ライスパールをあこがれの3連段差ロングへ組み直しの際の判断、「テグス」はたたむとうねりが付いてしまう問題をどう解決するのか【519】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お米のような粒のライスパール。

昭和のネックレスでは同じ長さで多重のショートデザインが多いです。

ライスパールの粒の形状には歴史的な変遷があり、その後の品質改良において、近年形が整っています。

古物で形が乱れているものこそ古い品物であると判断できる1つの見方です。

比較的近年のライスパールだと思われる粒が整ったものは、素敵に前身をかざってくれるのではないかという甘い夢を抱き始めます。

そして、ライスパールの中古品をいろいろ寄せ集めまして、一度バラバラにし、3連段差ネックレスを作りましたのが2017年くらいの挑戦でした。

ラインがうねってしまう原因は通す糸が「テグス」のせい、「生糸」は細すぎて着れやすいジレンマ

一番長い連で95cm。ここまでロングのライスパール製が珍しいです。自作ならではの実現でした。

その後、腕の未熟さから、組み直しをプロのリフォーム屋さんへお願いしました。

通す糸以外の材料をすべて当方で手配の上でした。

組み直しの目的が、「テグス」を通していたからたたんでうねりが出てしまい消えないことから「糸」で要請。

ところが結果は同じテグスが通されていました。

連絡ミスと確認ミスだったこともありますし、糸でロングの重みを支えきれないから切れやすくなるという現場の作業者様の判断からだと思います。

ということで、自主製作でも分かっていた、テグスを通したライスパールロングネックレスは、たたまないで収納する工夫をしなければいけないという点をお伝えしておこうと思います。

もし、糸でロングの3段ものライスパールネックレスを通していたら、糸を通す穴が限界があり、どうしても細い糸でやらざるを得ないということ。

糸を通す最中に切れてしまうリスク、出来上がってもロングのため糸が切れるリスクが大きいことがあります。

そうであるならば、とりあえずテグスで通し、保管に工夫をユーザーに委ねるということになるのです。

テグスでということならどこかへ吊り下げてウエーブの跡が付かない収納の工夫を覚悟の上ということになりますね。

クラスプの2種の価値比べ、「メッキでデザイン性あり」か「SV925のシンプルデザイン」か

取り換える前のメッキのクラスプ:これはこれで大変お洒落ですが、残念なことに、メッキです。
バラの彫りのシルバークラスプ:925製。前のクラスプと比べると素朴ですが、シルバークラスプと呼べる品物。
シルバークラスプの刻印:「SILVER」と刻印があるシルバークラスプは、シルバー925のことです。

クラスプにも、シングル、ダブル、トリプルとあって、今回は3連なのでトリプルを必要としていました。

お店は、「genuine」様という天然石の連売りのお店でお世話になりました。

あまりない中、薔薇の彫りが素敵なトリプルが見つかって満足しています。

メッキよりもやはり、SV925の方に価値の軍配が上りそうです。

あとがき

最後に、シルバークラスプについての更なるお話を少し。。

真珠には決まってシルバークラスプが使われる理由があります。

なぜ、K18YGやK18WG、PT900が使われないのかの疑問の答えになります。

カチャッと柔軟に閉まる、はめ込むなどの対応ができる地金素材がシルバー925がダントツなのです。

これを、K18WGなどのクラスプで取り付けると、シルバー925程の機能が働かず、曖昧な留め方になって落としてしまったりなど、シルバーにかなう他の地金がないとのこと。

もちろん、メッキクラスプも、ものの見事に、使っているうちにだんだんカチャッという音がしなくなり、いずれ機能が薄れ、留めにくくなったりした経験があります。

よって、どんな高級な真珠にもシルバークラスプしかあてがわれない理由はずばりそこなのです。

高級感を出すためとか、真珠のレベルに合わせて、K18YGなども付けられているお品もありますが、実際の着用を考えると、真珠にはやはりシルバー925のクラスプであるべきなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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