作り易さを十分感じた角丸が緩やかなミニボストンリュック、温か味あるベージュのマトラッセは暖色系小花柄ワンピースにご縁【346】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

作り易さこそ良質さへの繋がり。。この実感を分かり易く現実化したバッグの角の緩やかカーブラインへの改良が1点の完成品を生みました。

名付けて「巻き寿司」は、4隅のカーブが緩やかな半径をたっぷりと使った円の一部を利用したフォルムです。

緩やかカーブラインのバッグのご提案は、取り組み易さがその後の優れた製作品を生み出す僅かながらもきっかけになるかもしれないと、このラインの完成の姿をお伝えしたいと思います。

ジャガードのクセが折り目を困難にする生地でもここまで出せた緩やかカーブライン、スクエアライクな角丸ミニボストンリュック

使用生地:表地(ベージュ)マトラッセジャカード、ポリエステル/100%、日本製。裏地(暖色系小花柄)-ブッチャープリント、ポリエステル/100%、日本製。
ミニボストンリュック(四角型):<サイズ>縦23cmx横32cmxマチ10cm。名前は「巻き寿司」。

この後に製作していく類似型の別モデルの名前が「おにぎり」、底は全くぴったり同じでトップの左右の差を縮めた台形型です。

日本食の主食同士を少し違う別デザインで作ってみる楽しい企画の初回製作なのでした。

背面:取り外し式のショルダーが付きます。ショルダー用パーツとして三角形の位置にDカンを3個配置。
遠目の別角度:左上は底面、右下はてっぺんが映っています。フォルムはなかなかすっきりとしたものです。
「ファスナーつまみタブ」:追求してきたファスナータブの1つ。大ぶりの理由はステッチが隠れ作り易さと両方。
てっぺんと内部:両開きファスナーの先にはすずらんループエンド。裏地との共布で底板を設置。
お洋服とのコーデ例:暖色系のワンピースに相性を見出しました。マトラッセは格子柄ですが柄同士も問題無し。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.24からおよそ5年後の2025.12.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

四つ角のカーブは上手くいったものの、底中心で口布が重なった野暮ったさは課題でした。

その後、口布を両割してすっきりさせることをする段階に行く前に、実はこのモデルは廃版にしてしまいました。

理由は、材料である生地に条件があるデザインだからです。

「そのようなことなど気にすることではないのでは。。」ということに対してはそうはいかないのです。

なぜならば、2025年では完成型のバッグモデルは「コンテンツ」にまとめ、ノウハウを広める別の活動にシフトしたからです。

広まるには必ず作り易さと共に、生地も自由にどれでも対応できるオールマイティーと呼べる柔軟性が必要なのです。

そうすると、このようにミルフィーユのような重なりはたまたまの完成であり、極厚生地では完成できないかもしれないデザインだということ。

ただ、そうは言ってもせっかくのこうした過去の製作を活かしたい。。そうも思い始めた2025年の途中で、「研究製作」という活動も始めています。

生地には条件があれど、研究としての「一発屋」的な製作。

ここからも新しい着想は得られます、定番のオールマイティーなデザインを広める活動と並行し、こうした新しいインプット活動もするのが良いと判断したのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

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