まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび、「ワンショルダーナップサック兼リュック」というアイテムを作ろうとしています。
使い方に展開があり、ワンショルダーで気軽に背負えることに加え、リュックにもなるものです。
そういった機能はおのずと、縦と横の長さがある程度均等であることが使いやすいようです。
ヴィンテージ物のバッグで筒形の巾着のワンショルダーがあるのですが、巾着では「サイド」である場所が背の部分にもなるには、全体の良きバランスが必要なのです。
おのずと、筒形のような奥行きが均等であることが使いやすくなるイメージです。
早速実験、5cmのダイヤキルトを在庫の薄手生地でかけてみた検証結果
柔らかすぎると同時に、重いのです。
ここでソフト厚芯がいかに素晴らしい材料であったのかを実感します。
ハリコシがありながらも軽い材料であり、通常の表地使いの生地では得られない良さがあったのでした。
とりあえず、今回は、このまま進めます。
そして、完成した状態ではどうなのかというところも見ていきます。
ただ、このキルトの時点でもうすでにソフト厚芯との違いを大きく感じています。
この検証があまりにも良くなかった場合には、次に、まだ在庫には持っている「ハード薄芯」でもやってみたいと思いますが、おそらく、ハード厚芯では今度は融通の利かなさが出ると予想します。
ややごわつくのです。ハリコシもありながらしなやかさも必要なのです。
最終的には、ソフト厚芯に代替となるにふさわしい類似素材を新たに探していくことになりそうです。
あとがき
こうして研究をしてみて思うのは、いかに隠れた場所にもすぐれた材料があるのかという点です。
出来上がってしまうと中身が見えませんので、商品というものは「装飾」などに重点が当てられがちです。
私の方針でもあるのですが、長い時間をかけた納得をしてもらうことが後の信用に繋がるという考え方をしています。
今は分かってもらえないかもしれないけれど、いずれは、長持ちすることで、その良さと価値が伝わればという志(こころざし)です。
こうした雑貨品であるアパレル品に限らず、食べ物にしても、住まいにしても大きなものから小さなものまですべてに当てはまることではないかと思います。
表面だけを重視した工夫では、その効果は一瞬の瞬きくらいのものでしかないのではと。