういった商品は、木材が良質なものが入手困難により、生産はストップしている」とのこと。

現在の南産業さんの主な生産品というのは、高層マンション等の特注木製家具を中心にシステム収納やシステムキッチン・洗面化粧台等の製造を行っておられるとのこと。

時代の流れに沿った事業だと思いますが、変わらないのは、良質で特注的な素材に特化した商品を製作しているところが健在です。

とても奇跡的なことでした。もう、連絡せずにはいられなかった、そんな感動の事件でした。

ああ、よかった♪。疑問が解決された気持ちの良さ、そして、すぐにお返事を丁寧に下さった会社様のそういうお心使いがあのような美しい棚を作り上げたと思えてしょうがありません。

あとがき

誰でも自分の描く理想の世界観があると思います。

好きな色1色をべースカラーとして一番多く使用するのですが、その色と相性の良い色や柄をコントラストにして、互いにそれらの色が活きるような使い方や取り入れ方をするというバランスは素敵です。

黒のお部屋が好きな方も、黒無地だけでひたすら配置するのではなくて、お布団カバーなどに黒白水玉といった柄物をを取り入れることもかえって「色気」と言えます。

黒ベースは保たれますので、黒の世界観は変わらないのですから。。

いつもそこにある身近な物というアイテムこそ、心の底から納得し、目に入る風景がいつも心地良いと感じるものにインテリアを展開したいものです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

バブル期のファッションアイテムに注目、ゴールドと原色コンビのアクティブな華やか小物を今後の装いに取り入れたい【186】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バブル期の話は今になっても伝説です。

あのような時代は歴史に残る数年間だったのかもしれません。

大盤振る舞いな文化があり、食事を気前よくご馳走してくれる方々、タクシーが混み合ってもお迎えに乗り付けてくれるスポーツカーの王子、ゴールドを思い切って取り込んだファッションなど。。

今回は、2020年5月現在から見た30年前のバブル期の洋服、アクセサリー、小物類などがとても素敵で今身に着けたいと感じるこの感覚と新しく発展した形の取り入れ方をご提案致します。

かなり年代物になってきたバブル期のファッションアイテム

バブル期のその当時は、「今、バブルだよねー」などとは言わなかったと思います。

遡って、後に歴史として振り返るアーカイブ的なネーミング。

バブル期というのは、1987年辺りから1990年辺りまでのようです。

細かい月を省いて、大きなフルの1年でみた風に、ざっくりこんな感じの3年間ほど。

意外と儚(はかな)かったと言えます。

音楽ではユーロビートがダンスミュージックとして流行、ディスコ通いがブーム、そしてそこへ行くためのおめかしファッションが流行という風に「サブカルチャー」がファッションとつながり、沸いていたといった期間です。

今でもこの時代のユーロビートが好きで聴いています。

軽やかでさわやかなリズムとメロディーがとても心地よいのです。

少し脱線ですが、ユーロビートのお気に入りは、

①「Break Me Into Little Pieces(1984):Hot Gossip

②「Always On My Mind (1987) :Pet Shop Boys」

③「Turn Around and Count 2 Ten(1988):Dead Or Alive」

④「In The Name Of Love(1989):Finzy Kontini 」

⑤「Ever and Ever (1989) : Venice」など。

ファッションと音楽はとなり合わせにあるものなので、大いに影響を与え合っていたと思うのです。

バブル時代らしいアイテム
:左-18金貼りェーンブレス(「MONET」)、右-チェーン柄シルクスカーフ(「シャネル」)。

さらに、私が思うバブル期ならではのファッションアイテムを振り返ってみます。

・ボディコンワンピース

まずは、こちらでしょう。

タイトで伸びる素材の綺麗な色のワンピース。

丈はミニ。ボディコンをもっとも着こなしていると感じたミュージシャンの「Dead or Alive」の「ピートバーン」様。

彼らは、来日最中に日本の歌番組「夜のヒットスタジオ」に出演し、ボーカルのピートバーン様は、ボディコンを着てユーロビートの、「Turn Around Count2Ten」をフルで歌った映像がすごく印象的。

