数ある黒ナイロンバッグの中では特に内側を重視したもの。。商業活動を大いに盛り上げ発展を願うロックテイストの赤タータン【347】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでのハンドメイドバッグ販売の中で、確かな手応えがあった製作分すべて完売のモデルが1点ございます。

それは、ナイロンオックスはっ水加工生地に特化したビジネスバッグの「テリーヌ」という名前のバッグです。

まだ、A4書類文化真っ盛りの時代に、経理部の外回りのお仕事から見出したモデル。

実際に自作しながらお店では決して見つけられなかったクラシックなブリーフケースをナイロン生地に落とし込んだものでした。

そこから年月は経過し、会社員生活を終え個人事業主としてハンドメイドバッグ活動を改めて継続したのが2018年。

そして、かつての外回りの製作品を再現し、改良しながら商業活動として製作+販売をしたという歴史があるのです。

その後、デジタル化が一層進む2020年代、紙ベースがあっという間に削減し、ブリーフケースの存在感が無くなっていったのは2022年に大きく感じました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.25からおよそ5年後の2025.12.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

この後口の【359】の製作をもって、このモデルは廃番。

時代の流れを読み、売れ行きの良かったこのモデルの活動を誇りに思いながらの廃止です。

こうした時代の流れに沿った廃番モデルも、「かつての書類入れの機能を持ったバッグ」としては懐かしく思う時が来ると思います。

ビジネスシーンにおけるA4書類文化がこの先消滅したとしても、かつて専用の入れ物として機能するバッグがあったという歴史を刻む

使用生地:表地(黒)-ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。裏地(赤タータンチェック)-ナイロンタフタはっ水加工アクリルコーティング、ナイロン/100%、日本製。
作り方:予め「中表」で表地と裏地を縫い合わせ、写真右下の15cm程度のサイドの返し口で「外表」へ。
「外表」パーツの完成:この後は、「外表」のまま組み立てるように縫い合わせ手仕上げます。
本体とマチ布の縫い合わせ:右下は片方の面が取り付けられた状態。

「外表」の良さは複雑さを感じない点、デメリットは角の重なりの難しさです。

リムーバブル底板の設置:ボストン型の構造では底に内蔵できない底板は、共布で覆い最後に設置します。
様々なモデルで引用可能な構造:上は4本ステッチ。強度があり美しいです。下はいずれもシーム型ポケット。

写真の型玉縁風ポケット(左側の黒無地の方)は、お仕事で使いやすいスマホサイズに対応の縦長。

大切な物を奥深く確実にしまい込むファスナーポケット(赤タータンの方)に対して、取り出しやすさのバランスも見込んだ構造というポケット同士の違いがあります。

「テリーヌ」完成(裏地は赤タータン):<サイズ>縦29cmx横36cmxマチ10cm。
2way可能:クラシックなデザインながらも、リュック仕様にできる可能性を付けたDカンは時代が進んでいます。
その他の場所:上から時計回りに底面→正面→てっぺん。
お洋服とのコーデ例:比較的自由なお仕事スタイルの服装に合わせてみました。

あとがき

2020年の「コロナ禍」が、様々な分野で大きな変化をもたらしたことは周知のこと。

このきっかけで、ショルダーバッグも大半がリュック型になった街の風景を感じたものでした。

あまりコンビにはされないブリーフケース型のリュック機能。

新しい時代と伝統的なモデルの狭間の姿が両方ある点も意味深なバッグなのだと思っていただければと思います。

様々なデザインを廃番にしてその後別の方向性を見出すモデルチェンジがありますが、活動の歴史としては残していまして、この「テリーヌ」も世に出した意味はあったと思います。

ここまでデジタルになっていても、相変わらず荷物の多い人も結構多いもの。

その現実的な側面は、むしろバッグの存在意義であり、不思議な点でもあります。

書類が必要無くなっても、別に入れる物が増えたという点は、「日傘」や「マスク」などがその例です。

今後も、この一端の分野である布製のバッグを作る活動を変化しながらアンテナを張り続けてまいりたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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