まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
投稿の【336】で取り掛かり始めました「巻き寿司」と名付けた角丸のスクエアリュック製作の一場面を、このたびはお届けしたいと思います。
完成は、後日の投稿の【346】でご覧いただけます。
全体の大まかな流れは、前半で「中表」ひっくり返しで予め縫い代を内部に収納したプレート同士を後半で「外表」で合体していくという視覚的に分かり易い手法のもの。
カーブの重なりがいかに正確にできるかのこれまでの追求から、半径を増やした円の一部をゆるやかに配した優しい4つの角も特徴になります。
では、「中表」ひっくり返し後の「返し口」の始末を実際に行ったやり方でお伝えしたいと思います。
前もって縫い代を解決の中表ひっくり返し作業で作るバッグの2つの面、返し口は直線部分で綿棒使いのボンドで繊細に口閉じた

ボンド+アイロンの良き固定効果から、アイロンでしっかり熱を加えたらOKです。
ここでステッチをすることはしません、最後の組み立ての時に初めて縁にステッチが入るよう準備するのみです。



こうしてステッチ糸がどうしても貫通せずには仕上がらないデメリットが伴う作り方なのです。
ステッチが出てしまう理由は、ファスナーを設置した後で、ファスナー位置を見ながらの調整位置だから仕方がないのです。
ステッチが出てしまうことを受け入れ、「美しくステッチを出す」という解決の仕方をして「外表」を貫きました。
あとがき

非常にわずかな部分にスポットを当てたこのたびですが、こうした少しずつの工夫が集まって出来の良さへの発展になると実感しています。
どこかを際立たせてそこに依存する例の1つが生地の素敵さへの依存。
生地が素敵でブランド生地であれば縫製は二の次というスタンスがありますが、製造者としての軸や付加価値の部分が抜け落ちると、後からの悪い「つけ」のようなものが起こります。
生地の素敵さは別で考え、製作の技術面を高めそれが付加価値となるような道の歩み方がお勧めしたいスタイルです(^-^)。

