ワンピースの裏地のパンクのハギ目のお直し、裂けた繊維状の部分こそ修復の「砦:とりで」である【224】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、実は特殊なコーデ方法からのスタートでヴィンテージワンピース購入に行き着きました。

その特殊というのは、すでに持っているこれもヴィンテージ鼈甲ネックレスに色がぴったり合う靴をまず探して、そのネックレスと靴に合うようなワンピースを探したという見つけ方でした。

このように、小物を基準にして洋服を探すという逆の発想の探し方もあるのです。

例えば、お手持ちの行き場のない難しいアクセサリーがあるとしまして、それを活かすには、それ中心のコーデをしていけば「アクセサリーが使えるものになる」ということが実現できるのです。

主役にするものは洋服だけとは限らないわけです。

オレンジ茶が差し色になるためのワンピースを探した結果。。

ネックレスや靴が主役:ベージュ色のウール素材のノースリーブワンピースは「NEW YORKER」。古着です。

実はこのワンピース、裏地のヒップ周辺がパンクしていたのです。

このパンクのせいで、このようなワンピースが残っていたのだと思うと、逆にこれはチャンス。

パンクさえなんとか直せば素敵には着用できるわけで、ここでリフォームの意欲がメキメキ湧いてきました。

広範囲にわたってパンクした困難なお直し方法のアイデア、伸び止めテープや接着芯の利用

裏地のお尻周辺の広範囲なパンクの様子:特徴は、裏地の継ぎ目が毛のように裂けている点。

おそらく、毎日の自転車通勤に着用されていたのだと予想されます。

お尻部分はただでさえ、座る時に引っ張られますし、自転車ではその圧力は倍増。

裏地がパンクしやすい状況が多いのが自転車に乗るシーンなのです。

では、ここから実際にやったお直しの手順を写真とコメントでご紹介しますね。

後で動画も出てきますが、写真もかなり細かいショットを押さえてあります。

まず、もう役には立たないだろう横向きにぼそぼそと飛び出し過ぎたほつれた繊維だけはカット。

ただし、縦に草みたいにシャッシャッと残っている部分は絶対カットしないように!!。

これがのちに大切になります。

まずは、アイロンで平坦にします。
7mm巾のストレートの伸び止めテープ:残した繊維状のハケのような部分に布の付け足しと補強の意味で接着。
こんな風に伸び止めテープが元の状態に近い布のような役割を果たしてくれます。
そして、この伸び止めテープとほつれた端の部分を中側に隠すべく、少な目の幅で1度折ってアイロンします。
隠した良い位置のスタート位置に待ち針を留めてから、仕付け糸をします。
仕付け糸完成です。片倒しの状態が作られています。
ミシンの段階に入ります。2本のミシンステッチを入れます。まずは、視界に入る外側面から縁2mmをステッチ。
反対側の内側に隠れる部分の端っこがぴらぴらしているので縫い留めるというのを兼ねてこちら側も縫います。
合計2列縫いました。これで完成です。こちらは外面の出来上がり。
内面の出来上がり

あまり上手ではありませんが(^_^;)、丁寧さを追求するともっと美しく仕上げられることが見込めます。

なかなか丈夫にもなりました。

お直しの際にできるだけもとの状態のイメージのままということをイメージするのが良いですね。

今回のような大幅なパンクを考えると、ちょっとしたパンクの段階で気付いててお直しした方がまずは良いです。

そもそも、裏地付きのタイトなスカートやワンピなどの服装の時に自転車はよくないとも言えますね。

しかし、ここまでになってもなんとかしようと思えば手段はあるということです。

裏地1つで、手放すしかないとあきらめるのはもったいないことです。

あとがき

私は、リフォーム業というのはしておりません。

洋服のリフォームは洋服が作れる人がされていることが多く、洋服に関しては、洋裁のサイトのテストで「0点」を取ったという記録があるほどの洋服作りの「敗退者」なのです。

ただ、ハンドメイドバッグ作りの独学ノウハウはありますので、この度の伸び止めテープの案などはバッグの製作の経験から出たものだと思います。

全体コーデとなったときに、ヴィンテージ服ばかり購入するスタイルは、どうしてもリフォームが必要なことがあります。

自分に合うものを選ぶというのは望ましいことなのですが、ヴィンテージ物だとそれ1点しかないという状況なので、サイズや仕様を希望通りに変えていきたいと思うことがたくさん出てきます。

よって、こちらのお直しの技術はある程度得ていく必要があると思い、独自にリフォームを体験しています。

今のところは、自分のお直しの必要の場面を必ずアウトプットするようにして公開しています。

結局はすべて実体験からが一番率直に語れますので、実際にやってみたことをこうして記録として残すことの意味があります。

特に洋裁の専門に携わっておられなくとも、ヴィンテージ服がお好きであれば、この「お直し」の分野にも目を向けてみて下さいませ。

外注は綺麗にはやっていただけますが、手の施しようがない場合お断りもありますし、高額です。

ピカピカの新品ではないからこそ、練習と称してお直しの技術を自分で身に付けていくこともヴィンテージ服の気さくさです。

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