一重仕立ての縫い代始末はすべて視界に入ると意識、美しく縫い閉じステッチが乗るエコバッグ両サイドマチのラッピング【233】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツに合うエコバッグ」と題したエコバッグの連続製作。

長い支柱を一繋ぎで裁断できる広幅の生地は、主にカーテン地で見つけました。

毎回課題を見つけその内容を高めていく連続製作、このたびは後半に入りました。

当回のポイントは、左右のマチのラッピングにおける見た目の綺麗さ。

内部の一番奥の場所でありながらも「表」と映るのだという見方で、美しい縫い閉じのステッチの位置を研究しました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.10.05からおよそ5年後の2025.08.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

最初の投稿時では失敗してしまったところで課題として持ち越したのですが、その後は解決策やコツを見出し成功率を上げました。

せっかくのブログの「手直し」、当時の失敗した記録も残しながら、その後の成功の記録も加えてより深みあるお伝えの仕方ができると思います。

一重仕立てのエコバッグのマチの縫い代ラッピング、肉厚なカーテン地の共布でも可能な均等配分の縫い閉じ位置

使用生地(表地のみ):生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。モカグレー色でなかなかの肉厚。
ラッピング布:共布をエコノミーに利用。サイズは幅6.5cmx20cm。1.5cmの両端に印を付けています。
観音開き折り:最初にど真ん中を折ることから、両端を折り終わった後にもう一度ダメ押しの真ん中折りが◎。
地縫い:量産品と違い地縫いとラッピングの縫いを別にしています。本体マチの地縫いは隠れる7.5mmの位置に。
ラッピングの一度目のステッチ:ここは折り線に対してわずかに上(縁)にずれた位置で厚みを見込みます。

印をちょうど1.5cmに付けながらも、その通りに縫わないという点がポイントです。

返す瞬間の根元:ここで縫い閉じ前のアイロンを入れるのですが、この根元を引っ張り過ぎてもいけません。

引っ張り過ぎはステッチ線が顔を出すことがあり加減良く調整、どのように調整するのかという具体的な目安はこの写真に応えがあります↓。

ラッピング布の表面と裏面の重ね合わせ:ここで2両面におけるラッピング布の位置が重なっていることです。
待ち針で固定:ツルツルとすべるカーテン地はなおさらで、しっかり固定する効果はありました。
縫い閉じステッチの部分的脱線:部分的に脱線してしまいました。右下2枚の証拠から折りがずれていたと判明。

待ち針で固定してもずれたことは、ラッピング自体が縫う時にずれやすいものであるということです。

この事実を受け入れ、縫い閉じの位置を工夫することでカバーしていきました↓。

後に縫い閉じが成功した例:このたびとの比較で、随分内陸部(上の方)に寄ってステッチをしています。

そう、これがもう1つのポイントなのです。

際でステッチしたい気持ちがありますが、それは全体を俯瞰していないのです。

裏面にもちゃんとステッチが乗るためには、意識的に3mm程度の部分(イメージよりももっと内側寄り)が成功率が上がります。

支柱型エコバッグ(モカグレーのカーテン地)の完成:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。
底面:後に見直した点は底ベルト(横向き)2本の位置。隙間が均等になる外側寄り(上下寄り)に改良。

この時はまだ内側に底ベルトの位置が寄っていまして、窮屈なイメージです。

理由は縫い代1.5cmも含んだど真ん中に縫い付けていたからです。

一番最初の過程なので、その後の出来上がりまで想像する力が当時はありませんでした。

出来上がった姿を見て初めて気づくこともあり、研究製作期間の大切さをかみしめるのでした。

お洋服とのコーデ:「スーツに合うエコバッグ」というコンセプト通りスーツに合わせました。

あとがき

成功率が高くないと良質さへつながりません。

この連続した研究製作活動の意味は実は作りやすいものにしていくことにあり、いずれ多くの方にノウハウとして広めていきたいのです。

2025年では、その後いくつかの改良をして、ほとんど完成型になっています。

それでも時々細かい見直しがあるもので、製造物の奥深さを実感しているところです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

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