「ユーロビート」とか、「ハイエナジー」といった音楽の分野が彼らのバンドの曲。

すごくかっこいいですし、髪も長くスカートなのですから、当時では飛びぬけて前衛的スタイルだったのです。

・ゴールドメッキの大ぶりサイズのコスチュームジュエリー

これも特徴。「シャネル」様のお品が特に分かりやすいですが、ゴールドをモチーフにしたネックレスやイヤリングがとても攻めた感じのテイストです。

ゴールドとのコンビで綺麗なビビッドカラーのガラスがストーンとして配されたアクセサリー類。

・色鮮やかなスーツ

いかにもお出かけなスーツスタイルは現在ではあまり着ている人は見かけません。

しかし、バブル期は逆にスーツスタイルが多く、会社帰りの「花(華)金:はなきん」と呼ばれる金曜日にディスコへ。。

鮮やかな色のスーツが上記のゴールドジュエリーとマッチしてより華やかに映りますね。

・ケリー型や巾着型のバッグ

特にブランド物のバッグで際立っていたのがこれらの2デザイン。

ここ最近アップしたYouTube動画で1980年代のバブル期ファッションの内容をお伝えしたのですが、ありがたくコメントをいただきました。

「ディスコに行くときに、ヴィトンのモノグラムの「ノエ」という巾着デザインを持って行ったことが懐かしい」とのことです。

ケリー型や巾着型は、現在でも好きなデザインですが、間違いなくこのバブル時代がきっかけで持ったと思います。

ファッションに興味を持ち始めた時代がちょうどバブル時代だったのです。

なぜバブル期の「肩パット」はあれほどにもビッグでボリュームがあったのかの理由

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ゴールドのボタンがゴージャスなESCADA(エスカーダ)のジャケット。

ところで、バブル時代のジャケットやコートの肩パットがボリュームがあった理由をファッションについて書かれた「著書」などから参考にさせていただき私の言葉でお伝えしたいと思います。

今見ると取り外したいほどの違和感や不自然さがあり敬遠されがちなボリュームある肩パットです。

ところがバブル時代には「ある種の表現」としてその時代を大きく映す鏡のような重要なポイントなのです。

当時景気が良く、「よく働きたくさん遊ぶ」という文化は、「アグレッシブ」な生活スタイルだと言えたのです。

その活発な仕事と遊びの両立が「戦闘服」みたいに肩パットをあの形にしたようなのです。

そう考えると時代を肩の部分に表現したそのデザインはある意味「優れた洋服」であると言えます。

何も考えられず何となく製造されたものではなく、ちゃんと時代を象徴した表現がされているお洋服なのが「バブリースーツ」なのです。

バブル時代の古着や小物を新鮮に見る世代

一方で、バブル時代から30年以上経過の現在、これらのバブル時代のファッションアイテムを新鮮に見る世代もあるようです。

それは、平成生まれの方達です。

平成の最初の頃に生まれたとしても子供の頃なのであまり記憶がないとなると、これらを見て、新しい発見があるのではないかと思います。

バブル時代のお洋服などもきっと新鮮に映ることでよう。

そうなると、バブル時代のファッションが注目される理由として、いろんな世代が注目しやすいからかなと。

懐かしむ世代と初めて知り斬新に感じる世代が混在するから人数が多いと思うのです。

今後もファッション史には語られそうなバブル時代の特徴あるファッション。

古着で素敵なのが見つかった場合、その取り入れ方の工夫によって新しい着方を考案できるポテンシャルを秘めているかもしれません。

取り入れ方のポイントは、全く同じを繰り返すのではなくて、「らせん状」に発展させることです。

例えば、ゴールドの金貼りのブレスレットの上の写真も、ビビッドカラーのスーツにバブル時代そのまんまのように装うのではなく、変えていきます。

エキゾチックなボタニカルなワンピースに異国情緒あふれたスタイルとして装う時の小物に使ったりなどが例です。

あとがき

バブル期には、お食事にいくだとか、車を運転するなども盛んでした。

食事スタイル(イタリア料理など)、乗っている車の車種(スポーツカーと呼ばれるタイプ)なども日々の会話の中に多く出てきたものです。

周りの持ち物の多くが「ファッション化」していて、「スタイル」になっていたことは今も同じのはずですが、色濃く映るのは、「みんなが同じ」というところに特徴があったかと思います。

現在との比較では、そこまで特徴あるファッションアイテムが一辺倒に流行することは近年見かけません。

そういった意味では「貴重」だったかもしれません。

YouTube動画の中で登場した「ファッション雑誌」の全盛期だった影響もあるかもしれません。

その頃はファッション情報がテレビや雑誌であったこと、特に雑誌はファッションの勉強のためには欠かせないツールだっと言えます。

現在は、もう雑誌の存在は薄くなり、雑誌の編集社様自体がYouTubeで専用のチャンネルを持ち、私もいくつか登録させていただいております。

大きく新しい発信方法へと変わったみたいです。

紙ベースの雑誌との違いは、私から見るとより「ありのまま」を表現しやすくなったと思われ、「着飾る」ようなバブル時代のスーツと比較すると、いかに「自分らしい着方」というところにシフトしているように感じます。

