まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「無難である」ということと「個性的である」というのはどんな点がそう感じさせているのでしょうか。
当店picturesqueのレンタルジュエリーの事業においては、特に後者に拘りが深いです。
それは、店主である私が自然な形で意識してきたことなので、しっくりくるのが後者の方なんです。
前者だと何か落ち着かない腑に落ちない感じが残ってしまってなかなか前向きに考えられないんです。
前者テイストも、もちろんありだと思いますし、万人受けというものがあるので、もしかしたら対極にある良きライバルのようなテイストなのかもしれません。
今回、そんな後者のテイストに相応しいようなリングに出会いましたのでご紹介致しますね。
そもそも地金部分が超レアな青金であること
青金(あおきん)という地金があることを知ったのは、微妙な台の色のペンダントトップを数か月前に入手したきっかけです。
最初はK18WGのロジウムがないものなのだろうなどとよく分からずに思ってしまいましたが、これが実は奥が深かった。。。
K18YGにもいろいろ色の展開があったのです。
私たちが慣れ親しんだ昔から世代を渡りながら、祖母のネックレス、母のブレスなどと見てきた地金の18金というのはおそらく圧倒的にイエローゴールドが多かったかと思います。
その他だとプラチナのPT850という刻印のものがチェーン類では見たことがあったかもしれません。
けれども、それだけではないということです。
1つはやや身近な例として、ピンクゴールドがあります。
あのピンクという呼び名も分かりやすくて、分類しやすいネーミングですが、元は24金のイエローゴールドの25%の割金に銅を入れ込むということで赤い地金色になっていることであの色になります。
よく、古いビンテージ物のイエローゴールドが、オレンジ寄りな色になってくる経年の例は、割金の中の銅の存在です。
お手入れでイエローゴールドらしく戻るようになるようですが、意外にあの25%という割金の部分というのは全体の色に影響するものなのです。
そこで、今回の青金というのは、割金に銀をチョイスしたものということのようです。
銀がほとんどなのか銀のみなのかは、製作者の知るところですが、青金はグリーンともとれる色で、ホワイトゴールドとイエローゴールドの中間のような感じがします。
プラチナやホワイトゴールドと一緒に並べるとやはり青金もイエロー色をしているというのがその姿になります。
まず、それが台に使われていることで、非常にあっさりとしたクールさがあります。

あとがき
簡単な一声ではありますが、とてもかわいいです。地金のボリュームも十分で、個性的になっているのは、この花柄が無いタイプが非常に多く、そこが無難であることと個性的であることの大きな分かれ道になったようです。
ハンドメイドバッグの生地に関しても凹凸感あるジャガードがメインテイストの生地としていますので、何かこのリングの柄はそんなところに通ずるものがあります。
ところで、レアな入手しにくい数の少ない青金という地金のアイテムというのは、1アイテムを手にした瞬間、そこからがある険しい山道を登ることになります。
他の一緒に付けるアイテムも青金でそろえなければ色が合わないのです。
その難しさから本来敬遠されている部分もあるし、そもそもあまり生産されないと思われますが、リングのメーカーさん/デザイナーさんのこの挑戦のような部分に脱帽です。
