まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ最近は、ナップサックデザインをシングルとダブルで交互に製作しています。
シングルというのがワンショルダー。
しかし、その巾着ひもをリュックのとして背負える2wayです。
今回は、もともとリュックのみの機能で、通常のナップサックと呼ばれるダブルタイプです。
両方に巾着ひもがあるタイプです。
ワンショルダーの場合よりも横幅が広い面積をとり、物がゆったりと入ります。
そんなダブルナップサックがこのたび完成。
どうぞ、その素材のコンビやダイヤキルトのお話を交えながら見ていって下さいませ。
【1308】の投稿で作成のダイヤキルトパーツが実際にナップサックになった様子
カジュアルな印象ですかね。
スパン糸であることも分かりますし、ダイヤキルトを強調したい場合の例としては良い製作でした。
表地の遠州生地が縦に筋が入ったかのような織り方でツヤ無しのがさっとした風合いです。
そして、よく見るとチャコールグレーながらカーキ系の糸の色が感じられます。
これとこのキルト糸のカーキグレー色のスパン糸がマッチするのではと思ってこの糸を選択していたのです。
結果的なことではあるのですが、影のような黒いお花がダイヤキルトの向こう側でミステリアスに映ります。
ぱっと見の立体感が生地とキルトの組み合わせで出来上がりました。
差し色の赤が入った裏地の生地の不足分の補填
こちらはひっくり返した裏地側です。
ポケットのフラップをあえて、周りの柄と切替え、コントラストを付けてポケットを見つけやすくしたり、柄がつながらなくてもおかしくない対策もあります。
フラップは縦の長さをゆったりめにいいままでよりも、2.5cmサイズアップしました。
内側には隠しポケットが設置されています。
巾着ホールタブの効果とその付け位置のポイント
本体そのもので巾着ホールを製作してしまうと、昔ながらの巾着袋と同じ構造なのですが、厚みのある生地では口が完全に閉まらないという事態が起きてしまいます。
今回の表地は、ポリウレタンが2%入り、もとはパンツやブラウスなどの服地であると見ることができます。
それほど薄手というわけでもなくやや肉厚感がありますので、ここに接着芯を貼り、ハード薄芯を当てて、ダイヤキルトをすればかなり厚みが増すのです。
それを巾着紐で絞るとなると、やはり仕様はタブタイプの巾着ホールが望ましいと言えます。
タブは全部で10個。前後5個ずつを設置していきます。
巾着紐の先端である左右の周辺の前後で計4箇所を互いに近い位置に設置し、それ以外は、7.5cmずつの感覚で配置。
これが巾着が絞られて集まってくるのです。
サイドの中心は避けます。
動きのある物理的構造の変化によって、入り口のセキュリティがせっかく高まるわけですので、厚みによって口が空いてしまうなどという事態は避けたいのです。
タブホール仕様はすべてのどんな生地にも対応できる定番の仕様
さて、ここからが大切なポイントです。
もとは、本体を折り曲げて巾着ホールを作るという仕様でしたが、表地にキルトをかけると極薄生地でも結構な厚みが増していきます。
そうすると、本体を使った巾着ホールの仕様では条件があり、「薄手しか対応できない」という仕様になってしまいます。
こんなことでは、選ぶ生地の自由がなくなり、窮屈な仕様の製作方法になってしまうことが心もとないです。
よって、どんな分厚い生地が来ても大丈夫な仕様というのが、この巾着ホール仕立てなのです。
特に厚みのある生地が表地の場合注意することは、タブホールを表地でやらないことです。
別生地や裏地の生地でコントラストを利かせながらおしゃれに柔らかめで設置するというところが一番お伝えしたい点です。
あとがき
このたびの表地の雰囲気ある和風生地は、「すず木」様で2020年12月の購入の生地です。
ネット通販で何度か購入させていただきました、ありがとうございました<m(__)m>。
すず木様で購入の生地は、このほかにあと2点ストックがあります。
またそれらもこうして製作してまいりたいと思います。
さて、この次の製作計画を立てました。
帆布のパッチワークも登場しますし、凹凸感ある厚手の編み込み生地でキルトもパッチワークも無しで作ってみるなど新しい展開をこのナップサックシリーズでやっていきます。
順にご紹介してまいりますね。
また、是非お立ち寄りどうぞ(^-^)。