まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
2019年頃から「高級生地」をバッグ製作に取り入れるようになりました。
当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.17からおよそ5年後の2025.09.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。
2025年から振り返ると、高級生地を使用した製作に対して技術が追い付かず、ほとんど販売するまでのレベルにも至らなかったことが1種のフライングだったと思います。
しかしその反面、早々と踏み出したことで、技術の足りなさを高める必要性を高級生地とのあまりのギャップで早めに体感できたのです。
まだまだ技術が追い付かないからと変に納得して、安価な生地で作っていたとしたら。。いつまでも未熟さを心の底から認められずに低ゾーンを彷徨っていたかもしれないのです。
生地は、その時々の唯一の一発物も多く、その時にしか出会えない一期一会というようなことが多いのです。
高級生地を使い切るアイデア、「小さな専用ケースを作る」ということで容量の小ささに対する価値の不足を「専用」という価値で埋めるという姿と共にお伝えしてまいります。
高級生地をもったいなく余らせない、1mあたり¥3,980のブロンズカラーのフクレジャガードの切れ端を使い切るミニケースの製作

ブロンズカラーの濃淡が美しい花柄にあしらわれた織柄とフクレ加工による立体感にうっとり。
@¥3,980/mという価格。m単価万単位の更なる超高級生地に比べると中間的な価格だという見方もできます。
同じイタリア製の中の生地では、ツイードで@¥15,000/mという価格を実際に拝見しています。
しかし、@¥1,000/m以下でもバッグ製作は十分可能、そして擦れも起こる消耗品という見方も含めると、この生地を高級生地の分類に考えております。




はぎれ製作は表地だけでも成り立つもので、裏地用に新たに生地を無理やり探さない、あるいは相性がベストではない別生地のはぎれを無理やり組み合わせるよりも良いのです。


仮名称であっても、入れる目的をネーミングにすることで、入れる物の容量などのイメージが伝わりやすくなると思います。
更に、「これを収納したい」という特化型のケースであっても、はぎれで作ることが可能です。
あとがき

専用ケースがあること自体、時々使う物品ということの証、ケース自体も時々使われることで長持ちが見込めます。
だからこそ一重仕立てで短い時間で作り上げてしまうよりも、バッグと何ら作りが変わらない裏地付きで丁寧にお仕立てすることの価値が、その後の経年によって活きてくるのです。
目先のゴールに囚われて、たくさん作ることを重視していた過去、後でその作りの粗さ、機能の不足に項垂れた過去があってこの姿への見直しがあったということです(^-^)。