スーツなどの肩のラインも肩パットが入ることでなで肩の人もいかり肩の人もみんな同じアグレッシブさを肩で表現していたバブル時代に比べ、今は、それぞれの趣味嗜好と体型に合わせた馴染む着方がより独自のスタイルとなるような考え方です。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「3」という数字が最も分かりやすく購入者の価値観の違いに対応できる価格帯の数、3種の価格の違いの理由説明の大切さ【143】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

量産品においては、本当に希望する価格を思い描いても、多くの人が絡みいろんな事情の集まりであるがゆえになかなか自由が利かない縛りがあると見ています。

量産品とは対極にあるハンドメイドの製造はその製造主が一人もしくは少人数で、自由に価格を決められることがまずは有難き幸せなのです。

今回は、私が過去にこの価格でご購入いただいた実績として、どんな値段で売れたのかのご紹介させていただくとともに価格に対する思いをお伝えしたいと思います。

ハンドメイドバッグの3種類の価格帯の考え方

3つの価格帯というこの「3」という数字も大事にしたいものです。

1つだけよりも3つの価格を設けることで、人の価値観の違いをうまく集めやすくなるという集客の考え方です。

これは、過去に読ませていただいたマーケティングの本で学んだことです。

2019年に消費税が10%になって税込未表示が分かりやすくなっています。

この現在の10%という消費税の税込み価格の分かりやすさも大いに利用したいものです。

¥3,300と¥6,600と¥9,900です。

それぞれの価格の下3ケタが消費税分であることが他の込み入った数字よりもお分かりやすい数字です。

安くも高くもまずはクリアに表現したいという思いが込められ、お客様にも分かりやすい価格として伝わると思った数字です。

これを複雑な数字や、マーケット手法で伝統的(!?)な¥3,980なとか、¥9,999などは使っていないです。

過去のご購入履歴は、上の3つの価格帯のすべてご購入者ありです。

とても不思議なのですが、一番この中では高額の¥9,900が売れた順番としては最初です。

そして、次が¥6,600、最後が¥3,300。

この高い価格が早い段階でご購入していただいたということがとても興味深い結果だと言えました。

つまり、安いものが売れるという単純なことではないということです。

先程「クリアで分かりやすい」というお話をさせていただきましたが、せっかく3種類の価格を設けた次には、その意味もクリアにお伝えしていくことです。

¥3,300の商品はどのようなものなのか、¥6,600だと¥3,300に対してどう変わるのか、どう付加価値が付くのか、¥9,900はどうなのかです。

こんなことを間違いなく購入者様は考えて比較してご覧になるかと思うと、3つの価格は比較しやすい一番シンプルな設定です。

さらに、その内容をしっかりとした「哲学」をもって設定しなければなかなか理解を得られないという点も重要です。

価格設定の理由になる要素は何なのか

価格の違いの理由3点をアップしました。

①そもそも素材である「生地の質」のレベルの違い。

②素材、デザインや機能から生まれる「付加価値」の豊富さの違い。

③実際に作っていく時の「作業の手間、所要時間」の長さの違い。

「安かろう、悪かろう」の商品はこの先の未来にあはあり得ないです。

そんな商品のどこにお客様の事を思う気持ちが入っているのでしょうか。理解ができないコンセプトです。

これだけ物資があふれた時代にわざわざそんなものは購入しないです。

かつて、ファストファッションの現場の縫製が、効率化のために、「ステッチを1本省略する」、とか、「二度縫いせずに一度縫いのみなので、着用時にすぐほつれてくる」などのルポタージュ本を読ませていただきました。

ああいった作業というのは、大手事業者が効果を発揮することです。

手間を1つ抜くことで大きな時間を省きスピーディーになる効果が得られ、製造効率が高まるるからそうしたんだと思います。

結果は手に取った消費者ががっかりすることもありますが、値段が安いのである程度納得して受け入れてしまうとか。。

確かに手間よりも価格重視の消費者が大半である現実は間違いないと言えます。

超ミニ事業者は、良い物を多少の手間をかけて作るということが可能だということが「自由である」とも言えます。

まず手間をかけていけるというこのことを実は喜ぶべきなのです。

大手の会社の社長さんはきっと悩んでいるに違いないのです、良い物をお客様にご提供したくても思い切ってできない現実があるのですから。

「良い物を作りたいという思いがそのまま良い物に実現できる」ことの喜びが得られるプチ事業者や個人は大いにこのことをメリットとして感じるべきだと思うのです。

それをしたくても稼働率が悪くなって成り立たない大量生産のはがゆさがあるので、より良く丈夫に作れることが可能であることがまずは小規模な製造者の「武器」となるのです。

