まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
5日間の製作日数を要しましたリュックが1点完成しました。
表地の正ダイヤキルトのシート製作や内蔵巾着袋に地道な手間をじっくりと込めながらやっと完成に至りました。
ボア素材の特殊さを改めて実感したこのたびの製作、通常では難なく完成していくショルダーも横に伸びて広がり、附属品のサイズさえ大きくせざるを得ませんでした。
このたびの完成品をご覧いただきながら、この製作に込めた「気持ち」の面を綴りたいと思います。
背中があったかく感じるボア素材、ショルダー部分も同じような感触を得るためにあえて共布
ボア生地が横に広がり、面積の変化により、細かい幅の統一を要する等間隔が美しいストライプのステッチが有効ではないと判断。
問題の無い、難易度が高くない方のジグザグステッチで対応。
ジグザグステッチも固定でいうと、キルトのようなものなので、丈夫にする効果は大いにあります。
表地のダイヤキルトの形状と相性が良さそうです。
別布で行う方法もあったかと思いましたが、「あったかい感触」をこうしてショルダーの部分にも配置することで、肩や前身なども寒い季節に心地よく感じるのであればと思い切ってボアのままショルダーにしたのでした。
では、遠目でまずは見てみます。
ここに映る入口フラップに関しては、すでに現在では定着の改良版の広い面積の方です。
セキュリティー性の不足はじゅうじゅう承知ながらも、取っ手の間に最大限にあるフラップで覆い、最大限の隙間を埋める努力をした姿となります。
この「内蔵巾着袋設置」の構造に関しては、今まで「何とか安全性を確保したい」ということがやっと実現できたものになったと思っております。
巾着タイプのバッグはどうしても隙間が出来てしまいます。
メインの入り口を絞るということが限界だったことをそこそこで諦め、内部で守るということへ発想を転じた変遷があります。
あとがき
ボア生地の難しさで工夫するべき点が多くありましたが、出来上がってみるととても素敵になるようです。
かわいいバッグを作りたい場合は、大変お勧めの素材だと思います。
このパイルボアは、希少な「日本製」であったことも特徴。
その季節の生地の出始めに一気に売れていくようですので、早めに目を付けると日本製が見つかることもあると思います。
大半は、ボア生地に関しては「中国製」の現在です。
この度のこの素材は、毛混ではなく、アクリル/100%なので真冬のみではなくキルトもかけてありますし、その周辺の季節も延長して、主に「秋・冬」としてお使いいただけると思います。
素材が横に伸び広がる性質をよく心得ながら、うまくボアの素材をバッグ製作に取り入れてみてくださいませ(^-^)。