まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「ブランドの条件:山田登世子」を拝読。
単純ながら「とにかく面白かった♪」という第一声です。
「有名ブランド」様の例がピックアップされていたことでイメージもわきやすかったです。
本の一読により、1つとても興味深いことを教わりました。
その知識から思うことや考えを自らの言葉をもってまとめたいと思います。
模倣デザインあってこそのオリジナルデザインの価値が高まる、このことをオリジナルデザイン考案者は心の奥底でどう思うのだろうか
「一流ブランド」様、「模倣」に対しては非常に厳しい取り締まりをされているようです。
真似されることで、苦労してオリジナル商品の企画に込めた美学などが曲がって伝わってしまったり、軽々しく扱われたりなど、とにかく大切な宝である「権利の侵害」の際まで波が打ち寄せられるからです。
しかし、模倣されるという時点で、模倣される側の価値も同時に認められたということにもなるのです。
この妙な矛盾がとても興味深いことです。
もし、模倣品のない高級品の希少価値の高いお品だけで、こうも注目されるのかどうかです。
それはやはり、模倣品のマスへの広がりにより、本家の存在価値が改めて認められるということだと思います。
元々品数が少ない、いや、少なくしかどうしても作れない高級品もマス向けな模倣品と共に生きる運命のようなのです。
恐ろしいまでの矛盾なのですが、それが実体のようなのです。
ただ、取り締まりが厳しい所からは、高級品の製造側・企画側からすれば大変迷惑なことだと考えているのでしょうし、広く広がることに一番に価値を置いているわけではないと言えます。
そのプライドと気高さこそが高級品を作る「ハイブランド」様の姿でありスタンスでもあるのです。
よって、高級品と模倣品の共存は相容れないスタンス同士でありながらも共存として成り立っている自然の姿をとても不思議な現象だと見ています。
では、YouTubeを貼りますが、動画内では、アメリカや日本がハイブランド様の販売先になった理由をお伝えしています。
世界を股にかけて広がった理由に、長きにわたる培った伝統を守るだけではない別の「読み」があったのです。
あとがき
今回の本の著者様は、とても優れた文筆家といった印象です。
以前にも「シャネル」ブランドについての本を読ませていただきました。
文章のタッチが時折ダイナミックな点に特徴があります。
いかに「ハイブランド」と「その他のブランド」が大きく違う点なのかが分かります。
激しい位置付けの開きがあり、その極端なまでの差こそが互いの事業が成り立っている隠れたバランスなのではないかといった見方をしています。