そうやって大手様と反対のことをしていき、差別化を図ります。

先ほどの「安かろう、悪かろう」に対しては、「適正な値段の良質な商品」という点が特徴になります。

まず、ブランディングがまだまだ確立できていない者が一流ブランドみたいに手が出しにくい高額な価格を設定してもどうしようもないのです。

思うところ、だいたい¥10,000以上はその要素が大きく組み込まれているかと思いますので、まずは¥10,000程度を最高としての価格設定にしたわけです。

これまでご購入いただいた3価格帯は、¥9,900、¥6,600、¥3,300

¥9,900(税込):カツラギのファスナー付きトートバッグ。
¥6,600(税込):ナイロンブリーフケース。
¥3,300(税込):ダブルガーゼバニティー。

購入者様はやはりお得に買いたいので、その辺りも十分考慮する必要がありますね。

多くの人がその事業に参入するとどうしても低価格競争になってしまうのです。

現在の2023年では、ハンドメイドバッグの製造者も増えましたので、多少そのことを感じています。

高価格で利益を追求しようとしてもハイブランド様のようには行きません。

ハイブランド様もその「ロゴ」や「ブランド名」が物をいうわけで、特別な存在という地位がすでにあるのです。

ハイブランド様のデザインの模倣はこれまでアパレルがやってきたことと同じなので、もうその考え方には魅力を感じません。

いつまでたっても一番には到底なれない意味のない競争をするだけなのです。

では、ここでまとめを書きたいと思います。

まずは第一に「お得感」という価値の提供だと思います。

こんなに良い作りなのにお得に購入できるということを、製造者が負担を感じず腑に落ちる価格でご提供できるのかどうか、そして、永続的に行っていけるかどうかだと思います。

先にGIVEをするのは、製造業者側からであるべきで、お得感という喜ばしい価値をお客様にご提供していくことをまずは考えるべきだと思います。

先に設定するものであるのに矛盾ではないかと思われるかもしれませんが、値段は実は後回しの者なのではないかと思うのです。

ということで、一番はまずは、製造者の方からのアクションとして良い物をお得にご提供していくことからのスタートが良いと思います。

このスタート時点なくして、未来の発展は難しいかと。

あとがき

上述の、「適正な値段の良質な商品」というのは、「サスティナブル」にも通じます。

大手企業でも、いよいよ価格だけを抑えた劣悪環境での格安工賃の原価の商品が作りにくくなっていくと思われます。

「儲け」だけを追求したこれまでの「身勝手な考え方」を改める時代に来たということです。

働く環境を壊し、地球も壊すようなその罪深き事業方針を見直す時ということですね。

ハンドメイドバッグもアパレル品のアイテムの1つになると考えると、1つそのお品を作るにも、その責任があるということ。

必要が無い物をわざわざたくさん作り在庫を生み出すこと。

お金儲けだけを重視した使い手のことを無視した原価の生み出し方の見直し。

また反対に、たくさん売れるために製造者の苦労が少しも繁栄されないような価格設定の見直し。

こんなことを続けていてはいけない時代になったということです。

製造者もそもそも、製造するべきかどうかということを企画の時点からまずは考え、1品を末永く持っていく文化が広がると良いです(^-^)。

<経理>「送料」は本来「立替金」であるべきもの、送料に「含み益」を入れるとあるマーケットサイトの出品事業者様への苦言【362】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事もカテゴリーに悩みましたが、経理分野が相応しいのではないかと、ここへアップ致しました。

お金関係のことですし、のちに計上や仕訳ともかかわりがあることなのです。

よって、このたびの記事をできるだけ経理作業と絡ませてお伝えしたいと思います。

ここ近年、諸事情が重なり宅急便の運賃も高くなってきました。

この運賃、ばかにならないかなりコスト関係に影響がある項目です。

事業の商品発送時の運賃の勘定科目名は、「商品発送運賃」と自作で登録

ところで、勘定科目は、既成のものが会計ソフトには組み込まれています。

けれど、そのまま使用するのかどうかは使い手にゆだねられます。

個人事業主の事業の種類によっても法人も同様、その会社独自の科目が分かりやすい場合があります。

科目名は、ソフトに登録して自分で作成できます。

使いやすいように、なじみある言葉で作ってしまえるのです。

今回のお話の科目は、商品発送時にかかる実際の運賃です。

お世話になっている「マネーフォワードクラウド」という会計ソフトの場合は、それに該当するような既成の科目名は、「荷造運賃:にづくりうんちん」でした。

しかし、必ず使う商品を発送した時用の科目が独自の科目で欲しいと思い、「商品発送運賃」というものを設けました。

つまり、経理ソフトの中には、「商品発送運賃」というタイトルの元帳が1つ出来上がるわけです。

とある販売サイトの業者様が明らかに運賃に含み益を入れていることが分かったエピソード

洋服は、すべて古着のお洋服ライフを送っています。

もうここ15年くらいずっと続けていまして、新品のお洋服を買ったことがありません。

古着は同じ物の数が少ない、もしくは、1点物なので個性あるコーデが作りやすいという魅力をとても感じるから自然とそうなっていったのです。

とあるマーケットサイトでいろいろ購入していく中で、送料に関しては、今までにもさんざんなトラブルを経験しています。

現在も常識外の送料を設定して、含み益を得ていると思われることが明らかな業者様がいらっしゃいます。

マーケットサイトでは、安く商品が購入できるという前提でお客様が訪れるので、商品代が高額だと検索にもひっかからず、落札者が狙う商品の候補から外されてしまって、知られることさえないのです。

