まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
少し前のブログでも書きましたが、ハンドメイドバッグも完成してしまうと内部の機能が全く見えません。
それをあれこれご説明してもなかなかピンとこないものです。
そういったことをどうにかしてお伝えするには。。と考えまして、今回、製作の途中の場面のバッグの裏側構造をお見せするということをリアルタイムの製作途中で2か所ご紹介。
とても興味深い場面になるかと思います。
1つ目の箇所:巾着ひものホール内の縫い代の綺麗な始末
少し分かりにくいかもしれませんが、巾着袋のホールも如何様にも作ることができます。
ホールというのは、半分内側ですが、覗くと見ることができるので、もう半分は外側に面しているという場所です。
この場所こそ綺麗にお仕立てしたい。。
そういった思いから次のような工夫をしています。

この構造、結構手が込んでおります。
1.5cmの縫い代がびらびらのままであると、紐が巾着の開閉によって縫い代がどんどん消耗してくる可能性が。。。
それを考えると不安でしょうがありません(私が。。)。
そこで、長持ちするよう、気持ちよくすっきりとした見栄えでお使いいただけるようにと、縫い代をさらに半分の7.5mmで折り曲げで真ん中にステッチ。
それでもまだ、ぐらぐら揺れる不安定さが残ります。
よって、この写真の後は、てっぺんから3mmほどをミシンでしっかり縫い付けて固定するステッチを1本入れていくということをします。
そうして完全にトンネルの入り口からのぞいた風景がすっきりとしたものになります。
安定した様子にも映りますね。


2つ目の箇所:巾着袋のマチの重なりの固定
次は、場所が下の方へ移ります。

この時に、重なった内側のマチが引っ込みがち。
この引っ込みのまま行くと、力が加わってスポンと縫い目が外れる想定を懸念。
少し内側のマチを1mm程のわずかな分量出し気味にして、1cmくらいの部分にステッチ。

この仮固定の縫い線は、裏地への縫い付けの時の1.5cmの縫い代よりも浅いので隠れます。
仮固定なので、一度縫いのみで十分です。上述のように、内側のマチの先端が1mm程度わずかに多めに飛び出していますね。
ということで、これらの2箇所というのが、実際に出来上がっときには見にくくなってしまい、途中段階の今でこそじっくり見ることのできる構造の部分でした(^-^)。
あとがき
手の込んだクチュール仕立てにとても魅力を感じています。
ハンドメイドバッグというのは手作業ながら、実際のマーケットでは数多くの手を抜いた量産品に紛れていきます。
その中で、きらりと光る存在になるには。。。これを考えると、こうした隠れた部分の機能も大切にしていきたいという考え方にたどり着いています。
