まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は<和柄シリーズ>というもので4点ハンドメイドバッグを製作致しました。
A4横サブバッグの角有り、角無し、そして生地違いで半月型ショルダーバッグ2点の合計4点と豪華なラインナップです。
賑やかな和柄のマルチカラーが素敵な4点ですが、実は一番のポイントはその華やかさではないのです。
しかし全くその華やかさと関係が無いわけでもありません。
華やかであるからこそ、バランスをとった余計な機能の省略によって柄が引き立ち、使いやすさや煩わしさも追求された製作であるところがお伝えしたい部分になります。
そのパーツが本当に必要なのかどうかをいろいろな局面から考える
あるパーツをセキュリティー性を高めるために取り付けたことによって、かえって出し入れしにくいという心地悪さが生まれてしまった貴重な例が実体験としてあります。
フラップポケットのフラップにマジックテープを取り付けたり、ポケット自体がファスナー仕立てになっていたりすることがその例です。
いずれも片手での開閉が難しく、セキュリティー性が高い反面使用する中での煩わしさが付いてきてしまいます。
ということでこれまでは取り付けてきけれど今回の製作では取り付けなかったパーツを3点ご紹介します。
3点もあるので驚きですね。
①ポケットのフラップのマジックテープ、②ショルダーのDカンと線コキ、③隠しポケットのファスナー、この3点です。
まず、①から順に解説致します。
①ポケットのフラップのマジックテープ
フラップにマジックテープを付けることがセキュリティー性はあるものの、実際に使うと頑丈すぎてマジックテープが無い方が開閉時のストレスがないということです。
マジックテープが無くても、フラップの存在自体がセキュリティー性があることを実際に利用しながら改めて実感しました。
しかも物を取り出したり入れたりが大変スムーズです。
バッグ本体が半月型。そして、中に付いているポケットの袋部分も半月型、フラップもダメ押しの半月型で統一です。
まあるい雰囲気がかわいいと感じてもらえそうなデザインです。
常に物理的に下向きのフラップがセキュリティー性アップの役割をすでにある程度は担ってくれています。
フラップが付いていない貼り付けポケットのみでは心配ですが、フラップが付いているだけで安心できます。
続いて、②を解説致します。
②ショルダーのDカンと線コキ
ショルダーカンのDカンx2個と線コキx1個を通常取り付けますが、自分のバッグを使う時に、調節機能を一度も触らないとう経験から得たことがヒント。
そこで、思い切って調節機能を無しにしたのです。
ミドル程度の長さ固定で縫い付けました。
ショルダーの長さのだいたいの位置は、バッグのてっぺんが腰骨の数センチ下くらいの位置に来るサイズ感。
決して長過ぎません。
巾1.2cmの長さが飛び出した部分だけで107cmほど。
サイドの表地裏地の間に挟み込んでミシンで丈夫く縫い付けます。
女性はだいたい1m辺りがショルダーの使いやすい適度な長さだといえます。
あとは個人的な好み。
リュックはもう少し好みが幅広く、だらんと長く背負いたい人もいらっしゃいます。
ショルダーはその点それほど長さの好みはなさそう。
最後に③を解説致します。
③隠しポケットのファスナー
通常隠しポケットにはファスナーを取り付けることが多いです。
しかし、今回ファスナーを使いません。
スーツのポケットの玉縁(たまぶち)様式に類似のデザインです。
実験的にどちらが良いかを比べてみるために両玉縁風と片玉縁風と2種作ってみました。
結果からは、片玉縁風の方が綺麗で迫力ある素敵なポケットになったようです。
完成品を見てお伝えしたいこと-原価を下げることは附属品の不採用で可能である
今回どのバッグにもフリル使いをほどこしました。
どのようにフリルを作ったかなどは、後で貼りますYOUTUBE動画に出てきます。
ここで、お伝えしたいことをまとめます。
①で省略したマジックテープ、②で省略したDカン、線コキ、ナスカン、3 で省略したファスナー、これらは、1つのバッグの原価にかなりの金額の割合を占めるということです。
既製品を購入した材料の調達は原価が張るのです。
これらを省略することで、「ハンドメイドマーケット」などの際に、喜んでいただける価格を実現することなどのヒントになりはしないでしょうか。
余計な機能なのか、必要な機能なのかをじっくり選択した結果の例がこの度の製作のポイントとなる箇所です。
あとがき
バッグは「盗難」が心配になりセキュリティー性があるものが安心とされますが、そこも使い勝手とのバランスです。
セキュリティー性がガンガンにあるタイプは、旅行用のあまり出し入れを頻繁にしない物入れなに限定するなど上手い使い分けも工夫になるでしょう。
そうしますと、あくまで、ユーザーの行動に寄り添ったような製作というのが大切だと思われます。
それでも、良かれと思ったことが違ったりもするもので、お客様からの「フィ―ドバック」も貴重になってきます(^-^)。