よって、まずはたくさん見てもらえる価格に設定、しかも「えーっ、この値段で買えるんだ?」というような金額で即決を設定、そして、その代わり送料がおそろしいまでの高額な設定がされているのです。

どれほど小さなアイテムでも関係ありません。

時には、荷物がぺたんこで¥200辺りのメール系の便で可能なものをわざわざ均一の¥1,000程度の送料に設定されていたりすることも。。

理由は、それぞれに対応している手間や時間を削り、均一に平均的に損も得もあるようにまんべんなくならしているという名目のようです。

しかし、まだこれらのケースは、悪質とまではいきません。

ほしい商品が安く購入できるので、半分は納得させられてしまいます。

それに送料もめちゃくちゃな設定でもなく、わずかに¥200-¥300の上乗せといった感じ。

そして、とにもかくにも、お品のチョイス、出品のお品のレベルは高いと思います。

そこに魅力を感じてしまって、よく買ってしまいます。

とても大きなチェーン店なんだと思います。

ところで、上のケースとまた違って、こちらは、悪質と言い切ってもいいような送料設定の個人です。

最近とても警戒しています。

おそらく、転売業者をしているような個人だと思っています。

私は歯磨きにはちょっとこだわりがあって、高めの歯ブラシを購入しているんですね。

「MISOKA:ミソカ」という商品です。

「ブラシにNANOテクノロジーによる素材が塗布されていて歯を白くする」という良質な歯ブラシ。

しばらく1か月程度は効力が持続ということなのですが、1ケ月も経過しないうちに歯ブラシの先がぎゅんと反り返ってしまうので、結構頻繁に購入している次第です。

もちろんここまでリピートするのは効果があると実感するからです。

さて、この「MISOKA」歯ブラシ。

通販で購入すると、歯ブラシ1本で¥1,000+消費税という価格なものですから、時々、割引的な価格なものを探すために、マーケットサイトで探すことがありました。

そして、ポイントなどで購入してさらにお得にする工夫。

そうするといるわいるわ。

商品の値段をかなりお得(時には半額以下)にして、送料が全国一律¥1,280。

歯ブラシのような小さくて軽いものが、どう梱包してどう手間をかけたらそのような送料になるのかww。

ということでそういった出品者はまず、転売業か何かの人だと考えます。

結局、贈答品でもらったけど使わないからという文面、送料が定形外¥210とかそのような辺りの出品者様を、「本物」と呼び、その誠実な出品者様から買うことに決めます。

この出品者様のどこがよいかというと、「正直」だということ。

何も偽りのないクリアな出品だということです。

一方、送料に高額な金額を提示している出品者様は、すでに私の中では信頼度0(ゼロ)です。

送料に含み益を組み込んでいるのです。

その場限りの短い利益よりも長い目で見た将来的な利益に価値がある

そんなことから思うこと、そういう事業は短命な事業だと言わざるを得ません。

このことが広まると、人々は分かってきますから、送料に含み益を入れている事業をしている人は結局は大事なものを失っているということです。

目先のお金(現金)に目がくらんでいるのです。

一時的にはお金は得られるかもしれませんが、大切なものを喪失していきます。

「信頼」です。

もう、このことに失望されたらいずれこの事業ができなくなるかもしれないなどと考えたことがあるのでしょうか。

今目の前に見える狭い範囲内のことだけに注目しているのでしょう。

送料というのは、あくまで「立替金」。

実際に発送した送料が¥210であれば、立て替える¥210のみをいただけば帳消しになり、落札者様が負担したことになります。

落札者様も負担した¥210そのものが実際に配送されるコストであったことを理解し、納得するのです。

それが¥1280の場合、腑に落ちない気持ちが落札者には膨れ上がるのです。

この腑に落ちない気持ちの、数々の積み重なりは、1人1件にしてもこれが大勢になったときの塊みたいなものが大きく信頼をぶち壊します。

よく考えたらとても恐ろしいことをしているのにそういう長い目で見た考え方をしていないのです。

あとがき

長くマーケットサイトを利用させていただいてきまして、こういう配送関係の悪質なテクニックを使った業者様はずっといました。

確かに配送関係はコストの中では影響するものではあるのです。

しかし、それをこういった上乗せの含み益で補填するのはルールを逸脱していると言えます。

究極、送料を見ただけでお客様が逃げるようになる日がやってきます。

立替金の役割である送料を高くも安くも、実際のそのままのコストで知らせてあげることがクリア。

この「クリア」な部分が、いずれ「信頼」へつながるということなのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

