パッチワークマルチボーダー3段とニットマルチ幾何柄ボーダーの美しいコンビ、良き第一印象に巾の整いが欠かせない【284】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

布製のバッグ作りの一番最初の材料の調達である表地、生地屋様の展示で並んだ色違いのその並びの美しさに惹かれることがよくあります。

そういった多色展開の無地ライクな生地では、あえてはぎれでもないのにパッチワーク仕立てにすることがあります。

1色よりも多色によるその後のお洋服との合わせやすさの融通性や、何といっても多色の豊かさが美しさに繋がることがあるのです。

このたびは、ワッシャー加工が凹凸感を高めるカーテン地であり、美しい色違い展開をフル登場させた3色で、パッチワークボーダーリュックを製作しました。

パッチワークの幅の整えが最重要、前もって計算した幅違いの型紙でも完成した姿は絞られた上段が短く映ってしまった見込み違い

一応完成には至ったものの、このたびの製作は課題が大きく残るものでした。

この記録を、良き教訓としてパッチワーク仕立ての製作に活かしていただければとお伝えしたいと思いました。

使用生地:表地(3色)-ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。裏地(紺系)-ジャカードニット、ポリエステル/60%、綿/30%、アクリル/10%、日本製。

表地の雰囲気が優しいペールカラー、オフベージュ・カラシ・ブルーという展開に対して、裏地が本当に望ましい相性で見つかりました。

手持ちのストック生地の中で見つかり、過去の投稿の【27】の四角ショルダーバッグの表地に使用した残りです。

写真の並び方がストライプ状の表地は、実際はボーダー状に配置されていきます。

使用生地のズーム:左の表地はワッシャー加工がより凹凸感を演出のカーテン地。裏地は個性的な幾何柄ニット。
裁断パーツ:細かなパーツは、入り口フラップもパッチワークボーダー、ベルト類も1本単位でマルチカラー配分。
取っ手カバータブの8角形:接着芯とハード薄芯を貼り、1cmの縫い代で折り込んで外枠ステッチをします。

本体に縫い付ける際には、予めかけたステッチの上をなぞり二重縫い、8角パーツには合計3回ステッチが乗るのです。

リュックの前後面の違い:ボーダーは同じ配置、取っ手の色とカバータブの8角パーツを反転させています。
ポケットの枠:「向こう布」と呼んでいた巾10cmの返し布は、後に「ラッピング布」という呼び名へ変更。
くり抜いたボックス枠の両サイドの三角縫い代の始末:固定ステッチを裏面でひそかにかけているのです。
ポケットの柄合わせ:先程は「片玉縁風ポケット」、こちらは「貼り付けポケット」です。横の段のみ柄合わせ。
柄合わせ後のポケットの配置:このショットは貴重、完成したリュックではこんな風に眺めることができません。
完成したリュックの内部の眺め:リュックに完成した時のポケットの存在はこのような見た目に映ります。
巾着リュック完成(3色パッチワークボーダー)。<サイズ>縦35cmx横27cmxマチ11cm。
完成したリュックの背負う面:ショルダーも左右の色が違うことでカラー配分を均等にならしました。

上のオフ生地の配分が甘かった、3色のボーダー幅が不均一となってしまった点がこのたびの大きな失敗です。

巾着で隠れるトップは多く見積もる必要があると思います。

完成の入り口フラップ:本体と歩調の合うパッチワークボーダー仕立て。隙間のセキュリティーの弱さが課題。
お洋服とのコーデ例:ボーダーフクレ加工のカットソーとライトブルーデニムの上下に優しく寄り添います。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.11.24からおよそ5年後の2025.10.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

入り口のフラップが小さいことによるセキュリティーの甘さは、その後取っ手の間マックスの幅へ大きく改良してみました。

しかし、完全な安心の心地を得られずこのモデルは廃版となりました。

2025年ではこうしたリュック型は、「ナップサック」として完全に口を絞るタイプにモデルチェンジ。

随分見た目が変わりました↓。

2025年のリュック型の1つのナップサック:名前は、2020年当時の「餅巾着」のまま継承。

なお、「パッチワークボーダー」の手法に関しては、2025年も多色展開が美しい生地に関しては、「パッチワークストライプ」という形で引用しています。

廃版や取りやめという決断に関しては、決して否定するような過去ではない、その先の未来に繋がる重要な岐路であったとこうして記録に残し大切にしています(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

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