<硬めバッグ作り②>ハンドバッグの礎であるヒネリ錠、織りが複雑に絡んだツイードには、ネジ式ではなくツメ式を選択【286】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ファンシーツイード生地でフラップ式のバッグ製作に挑戦しております。

決して某ブランドのかの有名なツイードバッグに憧れたものではありません。

元々蓋式のパーティーシーンのようなエレガントバッグを好んできたそのモデル自体の長年のファンなのです。

よって、型紙も一から考案し、拙いながらもオリジナリティーあるバッグになると思います。

なかなかの難易度のバッグですので、ゆっくりと期間をとりまして、<硬めバッグ作り>と題し、全5回にわたる投稿となります。

このたびは②、ここでは蓋付きハンドバッグの要であるヒネリ錠の取り付けにポイントを置きました。

複雑な繊維が絡み合うツイード生地をくり抜いて設置するヒネリ錠、「ネジ式」ではなく「ツメ式」を選択

開閉タブ作り:ヒネリ錠がここに付くことになります。肉厚な表地のツイードが裏地と重なりはみ出しています。
ポンチでくり抜き:くり抜いた枠の縁の縫い代始末に悩みます。この時はステッチで固定しました。
ツメ式ヒネリ錠の設置:枠パーツの方をタブには設置したことになります。本体の方に凸パーツを設置。
ツメ式ヒネリ錠の全4パーツ:4点から成り立つ1セットということになります。これがバッグ全体を支えるのです。

実は、最初はもっとスタイリッシュな「ネジ式」でやってみました。

しかし、織が絡み合うツイード生地に対しては、あまりにも曖昧な設置にしかならないネジ式はとても続行できるものではありませんでした。

とは言ってもツメ式も消去法での選択に過ぎず、ヒネリ錠自体が課題の残るパーツなのです。

また、別の「差し込み錠」も、厚地には不向き、元は本革レザー用のパーツであることを思い知らされます。

では、同時に進行した片玉縁風ポケットもざっくりご紹介します↓。

片玉縁風ポケットの製作過程(左上から右下へ):ラッピング布を表面から裏面へ返し、四角枠に袋を縫い付け。
片玉縁風ポケット完成:裏側はどうなっているのかが右下。完成ではこの角度からは写せません(貴重です)。

あとがき

このたびのヒネリ錠取り付けのタブ部分は、要の部分とも言える入り口開閉の重要な場所でした。

少しヒネリ錠が飛び出し気味なアンバランスな出来は、実は先にネジ式でやってみたそのままのサイズ感で続行したためです。

スタイリッシュでコンパクトなネジ式に対して、ツメ式はどうしても不格好、かっこよさだけで選択するとネジ式を選びたくなるものです。

それでも完成を目指すためにはツメ式を選択せざるを得ませんでした。

とりあえず完成までを見守っていただきたいのですが、こうした所々の「妥協」や「心地悪さ」を持ったままの続行が美しいお品にならない要素だとつくづく実感します。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

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