どうしても苦手なカラーの「紺」をマルチカラーの他の色に助けてもらいながら気持ちよく取り入れたコーデ【237】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服を選ぶ中で苦手な色、それが紺色です。

黒コーデが主流なので、その1トーンばかり落ちた紺色が微妙に映りどうも敬遠してしまいます。

当ブログ内でもよくネット検索でたどり着いていただいた人気記事【147】を書いた理由も、黒を探す中で濃紺を選んでしまった失敗が根底にあります。

気を付けていても、ネット上の古着屋さんが間違えることもあるのです。

それほどに、黒と紺が「似てはいても非なるもの」なのです。

とても敬遠している紺なのですが、それでも紺入りのマルチカラーなどは採用することもあり、マルチカラーによって紺の出番が出てくることがあります。

その分かりやすい一例として、紺の入ったマルチカラーのブルゾンを取り入れたコーデをご紹介したいと思います。

苦手な色がある場合の対策として、「他の色の力を借りる」ということがこのたびのテーマです。

マルチカラー洋服の柔軟性

マルチカラーは色が混沌としていて分かりにくいのではないかと懸念されるかもしれませんが、実は合わせやすいカラーなのではないかと考えます。

3色のマルチカラーブルゾン:「WESC(ウィーエスシー)」のメンズのXSサイズ。

一番上の段から、紺、ブルー、グレーと3色のマルチカラーがのマルチカラー。

マルチカラーは3色以上がそう呼ぶという定義です。

2色だと「バイカラー」とか「ツートン」と呼び名が変わりますので、マルチとしては最低限の色の数のブルゾンをこのたび得ました。

これが紺1色だったら見向きもしなかったのですが、マルチカラーの綺麗さに目を奪われました。

もともと別の同ブランドのアイテムを探していた中でこのブルゾンに出会いました。

見た瞬間、マルチカラーの綺麗さがに目を奪われました。

紺が苦手なのに紺が入っていても気にならないことがとても不思議でした。

これは、マルチカラーのパワーだと思っています。

1色だけを全面に押し出さないようなバランスがマルチカラーにはあるようなのです。

先に上着を購入、それに合わせたコーデを作っていくような順番もある

一番中心なのはこのマルチカラーブルゾンです。

これに合わせて中に着るトップス、ボトム、靴を探しました。

そして、このようなアイテムがそろって1つのコーデ出来上がりました。

ブルゾン右から時計回りに、紺色の透かしボーダーカットソー、インディゴデニム、紺のローファー。

紺が苦手と言いながらも、カットソーも、靴も紺に。。あれあれ?

