まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
2020年は年間を通して、マルチカラーを含む色使いが豊富な素材に挑んでまいりました。
色使いが豊富ということは同時に糸が豊富でることが織り糸で紡がれるジャガードの事情、当然高級なものになっています。
この度の生地もイタリア製の華やかな色合いのもので高級生地の部類に入ると思います。
もっと腕が上がってから高級生地に行こうとぼんやり思っていたのですが、早めに一歩を踏み出してしまったためにもう予定よりかなり前倒しで技術アップとの同時進行を始めてしまいました。
良かったのか悪かったのか、それでも思い描いたことがあるなら早く着手するに越したことはないかと。
良い悪い関係なく手ごたえや結果は早く分かった方が、その後のスピーディーな前進や発展につながると思っております。
生地のおかげもあり合格ラインで完成できたミニボストンリュック
このフォルム通り、「かまぼこ」という名前を付けています。
カーブのラインも結構満足なものにできました。
心配した底の重なる部分もOK、無事縫えました。
本格的なゴブラン織は非常に厳しく、以前縫えなかったという結果があったのですが、今回の場合ゴブラン程の厚みではない厚み具合が程良く、丈夫さも感じられるようなジャカード生地だったのがとてもラッキーだったのです。
色の偏ったマルチカラーについて
今回の生地もそうなのですが、一応マルチカラーとなっています。
主に4色の色が入っていて、ロイヤルブルー、レモン色、薄ピンク、グリーン。
裏地やショルダーのグリーンは実は表地の中にわずかな面積で入っている部分。
こういった色というのはマルチカラーでも色が偏っているので、「青色系」ととらえられます。
なかなか色とりどりのマルチカラーというものを見つけることは困難で、〇〇系という色の偏りがあるものです。
マルチカラーの定義は3色以上ですので。。
あとがき
おそらく、この度の生地は、巾着などの形だと絞り切れない悩みもあると思います。
ボストンバッグのような硬めが向くデザインと巾着のような絞って融通の利く柔らかめが向くデザインとは対極にあり、それに伴いマッチする生地も対極にあるような生地同士ということになりそうです。
とはいえ、そんな条件など付かなくてもどんな素材でも当てはまるように作れるデザインこそが工夫のしどころなので、目指すゴールは、「生地を選ばない万能なデザインの考案」です。
製造もしやすく、完成品も満足のいくもの、この両方を考えながら工夫していく意味というのは、製造しやすいことが綺麗にできることにつながるからという理由以外ありません(^-^)。