まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
現在、<パッチワーク企画>という多数のパッチワークパネルで表地も裏地も製作するナップサックを製作中です。
その中で1つご紹介したいスポットがございまして、2枚ハギの共布巾着ひも作りの場面です。
今までは、生地幅一続きを裁断する手段しか考えておらず、150cm強の出来上がりに対して、選ぶ生地に「幅広生地の中から選ぶ」という条件がありました。
しかし、150cm以上もの広い巾の生地は正直レア、なかなか見つかりません。
かといって縦で裁断すると生地のロスが多く、コスパが悪くなるのです。
よって、横向き裁断のままで、1パーツを生地幅すべてに対応する長さ80cm程度にし、2枚ハギを繋げるやり方を考えました。
近いカラー2色コンビの2枚ハギで1本につないだ長いベルト、ナップサック全体には程好く馴染むバイカラーデザインパーツとして成り立った
この2色は比較的色が類似なので、バイカラーといえども馴染むようにバッグ全体に配置できます。
気になる真ん中のハギ目の位置につきましては、実際にホールに通すと内側に隠れますので、目に映らない位置に配置されるという偶然にも恵まれるのです。
もとは、5cm巾の80cm(縫い代込み)の型紙を1cmの縫い代で合体して、ハギ目で▲1cmx2箇所、端同士の縫い代▲1cmx2箇所の合計▲4cmが差し引かれて、160cm-4cm=156cm。
約155cm程の出来上がりの長さで、Dカンに設置時に「わ」になる部分が5cm持っていかれることで▲5cmという差引により、結果出来上がりが150cmのショルダーに出来上がるのです。
こうした安定的に常に150cmで徹底できるのも、2枚ハギにしているからこそ。
内側に接着芯をフルに貼り、観音開きで4枚が重なり丈夫になっていきます。
そして、更にステッチが内部に縫い付けられて、ハギ目の両端にもステッチを走らせてみました。
ここまで徹底した作りのショルダーが丈夫でないわけがありません。
出来上がり巾が、1.2cm程の華奢なタイプながら、十分な強靭さを追求したショルダーとなりました。
あとがき
今回のショルダー/巾着ひもは、<パッチワーク企画>最後の4点目(記事番号はすぐ次の【1208】に取り付けるものになります。
もう間もなく4点目のナップサックも完成し、パッチワーク企画が終了となります。
<パッチワークシリーズ>の最終で今まで全4点を同時に比べる投稿(記事番号はさらにその次の【1209】)を致します。
このたびのエコロジーな砂色や土色のショルダーがナップサックの完成品の中でどんな存在になっていくのかもお楽しみにどうぞ(^-^)。