今後は一人一人が心に留める言葉になってゆくであろう「サスティナブル」について考えた「本革レザー製品」の見直し【606】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年「サスティナブル:永久持続性」という言葉がかなり真実味を帯びてきました。

当初はある一部分の意識という領域から、ハイブランド様が、「ビーガンレザー」などと謳い、「本革である動物の革を使った商品をとりやめる、毛皮をもう作らない」など商品の根本の素材の見直しが至る所で行われ始めました。

ただ、「ビーガンレザー」というのは革の様相を少なからず残すことができるのでまずのステップとして入った領域だとは思うのですが、いわゆる「人工皮革とか合皮」なのです。

結局、言葉の一人歩きなところもあるのか、「ビーガン」という言葉が正当な感じがしますが、以前にもブログでよくアップしてまいりました記事の中でも、「合皮」は、劣化がとても早く長持ちの物では決してないので、果たしてそれが「永久持続性」なのかという矛盾も。。

そんな疑問も何かの勘違いで、本革生産よりもはるかにそこに貢献しているものなのかもしれないという期待と共に、自分でももっと知っていきたいと、1冊の本を手にしました。

この本はかれこれ10年前に書かれた本なので、そこから、急速にここ数年でもっと「サスティナブル」が叫ばれてきています。

「GREEN FASHION グリーンファッション入門 サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」です。

まだほんの読み始めなのですが、この度の記事は、読み始めた最初の時点での、一読後のレビューとは別の切り口で、「グリーンファッション」という分野に対して考えることなどをお伝えしたいと思います。

また、読み終わった後では新たな感想が出てくると思いますので、一読後の記事【645】に綴らせていただきます。

1点のブランドバッグのパーツごとの素材の傷みの極端な差が「もったいなさ」を生んでいた

本革の無駄を非常に感じたエピソードとなります。

誰もが知る某ブランドの、持ち手が本革レザーのナイロンバッグを使っていたことがあります。

ナイロン生地は1枚仕立ての簡単な作りなので、いずれ角のマチの部分がすれて、間もなく穴が開いてきました。

そうして、そのバッグも終了の時期かと思いきや、取っ手が恐ろしいくらいに何ともなくまっさらという状況がありました。

その時に、非常にもどかしい気持ちになり、「非常にバランスの悪いバッグだ」と思いました。

1つの商品の中で消耗度の違う材料を組み合わせてあるので、片方がダメになって使用は終了のタイミングである一方で、もう片方のパーツはまだまだ使えるというジレンマ。。

ここに非常に無駄を感じ強い「憤り」を感じてしまいました。

本革のお品が良すぎるというバランスの悪さの見方もできますし、取っ手に相応しい本体の作りになっていないという見方もできます。

こういう商品は、その場のかっこよさとか、商業用の売上を重視したその場しのぎの点が否めません。

それっきりそこのメーカーのバッグは卒業です。

このことは、後のハンドメイドバッグ製作にも教訓として活かしています。

本革レザーと生地との組み合わせが後々、使っていく中で満足できるものになるのかどうかをちゃんと考えて本革レザーなどを取り入れる必要があると思ったと同時に、「本革レザーは使わない」を実際には選択しています。

すべて本革レザー:黒。確かに素敵ですし、高級感がありますが今後は多くは作られていかないでしょう。

本革のバッグを1点作った時の値段というのは、ノーブランド様(随分失礼な呼び名ですが、ハイブランド様以外のただの言葉として致し方なく綴りました<m(__)m>)が作ると3万円程度の価値しか付かないと聞きます。

