購入者が持つ非常に厳しい目、一見素敵に見えるキャンパス地のリュックのどこがそんなにいけなかったのか【607】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグも、製造ということになり在庫が発生する事業です。

今回は、その在庫になってしまった「売れなかった商品」というものが存在しまして、その商品にスポットを当て、なぜ受け入れられないのかを紐解いてゆきます。

今後、もっともっとユーザー様の隣に寄り添い、使う者の身になるバッグを作るために厳しく自己追求したいと思います。

それには、自身が使ってみることが大切であり、ある期間「試用」させていただき、感想をまとめましたので、是非この記録をご一読くださればと思います。

明らかに機能が悪い点を自主リフォームして分かった、「製作の浅さ」

なぜ売れなかったかを1点のリュックで考えてみました。

売れなかったリュック:実際に自分で使わせていただきながら、その答えを見つけていきました。

このリュックは「簡易リュック」という名前で、調節機能などがないとてもシンプルな作りの物をお安くご提供というコンセプトを自分でそれなりに立てたものでした。

その代わり、お値段をかなりお得にできましたが、なかなか日の目を見ることがありませんでした。

では、なぜなのかを考えてみます。

まず1つに、実際私がその後自分で使うにあたって、マジックテープの開閉をこの差し込み錠に変えています。

それは、マジックテープだとすぐに生地の重みや厚みで外れてしまう事態が起こり、使い物になりませんでした、

常に入り口が開いてしまうことを気にするストレスが伴いました。

そして、差し込み錠に変えたら、様相も変わりましたが、ちゃんと開閉ができて機能をしっかりと果してくれるように。。

まずは、この点が大きいと思います。

購入せずとも、見るだけでこのような私のマジックテープはだめだという結論をすでに見ている側のお客様は持っておられるということです。

逆に作り手というのはその点が鈍い時があると思います。

自分が使って初めて分かる機能の危うさでした。

ということで、現在マジックテープを入口開閉にする機能はこれ以後廃止しています。

さらには、この差し込み錠も自分使いでは採用しましたが、お客様に販売となると不採用です。

上の打ち込みの留め具がどうしても永久の物ではないと考えられるからです。

そうして、「餅巾着」という開閉の金具が、確実な、縫い付けで取り付ける、Dカンとナスカンのコンビのものに現在は発展しました。

廃止したということも、お客様は特に知らなくても、それに値する不十分な点があるからということを見抜いておられるのだと思いました。

購入側は、お金を払うだけの価値を考えるので、その目は、むしろ製造側よりも厳しいのではないでしょうか。

リスクを考えるするどいチェックなどは、お金を払う側でないとなかなか気づかないことなのです。

あとがき

今回は、決定的な入口開閉が原因にあるのではというところにたどり着きましたが、良い点も感じられています。

まず、サイズ感が良い点で、コンパクトで少し外出するには良いサイズの、縦29cmx横24cm×マチ10cm程度。

ショルダーの調節機能が付いていない簡易さは、それほど気になりません。

すぐに中を開けられる気軽さが良い時もあるので、セキュリティ弱めですが、短いリスクの低い時間での使用にはとても良いものです。

そして、このネパール製のプリントの花柄の地厚の生地が素敵でとっても可愛いです。

このカジュアルな素材感も使っていて心地よさが感じられています。

自分で使ってみることって結構見えてくることも多いです。

ここでもう1つ最後にお伝えしておきたいことが。。

「簡易リュック」という名前を付けながら、「徹底していない機能」の部分を持つバッグを作ってしまったこと。

「簡易リュック」と謳うには、「シンプルであり無駄がない良質さのあるもの」という100%に行き着いた考え方で作るべきだったのです。

それなのに、「簡易」という言葉を「ルーズでよい、その分安いです」などという100%に満たない製作をしてしまったところです。

本当に100%ユーザーに寄り添ったバッグはどんなものなのか、この出来上がりは100%になっているのかという「精一杯さ」というものを今後心に強く留める決意を致しましたところです(^-^)。

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