まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「失敗は成功のもと」という格言がありますが、まさにその言葉通りのストーリーが詰まった本を拝読。
「世界「失敗」製品図鑑:荒木博行 著」です。
多くの方が懐かしむ、「そういえば、あんな商品あったよね」の過去の打ち切りと共に忘れられていった企画もの。
長いスパンの中で、過去を振り返ると失敗であったと見る見方がされています。
何年がかりで判明した結果であることもあり、当初は成功と思われた商品も、その後の早期の衰退によって結果失敗であったと顧みる分析の仕方もありました。
どれも大手メーカー様のケースです。
大手様は大量に行き渡ることを実現したレバレッジ効果こそが売上の増大であり、収益であり成功。
それを企画段階から予測、爆発的に広がるお品になるよう狙っていく難しさを知りました。
こうした大手様のケースから、小さな事業者も学べることがあるのでしょうか。
大いにあると思います。
見逃しがちな潮時は、「固定観念」「慢心」「思い込み」などによる客観性の欠如が原因、外から自社を見た目線も持っていたい
失敗例の中で特に印象的なのは、大手様である存在感によりすでに名声があるため、他社では失敗しているにもかかわらず、自社では上手くいくと信じてしまう点でした。
そこをいかにフラットにゼロベースで考えられるかも重要ですが、なかなか名声ある大手企業では苦手な事なのかもしれません。
常に謙虚に、そして、事前の反対や反論の声にも耳を傾ける柔軟な姿勢も大切であり、それを無視し、聞き入れなかった結果の失敗はどこにでも起こりうることだと思いました。
そして、スタートしても、早いうちに潮時を感じ取るその素直さと言いますかそうした気持ちも大切なのだと思いました。
せっかくここまで来たのだからとどうしても何とかしたいと思ってしまい、悪化した状態を継続してしまうことも多かったよう。
「引くに引けない」という言葉があるように、実際に歯車を回し始めてしまうと簡単にストップできないのです。
そういった点で規模が大きい事業はリスクがあると思いますが、成功すればリターンは莫大ということです。
小回りが利くような小規模では、急旋回を切ることも可能であることをここから読み取ると良いと思います。
それが得策かもしれないのに、規模が大きいゆえに引くわけにはいかない辛さがあるわけです。
とにかく、日々の失敗事項こそ貴重であり、考え方によっては「資産」なのです。
あとがき
結局は、実直な気持ちの大切さがあるとも言えます。
引っかかりがあり納得していないのに続けていく必要が本当にあるのだろうかと、早期に決断することも1つの策。
しがらみや縛りでジャッジが遅れるもしくはできない環境こそ「リスク」と考えねばなりません、小規模事業では本来思い切っての決断こそ強味なのです。
変化の多いこの先の世の中で、その時々のタイムリーな判断というのは本当に重要です。
変な固定観念やしがらみこそ天敵なのです。