多くのバッグ製作者が悩む巾着バッグの入り口の隙間、緩さをそのまま受け入れ内側の内蔵巾着袋でしっかり補填した【315】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在同時に5点のリュックを製作中、同型3点で生地違いと別型3点で生地が同じという部分的な共通点を持つことの同時進行の効率性を確かめています。

途中までは、生地が違っても同じパーツを同時進行することが効率が良いと感じました↓。

生地違いで同じパーツの同時進行:糸の色は交換しますが、作業としては連続するのでスムーズだと感じました。
生地が同じでデザイン違いの3種同時進行:糸の色を交換する手間がなく共通パーツもありスムーズな感触でした。

その後の作業は、1点ずつを一気に完成まで進めていくやり方が何となくスムーズな気がしています。

このたび全5点の最初の1点が完成、一気に最後まで行く過程を経て「巾着リュック」の完成に行き着きます。

「餅巾着」という名前を付け、ふんわりとした優しいリュックになったと思います。

蓋を開けると、そこには立派な巾着袋が内蔵されている点が多層構造の面白い点です。

外側の蓋による隙間を覆うことの限界、内側の内蔵巾着袋の口が完全密閉される強味を持った美しい抽象柄の巾着リュック

当て芯:取っ手の付け根カバーの8角形パーツや入り口の留め具の6角形パーツの裏の当て芯は「ハード厚芯」。
底板の内蔵場面:表地(上)の「中表」と裏地(下)の「中表」の底同士がくっつくその間に挟みます。

写真に写せていませんが、挟む前に底の縫い代同士を部分的なステッチで囲い込みずれ防止をしています。

巾着リュックの完成(マルチペール抽象柄):<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
使用生地:表地(マルチペール抽象柄)-ジャガード、ポリエステル/100%、イタリア製。裏地(くすみピンク)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
ショルダーの取り付け部分:底面のDカンタブにフックを引っかけて取り外し可能。
内蔵巾着袋の出来上がりの姿:完全設置なので取り出しできない点が安全。巾着ひもが複数のカオス状態(^_^;)。
新しい発見:内蔵巾着袋設置によって、新たなお部屋が生まれました。巾着底と裏地底の間も、立派な隠し部屋。
背負い面:何となく取っ手の付け位置がごつくなっているのは上の方過ぎるということかもしれません。
2way使い:巾着ひもを解いてトートバッグとしても使えます。内部の内蔵巾着袋は絞って閉じたままです。
お洋服とのコーデ例:中間色には中間色でまとめ上げ。シルバーグレーのカットソーとグレーのデニムです。

あとがき

どうしても隙間が解消されにくい巾着型のリュック。

多くがファスナーへシフトしてしまいがちな中、それでも巾着型の魅力というものがあるのです。

クシュっと縮む可愛さがあり、このフォルムは江戸時代から。。いやその前からあったであろう物理的な動きの誰かの発見が素晴らしく、是非継承したいのです。

ただ、こうも巾着を手で結ぶ作業が多いこのタイプは煩わしさを生み、その後は廃版と致しました。

当ブログ記事の「手直し」の2025.11.14現在ですが、この当時名付けた「餅巾着」という名前は、そのまま同じ名前でモデルチェンジしたナップサックになりました↓。

新型(2025年型)の「餅巾着」:どんな生地でも作れる厚みの悩みを解決した巾着ひもホールタブ型のデザイン。

ただ、こういったナップサックは「サブバッグ」的存在ですので、底板は内蔵せず畳める柔軟性も考えました。

要するに「メインバッグを作る」という主役の座からは製造者自身は降りたということですが、この決断には非常に納得しています。

とはいえ、時々の研究製作もあり、今回の「内蔵巾着袋」は時々利用する機能です。

背負うことで視界から遠ざかるリュックではなかなか躊躇するものですが、視界内のトートバッグなどでは有効。

抜け感たっぷりのルーズなモデルでも内部にしっかりした安全性を実現することができるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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