丁寧な一重仕立てエコバッグの玉止めの隠し場所、見えてしまう内側よりもむしろ表にある「溝」に隠すことで解決【242】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画で全7点を連続製作しながら、その都度の課題を見つけ次回で解決するというスタイルでこのデザインの作りを高めていくということをしてまいりました。

このたびが実はこの企画のラストになります。

この後も引き続き「支柱型エコバッグ:切餅(きりもち)」は定番バッグとして製作とそのノウハウの伝達を続けていくわけですが、連続製作の企画としてはここでいったん完了します。

ラストの課題の解決は、「玉止め」の隠し場所です。

一重仕立てでは、内側さえも表のようなもの、隠す場所が無いのです。

しかし、本当に無いのかというと、実はありまして、「溝:みぞ」に当たる部分に隠し込むことができるのです。

折ったり重なったりする構造においては、「膨らみ・厚み」が生まれ自然に「溝」ができてきます。

こういった特徴を上手く活かしながら、可能な限りすっきりとした丁寧な糸始末をしていきたいのです。

そうして、パッと見て良い作り、決して重んじることをされていない量産品のエコバッグとの良き差別化をはかるのです。

裏無しのエコバッグの玉止めの隠し場所の枯渇を突破、「溝:みぞ」は表であっても目に映らない隠すことができる唯一の場所

使用生地(黒):2級遮光ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。2級はレベルではなく遮る度合い。
裁断:黒にシルバーグレーのストライプ。歪みデザインと共に躍動感にあふれる動きをした柄です。

では、ここからは、玉止めを隠した様々な箇所をお伝えしてまいります↓。

支柱ベルトの上側の横ステッチ:取っ手の内側に溝が生まれており、ここ(右下写真)に隠れました。
支柱ベルトの下側の横ステッチ:支柱ベルトの縁のステッチにも溝が存在していました。ただ浅めですが。。
両サイドの地務いステッチ:てっぺんから2-3針目くらい内部に手縫い針を使って移動して糸を隠し玉止め。
両サイドの三つ折りステッチ:ステッチのわずかな溝に隠しました。ここも浅いので少し見えてしまうことが。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.14からおよそ5年後の2025.09.02にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この時は、浅めの溝の場合、「玉止め」が完全に隠しきれないことを「仕方がないこと」としていましたが、2025年現在ではもう少し攻めの姿勢で挑んでいます。

一度この場所で玉止めをした後まだ糸を切らずに、更に内部に手縫い針を進めて別の場所からうまく突き出してハサミでカットということをやってみました。

まだ研究中ですので、この後糸が飛び出してこないかは分かっていないです<m(__)m>。

マチの地縫い:縫い終わりから2-3針分内部に入ったところに手縫い針で糸を移動して玉止めを隠します。
マチのラッピング布の地縫い:先程の地縫いと同じで、内部に2-3針分糸を移動して玉止め、縫い閉じは溝内に。
ピンタックの上下:ピンタックは1本ステッチ、トップと底の両方を玉止め。トップは内部の溝、底は深めの溝を見つけて隠します。

ここも、底の部分の溝が浅く隠しきれない点が否めませんので、内部へ糸を送り、内部の溝で玉止めが良いだろうと2025年では考えています。

支柱型エコバッグ(変形ストライプ柄黒)の完成:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
お洋服とのコーデ:ちゃんと「スーツに合うエコバッグ」になっているのかのイメージ。

あとがき

これで、「スーツに合うエコバッグ」という企画を終えたいと思います。

この期間、細かい場所が徹底されたことを喜ばしく思います。

2025年のスタンスは、「著作権フリー」と同時に「ご購入後のリメイク→解体→リメイク販売」が自由ということまでを決定。

20年くらいは長持ちできるような優れた作りをすると同時に、その後のユーザー様の心境の変化の「自由」を重んじることを考え始めた動きです。

私も引き続き製作に参加しますので、生地の違いによる良きアイデアなどもお伝えできればと思います。

特に、生地に厚みがあり過ぎてなかなか製作が難しい極厚生地(セルヴィッチデニムヘビーオンスなど)も、このデザインに落とし込むとかなり素敵になると思います。

エコバッグのみの存在からメインバッグに飛躍しそうな予感がしますね(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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