モース硬度は硬さの度合いでありストーン自体の強靭性とは別物、硬くても割れることがあることを心する【546】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

こちらは【546】の記事ですが、少し前の【543】の記事で、翡翠(ジェイド)の硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の見分けが簡単ではないということを書きました。

そのことにも関連する今回の話題は「モース硬度」。

このモース硬度の違いでジェダイト(硬玉翡翠:こうぎょくひすい)なのかネフライト(軟玉翡翠:なんぎょくひすい)なのかを見分ける判断材料とするようです。

ジェダイトとネフライトのモース硬度を見てみると、その違いもそれほど大きなものではないことから、判別の難しさがあるのだと改めて感じます。

ジェダイトとネフライトの区別はこの度の記事ではポイントではございませんので、鉱物全般においてのモース硬度という見方で見てまいりたいと思います。

「鉱物の博物学:松原聰/宮脇律郎/門馬綱一 著」からの学びとなります。

ありがとうございます。

モース硬度は10段階、数が大きいダイヤモンドは最高レベル

この、2種のジェダイトとネフライトの違いの中で、下から2段目にモース硬度というのがあります。

記事の【543】の時の表です。

あえて数字は載せていないのですが、ジェダイトはネフライトよりやや値が大きいということなのです。

そして、このたびの表は、こちらをご覧いただきます。

1-10までのモース硬度:ほとんど中間を省略致しました。キズの付き具合の事ばかりがずらりと並びます。

ジェダイトとネフライトは、モース硬度は6-7の間。

その間のわずかな違いを見るということになりますので、この図からいかに狭い範囲内でその差を調べることになるかがうかがえます。

硬度と強靭性は同じではないという見方、翡翠はダイヤモンドに勝る強靭性を持つのだ

前述のように、モース硬度のダントツ1位はダイヤモンド。

しかし、「強靭さ」でいうと、ダイヤモンドよりも翡翠が勝るのです。

「強さ」というざっくりとした見方であると、モース硬度も1つの材料であるということです。

モース硬度だけで全体の強さを測るというのもやや偏った見方なのです。

あとがき

モース硬度は、あくまで硬さであって、いろんな衝撃に耐えうる強靭性とは別物です。

そのものの硬さということになります。

強靭性でいうと、翡翠が1位になるようで、強い石は?などと聞かれると、翡翠が正解になるのかもしれません。

ダイヤモンドは硬さはあるけれど、ある割れやすい面に当たると、時折翡翠よりも簡単に砕かれるようですので、この硬度という言葉を慎重に使わねばなりません。

このたびの「モース硬度」、是非宝石ご購入の際の店員様との会話の中に盛り込んでみて下さいませ(^-^)。

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