これもすべて、ブルゾンのマルチカラーの紺以外の色のおかげかもしれません。

薄いブルーや薄グレー色の存在ががとても効いているのです。

この紺以外の色が実はアクセントなんだと映ります。

ブルゾン内の色の下の2色の展開が無ければ目に留まらなかったブルゾン。

コーデの完成:紺系のコーデではあるけれど、紺の割合が控えめです。

苦手な紺の配分を抑え気味で出来上がった紺コーデでした。

あとがき

苦手な色を少し取り入れる形でまとめたコーデとなりましたが。。

その後のお話になります。

せっかくの美しいストーリーに仕上げたいところだったのですが、実はこのブルゾン、靴デニム、カットソーすべて手放しました。

顔映りも良くない、冴えない、一番は着ているその心持ちが気持ちが良くないという結果に至ってしまいました。

いろいろ工夫しても後の心持ちがよくなかったのは仕方がない結果だと思います。

せっかくご紹介したのにごめんなさい<m(__)m>。

ただ、こうして苦手な色を工夫して毛嫌いせずに取り入れてみたことが、後の紺のワンピースを持つことに繋がっている1面もあります↓。

なんとマルチカラーでもない紺のワンピースをワードローブに加えました!。

ただののっぺりとした紺ではない、編み目に凹凸感があったワンピースだから受け入れたとも言えます。

こちらは、手編みの手作り品であり大変貴重。

手編みでワンピースはなかなか見つかりません。

そして、コーデを紺以外のマルチカラーを小物で加えて工夫していきます。

ジュエリーにK18YGを入れたり、マルチストーンのものを付ける案。
ウエストの部分にマルチカラーのベルトを配置。ベルトのバックルがゴールドであることもポイント。

こんな風にベルト自体も良き相手がないと出番が見つからないところへ、相性良く紺同士がリンクして互いに出番が出来たことになります。

現在では、紺も悪くないと、このほかにも紺コーデをもう1セットワードローブへ取り入れています。

マルチカラーが特にお洋服の中に無くても紺だけでも実現できたのです。

そんな紺嫌いの者のコーデの変遷をこのたびは見ていただきました。

苦手な色にあえて挑戦してみると学ぶことも出てきます。

そして、その後アウトプットによってその新たな発見を語れるところも挑戦する意味としては深いです。

例えば、素敵なハイブランド古着の1点物がどうしても苦手な色の場合になどのケースにでも、あえて挑んでみて下さいませ(^-^)。

ぱっと見の透明感あるまぶしさ、ホワイトトパーズコーデがダイヤモンドレベルに映る時【295】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実は、現在のYouTubeやブログの<ジュエリー>というカテゴリーができる、もっと以前の2016年の1月から1年間程、初めてのユーチューブを100動画くらいジュエリーの内容として投稿し続けていたことがあります。

非常に短い3分以内の動画であり、カメラも小さなものでかろうじてMOVIE機能があったからできました。

当ブログスタンドのワードプレス様で作らせていただいたホームページスタートが2018年3月ですので、それよりも2年前のことです。

それがYouTubeのを始めるきっかけだったのでした。

YouTubeの方がブログ投稿よりも2年早くスタートしていたということになります。

「Canon社製:パワーショット」で撮影した100投稿近くのアクセサリーコーデの動画です。

まだまだ本格的なジュエリーとは言えないまでも、3点を1セットに組み合わせてあらかじめコーデしやすいまとまりになっているところが、現在と変わっていない点です。

チャンネル名は「アクセサリーの部屋」。

当時私がとてもやりたかったジュエリーコーデの発信だったのでした。

しかしながら、画像の粗さや音量が極端に小さ過ぎ、1年経過の2017年頃すべて削除してしまいました。

さて、このたびジュエリーの知識を得るという目的を持って、「エレガンスの経済学 ジュエリーへのいざない :芹澤信子 著」を拝読。

この本からは「情報発信の大切さ」を学びました。

ジュエリーについての歴史、構造、素材のノウハウについてはもうすでに出ている情報でありまして、専門の方達から多数発信され尽くしています。

ですから、このたびは、アイデアと工夫からお伝えできる情報というものをお届けしたいと思います。

ダイヤモンドと洋服のコーデは簡単なように見えるが、没個性的になりがち、意外に難しい透明ストーン

ダイヤモンドはカラーとしては控えめだと思います。

ダイヤモンドもよほど石が寄り集まって密集した高価なティアラとかネックレスはとてつもない輝きを放つのでインパクトがあります。

しかし、普段私達が少しお出かけに身に着けるようなダイヤモンドは、少し華やかなものでも1-2ctくらいまでです。

それがまたあっさりして感じが良いともいえますが、色のついた天然石に比べてダイヤモンドはそういったカラーの主張はしにくいものです。

透明は、万能のようで洋服とのコーデのイメージがわきにくいのです。

例えば、紫色の系統のワンピースの時にアメジストのペンダントを下げるのが色がリンクして、効果が発揮されやすいものですが、ダイヤモンドは無色なので、どうコーデしていいかピンと来ないということです。

それは、考え方によっては。白に必ず合うものであったり、どんな色のお洋服にも大丈夫であったりするとも言えるからこそ、「なぜ」の理由の部分が素敵なコーデのカギを握ると思っています。

ダイヤモンドとホワイトトパーズがどちらかがぱっと見では分からない、透明のストーン同士の素敵なコラボも視野に入れる

さて、この写真をご覧くださいませ。

どちらがダイヤモンドでどちらがホワイトトパーズか、この写真で分かりますでしょうか。

左:925台にパヴェホワイトトパーズ、チェーンはステンレス。右-ダイヤモンド1ct、K18WG台。

お値段は、左のホワイトトパーズはペンダントトップだけで、¥6,400だったと思います。

そして、右のダイヤモンドのテニスブレスは、大特価ということで¥30,000でした。

地金アップのここ数十年の中の第一段階の2010年辺りのことです。

この時は、もうすでに地金が上がり始めていた頃でしたので、このお値段でもかなりのお買い得品だと思ったものです。

地金アップとダイヤモンドの価値上昇での世間のざわつきの影響も大きく、高価な物なんだという固定観念が生まれ、¥30,000均一がいかにお買い得品かというところに心理がいざなわれました。

