まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
暑い季節などにジュエリーを選ぶ場合に、「涼し気」ということをキーワードに考えることがあります。
これは自然なことで、暑い夏のぐったり感を逆の方向からカバーしたりフォローしたりする「心地」的な意味があります。
実際の温度などで実感するものではありませんが、見た目の涼しさなど大いに気持ちには影響するわけです。
この「涼し気」を感じるジュエリーの作りに「透かし」があります。
このたびは、透かしのアイテムのネックレスを中心に、考えたジュエリー同士の組み合わせの変遷をご紹介したいと思います。
透かしは柄になっていることがほとんどですので、〇〇柄という解釈をまずはすることになります。
ただ難易度も高く、あれこれ考え直しながらの苦労があった変遷となります。
どうぞ興味深くご覧くださいませ。
地金のプレートを曲げて柄が作られた構造が見た目にも分かりやすい率直さが魅力
最初は、カラーストーンを入れずに、透かしの柄を意識して3アイテムすべてに透かしが入ったものを集めたセットからのスタートでした。
どうでしょう、この作り。
正面から見ると細い線に映りますが、実は横幅が2mm程のプレートを曲げて作られたモチーフの集まりです。
特に丸い四つ穴が柄になっているところが特徴です。
ハートのよう、お花のよう、ひし形のようにも解釈でき抽象的であいまいです。
そして、その後この四つ穴の丸の部分に注目しそっくりなブレスともう1点のチェーンブレスを絡ませ2連に組みました。
片方の四つ穴モチーフはネックレスと作りが全く同じ。
類似品としてこちらは合わせるに相応しいと思いました。
あのネックレスもコーデが非常に難しいわけで、類似の作りであることがうまくマッチする強味となりました。
もう1つの重ねた粗喜平も形は違えど、プレート風になっているところが歩調を合わせてくれています。
リングは、ネックレスのひし形も入っている透かしを選択。
リング自体はそれほど主張のあるものではありませんが、ネックレスを主役とすれば脇役であっても良いかと。
せっかく1つずつのアイテムが良いのに、それぞれが際立ちすぎると混沌として今一つかっこよく付けられないことがあります。
組み合わせは「バランス」が物を言うということです。
とここで、時の経過とともに違和感を感じるようになります。
「柄が多すぎた」、そう思えてきたのです。
そうして、もっとメインのネックレスを重心に置こうと考え直しをします↓。
リングに柄はありません。ドーンとバラが1輪だけ。
薔薇が時にアンティークを匂わせます。
そんな一般的なイメージを抽象的なプレート板の細工を「お花柄である」という方向へいざないます。
このように、1つだけのアイテムでは雰囲気がはっきりと出し切れなかったことを他のアイテムが押し出してくれることもあるみたいです。
あとがき
以上の変遷は、あくまでも事業者目線の3点のセットにする中での解釈でした。
これ1つということはありませんが、コーデによる更なる何かが作られる、その何かは「世界観」のような物だと思います。
決して目に映って示していけるような物体ではなく「観念」ではありますが、これがなぜか一番得意とするところのようなのです。
よって、組み合わせ場面が無ければ私の出番がありません。
どうぞ、「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに役割を下さいまして、セットされたジュエリーのお洋服との合わせやすさを感じ取ってみて下さいませ(^-^)。