ハンドメイドリュック「餅巾着」の製作過程のまとまり第1章-第4章のご紹介【874】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

毎回ブログやYOUTUBEでは、長い製作の1ターンの内のほんの一部分をピックアップの形でご紹介しています。

これを短い時間で動画にすると編集に時間がかかり過ぎ、アップロード(特にYOUTUBE)が夜中になってしまった経験から、コンパクトな短い時間にしていることや、長く継続するために、あまり編集に凝らないナチュラルスタイルの動画になっています。

そうするとなかなか全体の流れって分かりにくい部分もあるかと思いまして、今回その全体の流れが分かるようなまとめの内容をアップしてみました。

物語みたいになってしまいますが、第一章から第四章まで大きく分けて製作の過程が分かれます。

全4-5日の中で約1日分ずつの章ごとの製作内容のご紹介

おおまかに4つの分野が製作部分です。

しいて言えば、先日アップのブログ記事の【872】は、生地の選定のエピソードなどをお話しました、第一章以前のことになるので、生地チョイスした後の製作部分に関してが4つのまとまりになります。

第三章は、裏地製作+合体とも言えます。何と何というのは、巾着袋と裏地を合体します。

第四章は、裏地と表地の合体になりますね。

では、今回は章ごとの解説をYOUTUBE動画でお話させていただこうかと思います。

どうぞ↓。

あとがき

随分たくさんやることがあるかのようですが、実は、細かい1つ1つの作業は、超基本的で単純なんです。

それがいくつか合わさってボリュームのある内容になっているだけです。

そのおかげでいろんな機能を付けることができたわけです。

ブログとYOUTUBEでピックアップしたポイント場面がどの章の場面なのかを俯瞰して見てみると分かりやすいかもしれません。

表地にフクレジャガードの大花柄を持ってくる組み合わせの4種の生地【872】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回から、新しいターンの製作に入ります。

久しぶりに表地が柄になりますので新鮮かもしれません。

柄といってもジャガード柄で、無彩色です。

基本は黒コーデベースのリュックなので、黒寄りな色でできた柄ということになります。

4種もの生地を集めてそれぞれの位置に配置します。

再生繊維(テンセル)の良さ

かつて、レーヨンの仲間のリヨセルとかモダール、そして、下着にここ近年使われたりもするテンセルは、指定外繊維という呼び方であったことを記憶しています。

最近は、その製造方法が分かりやすいネーミングということなのでしょうか、再生繊維という呼ばれ方です。

テンセルも再生繊維の中では王道の生地になります。

特徴が白みがかったぼやけた色目が特徴のさらりとした風合いです。

今回そのテンセル糸が織り込まれたフクレジャガードの大花柄を表地にハンドメイドリュック「餅巾着」を製作していきます。

表地が決まってからの裏地とか巾着袋地のチョイスが難しかった。

表地が柄だと難しいものですねー(^_^;)。

あれこれ悩みながら決定したのが下の4種。

左上から時計回りに:<表地:黒xグレー>フクレジャカードニット、ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。<裏地:黒>ちりめんニット無地、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
<巾着袋地1:黒>生地名不明(ガサッとした素材)、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明(おそらく日本製)、<巾着袋地2:白x黒>:レーヨンプリント、レーヨン/100%、日本製。

表地が柄であることが久しぶりとなります。

表地:テンセルは白っぽく見えるような感じがありますし、さらっとした手触りも特徴です。気持ちが良さそうです。この黒xグレーに組み合わせる裏地がなかなか見つかりませんでした。結局そこそこ凹凸感がありながらも、表地が主役なので控え目な裏地をとこれに決定↓。
裏地:ちりめんは凹凸が細かく畝として入っています。とても美しいですね。
表地と裏地のコーデ:この表地に相性が良い生地を手持ちの在庫の中から見つけるのがなかなか難しかったです。あまりに目立つと柄on柄過ぎるし、色が入ることも、実際に当ててみると浮き過ぎてかっこよくありませんでした。よって、シンプルに黒無地です。
巾着袋の外:この生地は最近よく使わせていただいている良質な薄手生地。薄いのに目が詰まってずっしりと重い、喪服みたいなイメージの生地です。生地屋さんからのいただきものなので詳細が分かっておりません。今回これを巾着袋の表なのか内側なのか迷っていますが、おそらく外側にするかと思います。
巾着袋の内:ということで、上が外側なら、こちらは巾着の内側に使うことになります。これのみでは生地の分量が足りません。内側が明るく見やすいのも使い勝手としては良いかもしれませんので、この生地を巾着袋の内側に。

