まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ハンドバッグでは、マークのような存在感のヒネリ錠。
ここ最近いくつかヒネリ錠を取り扱いましたが、このたびは、複雑な繊維質のツイード生地に向いたヒネリ錠の種類を選んだ記録をお伝えしたいと思います。
ヒネリ錠には主に、「ネジ式」と「ツメ式」がありますが、そのかっこよさだけを見ると、「ネジ式」の方が粋(いき)です。
ただ、そうはいっていられないのも現実で、ヒネリ錠を生地に取り付けることができるだけでも本来のレザー向けパーツの発展的な使い方と言えるのです。
パーツは本来レザー向けのものなのだとパーツメーカー様自身がおっしゃっているのですから。。
ただ、布製のハンドメイドバッグの研究の一環として是非こうしたハンドバッグタイプにも一歩踏み出したかった夢がありました。
そうするとおのずと、留め具が必要になり、ヒネリ錠を選択。
そして、このたび、初めてのツメ式にトライしました。
ネジ式との比較や、今後見込める細部や隠れた部分の良質さを追求する上でもとても重要な箇所だと思いますので、よろしければ最後のまとめの部分までご一読いただければと思います。
厚手のツイードにはネジ式は位置が分かりにくいためツメ式へ変更の記録
最初、左側の写真のようなネジ式で挑んでしまいます。
ということで、ネジ式を取りやめ、ツメ式に調達し直します↓。
穴から少し生地が内側にはみ出しています(^_^;)。
あとがき
スタイリッシュなのはどうしても「ネジ式」。
ほんのちょっとしたことですが、遠目で見た時の「透かし」のかっこよさは、ネジ式が上回ります。
どちらかというとツメ式はごつい。
それでもこれらの2種以外にはヒネリ錠は見たことがありません。
とはいえ2種あるありがたさがあるとも考えられます。
この度の結論としては、どうしても布に使用したい場合は、どんな生地でも「ツメ式」が良いのではないかということです。
そして、さらに過去の製作でヒネリ錠を使用してきての結論としては、このたびのような「ツメ式」を使いながら、ポンチで打ち抜いたくり抜きを「玉縁」でラッピングして覆うという1作業も加えることをお勧めしたいです。
とてもくり抜きっぱなしの状態では、バッグを使用する中での動きからヒネリ錠がずれて、縫い代がむき出しにはみ出すリスクがあるからです。
この玉縁の1作業を追加することで、「丁寧な仕立て」「その後の使用シーンも考えた仕立て」が成された「付加価値」が高まるのです。
玉縁をヒネリ錠に引用する件に関しましては、過去の記事の【263】で図解と共にそのやり方をご紹介していますので、どうぞ、【263】にもお立ち寄りを(^-^)。