まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「粋:いき」という言葉がとても好きです。
お魚が元気な「活き:いき」と音が同じなのでつい混同しがちですが、漢字に書くと全く別物です。
お魚の活きのイメージから、元気で華やかな感じを表すのだと思いがち。
しかし、「粋」の意味は、「すっきりと垢抜けたさま」ということになります。
随分違いますね。
垢(あか)はお風呂でしっかり洗い落とすほどの余計なもの。
余計なものがなくすっきりとしたお洋服のコーデを想像してみて下さい。
ただ、「シンプル:素朴」とも違うのだということも今回お伝えしたいことです。
ある1点のファッションアイテムから「粋な装い」「粋なコーデ」をご提案したいと思います。
まずは、「粋な柄」を選ぶところからスタートしました
この白地に黒の水玉は、この柄自体が「粋である」と解釈しています。
黒地x白水玉でも反転で類似ではありますが、この白が地の方がやや個性があるかな。
ここで、粋なコーデを作るための1つ目のポイントです。
<ポイント①>色使いがミニマムである。
ということです。1色の黒や白だとその後のコーデの難易度がもう少し高いかと、柄の方が組み立て易いと判断。
私の場合は黒コーデが好きなタイプなので黒と白のバイカラーですが、水玉は、カラーでもかわいいです。
例えば、グレーなどもすごく雰囲気が出ると思いますが、まずグレーの水玉のお洋服が見つけにくいというハードルがありますね。
グレーとかピンクなどのカラーの水玉柄の場合は、地にカラーの方を持ってきて水玉柄を白で抜いた方の柄の出し方の方がコーデしやすいと思います。
そして、その方が粋になると思います。
このように、色を最低限の2カラーだけに絞った柄こそが粋であるということになります。
また、いろんな柄がある中でも、とりあえず、水玉柄というのは古典的でこの水玉自体も粋を作ります。
そして2つ目のポイントです。
<ポイント②>デザインが普遍的である。
意外だと思われるかもしれませんが、このワンピースの襟無しのラウンドネック、特に特徴のないロングフレアー、フリルなどで飾らないシンプルな袖、すべてが普通なのです。
この「普通で当たり前デザイン」こそが粋を作る要素だと思っています。
お洋服は、これまでいろんなデザインで多種多様なに展開されてきました。
もういろんな装飾で混沌とした中、結局はどんなお品がキラリと光るものなのかというのが、昔ながらの普遍的な当たり前のデザインなのです。
とここで、昔ながらという言葉を使いましたが、ヴィンテージ服にはその普遍性たっぷりのお品がよく見つかります。
デザインというものも、ただ飾るだけのものは飽きが来てかっこよくなくなる時が来てしまうのかもしれません。
小物で工夫してまとめていく全体コーデ
その他の小物もカラーを入れずに黒で加えてみました。
バッグや靴のデザインも普遍的な形です。
お洋服に比べて、小物は買い替える頻度は少な目ではないでしょうか。
そうしますと、合わせやすいミニマムなデザインというのがまずはお勧めしたいです。
ただ、そんな中でも個性も演出していきたい場合、バッグよりも消耗度の大きい靴の方をちょっと癖のあるデザインを入れ込んだりすると面白くなるかもしれません。
登場する色はここまで色々集めても相変わらず黒と白のみ、これで良いのです。
もう一度ポイントをまとめます↓。
「粋なコーデ」を作るためのポイントは、①色使いがミニマムである。②デザインが普遍的である。というこの2つです。
あとがき
今回のポイントの②が少し難しい解釈かもしれません。
ヴィンテージ好きな人はこのことに大きく理解を示してくれるのではないかと思うのですが。。
アパレル品は、いつからか装飾的になった傾向があったかもしれません。
「コンサバ」というコンセプトが流行であった1990年代初頭が少しテイストとしては似ているかもしれませんが、もっと広く年代を見ると、昭和のヴィンテージ物であってもその年の流行が色濃く入り過ぎていないものがあるのです。
いつの時代であっても常に普遍的なデザインであるものが多い分野として、「ハイブランド」の洋服も挙げられます。
流行をある程度入れ込んでいるようで普遍的という絶妙なバランスがあることが多いのがハイブランド服。
いつまでも捨てられずにどこかで残っていくだろうというタイプのお洋服が多いです。
シンプルなのだけどスタイリッシュなかっこよさもあるアイテム、これが見つかると粋なコーデを作って行けそうです。
なかなか表現も難しくて十分お伝えできたかどうかは分かりませんが、何かの「フック」になればと思います。
ワードローブに粋なコーデを是非取り込んでいって下さいませ(^-^)。