あとがき

表地が柄ではありますが、キルトをかけようかと思っています。

フクレとか風通加工のぷっくりとした生地は美しいですがゆるめな作りである部分があるので、キルトの効果は機能的にはあるかと思います。

ただ、柄が入ることで、自由な感じの大花柄が委縮しないかと心配ではあります。

とりあえず、キルトを優先にして製作してみます。

また、どんな感じに出来上がるのかという行方をどうぞお楽しみに♪。

ラメ素材ハンドメイドリュックの完成と【868】の入り口伸び止めテープの効果の検証結果報告【871】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点ハンドメイドリュックが完成しました。

今回はなかなかスムーズ。そうは言っても、結局は5日程は要していますので、1日や2日のものではないということです。

また、後日のブログで、大きな作業のくくりをご紹介するつもりです。

今回は、臨時で表地不足による裏地で代用のショルダーの部分がポイントであったことと、【868】の記事で裏地の入り口に伸び止めテープを貼ったその対策が効果があったのかを検証いたしました。

そんなあたりが見どころになります。

ショルダーだけ異素材というもののイメージ

表地のラメ入りシーチングプリントという生地は幅が110cm。

それほどは十分にない幅であったこともあり、ショルダーのパーツが不足していました。

そうして、ちょうど余っていた裏地のネイティブ柄をショルダーに使うことを決意。

左下のネイティブ柄の裏地はとろみ生地。よって、ショルダーの中には基本的には入れ込まないハード薄芯を入れ込みました。柔らかい生地の場合柔らかい芯よりも硬めがうまくできるようです。通常はショルダーには接着芯以上は何も入れないですが、今回は特別です。そうして、元の生地の厚みが違っても、完成品はだいたい他の物との出来上がりの厚みなどをそろえています。
そして、定番の4本ステッチをかけてこんな感じで表地にコーデした柄が映えました。こうして、お部屋などにかけて保管する場面を考えると、柄の位置が左右でそろっているのが美しいですよね(^-^)。

裏地の入り口に一周貼った伸び止めテープの効果の検証

効果あり!!:十分に効果が見られました。この裏地部分ですが、伸び止めテープを貼らないと決まって2箇所程ははタックが寄ってしまいます。横に生地が伸びるから余るのですね。今回その予想を見込み、【868】で伸び止めテープを入口に1周貼りました。その効果が絶大でした。
見る場所も変えてみます。先端がピシッとまっすぐです。気持ちが良いですね。中を開けるたびに視線が行く場所ですので重要です。

ということで、伸び止めテープの効果が得られたということになり、対策が成功しました。

今後も裏地には決まって毎回貼ろうかと思います。

完成作を見る

表はこんな感じです。<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
蓋を開けるとこんな光景です。
外のリボンをほどきます。内側に巾着袋が設置。
巾着袋のひもをほどきます。内側に黒の袋が広がります。二重仕立ての裏地付き巾着袋です。
フラップポケットです。
入り口はタルカンにナスカンを引っ掛けて開閉。ヒネリ錠、差し込み錠、マグネットボタン、ドットボタン、いろんな開閉機能がありますが、留め具の中ではこの方法が今まで試した中で一番永久的でした。生地に全く穴をあけずに取り付けることができる点がまずは一番気に入っている点です。
入り口の蓋が口を覆います。物を多く入れたときにぷっくりふくらんだことにもこのフラップが対応してくれます。
底の感じです。底板が内蔵されていますので、安心です。