これが、ハイブランド様であると、そのブランディングが大半の価値を占めて、20万にも30万にもなるということです。

そう考えると非常に良質過ぎる素材の意味が全く分からなくなります。

更に思うのは、そこまでの良質な素材のデザインのバッグをずっと使い続けるのかどうかも。。

大半は途中で飽きたりして手放すことが多いのが物が溢れ過ぎた現在の状況ではないでしょうか。

結果コスパが悪い商品だったことになってしまうのです。

そうすると、それ相応の適度な良質さで長持ちする良い作りとのバランスでできた商品の方が無駄がないのかもしれません。

本当の意味でコスパの良い商品を追求することも、「サスティナブル」への関心の1つになると思うのです。

もうすでに存在している過去の本革レザー商品を大切にする考え方、「リサイクル」「リユース」は誰もができること

もともとヴィンテージ好き、過去の本革レザーのバッグなどはとても魅力で、1990年代前半頃のハイブランドレザーバッグをヴィンテージもので集めてまいりました。

ただ、過去の物の中にも、流行があって一癖あったり、現在では何か不格好だったりする点を補う対策がないとなかなか受け入れられません。やはりカッコイイのがファッションです。

それが、リフォームだったりリメイクだったりします。

一度世に出た製品というのは一流ブランド様のものだったり、名が知れていないメーカー様のものであったとしても、間違いなく自社ブランドなので「著作権」があるのです。

そうすると、なかなか簡単に、大胆なリフォームやリメイクにより作り替えなどということは「著作権の侵害」の壁があります。

この壁が何とかならないものかと常に思っています。

お洋服にしても、例えば、良質な洋服を作っていた某メーカー様が倒産してしまい、過去の在庫が残ったその在庫自体は、「破産管財人」という人物だったり「後継会社」に権利が移るようです。

現在は、「著作権」の垣根は強固なもので、解放されていないのがほとんどだと思います。

作り変えや大幅な手直しをすることは、「違反」になってしまうのです。

これは非常に大きな課題だと思っております。

洋服の古着の「リメイク」については「アイデア」のみを図解でご紹介するスタイルで発信し始めている

「著作権の遵守」の方法としましては、リメイクの「アイデア」だけを図解で発信するというスタイルです。

これなら、「著作権侵害」に当たりようがありません。

最初の製造主が著作権を解放するということなど難しい現在。

このことは、長い時間をかけて見守っていくしかありませんが、おそらく多くが自社の製造品を守ろうと「著作権を行使」されると思うのです。

もし、リメイクをOKにしてくれるブランドメーカー様や製造業者様が増えてくる未来はあるのでしょうか。

その点は引き続き「著作権の遵守」をしながら見守りたいと思いますし、「アイデア」のみを図解で発信することは続行してまいりたいと思います。

あとがき

リメイクは、一から洋服を作ることより、入り口としては、はるかに簡単に入れますので、多くのリメイク者は現れそうです。

その分、著作権の解放をする人はほとんどいないという現状ですよね。

いつしかの、2010年以前の「YouTube」様の投稿者が「がら空き」であったことが懐かしく、それほどの差だと思います。

「シャネル」ブランドの創始者「ココ・シャネル」様は、意外と、著作権に関しては寛大だった(気にしていないというスタンスかな)ようで、コピー商品がその分多く出回った時期があったようですが、そんなこと以上に有名になったという大きな財産を得ました。

「真似されていくことに逆らわず、解放することこそが結局は自分の事業のメリットになり、益になる」という「ココ・シャネル」様の見方がある意味正しかったと言えます。

ただ、一人が解放の意志を強く示しても、大勢で成り立つ会社ですので、他の人が許しません。

それぐらい、どこかでそのブランドに携わる誰かが「権利を守りたい、行使して力を示したい」という「欲」があるというのが商業の現実なのです。

けれど、その中でも別の面で問題も出てくることもあり、一筋縄でもないようで、権利を主張した方がうまくおさまる場合もあるのかもしれませんので否定するものでは決してありません。

とにかく、サスティナブルの今後を考える時に、誰もが個人単位でできそうな「リメイク」には引き続きポテンシャルを感じております。

今できる範囲のことを100%やっていくのみ。

「著作権」に阻まれスローペースでしかやれないことも当然であり、元の製造者様を一番に尊重したたえることを忘れてはなりません。

それでも足を止めないでリメイクの可能性を探してゆきたいと思います(^-^)。

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