まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
現在同時に5点のリュックを製作中、同型3点で生地違いと別型3点で生地が同じという部分的な共通点を持つことの同時進行の効率性を確かめています。
途中までは、生地が違っても同じパーツを同時進行することが効率が良いと感じました↓。


その後の作業は、1点ずつを一気に完成まで進めていくやり方が何となくスムーズな気がしています。
このたび全5点の最初の1点が完成、一気に最後まで行く過程を経て「巾着リュック」の完成に行き着きます。
「餅巾着」という名前を付け、ふんわりとした優しいリュックになったと思います。
蓋を開けると、そこには立派な巾着袋が内蔵されている点が多層構造の面白い点です。
外側の蓋による隙間を覆うことの限界、内側の内蔵巾着袋の口が完全密閉される強味を持った美しい抽象柄の巾着リュック


写真に写せていませんが、挟む前に底の縫い代同士を部分的なステッチで囲い込みずれ防止をしています。








あとがき

どうしても隙間が解消されにくい巾着型のリュック。
多くがファスナーへシフトしてしまいがちな中、それでも巾着型の魅力というものがあるのです。
クシュっと縮む可愛さがあり、このフォルムは江戸時代から。。いやその前からあったであろう物理的な動きの誰かの発見が素晴らしく、是非継承したいのです。
ただ、こうも巾着を手で結ぶ作業が多いこのタイプは煩わしさを生み、その後は廃版と致しました。
当ブログ記事の「手直し」の2025.11.14現在ですが、この当時名付けた「餅巾着」という名前は、そのまま同じ名前でモデルチェンジしたナップサックになりました↓。

ただ、こういったナップサックは「サブバッグ」的存在ですので、底板は内蔵せず畳める柔軟性も考えました。
要するに「メインバッグを作る」という主役の座からは製造者自身は降りたということですが、この決断には非常に納得しています。
とはいえ、時々の研究製作もあり、今回の「内蔵巾着袋」は時々利用する機能です。
背負うことで視界から遠ざかるリュックではなかなか躊躇するものですが、視界内のトートバッグなどでは有効。
抜け感たっぷりのルーズなモデルでも内部にしっかりした安全性を実現することができるのです(^-^)。

