厚みの解消はスタイリッシュな裏無しエコバッグへの一役、両サイドの縫い代の三つ折りを平らにする部分的カット【235】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」という企画名で全7点のエコバッグを連続製作中。

すべて素材が違い、どれも1点物です。

特にこのたびのケースのように、生地がジャガードの場合、裏面が良きコントラストに映るという一重仕立てならではのちょっとした素敵さが価値として加わります。

かわいいボタニカル柄、それでいて無彩色さが大人っぽさもある支柱型エコバッグ、どうぞご覧くださいませ。

途中ポイントの解説を入れてまいりまして、当回は両サイドの縫い代始末の三つ折りを平らにする内部の部分的カットの手法をお伝えしたいと思います。

肉厚カーテン地にこそ効果的、三つ折りの部分的カットによってスリムになった両縁がエコバッグ全体を瀟洒に映し出す

1点前の製作の【233】で、実は三つ折り内部の部分的カットの検証をしていました↓。

投稿の【233】の時に行っていた三つ折り内部の部分的カット:カットしていない方と比べて雲泥の差です。
使用生地(表地):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。モカベージュの濃淡の花柄。

ジャガードは反転の裏面がこれまた新鮮で「得した気分」が味わえます↓。

表地の裏面:ジャガード特有の反転構造で1種の生地を2倍楽しめることが、1点のバッグの豊かさを作ります。
別布(支柱ベルト):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。別布生地もコントラスト効果の1役。

実は、【233】の時の残布を利用して、配色布として使ったのです。

画像ではカラーが随分違うように感じてしまいますが、光の加減のせいであり、実際はばっちり合うモカグレー同士、相性は非常に良いです。

では、両サイドの三つ折りの解説へまいります↓。

本体単独の地縫い:この時まだ縁から2.5cmの位置を縫っていますが、後の見直しで7.5mm程度へ変更。

変更した細幅では、このたびご紹介のカットを地縫い前に行うという順番へ変更せざるを得ず、とりあえず分かり易い変更前の2.5cm幅の時のまま解説させていただきます。

そのまま三つ折りをした時の厚みのイメージ:ものすごく分厚くなります。カーテン地は特に肉厚です。
内部の1枚のみの斜めカット:三つ折りの時に内部に完全に隠れる1枚分のみを半分斜めカット(3cm分程)。
カット後の状態:2枚の重なりの上1枚が内部という見方。一番重なりが混み合う上部を多めに削ぎ落とします。
三つ折りステッチ場面:左上は事前にアイロンで折った状態。ここですでにすっきり感を感じます。
角度違いで見た三つ折りステッチの完成:部分的カットの効果として内部の生地のボリュームが随分減りました。
支柱型エコバッグ完成(カーテン地モカグレー花柄):<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
内部に広がるジャガードの生地の裏面:裏地を用意することと同じコントラスト効果が得られます。
底面:まだこの時に「底ベルト」の位置が内部に寄ったまま、この変更はかなり後だったみたいです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.07からおよそ5年後の2025.08.25にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしてまいりました。

底ベルトの2本が内側に寄り過ぎている原因は縫い代も含むど真ん中に縫い付けているから。

なかなか出来上りをしっかりイメージできていない視野の狭さが長い間こうした変な配置を続けてしまったと思うのです。

底ベルトの位置の変更は随分後の2022年末くらいです。

そして、底ベルトを共布で、支柱ベルトを別布で。。というこの仕様も後にいずれも別布の方が美しいと判断するに至りました。

底面を見て「美しい」と感じられるなんてとても素敵な事、是非「らしさ」として大切にしていきたいと思ったのでした。

あとがき

黒を含まないマイルドなカラーの生地はパンチに欠けることがあります。

このたびのようにコントラストある濃い生地で支柱ベルトを配することで、シンプルな1一重仕立てのエコバッグが立体感ある立派なものに見えてきました。

一重仕立てのシンプルなバッグ作りでも、これだけノウハウを得ることができます。

一重仕立ては、裏地付きの同じデザインよりもかえって縫い代の始末に悩むことがあり、そこから得たノウハウというのは重要です。

壁に突き当たり、がんじがらめの中から生まれたアイデアは究極になることが多いものです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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