今回の製作は、なかなか順調でした。キルトタイプにもいよいよ慣れてきました。

あとがき

次回は、柄物を表地に持ってきますので、また印象が違ったものがご覧になれそうです。

今回のように4種ほど生地を組み合わせて1点を作ることから計算すると、今年1年ずっと作って現在の在庫の200点オーバーの生地をALL使い切るようなイメージです。

4デザインのみにしぼった2022年に製作していくハンドメイドバッグ【847】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に入りましたね。

早速1月1日にやったことの1つにHPのフッターの部分のコピーライトの英文の文言がありますね。

あれを2022に直しました。

あの部分て実は自動変換ではなくて、時計と連動しているようなプラグインを導入していなければ、手動で変えねば変わらないのです。

それを知ったのが去年。

2018年スタートでコピーライトの部分の表示がまだ、当HPのワードプレスさん自体もプラグインを導入してなくて、難しい暗号みたいなstyle cssなどというような名前だったかな、これを入力せねばならず。ネットでググってその説明がされているようなブログ記事を探しましたが、見つけても結局分かりませんでした。

そうして、まあいいや、絶対必要な物でもないようだとあきらめていたころに、ワードプレスさんが2019年くらいから急にアップグレードして、ぐんと今までより使いやすくなりました。

その段階で2020年以このフッターの部分も編集できるようになっていることに気づき、とっても嬉しくて、2020って直したら、そのまま2021年を迎えて、2021年の途中で「あれ?」と、2020年のままであることに気づきました。

自動で更新はされないようなのですね。

よって、もしかして今後は分かりませんが、今のところは、手動で編集していくということで、2022年の1月1日にやることのメモに書いておいたわけです。

さて、今回は、2022年スタート時点にあたって、年末ぎりぎり、もしくは、年末と年始のはざまでいろいろ考えながら、最終的に決断した、ハンドメイドバッグのデザイン、2022年に製作していくデザインをお伝えしたいと思います。

なんと驚きのたった4種だけなんです。

4種のデザインだけを作っていくことにした

2022年製作していく4デザイン:左上から、「餅巾着」、「テリーヌ」、¥卵焼き」、「切餅」。

よく、YOUTUBEやブログをご覧くださる方は、あれ?、「巻き寿司」がないと思われるかもしれません。

年末までは、巻き寿司も続行する予定でした。

しかし、巻き寿司のデザインというのは、実は、上の4つの「テリーヌ」と全く同じ作りなのです。

そこへショルダーなどが加わったり、形が縮小されていたり、ポケットの種類とか、カーブの角度が少し違うことで違うデザインのように見えるかもしれませんが、基本的な作りが同じなので、本当に1日前位の事、今までの過去の実物を手にしてみている時に決断しました。

「巻き寿司」は廃版です。

デザインを少なくすることで、1つ1つを去年よりもう1歩踏み出して高めるということを、数多く製作しながら2022年はやっていきたいと思います。

そして、更に、2022年ならではとして、2種のデザインには、ダイヤキルトをかけていくということにしました。

4種のデザインそれぞれのレベルの高め方

「餅巾着」・・・表地にはダイヤキルトを今後入れていきます。

ダイヤキルトというのは、飾りということの他には、実は、強固に保つ役割があるとのこと。

薄い生地であっても、気にせず自由に生地を選び、一定に中綿のハード薄芯でキルト生地にしていくと全体に統一感があります。

厚手の生地で作ったと同じようにエレガントな薄手の生地でもしっかり感を実現していこうということです。

「テリーヌ」・・・こちらはこれで結構定着しました。このまま続行しますが。撥水生地を表地も裏地も使っているのが特徴です。大切なものを入れるビジネスシーンに安心なバッグです。

この見つけにくさの打開策というのが、撥水生地専門の生地屋さんを探すことですが、もう実は探してあるのです。

それなのに、思うように2021年はサクサクと作っていくことが出来なかったので、2022年は、このデザインをもっと製作していきたいと思います。

「卵焼き」・・・こちらもデザインは、続行ですが、ダイヤキルトをこのデザインにもかけていきます。そうすることで、筒形の変形を防ぎ、しっかりと綺麗に立つということを徹底して実現しようと思います。
「切餅」・・・今まではカーテン地で多く製作してまいりましたが、それは、支柱の長さが150cmくらい一気に必要で、継ぎ目を作らない意向なので幅の広いカーテン地を横取りで裁断してきて作ってきました。もしかして、同じ生地ではなく、支柱を専用の生地に確保すれば、着せ替えみたいに、例えば、ゴブラン地などでも本体は作れるかも、、、と思っています。

