まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
全5点のリュック仕様の小ぶりなお出かけバッグを製作中、同生地で別デザイン3点・別生地で同デザイン3点という分配で同時作業効率を検証することも兼ねました。
前半は共通パーツも多く、5点を同時進行していましたが、後半からはそれぞれの1点集中の方がスムーズであると感じました。
このたびは、4点目が完成しましたのでご紹介したいと思います。
ポイントは、ボストン型の複数のカーブがそれぞれきちんと重なるかの追求、可能な限りの努力と限界を実直にお伝えする回です。
綺麗事をお伝えして実際には困難な仕様であるなどのことは決してしない、目指すゴールは「作りやすいモデルである」という点を重視しています。
それは、優れたデザインは是非広め皆で共有するスタイルこそ、「共有型のハンドメイドバッグ」という名の当事業活動が行き着く姿であるという考え方だからです。
困難な作りに敢えて挑むことも大変素晴らしいことではあるのですが、たかが一人がそのようなことを成し遂げたことに大きな意味はないのだという考え方に変わりました。
当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.09からおよそ5年後の2025.11.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。
こうした困難を伴うデザインに挑戦したからこそ、その後の上述のような考え方が芽生えてきたわけですので、当内容をここに至るまでの変遷として記録に残しています。
では、完成したミニボストンリュックのオレンジ系デイジー柄をどうぞお楽しみくださいませ。
内部に生地と芯地が重なった厚みパーツを「外表」で組み立てた時のボストンバッグのカーブの重なり、追求の限界を見た







決して落ち込むことは無いと思いました、これが物理的限界でもあるのです。
もしかして、「ポストミシン」などではもう少し良くなるのかもしれません。
厚みある部分を重ねながらも綺麗に重なることを求めることは貪欲、しっかり重ねるために薄くする。。そうすると作りの貧弱さが生まれる。。このように、綺麗に重ねるためにはジレンマがあるのでした。
丈夫に作りたいということを捨てなかった結果の限界ですので、この事実には納得しました。






あとがき

生地の柄だけが素敵では決して成り立たないバッグ製作。。このたびもこんなことをつくづく感じました。
そして、反対側から見た感じ方もありました↓。
すべて美しいイタリア製のジャガード生地を使用させていただいたにもかかわらず、製作が未熟であることで随分生地がもったいなかったと感じたこと。
不完全ではなく、確実な完成度のモデルを考えていくべきではないのか。。これはその後2025年現在の製作デザインの絞り方にも繋がっていきました。
ボストンバッグ1つとってみても、どのサイズのものが成功率が確実なのか。。そこまで考えたサイズの選び方であるべきなどという新たな切り口が生まれたのもこうしたコンパクトサイズにトライしたからこそ。
次の番号の【331】投稿では、いよいよ最後のミニボストンリュックの完成をお伝えしまして、当企画を終了することになります。