もしかして、ジュエリーに長けた人は、「テニスブレスという形にしていることこそがダイヤモンドである可能性が高い」と導き出されて判断されたかもしれません。

結果的に、その予想が正解になることは多いです。

ホワイトトパーズをこうして散りばめたセッティングの品物自体がレアだと思います。

このアイデアは「日本宝石センター」様のもの。

広告が楽しい通販の会社様です。

この左側のホワイトトパーズのトップですが、ダイヤモンドの代替になると思いました。

ホワイトトパーズというのは、透明な石なので色合わせだけで考えれば、同じ天然石ですし、ダイヤモンドと同じようなものなのです(ダイヤモンドファンには怒られそうですが。。)。

それをあえて、アラベスク調のデザインでこのようなスクエアペンダントにエレガントにおしゃれに作ってあると、まさかホワイトトパーズなどとは考えられにくく、ダイヤモンドに映ることでしょう。

ホワイトトパーズとダイヤモンドの違いが遠目で見たときに分かるのかどうか。

。。そう簡単ではないと思います。

ダイヤモンドは元々希少価値の高いストーンという定義でありながら、実際に集まるところには宝石としてたくさん見ることができますから実は普遍的なストーンなのではないかという「まやかし」があります。

ただ、こちらの考え方も見逃せません↓。

台の地金については、このシルバー925台だからこそのホワイトトパーズということ。

先程のジュエリーに長けた方なら台の作りでダイヤモンドのテニスブレスなんだと判断するのと類似の判断の仕方です。

ダイヤモンドに925台ではどうしてもレベルが釣り合いませんので、製造者様はほとんどが18金やプラチナの高級地金を設置します。

商業的な「読み」としては、希少価値の高いストーンであるダイヤモンド+高級地金で高級品らしい価格を実現できるのでこの組み合わせの方がメリットがあるのではないでしょうか。

925にダイヤモンドではダイヤモンドをたたえることができない、もしくは、ダイヤモンドの価値が925によって落とされるのです。

それほどダイヤモンド自体に「ブランディング」があるのではないかと思うのです。

それ相応のストーンと地金の組み合わせのレベルがあると考えると、もとは、トパーズとダイヤモンドの価値の差も知っていなければなりません。

ホワイトトパーズは、きらめきもありますので、十分に宝石と呼ぶレベルの天然石だと思います。

では、最後に宝石のそもそもの価値の違いも考慮したジュエリー同士のコーデをご紹介します。

他のアイテムと一緒にコーデする時の地金やストーンのレベルの合わせ方

上述のホワイトトパーズのペンダントトップとダイヤモンドのテニスブレスの2つのアイテムをどう他のアイテムと組み合わせてセットで使うかを見ていただきたいと思います。

ホワイトトパーズペンダントのコーデ:台がシルバー925で半貴石のイメージのくり抜きバングルも追加。

チャロアイトは天然石の中では、それほど高価な石ではないです。

よって、親しみを持って気軽に付けられる旅行などに向いたようなレベルの組み合わせです。

次はダイヤモンドのテニスブレスの方です↓。

ダイヤモンドテニスブレスのコーデ:留め具や台はすべてK18WGで統一。連のストーンのカットも宝石質。

連のネックレスでさえ、細かい留め具の部分がK18WGで設置してあります。

これは、ダイヤモンドテニスブレスが入っているので、それに合わせたランクに他のアイテムを合わせているのです。

透明が地味だと感じ、セットでコーデする他のアイテムにカラーの補助として色付きを持ってきます。

以上、2種類のレベルの違いを組み合わせで作ることができるという例でした。

あとがき

今一度、冒頭のYouTubeを初めて投稿した100投稿近くの「アクセサリーの部屋」というチャンネルのお話へ。。

ジュエリーの組み合わせをセットにしたご紹介の動画でしたが、この度のように親しみやすい925台のものや、18金の地金の高級ラインのものが様々でした。

その当時は集めているだけでしたので、ちょっと気持ち的に「ゆるい」ところがあり「自分のものだからこれでいい」などと思っていたところがありました。

その後2020年夏にスタートした事業としての「本物志向のレンタルジュエリー」。

この言葉通り、「本物」を「とことん」追求したコンセプトがありまして、開始当初からは随分あれこれ内容を改良してまいりました。

そうして、その後は925のものはすべて廃止、連物のネックレスやブレスも廃止、くり抜きバングルなども廃止、ハイブランドのコスチュームジュエリーもすべて廃止ということで、高級地金にダイヤモンド他「宝石」と呼ぶにふさわしい本格派ジュエリーだけを厳選するスタイルとなりました。

もし、各々で個人的に集める以外の入手しにくいジュエリーのご利用の際には、購入せずにレンタルでご着用できるということになります。

なかなか自分では集め切れないようなアイテムを選りすぐって集めたものに発展していきましたので、ご満足いただけるのではないかと(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク