カーテン地のはぎれ売りで購入のお得なペールカラー生地で作ったエコバッグのエコノミーな原価【1047】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

幅が広くてお得なカーテン地。

インテリア性も高く素敵なジャガード柄が豊富です。

ただ、欠点もあり、その織り糸がほつれやすいという点です。

まさにそんな欠点を持ち備えたカーテン地で作ったこの度のエコバッグ「切餅」。

せっかくのお得にゲットできたピンクのカーテン地です、欠点を吹き飛ばし、うんとおしゃれに作ってやろうと意気込みます。

この記事では、主に原価の部分にスポットを当てます。

最後の方に貼りますYouTube内では後半に当たる部分が原価のお話です。

前半の三つ折り対策や配色生地の選択のエピソードなどと一緒に1つの動画になっています。

では、このような作りにくかったカーテン地の出来上りからどうぞ(^-^)。

肉厚生地の三つ折りの限界は今後の課題、三つ折りしないで一重仕立ての縫い代を隠す他の案

「切餅」:<サイズ>縦36cmx横34cmxマチ18cm。

支柱などのパーツを別生地にしています。

このペールカラーと呼ばれるくすみピンクが非常に難しかった。

なかなかこの茶色寄りのような暗い色のピンクに合う配色生地が見つからなかったのです。

まだ無地よりも花柄の方が見つけやすいかとベースのピンク色がマッチする柄物で探しました。

そうして、「もうこれしかない」とやっと見つけたのが、あずき色ベースの花柄。

<表地:ピンク>カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
<配色生地:あずき地花柄>80ローンプリント、綿/100%、日本製。
このデザインの仕様としては接着芯は使わないのですが、今回は特別。
80ローンプリント生地が薄手なので接着芯を貼った方がバランスが取れますし丈夫であると判断。

途中の三つ折りは何しろ肉厚の生地なので困難を極めました。

この厚みだと三つ折りでない方法の方が本当は良さそうです。

なぜなら、三つ折りで内側部分をカットするなどの工夫を尽くしてもそれでもボコボコして曲げにくかったからです。

そのほかの案としては、ロック始末をして、そのロックの部分を折って真ん中ステッチをかけて後ろ側へ隠すというものです。

しかし、ほつれやすいカーテン地の場合は、三つ折りで完全に密閉した方が良いと思うのです。

よって、ロック始末の方法は、デニムとか帆布、ゴブランなどの極厚生地でしかもしっかりとしたほつれにくいタイプなら向きます。

そうした場合、肉厚でありながらほつれやすいカーテン地の始末は。。

折らずに、縁を別布でラッピングするという方法も一応浮かびましたが、やや手間と材料をかけすぎます。

ただ、やったことはないので、一度経験としてトライしてみて、それで結果をどう感じるかで判断したいと思います。

最初に地縫いをしないやり方だと最後のピンタックが美しく出ないので、どれもこれも良い方向になる案が却下となり、全体で見てみるとなかなかの課題と言えます。

また考えていきます。

1.6mで¥260で購入で来たお得なカーテン地を使ったエコバッグの原価

原価は、¥344と出ました、かなりお得に作れたと思います。

①の「表地」については、1.6mで¥260だったので、0.5m使用ではいくら?という割合の考え方で式を作り、¥82と出ました。

②の「別布」については、1m辺り¥398(税込)生地で、購入して使って何も残らなかったので、購入の時のレシートに等しい¥398x0.35m=¥140で良いです。

この¥140という値は0.35m分であり、①のカーテン地が0.5m分で¥82なのだから、いかに①のカーテン地がお得であったかが分かります。

③の「接着芯」については、今回はこのデザインでは特別に使用したので、通常よりこの部分がUPします。

もともと1反まるっと50m巻の新品で購入していた接着芯のニット。

その時の送料の¥1,000以上ものコストも取得原価に含めた上での¥3,025というのが50m巻の価格。

よって¥3,025÷50m=¥61というのが1m辺りの接着芯のお値段。

かなりお得に仕入れております。

そして、そこへ接着芯の横幅は無視して、貼る生地に合わせた用尺のままでざっくりと算出。

別布の0.35mにだけ貼りましたので、¥61x0.35m=¥22と出ました。

④の「糸」に関しては、常に一律¥100で加算。

よほどたくさんキルトに糸を使用したという時でも¥100周辺なので、平均で¥100と入れています。

ただ、ちゃんと細かくご説明しますと、だいたい1製品に200m使用を平均としました。

そして、購入の糸のコーンで最初割り出します。

糸は簡単に1コーン使い切らないので、前期からの継続の在庫がある中で、今期新しく仕入れた糸が加わり、その変遷がやや複雑。

よって、棚卸資産表の値を使います。

前期末の在庫と今期に仕入れた分を足した合計から引用の、¥46,409÷130本=¥357と出ます。

1本の糸はだいたい2,000m巻であることが多く、それ以上の巻きもそれ以下の途中の使用品を購入した分もあり平均的に2,000mを購入したとしています。

そうすると、1本(2,000m)で¥357だということなので、¥357÷2,000m=¥0.18と出ます。

このわずかな¥0.18というのは1m当たりのお値段です。想像しにくいですね。

そこへ、使用した200mを掛け、¥0.18x200m=¥36と出ました。

このバッグに糸を¥36分使用したのです。

しかし、これもだいたいであり、結局はどのバッグも¥100以内の範囲内なのでざっくり¥100として固定してしまっているのです。

原価¥344のエコバッグをどんな価格で販売したらよいのか

付加価値の付け方は自由です。

ただ、今まで私も多くのバッグを販売してきまして、この「エコバッグ」という種類の袋物が果たして¥10,000以上の価値を理解してもらえるのか。。ということ。

答えは、「NO」です。エコバッグはお得感のあるお値段でこそ購入の価値があると言えるので、まずは購入には踏み切ってもらえないことが多いです。

どんなハイブランドのエコバッグであっても、メインバッグのお値段を超えることはなく安くなっています。

こういったものは、あまり儲けを気にしても、たくさん売ったところで大きな儲けとはならないのです。

よって「作らない」という選択をする製造者もいると思いますが、私としては、「作りの良いエコバッグ」というのを是非広めたいので作っていきたいと思っているのです。

そこに儲けはもはや関係がないとも言えます。

ネット販売だと通常¥2,200にしていますが、生地によっては、メインバッグみたいに使える

ので、そうした理解が得られると通用します。

一方、ハンドメイドマーケットなどの実際にお客様が訪れて下さる際というのは、その日ならではということもあり、判断に悩みます。

次にはフェスの店舗が無いかもしれないからと¥2,200で受け入れてもらえるのか、せっかく訪れてくれたそのお祭りのテンションとともに、更なる喜びを共有できるのは、¥1,100なのかもしれません。

とにかく、販売価格の決定はぎりぎりで良いと思います。

まずは、高額にも匹敵するような優れたお品を作ること、これに尽きます。

あとがき

途中、ゴブラン織のお話をさせていただきました。

実は、ここ最近日本製のゴブラン織りの生地を発見しています。

たった1種だけですが、多くが他国産である中では日本製はレアです。

事情はあるかと思います。生機(きばた)が中国で最終整理は輸入後日本で行っていると「日本製」が表示されますので。。

それでも日本製というのは、外国人の方も注目している原産地。

最終整理も日本ならではの整理の仕方が入っているという価値があります。

ゴブランのような生地で作ったこのデザインは、おそらくメインバッグとしても使えます。

一度製作してみて、新しい縫い代の始末の方法をご紹介できればと思っております。

また、是非お立ち寄りどうぞ(^-^)。

バッグのサイドの三つ折りステッチ、地縫いをするやり方の欠点【820】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近自分自身が洋服の持ち方を今一度見直しました。

これまでも<コーデ>というブログのカテゴリーの中ではたびたびご紹介して、こだわりのある渾身チョイスということで、少なく選りすぐった古着の洋服選びをご提案してきました。

そのような中でも「飽き」というものがどうしても生まれてしまいます。

ひどい時には一度も着用せずにということもしばしば。。。

この「飽き」ということが非常にハンドメイドバッグ作りでもテーマになります。

ややお話がそれましたが、今回は、飽きずに使っていただけると良いという思いも入るシンプルな定番バッグのほんの一部についてご紹介したい点がありましたので、その点をテーマにしたいと思います。

一重仕立てで利用する本体の縫い代を三つ折りする始末の仕方

早速なのですが、このような風に三つ折りして一重仕立ての「切餅」バッグの縫い代のサイドの始末をしています。

縫い代を2.5cmとって、おおよそ8mm巾の三つ折り始末ができます。

なんら、難しくはないのですが、できあがりの裏側のステッチに問題が。。。

ステッチが二重になっていますね。一度目は、地縫いのステッチ、そこでいったん途切れます。その後アイロンで2枚を重ねて三つ折りして二度目のステッチをかけるとこのように2本の線ができます。これがなかなかきちんと重なることが難しい、ずれることが多いのです。当然ながら、ここを見ながら縫えないので、勘ということになるのです。

で、これを綺麗に重ねるように訓練したりコツをつかんだりもしようとしましたが、結局は完璧にはできないと結論付けました。

ちなみにご紹介しておきますと、そのコツというのは、位置を正確に見るために最後の縫綴じの部分をやや際寄りで縫うというもの。

しかしそれも全体として見てみると一部はずれますので、すべてをカバーする対策とはなりませんでした。

こんな風に時々2本の線が離れます。当然ながらここを見て縫うことができないので予想とか勘ではどうにもならないことがあるわけです。

ということで、今回は、ここまでです。

その後の為の考案

では、どうしたら、二重線が二本きちんと重なるのか。。。

答えが1つ出ました。

地縫いをせずに、三つ折りして、その縫いとじのステッチを2度縫いすることで強度を同じにしながらステッチをぴったりと重ねる。。。

このやり方です。

これなら、一度目のステッチの上をなぞるようにしっかり見ながらできますので、必ずきちんと見れば重なります。

ということで次回は、このやり方を検証してみることにします。

本来地縫いは大切で、この新しい考案は苦肉の策です。

理由はほんの僅か地縫いしたい線が曖昧になる可能性があるからです。

しかし、それもこの一重仕立てのバッグだからこそ、問題ないのでは。。。

とも思えてきました。

メリット、デメリットをそれぞれ考えた上でも、やはり結局は、美しく仕上がるゴールに到達するには、新しい考案をしたやり方が良いだろうと思っています。

あとがき

また、後日、「切餅」を作る時に今回の考案の検証を兼ねて同じ部分にスポットを当てた記事をアップ致しますね。

ということで、今回の製作の出来上がりを見ていただくとしましょうか。

切餅:縦39cmx横35cmxマチ18cm
<使用生地>エステルツイル(グレー)、ポリエステル/100%、日本製
結構厚手で用途としてたくさんの食料品を入れてお使いいただけることにも対応できると思います。

グレー色、とても渋くてカッコイイですね。

今回の素材は、制服用の生地と言われています。なんとなくそんなイメージありますね。

黒よりも甘い感じがすごく魅力的なグレー。

バッグでも、黒をすでに持っている人が次の色としてこの色をチョイスすることもあろうかと思います。

ロックミシンを使わずに一重仕立ての巾着袋の縫い代を完全に隠す方法【744】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末。。。これは常に意識することです。

奥ゆかしく、きちんと縫い代が隠されていることはハンドメイドバッグがすっきりと美しく仕上がる、間違いなく1つのポイントになるものであると考えています。

今回は、この縫い代を一重仕立ての巾着袋で完全に隠すというものを、製作途中のリュックの内側に設置の巾着部屋部分の縫製段階を例にご紹介したいと思います。

もともと二重仕立てで設置なのですが、ビンテージ生地であり、入手が不可能、一重仕立てでやらざるを得なくなった状況です。

先に三つ折りをしておくというやり方

二重仕立ての場合、2枚が重なるその中に互いの縫い代が都合よく隠れてくれます。

しかしながら、一重仕立ての場合はそうはいきません。

むしろ一重の方がそのあたりが悩む部分であり、難しい点だと言えます。

マチ以外のすべての縫い代をあらかじめ1枚ずつで三つ折りをします。7.5mmずつがやりやすくコンパクトです。

そうして、通常のように巾着袋を地縫いしていくのです。そうするとこんな感じに。。↓

これは、まだ裏側を写していますが、巾着袋が一重仕立てで縫い代がすっきり隠れたものになりました。

表から見てみますね。まだひもを通していないです。↓

マチ部分の縫い代はこのままで大丈夫です。本体と裏地のマチと一緒に挟み込みますので、この時点では隠さなくて良いのです。

以上のように、先に三つ折りをしておくと、可能なんです。

しかし、地縫いの時に凹凸があり縫いにくいので、ずれやすいのがデメリット。

待ち針でしっかり押さえ、目打ちなども使用して正確にぴったり重なり合う工夫は必要です。

あとがき

この裏地は今回分厚い生地だったので、一重仕立てでも可能でしたが、異例です。

実際、二重仕立てで、中に巾着がツンと立つように設置するもので、基本二重仕立てで今後も行きますが、たまたま生地が不足していた事態がこのような学びの機会をもたらしました。

結局このデザインって、本来の裏地x2枚と巾着袋の裏地は4枚ということで、合計6枚のパーツというものすごい用尺です(^_^;)。

「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインなのですが、はるかに表地より裏地の用尺が大きいケースです。

完成したらレビューとしてまた記事にアップしますので、この今回の一重仕立ての内側設置の巾着がどのような存在になるのか、是非お楽しみにどうぞ(^-^)。

【740】に関連して。。。一重仕立ての厚手生地で行き詰まっていたポーチが完成へ【741】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、この1つ前の記事である【740】のリベンジのような内容です。

失敗してうまくいかなかったポーチが一重仕立てという考え直しにより完成しました。

ただ条件としては、厚手の生地、やや厚みのある生地の場合ということですね。

ひっくり返しをしないファスナーの取り付け方で作るポーチ

私の方針としまして、ひっくり返しはファスナーに無理な負担がかかるので、ひっくり返さずに作る方法をとるというものです。

ひっくり返さずには作れない。。というのは、よく作られている作り方の本などに書かれている方法に沿った考え方です。

一重仕立てのマチ無しポーチ:<サイズ>縦14cmx横18cm。

たった1枚の「わ」の縦長の生地をファスナーに縫い付けていくようなイメージです。

パーツがたった1枚だけで良いという点がすがすがしいです(^-^)。

縫い代は1cmをアイロンをかけて内側に折り込み、きちんと合わせてサイドを縫い付け重ねます。

難関と思われる、ファスナー周辺の2列のステッチは、トンネルのような筒を移動させながら縫っていく場面がありますが。。。可能でした。

途中で糸を区切らずとも、ひといきで行けます。

これぐらいのサイズであれば、ある程度の隙間が確保できたので、筒型であっても縫うことは可能です。

今回は、ひっくり返しというものを一度も取り入れませんでしたが、よくよく考えると、サイドのラインを綺麗に出す方法として、一部ひっくり返しにより、生地のみの状態で「わ」を半分にしてサイドを地縫いしてひっくり返し、1枚の布のようにして、空き口をファスナーの縫い付けに充てるという方法もありそうです。

ただ、それもそれで、重なる部分がずれないようにせねばならない点がポイントになるので、似たような感じになるかもしれません。

その方法の場合、ファスナーが短くなりますので、入り口が狭いというデメリットは付きます。

そのかわり、ファスナーの端が綺麗に完全に隠れることが可能だと予想できます。

というように、まだもう少し綺麗に出来上がる工夫の余地はありそうでした。

あとがき

今回のようなポーチのデザイン、私としてはとても好みです。

無駄のないすっきりとした、ありふれたデザイン。。

このありふれたということに対して、実は魅力を感じておりまして、何でもないというか当たり前のデザインて逆にかっこいいんです。

昔にどこかでは見たことがあるような、雨がっぱのケースだったり、ビニール素材のケースのようなものだったりがイメージできるような懐かしのデザインです。

今回は、前回の試作よりも縦が長かったですが、前回のような長さの方がやはり良いので、出来上がりが2.5cm短くなるような型紙が良さそうです。

通帳だと、その2.5cm短いもので余裕もありながらぴったりと入りました。

もともとポータブルの化粧ポーチとして考えたものなので、コンパクトでなければ意味がありません。

ファスナーの長さの20cmに本体のサイズを合わせていては何らコンパクトさの欠けるものになってしまうのです。

その点が重視する点です。

思うようなサイズにするために苦労する点があるということですね。

ファスナーに合わせて作りやすいようなサイズで作るのか、希望のサイズに仕上げるために苦労を買ってでもするのか、迷わず後者を選びます(^-^)。

【739】の続きとして。。。ファスナー始末を重視したことでのポーチ製作の行き詰まり【740】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デザイン+製造は失敗の連続。。。

とは聞きますが、成功例だけをアップしたいもの。

けれどもその途中の苦労も惜しみなくお伝えしてしまおうかという記事になります。

結果上手くいかなかったさんざんな結果ではありましたが、次への道筋をある程度は付けてみました。

今回は、二重仕立てで作ろうとしたシンプルで無駄のないポーチになるはずのデザインの失敗体験の様子です。

非常にお恥ずかしながら、これが、リアルな記録なのです。

格好などつけるつもりはありません。

普通はあまり見せたがらないハンドメイド製作をご紹介する一人として、普通は隠してしまうような見苦しい失敗の体験を実直にご紹介させていただいてしまおうかと思います。

シンプルなのだけれどどうしても付けたかったファスナーカバーが原因

二重仕立てに縫い合わせた生地にファスナーを取り付けます。縁は折りたたんで内側へ折り込む形で収納。もしかしてこのまま縁を縫い閉じて仕上げればそれなりに良い見栄えだったかもしれません(^_^;)。

こういう形でいったんファスナーの縁を切りっぱなしになることを防ぐ対策をしてみました。

そのまま縫い付けずに、さらにファスナーカバーのタブを付けてしまいました。

このファスナーを覆うカバーが余分だとも言えます。

これ無しだともう少しスマートに出来上がったかもしれません。

それでも、どこか納得いくものではありませんでした。

あとがき

いずれ良きゴールがあればと思います。

次にやってみることは、一度一重仕立てで作ってみるという手です。

本来一重仕立てはあまり積極的には行いません。

素材を分厚い芯地を必要としなくても大丈夫な生地を使用という条件付きですが、一重仕立てだと実現できることもあるかもしれません。

早速次にそれを試みてみます。

次回をお楽しみにどうぞ(^-^)。

ロックミシンの始末を袋の内側で視界から隠す方法【716】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末は、裏返しの袋物にとってはいろいろ工夫する機会が多いものです。

かつて、某一流ブランドポーチの縫い代が何も始末をしていなくてそのままであったことに、とても納得できず、そのままひっくり返して、出来上がりのまま家庭用ロックミシンをかけたことがあります。

危うくて危うくて、使うにあたって安心できない不安定な心持ちになるような仕立てでした。

量産品ということでああいった作りのお品を入れ込んでいるのか、それでも納得できるものではありませんでした。

それを手を加えてリフォームすることを拒むなんて本当に矛盾です。

そのポーチは仕事用のペンシルケースに使っていまして、毎日使っているので、そのロックの効果は非常に大きいです。

そのリフォームをしなければとっくにパンクしているところです。

縫い代も5mm弱といった際どいものでした。

ロックのおかげで購入後約20年程になるところですが、現在も良好でお気に入りのペンケースです。

そんな感じで、縫い代始末にはうるさい私picturesqueが、そういった体験からの教訓を、自分のハンドメイドに活かすということもしています。

今回は、ロック始末をするだけではなく、さらにそこから発展的に、視界に映る美しさを追求した仕立てをご紹介したいと思います。

巾着袋が一重仕立ての場合のサイドの縫い代の始末の例

一重仕立ての巾着袋を作る途中で縫い代の始末が出てきます。

裏地付きというのがいかに製作しやすく、縫い代が隠しやすいものかをかみしめます。

こういった一重仕立ての分厚い生地で作る場合に縫い代が丸見えです。

そこで、まずは、最初から四角いパーツの四方にロックミシンをかけてあります。

それでも、袋の中をのぞいた時にロックミシンが丸見えでは、高級感が半減します。

その先の、それ以上に一歩も二歩も踏み出した更なる仕立てに移ります。

両端部分の拡大写真です。地縫いの後両割れにアイロンで折り、更に、縫い代15mm分の半分の7.5mm程を内側にアイロンで折り、片方ずつ真ん中にステッチを入れます。その真ん中がおよそロックミシンの幅の右端に当たるので見た目が綺麗。こうした後再びアイロンでクセを付けると落ち着きます。そして、袋の中をのぞいた時に下のような見かけになります。↓
視界には、ロックミシンは映りません。裏側に隠しこんであるからです。中に物を入れたときに擦れて、ロックがほつける可能性を極めて低くしています。内側で守られているといった感じです。

あとがき

今回のようなこのロック始末の仕立て1つにしても、美学がそっと入れ込んであるのです。

こんな風にしていろんな箇所、いろんな商品に、技術とか哲学を入れていこうと日々思案しながらの製作になります。

一度、そんな目で細かい箇所を見ていただくと、一流ブランドとして現在も君臨のブランドさん達がなぜあのような座をキープできているのか、なぜ継続して広く人々に注目されているのかということの裏にある驚くような研究と努力が理解できるかもしれません。

私もそういったことにここ最近特に注目し始めておりまして、早速自分の製作にもわずかながら参考にさせていただいております。

真似をしたり、コピーしたりということがいかに表面的で実りのないものかということの良き学びにもなります。

本当に必要な時だけでいい、ロックミシンの相応しい用途【707】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この1つ前の記事【706】では、ロックミシンの針の交換の時のポイントをご紹介しました。

何しろ私が針の交換だけに時間をかけてしまい、スムーズに行えるコツをお伝えしたかったからです。

今回は、そのロックミシンの用途にスポットを当てたいと思います。

むやみにロックミシンをかけるのも糸をたくさん使うので無駄な使い方はせず、本当に必要な時だけの最低限の利用をお勧めしたいと思っています。

ロックミシンを使って効果がある時、どうしても使う必要がある時

ロックミシンはできるだけ使わない方がミシンをいちいち交換する必要が無くて時間がかからないのですが、それでも必要な時というのがあります。

大きくまとめるとそれは、「一重仕立ての時」ということになります。

裏地付きのハンドメイドバッグでは、ロックミシンは全く必要としません。

一重仕立てですが、ロックミシンは一切使わず縫い代を完全に隠す方法で出来上がるエコバッグ、「切餅:きりもち」

私がお作りしています、ハンドメイドバッグ1つのデザインの中に、一重仕立てのエコバッグ「切餅:切餅」というのがあります。

このデザインでさえも、ロックを一切せずに、三つ折りなどで仕上げる工夫をして現在に至ります。

では、どのような時に実際に私がロック始末を利用したのかです。

貼り付けポケットなどの一重仕立ての時にロックが必要だなあと思いました。
1折りだけしてこのまま縫い付け、更に内側にもう1本縫い線を入れることでロック始末さえも隠れます。

このポケットもロック始末無しでも可能です。

しかしながら、補強という点も考えると、見えなくなる分部ではありますが、ロック始末をしています。

ズボンのサイドのラインをテーパード風に削った時のリフォームの時にどうしてもロックミシンが必要でした。正直洋服はロックミシンがないとキツイですね。

とこんな感じで、一重仕立て、主に洋服に関してはロックミシンがけは、必須作業だと言えますね。

あとがき

むやみやたらにロックミシンを使うのも手間をかけすぎて作業がはかどりません。

必要最低限で良いかと思います。

けれど持っていないよりも、持っていた方が縫い代始末に関しては丁寧な補強の役割も果たしてくれる良きパートナーです(^-^)。