貴重なセルヴィッチデニムの糸染めカーキ茶を使い切る瞬間が分かるバッグ、なぜ色が2配色になったのか【1330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ハンドメイドバッグ製作で、ダブルナップサックが完成しました。

両面が使い分けられるようなバイカラーになっています。

更にパッチワーク仕立て。

バイカラーしかり、パッチワークしかり、生地のストックがラストだからこその理由から生まれたデザインです。

4種もの生地を使いながらすっきりとまとまった優しいカラーの出来上がり、それぞれの生地はどこに分配されたのか

「ダブルナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。

ダブルナップサックの横顔です↑。

なんとなくイメージだと背負う部分が薄い色の方、背中部分の人の目に映る方が濃い方のイメージです。

実際に、セルヴィッチデニムの11オンスの濃い方がもともと生地のストックが最終で片面しかなかったところへ考えた案がこれ。

同じセルヴィッチデニムで歩調を合わせて色違いにしたというものです。

全く同じ生地はもう今は見つかりません。

類似とは言え、セルヴィッチデニムはほとんどが濃紺カラーですので、カラー展開は豊富ではないのです。

何とか見つけたのが、イエローベージュのこの生地、おそらくライトオンスの部類の9オンスあたりかと。

1オンス違うだけでも結構変わってきますので、そういった感覚です。

<表地:カーキ茶>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。

<表地:イエローベージュ>セルヴィッチデニムライトオンス、綿/100%、日本製。

以上デニム生地は表地の本体パーツのみに使用しました↑。

次は、内側の様子です。ひっくり返して分かりやすく見てみます。

内側にも2種類の生地を使用。

<裏地:パステルカラービッグタータンチェック、混率不明(ポリエステルやアクリルの可能性)、原産国不明。

<別布:サンドベージュ>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

各ポイントに違う種類の生地を配置していますが、裏地と巾着ひもホールタブはチェック、ポケットパーツ全部と巾着ひもパーツとDカンタブはナイロンオックス生地です。

それぞれ配分よくストックの生地を効果的に消化しながらのジャッジでした。

すべての4種の生地が今回で使い切り、ストックが消化されたのです。

最低限ぱっと見て分かる柄合わせだけをしている、柄合わせをした箇所のご紹介

ビッグチェックの場合、柄を合わせていくのが柄が自然につながりゆったり広く柄が展開され、美しいです。

はぎれでも可能なら生地の向きよりも優先して柄合せをする選択をすることをお勧めしたいです。

このたびも実際に横向き裁断をしています(本来は生地の地の目からは縦長ブロックチェックであるが横向きなので横長ブロックチェックで出来上がった)。

そうしてでもハギの部分の柄の段差がなくそろうように見えた方が効果があります。

裏地のサイドの柄合わせ:左右が対象であり、段差がないです。
底面の柄合わせ:ちょっとずれていますが、横向きのみ合わせた結果です。

横向きのみ合わせたというのも、縦はハギ目から上下に対象ではないですね。

ここまで合わせると無駄に生地のロスが出ます。

しかもこのたびは、限られたはぎれ。

これが限界ですし、そこまで合わせる必要を感じていません。

ぱっと見の揃いというのは、ブロックがずれていなくてぴったりと合う片方の方向だけで良いと思っています。

それが、柄合わせをしながらも生地をエコノミーに使うコツです。

表地のサイドの柄合わせ:パッチワークもブロック柄であるという考え方。
ガタンとずれないようにハギ目を合わせました。
表地の底面の柄合わせ:ハギ目の縦柄を上下で重なるように裁断。

パッチワークに関しても、横の柄合わせはしていません。

両サイドのパーツの分量が左が少なく右が少し多いですよね。

それでも、縦が合っているので気にならないものなのです。

柄合わせはパット目に映る一番の見え方をメインに合わせて、それ以外は合わせなくても影響がないことが多いです。

これはチェック柄に関してですので、ストライプやボーダーは片方合えばそれでパーフェクトです。

あとがき

今回、「セルヴィッチデニムのカーキ茶の糸染め」がなかなか入手しにくいレア生地であったことで、大切に最後までストックを使うという瞬間がこのツートンカラーのハギ目に感じてもらえればと思います。

なぜバイカラーにしたのか、ということにただのバイカラーの色の組み合わせというデザインのアイデアなのか、それとももっと何か理由があったのか。。

今回の場合は後者です。

バイカラーの相手のイエローベージュは、もう必要パーツの数も分かっていたので、これも必要なm数のみ購入の使い切りが出来ました。

セルヴィッチデニムの狭い1m以下の巾では、50cmの長さで使い切りでした。

他の112cm以上の巾の通常の生地に比べてコスパは良くありませんが、やはりセルヴィッチデニムの希少価値があります。

パッと見たら気づかないかもしれないけれど、こうして何か理由があったことでできあがったデザインというものはその出来上がり品自体の価値につながると思います。

それは、どうしてもそうしなければならなかった事情にある「真実」というものがこの世に必ず存在していることの証でもあるのです(^-^)。

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