ゴブラン地などのような厚手は、重なると縫えない悩みが過去にあったので、その悩みを逆手にとって、一重仕立てで活躍してもらえば、ちょうど程よく縫うことができて、しかも丈夫。

もしかして、カーテン地よりも、エコバッグっぽくないメインバッグにもなるようなゴブランなどの分厚い生地の出番を多くするような方向も良いのかもしれません。

そうと思いついたら、やはりやってみるべきですね。

ゴブラン織りなどはプリント物が多いので、無地が無いかもしれませんが、黒ベースで花柄などは良いかもしれません。

日本製、スペイン製、ベルギー製、トルコ製あたりでレアな生地が見つかるかもしれません。

あとがき

4種のデザインをそれぞれ高めながら、ハンドメイドバッグをできるだけ多くお客様にお届けしたいと思っております。

黒テイストにいよいよ本格的に変化しきるのが2022年になるかと思います。

また、製作時には記事にアップしてまいりますね(^-^)。

夜景のようなシーンのジャガード生地で作ったボストンリュックのフォルムがまるで「かまぼこ」のようだった【300】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年は年間を通して、マルチカラーを含む色使いが豊富な素材に挑んでまいりました。

色使いが豊富ということは同時に糸が豊富でることが織り糸で紡がれるジャガードの事情、当然高級なものになっています。

この度の生地もイタリア製の華やかな色合いのもので高級生地の部類に入ると思います。

もっと腕が上がってから高級生地に行こうとぼんやり思っていたのですが、早めに一歩を踏み出してしまったためにもう予定よりかなり前倒しで技術アップとの同時進行を始めてしまいました。

良かったのか悪かったのか、それでも思い描いたことがあるなら早く着手するに越したことはないかと。

良い悪い関係なく手ごたえや結果は早く分かった方が、その後のスピーディーな前進や発展につながると思っております。

生地のおかげもあり合格ラインで完成できたミニボストンリュック

<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ9cm・・・表地:ジャカード、ポリエステル/100%、イタリア製。

このフォルム通り、「かまぼこ」という名前を付けています。

カーブのラインも結構満足なものにできました。

心配した底の重なる部分もOK、無事縫えました。

本格的なゴブラン織は非常に厳しく、以前縫えなかったという結果があったのですが、今回の場合ゴブラン程の厚みではない厚み具合が程良く、丈夫さも感じられるようなジャカード生地だったのがとてもラッキーだったのです。

裏地:ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。
ショルダーにもハード薄芯が入りハリコシのあるものになりました。このショルダーは裏地を使いました。

色の偏ったマルチカラーについて

今回の生地もそうなのですが、一応マルチカラーとなっています。

主に4色の色が入っていて、ロイヤルブルー、レモン色、薄ピンク、グリーン。

裏地やショルダーのグリーンは実は表地の中にわずかな面積で入っている部分。

こういった色というのはマルチカラーでも色が偏っているので、「青色系」ととらえられます。

なかなか色とりどりのマルチカラーというものを見つけることは困難で、〇〇系という色の偏りがあるものです。

マルチカラーの定義は3色以上ですので。。

あとがき

おそらく、この度の生地は、巾着などの形だと絞り切れない悩みもあると思います。

ボストンバッグのような硬めが向くデザインと巾着のような絞って融通の利く柔らかめが向くデザインとは対極にあり、それに伴いマッチする生地も対極にあるような生地同士ということになりそうです。

とはいえ、そんな条件など付かなくてもどんな素材でも当てはまるように作れるデザインこそが工夫のしどころなので、目指すゴールは、「生地を選ばない万能なデザインの考案」です。

製造もしやすく、完成品も満足のいくもの、この両方を考えながら工夫していく意味というのは、製造しやすいことが綺麗にできることにつながるからという理由以外ありません(^-^)。